安定のボーズ!というイメージの商品。おもてだったスペック競争ではなく、シンプルさ、使いやすさ、そしてサウンドの心地よさを追求した製品です。
映画館のような音の広がりサラウンドの訴求は上位のホームシアターシステムに譲り、あくまでもTVを楽しむ際にサウンドを有効に向上させる事に注力した製品だと理解できます。
「Bose TV Speaker」は旧モデルの 「Bose solo 5」とコンセプトは変わらず、TVのサウンドをアップグレードする役割の製品。
「Bose solo 5」に対して、中央にツイーターを追加し音声の聞き取りやすさ向上、HDMIでの音声入力のサポートにより使いやすさが大幅にアップした製品。
個人的には、デザインがポーズの他のサウンドバーと同じイメージになったのがうれしいですね!
今回紹介する「Bose TV Speaker」は↓こちら!
BOSE TV Speaker Bluetooth対応コンパクトサウンドバー HDMI ブラック 595W x 56H x103Dmm
目次
「Bose TV Speaker」のスペック
Bose自体がスペックにあまりこだわりを持っておらず、ユーザーの体感、コンパクトさ、シンプルさを追求していることもあり公開されている仕様は実にシンプルです。
仕様 | |
同梱物 | Bose TV Speaker 専用リモコン(電池付属) 電源コード 光デジタルケーブル クイックスタートガイド |
外形寸法 / 質量 | スピーカー:59.4 cm (W) x 5.6 cm (H) x 10.2 cm (D) (2.0 kg) 専用リモコン:4.0 cm (W) x 10.5 cm (H) x 1.2 cm (D) (45.4 g) 電源コード:1.5 m 光デジタルケーブル:1.5 m |
素材 | 上面: マット仕上げ 前面: メタルグリル |
Bluetooth | ワイヤレス通信距離: 最大9 m Bluetoothバージョン: 4.2 |
入力 / 出力 | HDMI(ARC対応) |
カラー | ブラック |
コントロール | リモコン: 電源ON / OFF、入力切替、ボリューム調整、ミュート、Bluetooth接続、BASS(低音)強調、ダイアログモード |
他のサウンドバーに搭載されているようなサウンドモードは搭載していません。
唯一、「ダイアログモード」が存在し音声の聞き取りやすさをアップする機能があるのみです。
付属のリモコンから低音の調整が可能です。低音はかなり出ます。低音を上げ過ぎると不自然さが立ってくるため、中央値に設定する程度でよいでしょう。
「Bose TV Speaker」でTVを見ているとTV CMなどでも「え?こんな音がなっていたの!?」と驚きます。
「Bose TV Speaker」の実機をレビュー
それでは「Bose TV Speaker」の実機をチェックしていきましょう。
同梱品に注意。HDMIケーブルは別途購入が必要。
「Bose TV Speaker」の同梱品は下図の通りです。
注意点としては、HDMIケーブルが同梱されておらず、別途購入が必要である点。
僕は価格もリーズナブルな「HORICのHDMIケーブル」を愛用しています。
↓ケーブルの例です。(通す信号によってクラスが変わるのでご注意を)
HORIC ハイスピードHDMIケーブル 1.5m イーサネット 3D 4KX2K解像度 フルHD 対応 金メッキ端子 HDM15-891GD
「Bose TV Speaker」のコンパクトなサイズ感
「Bose TV Speaker」は実にコンパクトです。この価格帯のサウンドバーは90xm程度の幅の商品が多いのですが「Bose TV Speaker」は幅が約60cm。
我が家の55インチのTVの前では非常にコンパクトで少し便りない印象でもあります。
ボーズは小型でも良い音を出すのが得意でもあり、音量も十分ですし、機能的にも問題ないのですが、サイズのバランスを考えると32インチ以下のTVとの組み合わせが良いのかもしれません。
デザインはボーズ社の他のサウンドバーと近い印象に。
個人的にうれしかったのはデザインの変更です。Soundbar 700、Soundbar 500 と同様のデザインテイストに変更されました。
「Bose solo 5」と比較してみましょう。幅が若干長く、高さは少し低くなっていることがわかります。
本体正面左側にLEDインジケーター
「Bose TV Speaker」では、本体正面左側にLEDインジケーターが2つあり、各種ステータスを表示します。(電源、Bluetooth、ペアリング、音量、低音調整など)
「Bose solo 5」とはスピーカーが異なる。
「Bose TV Speaker」は旧モデルの「Bose solo 5」とスピーカーの配置が異なります。
「Bose TV Speaker」では中央にツイーターが追加されました。これは音声を明瞭にするために使われます。(ダイアログモード)
高さが低くなったため、「Bose solo 5」とドライバーのサイズが変わっている可能性があります。
背面右側には「Bose solo 5」と同様にポートがあります。
「Bose TV Speaker」の入力端子。接続は実にシンプル。
「Bose solo 5」ではACアダプターからの電源供給でしたが、今回の「Bose TV Speaker」では電源ケーブル一本を接続するだけのシンプルなシステムになりました。
入力端子は、HDMI、光デジタル、アナログ音声があります。
これらの入力を切り替える手段は見当たらないため、「Bose TV Speaker」につなぐケーブルは一本にした方がよさそうです。
接続したHDMIケーブルの片側はTVのARC対応のHDMI端子に接続します。
付属のリモコンもシンプル。
「Bose TV Speaker」付属のリモコンはシンプルです。
「Bose solo 5」のリモコンはTV機能もサポートしたフルリモコンでしたが、HDMI-CECに対応したこともあり、TVのリモコンで音量調整もできるようになり、「Bose TV Speaker」ではコンパクトなリモコンになりました。
「Bose TV Speaker」の本体には物理ボタンがありません。
そのため、この付属リモコンをなくしてしまうとダイアログモードや低音の調整、Bluetoothへの切り替えもできなくなってしまいます。リモコンをなくさないように気を付けましょう!
Bluetooth接続も可能。スマホから音楽を鳴らして楽しもう。
「Bose TV Speaker」はBluetoothでの接続に対応します。
「Bose TV Speaker」のBluetoothで対応している音声コーデックはSBCのみの模様です。(Androidスマホの開発者モードで確認)
SBCでも十分な音質ではあるのですが、ここはAAC、aptXなどのコーデックにも対応していただきたいところ。
対応アプリなし?
「Bose TV Speaker」は Bose Music 等のアプリに対応していない模様です。
FAQに以下の記載があったので期待していたのですが、Bose Musicアプリ、Bose Connectアプリの両方を試しましたが接続できませんでした。
Bose TV Speakerは、他のボーズ製品とのマルチルーム再生に対応していますか?
はい。Bose TV Speakerは、Bose SimpleSyncテクノロジーにより、ボーズのスマートスピーカーやサウンドバーとペアリングすれば同時に音楽を再生できます。この機能は、Bose Musicアプリでスマートスピーカーやサウンドバーよりコントロールできます。なおヘッドホンとBose TV Speakerを接続して音声と映像を同期することはできません。対応製品: Bose Home Speaker 500、Home Speaker 300、Bose Portable Home Speaker、Bose Soundbar 700、Bose Soundbar 500。
製品の更新などもアプリがあれば配信されるかと思いましたが、Solo 5 同様更新されないのかもしれません。
TVとの接続で大幅な遅延が発生。設定で回避。
TVと接続して驚いたのが、その音声遅延のすごさ。
「これは使えねぇ・・・!」というレベルでした。
この現象はTVの音声設定を見直すことで回避できました。
使用したTV ソニー Bravia KDL-55HX850 です。
[音質・音声設定]>[デジタル音声出力設定]の設定で遅延量に変化が見られました。
[音質・音声設定]>[デジタル音声出力設定]=[PCM]の場合、遅延がありません。
[オート1]の場合には遅延が発生しました。
ご参考まで。
「Bose TV Speaker」は買いなのか?
「Bose TV Speaker」について紹介してきました。最後に「Bose TV Speaker」は"買い"なのか?について考えてみます。
サラウンド感、シアター感を求めて「Bose TV Speaker」を購入すると失敗します。
ポーズの商品ページにも「映画館のような」に類する言葉一切でてきません。
テレビが、もっと聴こえてくる
Bose TV Speakerは、トークやセリフがクリアに聞こえ、テレビがもっといい音で楽しめるコンパクトなサウンドバー。
設置はとても簡単。テレビとケーブルを1本接続するだけで完了です。
Bluetooth®接続にも対応しているので、お気に入りの音楽やポッドキャストもワイヤレススピーカーとして再生できます。
「Bose TV Speaker」では別売のサブウーファーも接続可能であり、少し期待させてしまいますが、やはりTVスピーカーなのです。
そもそも、本体よりも高価なサブウーファーを別途購入するユーザーがどの程度いるのかは興味があります。
「Bose TV Speaker」は本体だけでもかなりの低音が鳴り響きます。
サブウーファーの追加によりシアター特有の図太く鳴り響く低音が得られるのでしょうが、日本の住宅環境を考えると、まずは本体だけで十分ではないでしょうか。
ポイント
- コンパクトなサウンドバーが好み。
- TVの音を内蔵のスピーカーよりも良くしたい。
- 音声を聞き取りやすくしたい。
- リビングでスマホからの音楽を楽しみたい。
- ボーズが好き。
という方は買いです。
非日常感を求めて、「映画館のような」広がりを求めるなら、より上位の機種の購入をオススメします。
また、スペック的な点が気になる方にも他の機種がオススメです。
例えばソニーの「ソニー サウンドバー 2.1ch Dolby Atmos Bluetooth 対応 ホームシアターシステム HT-X8500」。
「ドルビーアトモス」、「DTS:X(R)」に対応。トップスピーカーやイネーブルドスピーカーを置かずに3次元の立体音響を実現する「Vertical Surround Engine」搭載。BluetoothはAACにも対応。などスペックと価格のバランスがGoodです。(実機未確認ですが、かなり評判が良い)
ソニー サウンドバー 2.1ch Dolby Atmos Bluetooth 対応 ホームシアターシステム HT-X8500
派手さはないのですが、「Bose TV Speaker」は日ごろの生活に寄り添うタイプのサウンドバーだと考えます。
4年前に「Bose solo 5」を購入した時にも同じような感覚でした。感動!はないけどジワジワ良さを感じました。
過去記事「Bose Solo 5 TV Sound System を購入!開封レビューします!じわじわ来る良さを伝えたい!」
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Bose Solo 5 TV Sound System を購入!開封レビューします!じわじわ来る良さを伝えたい!
3月15日に発売されたばかりの Bose Solo 5 TV Sound System を購入しました!結構良かったので、開封レビューをお届けします!(*本記事は2016年に執筆しました) Bose ...
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「Bose TV Speaker」はサブウーハーを内蔵しないにもかかわらず、低音が出ます。
さらに低音を求めるなら別売のサブウーハーでも対応ができます。
この横幅の狭さで、このシンプルさとクオリティというのがポイント。
より高価なモデルや、広がりを求めるという手もありますが、日本の住宅事情を考えると「Bose TV Speaker」がベストバランスなのかもしれません。
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ボーズ商品は高価です。万一満足できない場合でも30日間返金保証のボーズ公式ストアでの購入がオススメです。(僕も安全を考えてほとんどの商品を公式ストアで購入しています)
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