アンカーのスピーカーフォン「Anker PowerConf S360」を実際に使ってみました!この「Anker PowerConf S360」はスピーカーフォンとしては珍しく、USBハブ機能、HDMI出力機能を搭載している点がポイント。音質もよく、自宅等でのリモートワークワーク、会社でのちょっとしたスペースでのWebミーティングにも便利です。
- ヘッドセット・イヤホンを使うことに疲れてしまった
- すっきりした環境でリモートワークを行いたい
という方にオススメのスピーカーフォンです。
この「Anker PowerConf S360」はBluetooth機能がありません。スピーカーフォンに取り付けられているUSB-CケーブルでPCと接続する必要があります。
個人的にはノートPC等に組み込まれているBluetoothでの音声通話は途切れや、音質ダウンなどの通話品質に心配があるため「Anker PowerConf S360」のケーブル接続のみという仕様は大歓迎。スピーカーフォンを無線で接続したい!と考えている方向けの商品ではありませんのでご注意を。
USBケーブルでの接続にすることで、USB-A 2ポートの拡張、HDMI出力対応ができます。(「Anker PowerConf S360」からのHDMI出力を実現するためにはPC側でUSB-C端子からの映像出力をサポートしている必要があります)
目次
「Anker PowerConf S360」の仕様と特徴
「Anker PowerConf S360」の仕様と特徴について確認していきます。
(Amzonの商品ページ、Ankerの公式情報を引用または参考にしています)
製品仕様は以下の通りです。
サイズ | 約120 x 120 x 35mm |
重さ | 約250g |
入力 | PD対応USB-Cポート入力:5V = 3A / 9V = 3A / 12V = 3A / 15V = 3A / 20V = 5A |
出力 | USB-Aポート合計出力:5V=1.5A (各ポート最大7.5W)
USB-Cコネクタ出力 (PD対応USB-C入力ポートにUSB充電器を接続し、その他のポートも使用している状態) :5V = 0.5A / 9V = 0.9A / 12V = 1.4A / 15V = 1.45A / 20V = 1.5A USB-Cコネクタ出力 (PD対応USB-C入力ポートにUSB充電器を接続し、その他のポートは使用していない状態) :5V = 2.4A / 9V = 1.85A / 12V = 2.1A / 15V = 2.1A / 20V = 3.6A |
オーディオ出力 | 3W |
パッケージ内容 |
Anker PowerConf S360、クイックスタートガイド、安全マニュアル、18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Anker会員登録後) 、カスタマーサポート |
製品型番 | A3307041 (ブラック) |
製品仕様表だけではわかりにくいのですが、
本体背面にUSB-Cポート入力があります。この入力では 15W~100Wの入力をカバーしています。
本体にUSB-Cのケーブルが接続されています。(取り外しできません)
このケーブルをPCに接続します。これを仕様表上ではUSB-Cコネクタ出力と呼んでいます。
その他のポートを使用している場合にはPCへのPD出力が最大で30Wになります。45Wの入力を想定しているようなPCでは純正のACアダプターの接続に誘導するメッセージが出る可能性があります。
「Anker PowerConf」が重量 約340gでしたが、今回の「Anker PowerConf S360」は約250gという重さ。(軽い!)
バッテリーを内蔵していない点も軽量化実現のポイントでしょう。
製品の特徴は以下の通りです。
- オートゲインコントロール
声の大きさとPowerConf S360までの距離に関係なく音量を最適化します。相手側に均一な音量で声を届け、ストレスのないオンライン会議をサポートします。 - 混線のないクリアな通話
通話相手と自分が同時に話していても、クリアなコミュニケーションが可能。 - コンパクトサイズ
オフィスやご自宅でも使用可能なコンパクトサイズを実現。自宅や外出先、出張時など場所を問わずにクオリティの高い会議環境を実現します。 - 主要なオンライン会議ツールに対応
主要なオンライン会議ツールに対応したスピーカーフォンです。 - 優れた音声処理機能
エコーキャンセリングや残響抑制、ノイズリダクション機能を採用しており、クリアでストレスのない通話を実現します。 - ケーブルでの簡単接続
USB-Cケーブルでの有線接続により、難しいセットアップなどなく簡単にお使いいただけます。
間違がなく、品質も安定するケーブル接続だけに限定し確実性をアップ。
マイク配置とゲインコントロールにより適切な音声のピックアップを実現。
シンプルであるからこそ、確実で安心して仕事に使えるツールだと考えます。
価格は ¥12,980 (税込)。うーん、少し高いようにも感じますがHDMI出力を搭載したハブ機能もあると考えると価値があるかもしれません。
クーポンやタイムセールなどを狙うとよいでしょう!
「Anker PowerConf S360」の実機をチェック
「Anker PowerConf S360」の実機をチェックしていきましょう。
「Anker PowerConf S360」のパッケージサイズは 13cm × 12.3cm程度。コンパクトです。
パッケージ裏側には「Anker PowerConf S360」の特徴が書かれています。
パッケージには日本語での記載はありません。(今後変わるかもしれませんね)
- All-in-One Speakerphone
- Smart Noise Cancellation
- High-Performance Sound Quality
- HDMI Port for 4K Display
- 4-in-1 USB-C PD Hub
- Compatible with Leading Platforms
↓ パッケージを開けると一番に見えるのが、このシートでした。AnkerWorksソフトウェアが必要なようです。
パッケージ内容としては、S360本体とドキュメント類というシンプルな構成です。
↓ 本体上面です。全体的にプラスチック素材です。メッシュ状になっている部分に3W出力のスピーカーが内蔵されています。
↓裏側です。本体の下側には取り外す事のできないUSB-Cケーブルが巻かれています。このケーブルをPCに接続して使います。↓ 後ろ側にはUSB-PDの入力、USB-A × 2ポート、HDMIポートが配置されています。↓ 周囲4か所にマイクが配置され、方向に関係なく、360度どこからの声もピックアップ可能です。側面からみると、上面が傾斜していることがわかります。この傾斜のおかげで正面に位置していると音声が聞こえやすいように感じます。↓ Anker PowerConf S360 と Anker PowerConf を並べてみました。
↓ Anker PowerConf S360 の重量は実測で 255gでした。(仕様は250g) Anker PowerConf よりも90g程度軽量です。
↓ Microsoft Surface Go 2 に接続してみました。本体のPD入力にも電源を接続していますが、電源供給しなくても動作するようです。
PCを接続すると S360 が起動します。正面の操作部材が光り、点滅を終了すると使用可能です。
HDMIケーブルは本体に対してやや斜めに接続されます。
「Anker PowerConf S360」のパッケージ、本体については以上の通りです。
「Anker PowerConf S360」を使ってみた感想
「Anker PowerConf S360」を使ってみた感想は以下の通りです。
ポイント
- デザインが良い
- 軽く持ち運びが苦にならない
- 音声が聞き取りやすい
- マイクでしっかり声を拾ってくれる
- HDMI出力は便利!
マイナスポイントとしては、もう少しケーブルに長さが欲しいと思いました。ケーブルとしては60cm程度あるのですが、デスクトップPCでもなんとか使える長さになるとうれしいなと思いました。
面白いと思ったのはケーブルがマグネットで固定できる点でした。
Zoomで使ってみましたが、ミュートボタンがZoom側のミュートと連動していました。(使いやすくて良いですね)
ノイズキャンセリングは?
ノイズキャンセリング機能搭載ということでしたので、室内のエアコンの送風音に効果があるのかを確認してみました。
結果としては、特にノイズキャンセリングされているようには聞こえませんでした。Zoomなどのアプリではノイズキャンセリングされるので特に問題はありませんでした。
▼ こちらの動画でエアコンの風の音についてご確認ください。前半はWindowsのボイスレコーダーで録音、後半はZoomで録音していまいす。Zoom時に送風音がうまく消されていることがよくわかります。
「Anker PowerConf S360」としての"ノイズキャンセリング"が風の音などの環境音をキャンセルするものなのかは確認が必要そうです。
(風切り音低減の意味でのノイズキャンセリングなのかもしれません・・)
ただし、ZOOMであればZOOMのノイズキャンセリングで環境音は気にならなくなるため問題はありません。
オートゲインコントロールは?
もう1点実験的に確認したことがあります。「Anker PowerConf S360」としてオートゲインコントロールを特徴として挙げられています。
「距離に関係なく音量を最適化します。相手側に均一な音量で声を届け、ストレスのないオンライン会議をサポート」するという点について確認しました。
▼こちらの動画にて、距離が変化しても均一な音量になるのかを確認しました。結論としては、均一にはなりませんでした。(距離を変えた時に、もっと長く話をすれば音量が変化するのかもしれませんが・・)
こちらの想定していたオートゲインコントロールの動きにはなっていないのですが「Anker PowerConf S360」はクリアに音声をキャッチしてくれていると考えます。
AnkerWorksはアップデートのみ?
AnkerWorksもインストールしてみました。ファームウェアの更新確認はできますが、特に機能の設定などは無いようです。
(分っていない使い方があるのかな・・?)
起動音がしないのが良い!
「Anker PowerConf 」では「ぽ・ぽ、ぽーんぽん」という起動音がしますが、「Anker PowerConf S360」では起動時に操作パネルが点滅→点灯するだけです。
私は起動音なしの方が好きです!
ハブ機能は便利。うれしい!
「Anker PowerConf S360」の特徴である 4 in 1 USB PDハブ機能はやはり便利です。
在宅ワークで自宅の大画面モニターに社用のノートPCを接続することも多いと思います。
「Anker PowerConf S360」を導入することによって、スピーカーフォン、ノートPCの電源(容量はご注意を)、HDM接続、その他のUSB接続がシンプルな構成になるのが助かります!
HDMIでは4Kでの出力も確認できました。(PC側の能力にもよります)
「Anker PowerConf S360」はオススメ?
複数人で一つのスピーカーフォンを使った時にどうなのか?など検証しきれていない部分はありますが、「Anker PowerConf S360」についてまとめます。
繰り返しになってしまいますが、「Anker PowerConf S360」には以下のメリットがあります。
ポイント
- デザインが良い
- 軽く持ち運びが苦にならない
- 音声が聞き取りやすい
- マイクでしっかり声を拾ってくれる
- HDMI出力は便利!
音声接続の安定性は有線接続の方がよいと考えます。(大切な打ち合わせであれば、なお重要な要素です)
この有線接続を前提とするからこそ、さらに便利なハブ機能を追加できています。
自身の接続環境に「Anker PowerConf S360」を取り入れることで、シンプルな接続で仕事をこなすことができます。
(本体から出ているUSBケーブルの長さは60cmです。この長さでは足りない!という方は購入を避けてください)
「Anker PowerConf S360」ではスピーカーフォンとしての基本である、マイク音声、スピーカー音声ともに良好で、おすすめできるスピーカーフォンです。
USBハブ機能が不要ということであれば、ハブ機能を持たず、価格も安い「Anker PowerConf S330」を購入するという手もあります。
個人的には、この「Anker PowerConf S360」が気に入りました。
今後のWeb会議でのスピーカーフォンのメイン機としたいと考えています。
(便利で軽くて音も良い!)
PCのUSBポートが少ない方、接続をシンプルにしたい方におすすめのスピーカーフォンです。