ASUSの台湾本社を見学させていただく機会を得ました。Wow!
ASUSについては、初めて自作PCを組み立てた際のマザーボードが ASUSTeK でした!(90年代後半かな?)当時から会社の先輩から「マザーボードはアサステック」と刷り込まれていました。昔からなじみのある ASUS(エイスース)の台湾本社を訪問できるなんて!(感動!)
今回は、トータル 100人規模のメディアツアー(ASUS台湾本社ツアー)。
すでに、各メディアにてさまざまな切り口で紹介されるといます。
ここではブログ的な雰囲気を残しつつ、見たもの・感じた事を紹介させていただきます!
訪問して再認識したコトを伝えます。
ASUS は ホンモノ。(個人の感想です)
「はぁ!?」
PC業界に精通しているわけではないので、他のメーカーがどのレベルなのかはわかりませんが、ASUSはかなり"やっている"企業ですね。
ど真剣にノートPCの開発をおこなっているメーカーの一つ だと感じました。
今回の大々的なメディアツアーの開催も、自社および自社製品に対しての自信の表れ。(とそのPR)
もちろん社内の一部分しか見せてもらえないわけですが、ASUS について肌で感じることができ、最終的にはファンになって帰ってきました。
個人的な話を少しさせていただきますが、これまで 企業理念や思想が徹底した会社 と しっかりしたモノづくりをする会社 (どちらもメーカー)に勤めた経験があります。
ASUSは この2社の良い所をあわせ持った企業だと感じました。(これならホント、強いメーカー・企業のはず!)
ここで"自分語り"を差し込みます。
私は、昨年、会社勤めに飽きてしまい会社を退職しました。
再就職も考えましたが、最近になって 会社員時代に趣味的にやっていたブログをメインにして生活にしよう!と決意をしたところ。
実は、この ASUS本社ツアーがセカンドキャリアのスタートとなるイベントでもありました!(我ながら華々しいスタート!ホント、サンキューです)
この記事が、ASUSについて興味を持たれている方の参考になれば幸甚です。
▼ ツアー内容をまとめた動画を YouTube に上げています。是非、チェックしてみてください!
目次
ASUS JAPAN はなぜメディアツアーを実施したのか?
今回のメディアツアーで見られたモノは以下の通りです。(ASUS JAPANさんには感謝しかありません)
- ASUS 台湾新本社の内部(社屋・ASUS製品の展示・社員食堂・社員用フィットネス施設)
- ASUSのビジネス状況の説明
- 2023年春・夏ノートPC新製品
- ASUSのサポート(カスタマーサービス)に関する説明
- 本社内 品質チェックセンター(QTC)見学
- デザインセンターツアー(デザイン関連の展示)
- 三創生活圏区 ASUS Store、ROG Store(到着日)
- 懇親会(ディナー)
- 国立故宮博物院(最終日)
台湾での滞在時間は実質48時間でしたが、かなり濃密な充実した時間を過ごしました。
せっかくなので、ASUS JAPAN さんが、なぜメディアツアーを実施したのか?について考えたいと思います。
ここは推測になるのですが「日本でのASUSの認知度をさらに上げたい」というのが大きな目的だったと推測します。
ASUSは、各分野でトップを走っている状況。
ASUSは、2022年にコンシューマー向けノートPCブランドランキングにて世界3位を獲得。
また、Alder Lake H45 パフォーマンス・薄型&軽量セグメントにて43.6%のマーケットシェア獲得し、世界第1位。
(Alder Lake H45 =Intel 第12世代Core CPU Hシリーズの45W品)
さらに、ゲーミングノートPCも各地域でトップをとっている状況!
ノリに乗っているASUS。今回のメディアツアーは、さらに日本でのシェア拡大をもう一歩進めるための施策であったと考えます。
ツアー参加メディアとしては、TV局、PC関連のメジャー媒体(Web・雑誌)、YouTuber(動画で展開している方)、PC関連Webサイト運営者、というところでした。
(総勢約100名、バスが3台に分かれており詳細まではわかりませんが、ツイートや記事で検索すると、このあたりのメディアさんが参加されていたと考えます)
"PC関連"と書きましたが、ずばりPCではない媒体さんも含まれていた模様。これまでにも発表会などでお付き合いのあった媒体にまんべんなくお声がけしたようにも考えます。
とにかく幅広いメディアの方に、ASUSについてダイレクトに実体験として知ってもらい、発信して欲しい。そんな願いが込められていたのだと思います。
そして、新本社の稼働(2019年)+ 大量のニューモデル発表 + コロナの影響が薄くなり、海外への渡航が自由になったベストなタイミングでの開催。
ちなみに 2019年にも COMPUTEX TAIPEI 開催のタイミングでも本社ツアーがあったそうです。2019年、2023年ともに参加されている方もおられました。(うらやましい!)
当然かなりの経費が掛かったはずですが、"メディア・ライターさんに ASUS をよく知ってもらう"、"メディアへの ASUS そのもの・新製品の露出"、そして "メディアとのさらなる関係性の構築" においてかなりの効果があったと推測します。
参加者側にも、ASUSを知ることができるだけでなく、メディア間の交流というメリットもありました。
私のように個人ブロガーは、他のメディアの方と知り合える機会も少ないのですが、ツアー中に何人かの方と会話させていただき、大変刺激をいただきました!(感謝!)
日ごろYouTubeなどで拝見していた方、発表会・イベントでお見掛けしていた方と会話させていただきました!
ロビー各所にちりばめられている ASUS の心
新本社は2019年より稼働しており、約6000人の従業員が働いているそうです。
本社内については、1~4Fの一部を自由に散策させていただけました。
また、説明付きの社内ツアーも開催していただき、紹介していただきました。
ASUSのキャンパスに入るには厳重なセキュリティを通る必要があります。一般の方が見学目的でASUS本社をアポイントメントなしで訪問しても中に入ることはできません。
本社の顔でもあるロビーにはさまざまASUSの心がちりばめられていました。
広く・高いロビー、天井には ASUS の文字・床にはペガサス
本社に入ると、広大なロビーが待っていました。
見上げると ASUSの文字。
季節や太陽の角度によっては、ASUSの文字が壁や床に投影されるのかもしれません。
上から見ると 床にはペガサス の模様が描かれています。
従業員へも徹底して教育されている ASUS の経営理念
エレベーターホール前の壁にはASUSの経営理念が大きくかかげられています。
同じ内容が社員のネームプレートホルダーに入っているようで、従業員への周知・教育も徹底されているように見受けられました。
経営理念としては、以下の内容が書かれています。
経営理念
https://www.asus.com/jp/about_asus/about-asus-innovate/
潜在能力を最大限に発揮させるためのモチベーション。
健全さ、勤勉さ、基礎的条件と結果に集中。
品質、スピード、サービス、革新性、費用対効果の面で、常に先頭ランナーとなる。
グローバルレベルでハイテク産業のリーダーとなり、社会に貢献する。
ASUSのホームページには経営理念の他にも行動規範(5つの美徳)が紹介されています。これらが明確であると、仕事のなかで迷った時などの判断に役立ちます。また、ベクトルが一致するため、組織の力が強いものになるはずです。
また、経営理念の反対側には、各種アワードの盾などが展示されていました。
左右の壁面に埋め込まれた ASUS の歴史
左右の階段付近には、ASUSの歴史が埋め込まれています。
ASUS初期のモノから、最新のモノまでバランスよく展示されています。
今回のHQツアーのなかで、宇宙ステーション ミールでの連続稼働の話なども聞くことができ、ASUSへの信頼度が高まりました。
ASUSのブランドヒストリーについては、ASUS ホームページでも紹介されています。(かなり過酷な環境でも活躍されているそうです!)
ロビーをぐるりと歩くだけでも、ASUSの歴史、経営理念、ブランドストーリーを感じることができました!
大規模なカフェテリア・フィットネスセンターが従業員のパフォーマンスを引き出す。
カフェテリア、フィットネスセンターは広大で、かなりの規模。
どちらも一般的なフードコート、フィットネスクラブのサイズ感を超えていました。
ビリヤード台も用意され、息抜きもできる。
カフェテリアのある3Fの中央吹き抜けでは、お昼休みの時間帯にワゴンによりパンや生活用品など、さまざまな商品が販売されていました。
本社内がさながら、一つの小さな街となっています。
このように本社内では 社員がパフォーマンスを発揮できるように 食・運動/健康管理・娯楽 に配慮されています。
このキレイな建物にこんな設備が!?QTセンター
今回のメディアツアーの中では、品質試験センター(QTC)の見学もありました。(撮影不可 動画で公式写真などを紹介しています)
恒温槽や電波暗室・無響室などが多数ありました。
個人的なイメージでは、工場に配置されていそうな設備群がこのキレイな本社の中に存在することが驚きでした。
ASUS の思いを製品に込める。デザインセンター
ASUSデザインセンターツアーも開催されました。プロダクトデザインに関する展示・説明がおこなわれ、デザインに対する思いを知ることができました。
▼ 梱包も含め、製品の環境配慮が強くあり、かなり工夫されていました。
▼ 「Aモノグラム」に込めた思いも知ることができました。(詳しくは動画で)
個人的には、このAモノグラムが好きです。スタートレックのマークに少し似ているようにも思いますが、このモノグラムを大胆にあしらったノートPC Zenbook がカッコイイ!
台湾のエレベーターの上下の矢印のデザインも多くが、このAモノグラムタイプ。エレベーターに乗るたびに「お、Aモノグラム」と思ったり。
国立故宮博物院に展示されていた新石器時代の矢じりをみても「Aモノグラムだ!」と思ったりして完全に中毒状態(笑)。
この Aモノグラム が うまく浸透するか、カッコイイと思われるのか が今後のビジネス展開のカギを握っているような気がしています!
ジョニー・シー会長が駆ける!
プレゼンテーションで印象的だったのは、ASUS会長の施崇棠(ジョニー・シー)氏が駆け足で登壇されたこと。(動画はこちら)
1952年生まれとのことで、すでに70歳を迎えられているわけですが、元気!!
ASUS の有償延長保証がオトク!
今回のプレゼンテーションにおいてカスタマーサポートに関するセッションもありました。
ASUSは「あんしん保証」という保証制度が用意されており、これが本当に"あんしん"できるシステムなのです!
その1「あんしん保証」(無償)
会員登録・製品登録をすれば無償の「ASUSのあんしん保証」のサービスが受けられます。
この保証が一般的な自然故障だけではなく、うっかり破損してしまっても購入から1年間・1回に限り部品代の20%の費用で修理が可能となる保証なのです!
これはホント、安心。
その2あんしん保証プレミアム (有償)
さらに、3年間 最大3回の無償修理が受けられる有償の保証があります。(自然故障以外も対象です)
PCの場合には わずか14,800円の追加投資で「ASUSのあんしん保証プレミアム 3年パック」に加入が可能!
この価格で、このサービス(修理代金0円)が提供される事実はかなりインパクトがあります!
ASUSのノートPCを購入した際には、是非「ASUSのあんしん保証プレミアム」に加入したいと思います。
▼「ASUSのあんしん保証プレミアム 3年パック」の詳細についてはこちらをチェック!
ASUSのあんしん保証プレミアムトータル 3年版(ノートパソコン/ ZenBook/ VivoBook/ ProArt StudioBook用) ACX12-0021A0NB
OLED、ゲーミング、そしてファッション。今、ASUSが面白い!
今回の本社ツアーで私が強く認識したことは、ASUSが本当に自分たちでモノづくりをおこなっている事でした。
PCであるがゆえ、チップセットやメモリー・ストレージなどの部品については外部から調達するが、ASUSはそれらをうまく使いこなし、想定するユーザーにあわせ、美しいデザインを盛り込み、最大限のパフォーマンスが発揮できるようにデザインしている。
さらにそれらの信頼性についても自社の設備でチェックする。
これらを一貫して、本社内で行える。しかも潤沢かつ優秀な人的リソースもありそうだ。(カフェテリアで見かけた従業員は若く、ASUSは若い力であふれている。また、女性の割合も多い印象。もっとも中の人に聞けばもっと人が必要、と答えるでしょうが)
ASUSは、かなり安心して購入できるPCメーカーであると考える。
また、積極的にOLED搭載機種を展開し、他社との差別化が進む。しかも薄い Zenbook S 13 OLED は魅力的。
ゲーミングノートPCも好調。Steam Deck対抗ともいえる「ROG ALLY」も楽しみだ。
おもしろいことに A BATHING APE とのコラボモデルも準備中。ファッション系ノートPCという新たなブームが起こるかもしれない。
ASUSは Macbook 対抗のノートPCブランドのメインになる可能性を秘めている。
あと数年後には「カッコイイ Windows ノートPCなら ASUS。」という時代になりそうな気がします!
(私の中では既にそうなっているのですが、世間へ認知されるには時間がかかるでしょう!)
というようなことを感じた ASUS台湾メディアツアーでした。
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