ポータブル電源 Anker PowerHouse II 400 をお借りして使ってみました。アウトドア派な方であれば車に積んで一安心の必携ギア。アウトドア派ではない僕の場合には何に使えばよいのだろうか・・。単に防災用途なのか?
何かあった時のためにと思い、スマホを充電するモバイルバッテリーも多数保有しているものの、それすら普段の生活で使い切らない人間です。(=モバイルバッテリー集めが趣味?)
バッテリーのお化け的な存在のポータブル電源とどのように向かいあえばよいのか?を Anker PowerHouse II 400 の実機をさわりながら考えてみました!ポータブル電源を購入するか悩んでいる方の参考となれば幸甚です。
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Anker PowerHouse II 400 (ポータブル電源 大容量 389Wh)【防災推奨マーク取得 / 純正弦波 AC300W / PD対応 60W入出力】
目次
ポータブル電源の利用目的は?
まずは、ポータブル電源の利用目的について考えてみました。
ポータブル電源の本質は「電源が無い場所や状況において電源が取れる」事にあると考えます。
したがって、家でコンセントにつないで使っている機器をコンセントのない場所で使えたり、コンセントが使えない状況で充電ができることがポイント。
例えば、プロジェクターとサウンドバーを持ち出して屋外で上映して楽しんだり、ちょっとした屋外での作業時に電源として使えたりすることが "通常時" に家電の活動範囲を広げる使い方です。
普段はコンセントから電源を取れる場所においても、何らかの理由により停電した場合にもポータブル電源が役に立ちます。こちらは "非常時" の使い方です。
一時的な停電かもしれないし、大規模な災害による継続的な停電かもしれません。
すべての機器を通常通りに動かすことは不可能ですが、大切なモノを動かすためや安心を得るための非常時の電源としての役割が期待できます。
復旧までの期間により使い方が異なるかもしれません。明かりをつけたかったり、冷蔵庫などの食料品の延命したい場合やパソコンなどの機器の稼働継続など、状況により動かしたいモノが違うでしょう。
緊急時に普段通りの生活を送るための電源全てを電力会社の存在なしで継続的に賄うことはかなりハードルが高く現実的ではないです。ここまで考えると、ほとんど停電する事なく安定的に電気を供給してくれる電力会社に対してありがたさを痛感します。
ポータブル電源に期待する役割
山など電源(コンセント)の存在しない場所で家電を動かすための電源
コンセントからの電源供給が途絶えた状況での代替電源
災害時用途などで、さらなる電源を確保したいならば、発電機や車の購入を検討してもいいのかもしれません。(燃料などの課題に直面しますが・・)
どこまでを想定して、どこまで準備するか難しいところです。
Anker PowerHouse II 400 とはどのような存在か?
Anker PowerHouse II 400 についてチェックしていきましょう。
サイズ | 約 255 × 148 × 139 mm |
重さ | 約 4.62 kg |
出力 | AC:110V ~ 50 / 60Hz, 2.72A, 300W (瞬間最大600W) |
USB-Aポート:5V=7.2A (各ポート最大:2.4A, 最大36W) | |
USB-Cポート:5V=3A / 9V=3A /15V=3A / 20V=3A (最大60W) | |
シガーソケット + DC:12V=10A (最大120W) | |
合計最大出力 | 516W |
合計最大入力 | 125W |
容量 | 108,000mAh / 388.8Wh |
パッケージ内容 | Anker PowerHouse II 400、ACアダプタ(65W出力) 、USB-C & USB-A ケーブル、USB-C & USB-C ケーブル、取扱説明書、18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Anker会員登録後) 、カスタマーサポート |
製品型番 | A1730511 (ブラック) |
Anker PowerHouse II 400 は、ポータブル電源。コンパクトなサイズと持ち運びできる 4.62 kgという重量がポイントです。軽い!とは言えませんが女性の方でも移動が可能な重さです。(5kgのお米を運べる方なら Anker PowerHouse II 400 も持ち運び可能でしょう)
モノとしてみた場合、Anker PowerHouse II 400 はデザインが秀逸。部屋に見える形でディスプレイしても恥ずかしくない存在です。
Anker PowerHouse II 400 は、容量が 108,000mAh。僕が普段持ち歩いているモバイルバッテリーが 10,000mAhなので、その10倍の容量です!Wow!
300W (瞬間最大 600W) のAC出力(いわゆるコンセント)に対応しています。
残念ながらドライヤーや電気ケトルのようなパワフルな機器を動かすには出力が足りません。例えば 54Wのパナソニックの電気毛布 や扇風機(16W)などなら余裕で稼働させることができます。
容量については 389Wh という表現も取られています。389W(ワット)を1時間出力できるという意味です。単純計算で 38.9Wの機器ならば10時間稼働できる計算になります。
先ほど例として出した54Wの電気毛布であれば、7.2時間使える計算になります。電気毛布を使って一晩ぬくぬくとして睡眠を取ることができそうです。
Anker PowerHouse II 400 はコンパクトなポータブル電源ですが、これさえあれば、どんな機器でも長時間使い続けられるぜ!という商品ではありません。限りはあるのです。
何に電源供給するのか、どのような使用パターンを想定するか、を考える必要があります。
使用パターンイメージ
- 単発で使う(300Wの機器を 1.3時間、48Wの機器を8時間など)
- スマホの充電などに複数回使う(MacBook Pro 13インチを約5回、iPad Pro (第4世代)を約8回、スマートフォンなら20回以上の充電が可能です)
- 上記を組み合わせて使う
何時間使えるか?については、表示パネルにわかりやすく表示してくれます。(この表示が本当に便利!)
電力としては限りがある Anker PowerHouse II 400 ですが、別売のソーラー充電器によって電力供給が途絶えた状況下でも昼に充電して夜に使うという繰り返し利用が可能になります。これはポイントが高い!(どの程度充電できるかは日照時間や、天候、向きなどにも左右されます)
背面には温かい色合いで明かりがない環境でも安心できるアンビエントライトが装備されています。アンビエントライトだけの利用であれば90時間以上は点灯可能です。いざという時には、この機能だけに絞って使うのも良いでしょう。部屋の中のすべてを照らすような明るさではありませんが、うまく使えば夜間の明かりとして1週間程度は使えるかもしれません。
側面にはフラッシュライトも装備。SOSのパターンでも点滅可能です。
Anker PowerHouse II 400 は、コンパクトで軽量なポータブル電源。どこでも気軽に使え、いざという時に備えて一台保有しているとかなり安心な存在です!
予算や持ち運びに苦がなければ、さらに上位の Anker PowerHouse II 800 を購入しても良いでしょう。
Anker PowerHouse II 800 ならば、バッテリー容量が倍の 216,000mAh / 778Wh になり、出力ポート数が多くなっています。さらにAC出力も500W (瞬間最大 1,000W)!になります。
▼ 予算に余裕があれば容量が倍の Anker PowerHouse II 800 がオススメ!
Anker PowerHouse II 800 (ポータブル電源 大容量 778Wh)【防災推奨マーク取得 / 純正弦波 AC500W(瞬間最大1,000W) / 合計最大出力770W】
Anker PowerHouse II 400 どの程度使える?
Anker PowerHouse II 400 がどの程度使えるのかを確認するために、一日ノートPCと外付けの27インチの液晶モニター、外付けキーボード、マウスというリモートワークのフルセットに近い環境で作業してみました。
作業としては、サイトを見たり、少し動画を観たり、メール、ワード、パワポなどです。
実際に Anker PowerHouse II 400 により8時間の作業+1時間の休憩に耐えることができました。
モニター自体が標準時に51Wを消費するスペックです。より小型なモニターを使ったり、ノートPCのみで作業するのであればより長時間稼働させられますし、モバイル電源が切れてしまってもさらにノートPCのバッテリーでも駆動が継続できます。
車で出かけた先で、バリバリ仕事する場合にもなんとか8時間の業務をこなせそうです。
かなり実用度は高いですね!
Anker PowerHouse II 400 の充電にかかる時間とお金。
Anker PowerHouse II 400 は充電しなければ使えません。
特に購入直後はフルチャージされていません。必ず充電しておきましょう。
Anker PowerHouse II 400 の充電時間はスペック上以下の通りです。
付属のアダプター使用 → 約6時間
65W出力に対応したPDチャージャー(例 Anker NanoⅡ65W) → 約6時間
付属のアダプターと65Wチャージャー両方で充電 → 約3時間
これは実測してもほぼ仕様通りの時間で充電されました。
↓ USB-Cでの充電に使った Anker Nano Ⅱ 65W。
気になったのは一度の充電にかかる電気代。ひょっとして100円程度かかったりして・・と思っていましたが実際に一度のチャージにかかる費用は10円程度でした。(表示されたのは8.82円。2.5円 kwhとした計算)
「思っていたよりも安い」という印象でした!
遠慮せずに必要な時にガンガン使ってもよさそうです!
非アウトドア派の僕がポータブル電源を欲しいと思う理由
普段は家にこもっています。キャンプ、バーベキューなどには出かけません。
そのような僕でも普段から気になっていた存在のポータブル電源について「欲しいなぁ、でも必要なのかなぁ」と考えていましたが、今回実機を試していくなかで必要かどうかの考えを整理することができてきました。
今の時代、ポータブル電源は マストハヴ!(must have) な存在だと結論付けました。
いざという時の安心感のために Anker PowerHouse II 400 のようなポータブル電源を一家に一台は備えておくべきです。
既に世の中に存在し、手に届く価格で購入できるツールなのに用意していない場合、その時が来た時に後悔します。
長期的な停電の発生を想定すると、夜間の明かりだけは継続的に確保したいと思います。
みなさんもジェントスなどのランタンを購入されていると思います。充電式ではないジェントスは単一電池が無くなった時の心配があります。ジェントスとポータブル電源の両方を保有していれば、ジェントスは持ち歩きのライトとして、Anker PowerHouse II 400 などのアンビエントライト付きのポータブル電源は半据え置きのライトとして使いわけることも可能です。
大規模な災害時にはモバイル通信も途絶えることも想定されます。通話やインターネット閲覧用途でのスマホの利用は難しいように考えます。
しかし、ライト機能、カメラなどでの記録・メモ、電子コンパスも使える可能性が高く、サバイバルツールとして、スマホは災害時にも便利な存在でしょう。そのスマホを何度も充電できるポータブル電源は重要な存在です。(Anker PowerHouse II 400 では20回以上のスマホ充電が可能です!)
充電切れしているノートPCのデータが必要となった時には、ノートPCをポータブル電源で起動することが可能です。(接続できるACアダプターやケーブルがあればという条件が付きますが)
Anker PowerHouse II 400 を購入するなら別売のソーラー充電器も購入するのがベストです。
ソーラー充電器があれば、昼にポータブル電源を充電し、夜にポータブル電源での明かりの供給とスマホ充電とを繰り返して行えるようになります。また、何らかの都合によりポータブル電源が使えない状況になっても、ソーラー充電器だけでも昼間にスマホ充電が可能なので安心です。
ポータブル電源+ソーラー充電器 との組み合わせでの購入がオススメですが、一度に両方を購入するのは家計に負担がかかります。他の食料などの備蓄品とのバランスも考えて計画を立てて徐々に整備していくと良いかと思います!(電源だけあっても生き残れませんので!)
ポータブル電源+ソーラー充電器が揃えば、次にはランタンやライト類も充電式のモノを増やして行くと安心感が増しますね。(非常時に限りある電池を安定的に配給してもらえるか想像がつかないため、ソーラー充電器保有を条件に充電式も揃えておいた方が安心だと考えています)
▼ アンカーからグッドルッキンな充電式ライトが販売されています!これもずーっと気になっています!
非アウトドアな僕ですが、まずはポータブル電源を購入して安心感を得たいですね!みなさまも是非備えてください!
▼ 今回紹介した商品はこちら!
Anker PowerHouse II 400 (ポータブル電源 大容量 389Wh)【防災推奨マーク取得 / 純正弦波 AC300W / PD対応 60W入出力】
▼ 予算に余裕があれば容量が倍の Anker PowerHouse II 800 がオススメ!
Anker PowerHouse II 800 (ポータブル電源 大容量 778Wh)【防災推奨マーク取得 / 純正弦波 AC500W(瞬間最大1,000W) / 合計最大出力770W】
▼ 高速に充電するなら Anker Nano Ⅱ 65W の購入がオススメ!(普段使いにも便利です!)