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Anker 独自充電技術「GaNPrime」と「PowerIQ 4.0」について紹介!新製品「737 Charger (GaNPrime 120W)」と「736 Charger(Nano II 100W)」の比較も!

2022年7月26日

アンカー・ジャパン株式会社による新テクノロジー&新製品発表会に参加させていただきました。今回のイベントはチャージャー系の技術・商品に関する内容でした。

2018年11月の「GaN」、さらなる充電器の小型化を実現した独自技術「Anker GaN ll」に続く Anker最高峰の充電技術「GaNPrime™」が発表されました。

「GaNPrime™」

また、同時に多数のチャージャー関連商品も発表になりました!

ガンプライムシリーズ。
物量が多すぎて整理できないため、今回は紹介を割愛!

充電技術に詳しいわけではありませんが「こういうことかな?」と自分なり咀嚼し、今回の新技術について紹介したいと思います。

Anker 独自充電技術「GaNPrime™」とは?

今回発表された新テクノロジー「GaNPrime™」はGaNトランジスタを使うという点で、要素としてはこれまでのGaNを採用した充電技術と変わりはありません。

これまでは一つに集約された電源ICを使っていましたが、「GaNPrime™」では制御ICとGaNトランジスタを分離し分散配置している点が最大のポイントです。(図からするとGaNトランジスタも複数実装。逆に制御ICは説明図に掲載がないように見えます)

これらのチップを PCBA 3Dスタッキング することにより、よりコンパクトにデザインされていることも特徴です。

今回の「GaNPrime™」実現のために、インフィニオン・テクノロジーズ、サウスチップ、イノサイエンス・テクノロジー、Navitas、iSmartWare といったGaNリードカンパニー5社とパートナーシップを締結し各社最先端の電源ICを組み合わせられるようにしているとのこと。具体的なパートナーシップの内容はわかりませんが、素人ながら、このパートナーシップを築いたこと自体がアンカー独自技術(強み)のようにも感じます・・。

ポイント

「GaNPrime™」= 分離配置とPCBA 3D スタッキングの2つを組み合わせることにより、超高出力とさらなる小型化を実現

「GaNPrime™」は新テクノロジーというより新設計コンセプトという内容のように感じました。

アンカー自体は、下の4つのコンポーネントによって「GaNPrime™」が成り立っていると言っているのですが、「GaNPrime™」製品であっても「PowerIQ™ 4.0」を搭載していないモノが存在することから、この説明には正直なところ少し矛盾を感じます。

  1. GaNのさらなる応用
  2. PowerIQ 4.0
  3. ActiveShield 2.0
  4. コンパクトなデザイン
Anker 737 Charger パッケージより

また、複数ポートで効率的に同時給電できることが「GaNPrime™」であり、分散配置をしていても単ポートの製品の場合は「GaNPrime™」にはならないそうです。
「GaNPrime™」なら100W以上ということでもなく、65W製品もある、という点も誤解しやすいかもしれません。

最終的には "同時"急速充電ができる(とアンカーが訴求している)モノ =「GaNPrime™」 と考えるのがよさそうです。

公式の 「GaNPrime™」解説ページはこちら。(公式の説明が正です)

しばらくすると「GaN Pro」というシリーズも出たりして・・。(妄想ですよ)

もう一つの進化「 PowerIQ™ 4.0」

「 PowerIQ™ 4.0」についても紹介されました。この「 PowerIQ™」について実はうまく理解できていませんでした。この図を見ると出力ワッテージの進化が「 PowerIQ™」の進化のように見受けられます。

「 PowerIQ™」のスペック比較

今回の「 PowerIQ™ 4.0」では、100W以上の高出力にも対応に加え「Dynamic Power Distribution」という新機能が追加されました。

「Dynamic Power Distribution」は、接続された各USB-Cポートで必要な電力を電源ICが毎秒感知し、接続機器がその時に必要な電力に合わせて供給電力を調整する機能です。これにより機器の充電が効率化されます。

具体的には↓この図のような内容になります。

この図では、Laptop(ノートPC)とPhone(スマホ)の同時充電における時間についてモデル化されています。Laptop(ノートPC)が35W程度、スマホが28W程度から同時にチャージが開始され、時間経過によるデバイスの充電状況により、スマホの出力電力を下げていきます。スマホ側の出力電力が下がった分ノートPCへの出力を上げる方向に制御していくことでスマホもノートPCも出力固定のチャージャーと比較して短い時間で充電が完了します。このように効率的に電力を調整することによってチャージ時間の短縮にもつなげていくことができます。

これが仕様上どのように表現されるのかというと、

先日発売された3ポート100Wに対応した「736 Charger(Nano II 100W)」と今回発表された3ポート 120W「737 Charger (GaNPrime 120W)」とで1ポート使用時と3ポート使用時の最大出力について比較してみます。

*独自に表を作成しています。(誤解している部分があるかもしれません)

【1ポートのみ使用時】

 736 Charger(Nano II 100W)737 Charger (GaNPrime 120W)
USB-C1最大100W最大100W
USB-C2最大100W最大100W
USB-A最大22.5W最大22.5W

1ポートのみで比較すると、差はありません。

【2ポート使用時】

 736 Charger(Nano II 100W)737 Charger (GaNPrime 120W)
USB-C1+C2最大60W+40W合計最大120W
USB-C1+USB-A最大80W+18W合計最大120W
USB-C2+USB-A最大60W+22.5W合計最大24W(!?)

【3ポート使用時】

 736 Charger(Nano II 100W)737 Charger (GaNPrime 120W)
USB-C1最大45W 
USB-C2最大30W 
USB-A最大18W 
 合計最大93W合計最大120W

「736 Charger(Nano II 100W)」で3ポート使用した際には、固定で最大電力の上限が決まっています。

一方「737 Charger (GaNPrime 120W)」の場合には「Dynamic Power Distribution」によってトータル120Wとだけ仕様で述べられており、同時接続時のポート毎の上限の記載がなく、接続機器の充電状況に従って自動で電力配分が行われるようです。(今回私はこのように解釈したのですが、具体的にどのように制御されるのかなど、もう少しスタディが必要そうです。)

「GaNPrime™」の製品がすべて「PowerIQ™ 4.0」に対応しているかというと、そうではありません。今回発表された新製品で「PowerIQ™ 4.0」に対応しているのは「735 Charger (GaNPrime 65W)」、「737 Charger (GaNPrime 120W)」、「747 Charger (GaNPrime 150W)」の3機種のみです。

ActiveShield™ 2.0 ?

もう1点説明のあったのす「ActiveShield™ 2.0」。

継続的な温度管理機能と出力制御により接続端末を保護する「ActiveShield™」が「ActiveShield™ 2.0」としてアップグレード。温度上昇の監視回数がこれまでの2倍に充電器本体が規定の温度に達した場合は、電流 / 電圧の負荷度合いを調節することで、過度の温度上昇を未然に防ぎます

というモノ。

具体的には、35回/秒 という頻度で温度管理するようになったそうです。

これまで以上にリアルタイムに反応でき、より安全になった、と理解するとよいです。

写真で紹介!「737 Charger (GaNPrime 120W)」

「Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)」の実機を入手しました。発売前ですが、実機を紹介します!

▼「Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)」パッケージがかっこいいです!

*本体仕様は国内版と共通ですが、パッケージ等米国仕様です。

いつものアンカーブルーは見えずモノクロ。発売前ということで米国仕様ということもありパッケージはローカライズされておらず英語表記のみです!プライム感ありますね。

*本サンプル、米国仕様だそうで、国内発売時には変更される可能性があります。また、初出時シリコンスタビライザーについても同梱物として紹介しましたが、国内向けには付属されないことから写真等を削除いたしました!

▼ フタをあけてもブラック基調のシックなデザインで、単純にカッコイイ!!

▼ 本体側面には「GaNPrime™」のロゴ。

▼ 出荷時にはポート部分にシールが貼られており、説明が書かれています。"The USB-C Ports Support Dynamic Power Distribution"。

USB-Aの端子は「Dynamic Power Distribution」は対象外なのでしょう。

▼ シールを外すと、USB端子が現れます。

▼ 「 PowerIQ™」の表記をチェック!しっかり「PowerIQ™ 4.0」です。(確かに IQ4 はUSB-Cだけを囲っていますね・・そうか、USB-Aの端子は「Dynamic Power Distribution」の対象外なのか・・)

「PowerIQ™ 4.0」のアイコン

▼ 端子は折り畳み式です。

▼ 細かな出力などの記載がされています。

▼ 「736 Charger(Nano II 100W)」とのサイズ感の比較してみました。持って出かけるなら「736 Charger(Nano II 100W)」と決めていたのですが、今後は「Anker 737 Charger (GaNPrime 120W)」が主役になりそうです。

左が 「736 Charger(Nano II 100W)」、右が「737 Charger (GaNPrime 120W)」。
左が 「736 Charger(Nano II 100W)」、右が「737 Charger (GaNPrime 120W)」。

「737 Charger (GaNPrime 120W)」の方が小さく軽いように感じます。サイズ感が同じだとしても最大トータル出力の差があるため、「737 Charger (GaNPrime 120W)」の方がコンパクトと言えます。

左が 「736 Charger(Nano II 100W)」は206g、右「737 Charger (GaNPrime 120W)」は187g。

実際に仕様を確認すると新製品の「737 Charger (GaNPrime 120W)」の方が体積は少なく、重量も軽いですね。

このように比較することで「GaNPrime™」技術の恩恵により、コンパクトでありながらトータル最大120Wに対応し、"同時急速充電"が実現されていることを実感できました!

「737 Charger (GaNPrime 120W)」など多くの新製品が7月26日から予約開始です!

チャージャー関連のテクノロジーの進化、今後も楽しみです!

▼▼ GaNPrime の新製品はこちらから!
■ Anker 737 Charger (GaNPrime 120W) 120W / 3ポート

■ Anker 735 Charger (GaNPrime 65W) 65W / 3ポート

■ Anker 747 Charger (GaNPrime 150W) 150W / 4ポート

■ Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W) 65W / 3ポート

■ Anker 727 Charging Station (GaNPrime 100W) 100W / 6ポート
↑ これムッチャ欲しい…

■ Anker 615 USB Power Strip (GaNPrime 65W) 65W / 5ポート

■ 140Wに対応した、Anker 765 高耐久ナイロン USB-C & USB-C ケーブル も発売されました!



  • この記事を書いた人

The そうじろう

モノ系ブロガー。2014年から「モノ好き。ブログ」を運営。製品レビュー歴は10年を超えます。長年とあるメーカーに勤務し製品設計・開発に従事してきた経験を活かし、独自の視点でその製品の良さ紹介しています。

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