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紛失防止トラッカー AirTag、Tile Mate、Eufy Security SmartTrack Link を試して比較。おすすめは!?

2022年12月31日

以前から興味を持っていた「紛失防止トラッカー(スマートトラッカー)」を購入しました。「紛失防止トラッカー」スマートフォンと組み合わせることで鍵などを紛失した際に見つけやすくするためのモノです。この記事では、Apple「AirTag」Tile「Tile Mate(2022)」アンカー・ジャパン「Eufy Security SmartTrack Link」を実際に購入して試し、気づいた点や感想を紹介します。

どの紛失防止トラッカーにするか!?これが悩ましい。

さっそくApple「AirTag」Tile「Tile Mate(2022)」アンカー・ジャパン「Eufy Security SmartTrack Link」の3機種を比較してみよう。なお、母艦となるスマートフォンがAndroidなのかiOSなのかによって、機能が違う場合があります。今回の記事ではiOSを前提とした比較になっています。

AirTageufyTile Mate(2022)
価格4,780円2,990円3,980円
音を鳴らし持ち物を探す
最後に検出した位置
置き忘れ通知(手元を離れたら通知)有料
Apple「探す」×
現在位置の特定○(「探す」による)○(「探す」による)×(Tileネットワークによる検出通知あり)
UWB対応「正確な場所を見つける」機能××
紛失モード
スマホを鳴らす×
デバイス共有不可最大6つのアカウント1アカウント、有料で制限なし
電池交換・使用電池CR2032CR2032交換不可
電池持ち1年以上最大約1年間3年間
最大接続距離不明最長80m約75m
サイズ約31.9mm×8mm約37×37×6.5mm38×38×7.2mm
重さ11 g約10g約9.0g
防水規格IP67IPX4IP67
保証期間1 年間最大24ヶ月1年間
*いずれもiOSで利用を前提とした

スマホからの操作で紛失防止トラッカーを鳴らして持ち物を探す機能、最後にトラッカーを検出した場所、紛失した際に拾った人がトラッカーに記載のQRコードやNFCから連絡先などのメッセージが見えるようにする「紛失モード」についてはいずれのモデルにも搭載されていました。

SCAN IF FOUND の文とQRコードが掲載されている。
これを拾った方がスキャンすれば落とし主への連絡方法がわかる。

手元から離れたら通知してくれる「置き忘れ通知」についてはTileのみPremiumのサブスクリプションを登録しなければならず有料。

探すアプリによる通知。

Appleの「探す」アプリを使った現在位置の特定についてもTileは対応していません。

個人的にはトラッカー側からの操作で「スマホを鳴らす」機能を重視しています。

「Tile Mate(2022)」「Eufy Security SmartTrack Link」は本体中央を2回押すとスマホ側から音を鳴らす機能に対応。

これは、私の場合、バックの中でスマホがよく行方不明になったり、外出時にスマホを持って出たかどうかがわからなくなったりするためです。このような時にトラッカーを「カチカチ」っと2回押すとスマホから音が鳴り、スマホが身近にあるかどうかの確認が可能なのです。また、バックの中で行方不明になっている場合にも見つけやすいのです。

私の場合には、持ち歩きに使うなら「スマホを鳴らす」機能に対応している「Eufy Security SmartTrack Link」または「Tile Mate(2022)」が候補にはなります。

「AirTag」はバランスが良い

Appleの「AirTag」はデザイン性が高く、アクセサリーを選ぶ楽しみもある。

機能的には、AirTag側から「スマホを鳴らす」機能、複数のアカウントでデバイスを共有することはできないが、トータルで考えると選択しやすい安心感のあるスマートトラッカーです。

AirTagは円形であり、キーホルダーへの取り付けには何らかのアクセサリーの購入が必要
お金がかかるのは気になりますが、武骨なプラスチックの筐体のモデルよりもデザイン性は高いと考えます。

内部の電池の絶縁シートを抜いて使い始めます。

また iPhone に特別なアプリのインストールが不要。簡単に接続できる点も使いやすくてよいです。

iPhoneユーザーなら、簡単に使い始められる。Apple IDは保有しているため、サービスのために追加でアカウント登録が不要なのがうれしい。

ポイント

  • キレイな見た目
  • 豊富なアクセサリー
  • 簡単な接続・登録
  • 置き忘れ通知あり
  • 「探す」アプリに対応。世界中にある数億台のiPhone、iPad、Macデバイスの「探す」ネットワークにより追跡
  • UWBによる「正確な位置を見つける」機能
  • 防水規格 IP67
  • トラッカー側からスマホを鳴らす機能には非対応
Apple(アップル)
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AirTagなら、猫ちゃんの居場所特定のサポートにも使える(ハズ)

我が家では2匹の猫を飼っています。

3LDKのマンションでも「あれ?猫ちゃんどこにいるのかな?」と気になることがあり、探すことが多々あります。
(和室の押し入れか?リビングのイスか?子ども部屋のクローゼットか?)

まだ試してはいないのですか、首輪へのAirTagを装着させてくれるのなら「探す」アプリを使いながら家の中を少し歩くことで、どの部屋の押し入れにいるのか、どこのモノ影に隠れているのかを把握することができるハズです。(今後確認の予定です)

それでも見つからなければ、AirTagの音を鳴らすという最終手段もあります。

また「家から猫が脱走してしまった」という最悪の事態が発生した際にも、猫にAirTagを付けていれば居場所が見つかるという可能性も高くなります。

▼ このようなクリップ式のホルダーでペットの首輪に装着させてもらえるかを確認する予定です。

AirTagの仕様か?気になったところ

AirTagを使っていて気になった点としては、「探す」を登録してあるiPhoneは自分が自宅で持っている状態で、妻に「AirTag」のみ持ち出してもらえば、妻の移動状態を自宅から確認できると想定していました。
私のスマホの「探す」上では「Eufy」は妻の移動が追えましたが、「AirTag」は一切移動が反映されず、AirTagは手元にあることになっていました

Eufyは場所を追従できたが、AirTagは自宅にあるままという状態になった。不思議だ。

ひょっとすると iPhone が自宅にある場合に、AirTag のみが外に持ち出されるという使い方は想定されていないのかもしれません。(iPhone 11 Pro との組み合わせ。妻はiPhone 8を携行)
子どもの行き先チェック用などを想定すると、使えないケースもありそうです。

「Tile Mate(2022)」を候補とするなら

「Tile Mate(2022)」のメリットは、電池交換ができないかわりに電池が3年持つことと、防水規格IP67に対応していること。

そのため、

  • 3年程度電池交換の心配をしたくない
  • 水没による故障の心配をしたくない(同じIP67のAirTagよりも安価)
  • Tile Premium に登録してもよい(月360円、年間3,600円)

という場合には「Tile Mate(2022)」が候補となります。

iOSの「探す」には対応していない Tile。

Tileでも現在位置に近い情報が得られる可能性があります。

Tileでは「見つかったら通知」をタップしておけば、落とし物が他のTileユーザーのBluetooth圏内に入った場合に最新の位置情報を通知してくれる機能が付いています。タクシーの端末(全国2万台!)に Tile が対応しているとのことで、タクシー利用が多い方は Tile をチョイスするのも良いかも。
(「探す」アプリもiPhoneネットワークを使っている点では類似。ただし、Tileの場合には、日本でのTileユーザーがどの程度いるか?首都圏なら使えそうだが、どのような分布か?という疑問はあります。海外ならユーザーが多いかも?)

Tileアプリがスマホのバッテリーを結構消費?

Tile Mate(2022)を使っていて気になった点は、バッテリーの消費が大きかった点です。

Tile が12%、eufy、探すは 2%の消費

ポイント

  • 電池交換不可
  • 電池寿命 3年
  • 防水規格 IP67
  • 置き忘れ通知は有料プランに加入が必要
  • トラッカー側からスマホを鳴らす機能に対応

価格・対応機能を考えると「Eufy Security SmartTrack Link」が最もリーズナブル

今回の3機種の中ではアンカー・ジャパン「Eufy Security SmartTrack Link」の価格が最も安く購入しやすい。

AirTagと比較した場合にUWBによる「正確な場所を見つける」機能と防水規格対応に差が見える。「Eufy(ユーフィー)がいい」と判断するには、この2つの機能について「なくても良い」と考えられるかどうかによります。

UWB対応「正確な場所を見つける」機能

3機種の中で「AirTag」にのみ搭載されている機能がUWB(Ultra Wide Bandの略。超広帯域無線)による「正確な場所を見つける」機能。

室内などでモノが見当たらない場合にUWBを使い距離や方向を知ることができます。(近距離に限ります)

近距離であればトラッカーのスピーカーから音をならせばよいため、通常の紛失時にこの機能を使うケースは少なそうです。
ペットの首輪に取り付けて、音を鳴らさずに今いる位置を確認したい場合には使える機能。
カギなどの紛失防止用であれば個人的にはUWB対応はなくてもOKだと考えます。

防水規格 の違い

AirTag、Tile mate 2022:IP67 → 粉塵が内部に侵入しない。規定の圧力、時間で水中に浸漬しても有害な影響を受けない。
Eufy Security SmartTrack Link:IPX4 → 防塵なし。いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない。

「Eufy Security SmartTrack Link」はIPX4のため他機種に対して水に弱いです。

長時間雨に濡れる、使用中に水没などの可能性がある場合には「Eufy Security SmartTrack Link」は避けた方がよいでしょう。

ポケットに入れているカギなどの紛失防止用であれば、IPX4 の「Eufy Security SmartTrack Link」で十分だと考えます。

Eufyで気になっているところ(現時点で)

コスト的にも機能的にも満足できる、アンカーの「Eufy Security SmartTrack Link」ですが、気になる部分もあります。
2点とも「スマホを見つける」の内容であり、アプリのアップデートで解決しそうな内容です。

「スマホを見つける」を使わなければ影響ありません。

① スマホに接続されているスピーカーから音が鳴る

「Eufy Security SmartTrack Link」の中心を2回押すと、スマートフォンから音を鳴らすことができます。この機能は「あれ?スマホどこいったっけ?」という時に便利です。(Tile Mate(2022)も対応しています)

このスマホを鳴らす場合に、スマホがスピーカーに接続されているとスピーカーから音がなってしまうのです。
「いや、それじゃあスピーカーの位置しかわからんじゃん」という状況です。
スマホにイヤホンを接続していればイヤホンから音が鳴ります。
(Tile Mate(2022)はスピーカーに接続していてもスマホ本体から音がなります)

② 呼び出し後音量が大きいまま

スマホを探す機能を使った場合、スマートフォンの音量が上がります。
この音量が呼び出し後にも大きなままになってしまい、気づいたら大音量を出してしまうことになります。

(Tile Mate(2022)は呼び出し後に音量が元の設定に戻ります)

この2点は気になるため、早く直して欲しいです。

ポイント

  • リーズナブルな価格
  • 電池交換可能
  • 防水規格 IPX4
  • 「探す」アプリに対応。世界中にある数億台のiPhone、iPad、Macデバイスの「探す」ネットワークにより追跡
  • 置き忘れ通知 対応
  • 「スマホを鳴らす機能」に対応

eufyのユーザー登録や、追加アプリのインストールが必要ですが、この価格で購入できるのは非常にうれしい!
紛失防止トラッカーを試してみるなら 「Eufy Security SmartTrack Link」がおすすめです。

【追記】Eufy Security SmartTrack Link の電池を交換。

2022年12月から使用し始めて、2024年2月に電池切れとなりました。仕様通りほぼ1年はもったと考えてよさそうです。
交換に工具は不要でケースを開けて CR2032 の電池を交換するだけです。

まとめ

生活に安心を与えてくれる紛失防止トラッカー。モノを失くす確率、失くした時の損害などを計算し、利用するかどうかを検討できればよいのですが、どう考えても「費用や重さが負担にならないなら使った方が良い」のは確実です。紛失の機会の多いカギや盗まれる可能性のある高価なカメラやカメラバッグなどに取り付けておくと安心です。

どのトラッカーをチョイスするかは、やりたい事が多いモノを選べばよいでしょう。

やりたい事AirTagEufyTile Mate(2022)
鍵を呼び出したい。
手元から離れたら通知が欲しい。△サブスク対応
どこに忘れたかを知りたい。(最後に確認できた場所)
スマホを呼び出したい。(Bluetooth圏内)×
どこにあるのかを知りたい。(Bluetooth圏外)
電池交換して長く使いたい×交換可能モデルあり

価格重視ならば「Eufy Security SmartTrack Link」。これで十分だと考えます。

▼ さらに単価がやすい4個セットも発売!

デザイン重視ならば「AirTag」。アクセサリーを選べばペットの首輪にも装着できそう。

Apple(アップル)
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タクシー利用が多い方は「Tile」にメリットがありそう。



  • この記事を書いた人

The そうじろう

モノ系ブロガー。2014年から「モノ好き。ブログ」を運営。製品レビュー歴は10年を超えます。長年とあるメーカーに勤務し製品設計・開発に従事してきた経験を活かし、独自の視点でその製品の良さ紹介しています。

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