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be quiet! の水冷CPUクーラー「SILENT LOOP2 280mm BW011」レビュー。結構、静かなのかもしれません。

be quiet!社のマルチソケット対応オールインワン水冷CPUクーラー(簡易水冷CPUクーラー)「SILENT LOOP 2 280mm BW011」を購入し、AMD Ryzen 9 7900X(170W)CPUと組み合わせて使用しています!この記事では、be quiet!「SILENT LOOP 2」を自腹購入し、実際に自作PCに組み込み使用した感想をレビュー紹介します!

SILENT LOOP 2 280mm BW011の組み込み例

be quiet! 「SILENT LOOP 2」はネットにもほとんどレビューが存在しないAIO水冷CPUクーラー。正直なところ購入には若干の不安がありました
使用開始当初は、ポンプの音が気になり少し後悔していたのですが、ファン速度を調整することで納得の静音性。そしてCPUを、しっかり冷やしてくれているようです!
結果、満足しています

be quiet!「SILENT LOOP 2 280mm BW011」のポイント

  • 安心の3年保証
  • 補充用の冷却水が付属
  • CPUグリスが付属
  • 説明書が日本語非対応(図と英語で理解できますが)。最新版はネットからダウンロードのこと。
  • ドイツ設計らしい上質なパーツ
  • 派手さのないイルミネーション
  • ファンスピードの調整により定常時はほぼ無音で運用可能

▼ 今回紹介する商品はこちら!(280mm BW011以外にも 360mm BW012240mm BW010 がラインナップされています)

be quiet! BW011 SILENT LOOP2 280mm be quiet!ブランドのマルチソケット対応オールインワン水冷CPUクーラー「SILENT LOOP2 280mm」

be Quiet! SILENT LOOP2 を選んだ理由とサイズ選び

今回、自作PCを組む際に、CPUに AMD Ryzen 9 7900X をチョイスしたこともあり、初めて水冷にチャレンジすることにしました。(やってみたかった)

自作PC(2023)の全貌についてはこちらのベージを参照願います。

初めての簡易水冷ということもあり、どのクーラーを選ぶべきかがわかりませんでした。
DOS/V POWER REPORT (ドスブイパワーレポート) 2023年夏号[雑誌] では、簡易水冷クーラー10選が掲載されており、ランキングもあるのですが、今回使用するCPUに冷却性能面でフィットするかまではわかりませんでした。

be quiet! SILENT LOOP2 は AMDのサイトで推奨クーラーとして紹介されている!

170W の AMD Ryzen 9 7900X に組み合わせるCPUクーラー選びに悩んでいたところ、AMDのサイトにて 「AMD Ryzen 7000 シリーズ 170 W デスクトップ・プロセッサーの推奨クーラー」が紹介されていました。

緑線部分が be Quiet! SILENT LOOP2。 AMDのサイトより引用

そのトップバッターとして be quiet! SILENT LOOP2 の 280mm と 360mm が紹介されていたのです。(メーカーの並びは 単に abc 順なのですが(笑))

be quiet! については、台湾で開催され参加した COMPUTEX 2023 でもブースを見かけており、ブランド名のインパクトが強烈で非常に印象に残っていました。さぞかし静音なのだろうという期待もあり SILENT LOOP 2 をチョイスしました!

SILENT LOOP 2 のサイズ選び

AMDの情報から be quiet! の SILENT LOOP2 を選ぶことにしましたが、AMD推奨クーラーには 280mmと360mmのサイズがピックアップされていました。
それぞれ 140mm × 2、120mm × 3 のラジエーターファンの構成です。

今回は全長の短さを優先し、280mm を選択しました。

SILENT LOOP 2 の各サイズとノイズとの関係は以下のようになっており、各%に対してファンサイズの大きな 280mm が最も静かな数値になっています。静かなPCにしたかったため、280mmのこの数値はありがたいです。

50%75%100%
240mm17.8 dB(A)29.9 dB(A)36.5 dB(A)
280mm14.8 dB(A)25.2 dB(A)32.6 dB(A)
360mm19.4 dB(A)31.3 dB(A)38 dB(A)
スペックシートの数値を参考に再構成

例えば、DeepCool LS720 のスペックでは Fan Noise ≤32.9 dB(A)、Pump Noise 19 dB(A) という記載に分かれていますが、be quiet! be Quiet! SILENT LOOP2 のこの数字がファンノイズなのか、ポンプノイズも合わせた数値なのかは不明です。

今回 280mmの SILENT LOOP2 をチョイスしましたが、資料によると、i9 ・Ryzen 9 クラスCPUに対する冷却能力・ノイズについては 360mmの方が対応クロックと静音性において有利なようです。(公式サイトの図を引用し、緑の横線・円を追加)

パワーを求めるなら 当然余裕のある 360mm をチョイス。

オーバークロック(OC)などを考えていない私の場合には 280mmで十分だと考えました。(AMDが推奨として、280mmも紹介していますから!)

be quiet! BW011 SILENT LOOP2 280mm be quiet!ブランドのマルチソケット対応オールインワン水冷CPUクーラー「SILENT LOOP2 280mm」

3年間の製品保証!

be quiet! はドイツの企業で、株式会社サイズが代理店です。(2023年10月現在)
下の写真の通り 製品保証が3年間なのはうれしいし安心です。

be quiet!SILENT LOOP 2 280mm BW011 の保証シール
パッケージの正規代理店品を表すステッカー。3年保証を受けるためには要保存です!

ちなみにアマゾンでは以前の代理店であるオウルテックのbe quiet!製品が販売されていますが、サポートとか引き続きされているのかしら…。(購入時にはご注意を)

be Quiet! SILENT LOOP2 の実機をチェック!

それでは実際に購入した be quiet!社のマルチソケット対応オールインワン水冷CPUクーラー「SILENT LOOP 2 280mm BW011」の実機をチェックしていきましょう!

▼ 「SILENT LOOP 2 280mm BW011」外箱です。しっかりとした箱に入っていました。

be Quiet! SILENT LOOP2 のパッケージ

▼ 国内正規販売品の証。

be Quiet! SILENT LOOP2 の保証シール。3年保証
株式会社サイズ の3年保証!(安心)

▼ 開封したところ。パーツごとにビニール袋に入れられており梱包の丁寧さが伝わってきます。

be Quiet! SILENT LOOP2 を開封したところ

▼ 「SILENT LOOP 2 280mm BW011」のセット内容です。

be Quiet! SILENT LOOP2 のセット内容

対応しているCPUソケットは以下の通りです。(データシートより)

・Intel: 1700 / 1200 / 2066 / 1150 /1151 / 1155 / 2011(-3) Square ILM
・AMD: AM5 / AM4

▼ 付属の説明書は英語表記で日本語は未サポートです。詳細な図があり、英語でもなんとか理解できます。

be Quiet! SILENT LOOP2 に付属する説明書
説明書は英語とドイツ語での表記

注意点としては、付属の冊子は版が古く AM5ソケットの記載がありませんでした。最新版の説明書PDFがサイトからダウンロード可能です。最新版を参照しましょう!(AM5はAM4と同じ扱いであるため、無理に最新版を入手する必要もないかもしれません)

▼ こちらはクーラー表面の be Quiet! ロゴのイルミネーションをオンオフするためのピン。説明書の最終ページに貼られていました。

be Quiet! SILENT LOOP2 に付属するON/OFFツール

▼ セットにはCPUグリスが付属します。出費が抑えられるのでうれしい。

be Quiet! SILENT LOOP2 に付属するCPUグリス

▼ 付属していること自体が珍しいといわれている、補充用の冷却水。経年によりクーラント(冷却水)は減るそうで、2年経過などで補充する必要があります。

be Quiet! SILENT LOOP2 に付属する冷却水

▼ ラジエーターのサイドには冷却水を補充するための穴(メンテナンスハッチ)があります。

be Quiet! SILENT LOOP2 のラジエーターの冷却水補充用穴

ラジエーターのフィンもキレイで塗装の剥がれなどもありませんでした。

▼ ARGBの簡易コントローラーが付属します。コントローラーを接続することでARGBに非対応のマザーボードでもエフェクトが楽しめます。

be Quiet! SILENT LOOP2 に付属のARGBコントローラー
ARGBコントローラー

▼ こちらがCPUを冷却するためのポンプ一体型CPUヘッド。3チャンバー構造により静音性が高いとのこと。

be Quiet! SILENT LOOP2 のCPUクーラー部分

▼ CPUに接するプレート(銅製受熱ベース)。余裕のあるサイズ。

▼ 組み込むファンは高性能な「SILENT WINGS 3」。流体軸受(FDB Fluid Dynamic Bearing)が採用され寿命30万時間!さらに、3相6軸のファンモーターや独自デザインのファンブレードなど静音性にこだわったファン。

be Quiet! SILENT LOOP2 に付属するSILENT WINGS 3

▼ be quiet!「SILENT LOOP 2」には 140mm のSILENT WINGS 3 が2つを使用します。

be Quiet! SILENT LOOP2 に付属する二台のSILENT WINGS 3。
ビス留め部分にもゴムのような素材が使われており、防振性が高そうだ。

これらのパーツを触ると出来の良さをジワジワと感じる商品です。
(とは言っても他のAIO水冷クーラーを使った経験がないので比較はできないのですが…)

be Quiet! SILENT LOOP2 を実際に自作PCへ組み込む!

それではbe quiet!「SILENT LOOP 2」を実際に取り付けていきましょう!

▼ ラジエーター部にファンを取り付け、マザーボードにCPUクーラーを固定していきます。

be Quiet! SILENT LOOP2 の外観

どうしてもホース部分は硬めの印象。

今回使用しているマザーボードは ASUS ROG STRIX B650-A GAMING WiFi です。

▼使用するソケット用のステーを取り付け、 AMD Ryzen 9 7900X に別途購入したCPUグリスを塗布し、クーラーを取り付けます。

使用したCPUグリス。親和産業 シミオシ OC Master SMZ-01R。

今回使用したグリスは、こちらの商品。非導電性、13.2W/m・Kという高い熱伝導率ということで購入しました!

▼ CPUクーラーの接触部分には保護シールが貼られているためはがして取り付けます。

be quiet!「SILENT LOOP 2」のCPUクーラー部分を取り付ける

▼ 取り付けが完了し、配線完了。ケースには仮組の状態です。

be quiet!「SILENT LOOP 2」のCPUへの固定が完了した。

どの程度ねじを締めればよいのかがわかりませんでしたが、なんとなくで締め付けました。(ネジでばねにテンションをかける構造でもあり、ある程度締め付けてもOKそう)

▼ そして電源を投入しました!無事動作しました!

be quiet!「SILENT LOOP 2」を仮組み状態でシステムを起動。

無事にシステムが起動し、温度も下がっていることを確認したため、ケースにラジエーターをケースに取り付けます。

ラジエーターの設置方法は天板排気を選択。PCケースの天井に取り付けます。

be quiet!「SILENT LOOP 2」のラジエーターをケースに取り付ける(位置を検討)

使用しているPCケースはこちらの商品。なかなか良いです。

▼ 今回のラジエーターサイズは28cmであるため、PCケースに付属のプレートを使用し空き部分を塞ぎます。

▼ 無事にラジエーターの取り付けも完了しました!

be quiet!「SILENT LOOP 2」を実際に使ってみる!

実際に be quiet!「SILENT LOOP 2 280mm BW011」を使ってみた感想を紹介します!

イルミネーションはこちらの通り、光る部分が少ないため、比較的おとなしい光り方です。(ファン部分は光りません)

SILENT LOOP 2 280mm BW011 のイルミ発光例

▼ ロゴ部分は白。CPUクーラー周辺がRGBAカラーで制御されます。

そのままの状態でもある程度静かだったのですが、普段使いで静かな状態だと、わずかながらポンプのやや甲高い音が気になりました。
(うっすらと クゥーーン…という音が聞こえてきます。動画で紹介したいところなのですが、まわりのファンの音なども入ってしまいうまく伝わらない可能性があるため動画での紹介は避けております)

今回は、マザーボードに ASUS ROG STRIX B650-A GAMING WiFi を使用しているため ASUS ROG専用のユーティリティである「Armory Crate」(アーモリークレート)から "fan xpert 4"を使用して調整しました。
(ご参考:このあたりの調整については DOS/V POWER REPORT (ドスブイパワーレポート) 2023年夏号[雑誌]では、47ページにも書いてあります)

ファンの調整は UEFI(Bios)でも調整ができるのですが、取り扱いしやすい Armory Crate > fan xpert 4 を使用します。

オートチューニングを実施すると、自動で温度に対する適切なファンスピードが設定されるようになります。

 fan xpert 4 のオートチューニング中の画面

▼ しかし、AIO Pump については温度によらずPWM 100%で動作する設定になってしまいます。

 fan xpert 4 のオートチューニング後のAIO PUMPのPWM制御

100%だと静かな環境でポンプ音が気になりますが、PWMを50%以下に下げるとポンプの音が気にならないレベル(ほぼ無音です)になります。

そこで、そこで、比較的低い温度の時には AIO Pump のPWMパーセンテージを50%以下になるように調整しました。(温度が上がらないことを確認しながら調整しましょう)
具体的には、以下の図のように制御するように手動で変更しました。(一例であり、今後さらに模索していきます)

 fan xpert 4 でのAIO PUMPのPWM制御をマニュアル設定

当初、CPUファンは20%程度に設定されていましたが、それなりに排気が温かい(PCケース上部から暖かい空気が出る)ため、もう少し積極的に冷えるように回転を上げる設定にしました。
SILENT WINGS 3ファンでもファンの音がめだたないのは PWM50%以下でした。そのため、40度程度までは ファンのPWMが43%になるように設定しました。

▼ CPUファン(ラジエーターファン)の設定例。(一例であり、今後さらに模索していきます)

 fan xpert 4 のオートチューニングによるCPUファンのPWM制御

この変更によりWebブラウジングやBlog執筆、動画視聴レベルでの動作中はかなりの静かさを保ってくれるようになりました!

クーラントが流れるホースをさわると温かさを感じられます。心配な場合、二本のホースの一方(ラジエーターで冷却されたクーラントが流れる方)の温度がしっかりと下がっていることを確認してもよいでしょう。

be quiet!「SILENT LOOP 2 280mm BW011」は、ドイツ設計らしい質実剛健なデザイン。光る部分もアクセント的な要素にとどめられており大人のAIO水冷クーラーという商品です。
AMD Ryzen 9 7900X との組み合わせでも十分冷却でき、ファン速度のチューニングをすれば日常使い時には十分静かでほぼ音がしないような状態で使うことができます。(他のパーツとの組み合わせ、他のファンの静音性、パフォーマンス設定、OSやアプリケーション、室温、聴力などさまざまな要因によりに音の具合は変わります。私の環境下では十分静かで満足しています!)

▼ 今回紹介した商品はこちら!

be quiet! BW011 SILENT LOOP2 280mm be quiet!ブランドのマルチソケット対応オールインワン水冷CPUクーラー「SILENT LOOP2 280mm」

▼ もっと冷却したい場合にはこちら!(280mmよりも360mmの方がファンの音が大きくなります)

▼ 迷うようであれば、見た目は派手になりますがレビューなども多い定番的な商品である DeepCool LS720 などをチョイスしてもよいでしょう!(ごめんなさい、使ったことはないのですが、こちらもAMDのサイトで紹介されていた商品シリーズです)

DEEPCOOL インフィニティミラー 採用 intel/AMD 対応 簡易水冷 クーラー 360mm LS720 [ R-LS720-BKAMNT-G-1 ]
DEEPCOOL



  • この記事を書いた人

The そうじろう

モノ系ブロガー。2014年から「モノ好き。ブログ」を運営。製品レビュー歴は10年を超えます。長年とあるメーカーに勤務し製品設計・開発に従事してきた経験を活かし、独自の視点でその製品の良さ紹介しています。

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