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SONYのプロ用モニターヘッドフォン「MDR-M1ST」を購入。その感想と注意点。(非プロ向け情報)

2019年8月25日

プロじゃないのにSONYから発売されたプロ用モニターヘッドホン「MDR-M1ST」を購入してしまいました。カジュアルなハイレゾ生活を追求している僕。プロ用・業務用のモニターヘッドホンを購入するなんて、カメラで言えばプロじゃないのにNikon D一桁を購入するようなモノでしょうか。いいんです!欲しかったのですから!「MDR-M1ST」を実際に使ってみた感想は「コレええやん!」です。現在、SONYのNW-ZX300の4.4mmバランスで接続して楽しんでいます。もっと出力側にもこだわるべきなのでしょうが、現在の手持ち機器でもしっかりと聴けています。(と思う)「ふーん、そうかぁこれがプロ用かぁ・・」という気持ちに浸って聴くことにしています。(気持ちって大切ですよね)今回は、プロダクトとしての紹介にプラスして、購入に際しては注意点も紹介していきます!

ソニーMDR-M1ST

ソニー MDR-M1ST。その存在感がたまらない。

プロ用モニターヘッドフォン「MDR-M1ST」主な仕様

ハイレゾに対応したスタジオモニターヘッドホン『MDR-M1ST』は2019年8月23日(金)に発売されたばかり。

株式会社ソニー・ミュージックソリューションズが販売。ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社とレコーディングスタジオ『ソニー・ミュージックスタジオ』が共同開発。

以下ニュースリリースから引用します。

ハイレゾの高音質環境が整うなか、約4年半もの歳月をかけて磨き上げられた音質は、中域の骨太感と、全体の音が俯瞰できる音像を両立。音楽で重要な中域へのフォーカスをしつつ、低音域や高音域もしっかり聴こえます。

数多くのスタジオで愛用されているMDR-CD900ST』も継続して販売し、新製品とともに理想の音創りを支えます。

『MDR-M1ST』の主な特長

演奏空間を忠実に再現する音像

独自開発のドライバーユニットを採用し、可聴帯域を超えるハイレゾの音域をダイレクトかつ正確に再現。楽器配置や音の響く空気感といった演奏空間全体を広く見渡すことができ、原音のイメージそのままの音質を実現しました。

プロユースに耐え得る機能性と耐久性

ジョイント部にシリコンリングを採用し、体を動かした際に発生しやすいノイズを徹底的に低減。人間工学に基づいた立体縫製のイヤーパッドで長時間の装着も快適です。

さらに可動部の耐久性や耐落下強度も向上させ、プロユースに耐え得る品質を実現しています。

熟練工によるハンドメイド製造

プロフェッショナル向け音響製品を生産しているソニー・太陽株式会社にて製造。プロ用製品で培われた品質管理のもと、熟練作業者により手作業で一つ一つ丁寧に造られ、厳しい検査を経て出荷されます。

主な仕様は以下の通り。

型式 密閉ダイナミック型(耳覆い型)
ドライバーユニット 40mm、ドーム型(CCAWボイスコイル)
音圧感度 103dB/mW
マグネット ネオジウム
再生周波数帯域 5-80,000Hz (JEITA)
インピーダンス 24Ω (1kHzにて)
最大入力 1,500mW(IEC※1)
ヘッドホンケーブル 約2.5m、ステレオ標準プラグ
質量 約215g(ケーブル含まず)
希望小売価格 31,500円(税別)

※1 IEC(国際電気標準会議)規格による測定値です。

価格は31,500円。これまでの定番スタジオモニターヘッドホン「MDR-CD900ST」の実勢価格に対してほぼ倍のイメージ。

ただし再生周波数帯域は「MDR-CD900ST」が5~30,000Hzに対して「MDR-M1ST」は5-80,000Hz に対応。ハイレゾは40kHz=40,000Hz以上なのでMDR-M1STは余裕でクリアです。

今回の「MDR-M1ST」では、ケーブルが取り外しできる点が大きいですね。ケーブルのリプレイスが可能です。

「MDR-M1ST」が届いた!

業務用であることを再認識する飾り気のない外箱

届いた商品をみて、うぉ!っと感じたのは、業務用であることを再認識する飾り気のない外箱。The シンプル。

ソニーMDR-M1STの箱

ソニーMDR-M1STのパッケージ。

内容物も過度な緩衝材はなく、袋に入ったヘッドホン、ケーブル、簡単な説明書だけ。袋(ポーチ)やケースなどの収納用アイテムは付属しません。

ソニーMDR-M1STの内容物

↓保護のされ方も独特で面白いです。

ソニーMDR-M1STの梱包状態

袋(ポーチ)やケースなどの収納用アイテムは付属しません。仕事用ですから!

本体からは、品質の良さを感じる。

根拠はないのですが、ソニー MDR-M1ST はモノとしての佇まいが非常によいです。

ソニーMDR-M1STの側面

適度な重量感。MADE IN JAPAN の文字。

ソニーMDR-M1STは日本製

MADE IN JAPAN の文字がうれしい。

やわらかくクッション性のあるヘッドバンド内側。

ソニーMDR-M1STのもっちりしたクッション

所有している ソニー MDR-1AM2 と比較すると、MDR-1AM2のヘッドバンドは細いわりには外側までふんわりしている。一方、MDR-M1STの幅広で外側はほぼクッション性がない。

ソニーMDR-M1STのヘッドバンド

下側は MDR-1AM2。

スライダーは1〜10のメモリ入り。自分のベストな位置を覚えておけば即座に調整可能。

ソニーMDR-M1STのアーム

手前はMDR-1AM2。

ソニーMDR-M1STのクッション

立体縫製のイヤーパッド。

ソニーMDR-M1STのイヤーカップ内

僕の場合、実際に装着してみると耳の上部が内部に当たります。そのため、長時間の利用では痛くなる可能性があります。(もう少しスペースがあれば・・)

付属のケーブルの長さは2.5m。ヘッドホン側は4極の3.5mm。ソース側は標準プラグです。

ソニーMDR-M1STのケーブル端子

ヘッドホンとケーブルとはネジで固定できます。ソニーMDR-M1STのねじ込み式ケーブル接続

モノとして、なかなかの好感触のソニー MDR-M1ST です。手元にあるだけでも嬉しい。なんて意味不明ですかね・・。

ソニーMDR-M1ST

「MDR-M1ST」製品保証の注意点

今回紹介しているソニー「MDR-M1ST」には製品保証がついてきません。初期不良はともかく、故障したら期間に関係なく有償修理です。ここは注意点です。(というか覚悟が必要ですね)熟練工によるハンドメイド製造なので、そうそう壊れない!と信じましょう。

【ご注意】
※本機の販売元は株式会社ソニー・ミュージックソリューションズになります。
本機は業務使用を目的とした、プロフェッショナル仕様のヘッドホンの為、無償修理期間は設定せず、すべて有償での修理とさせていただいております。

ソニーMDR-M1ST

パッケージにも無償修理期間なしの文言が。

「MDR-M1ST」付属ケーブルの注意点

ケーブル長は2.5mと長く、そのままで外出すると引きずって歩くことになります。このケーブルの長さをどうするか?

また、ジャックも標準サイズのプラグでそのままではスマホやポータブルなプレーヤーには接続できません。標準プラグから3.5mmのステレオミニなどへの変換プラグは安価に購入できるので心配ありません。が、変換プラグというのもスマートではありません。

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ソニー「MDR-M1ST」のジャックは3.5mm 4極の端子で、保有している MDR-1AM2 と同じです。

ソニーMDR-M1STケーブル端子

MDR-1AM2のケーブルを接続してみると普通に使えました。MDR-1AM2には3.5mmのヘッドホンケーブル、4.4mmのバランスケーブルともにOKでした。

せっかくなので、バランス接続で楽しみたいところですね。

↓ MDR-1AM2に対応したソニー製のケーブルです。使えるかどうか、パフォーマンスはどうか、まではわかりません。(自己責任で!)

4.4mmバランス標準プラグに → MUC-S12NB1

4.4mmバランス標準プラグに → MUC-S12SB1(KIMBER KABLE社監修)

通常のヘッドホン端子に → MUC-S12SM1

「MDR-M1ST」の音はどうか?

今回、MDR-1AM2に付属の4.4mmバランスケーブル+ソニーウォークマン NW-ZX300 で聴いてみました。

僕はカジュアルなハイレゾユーザーなので、ムッチャお金のかかったシステムでは聴いていません。(ここ、キリがないのでセーブしているのです)

これまでは、『MDR-1AM2』でかなり満足していました。

正直な事を言って、もう『MDR-1AM2』を使おうとは思いません。『MDR-M1ST1』 は 『MDR-1AM2』 よりも音がとてもよく聴こえます。雰囲気で聞こえていた音それぞれが、明確になって聞こえてくるのです。いや、すっぴんでありながらもカッコいい音。

RADWIMPSの「天気の子」を聴いたのですが、細かい音が本当によく聴こえてきます。例えばピアノの打鍵音(ハンマーの音?)も含めてしっかりと聞こえてくるのです。

そして、収録されている音の設計図が見えてくるような聴こえ方です。これは楽しい。

ソニーMDR-M1STの刻印

SONYロゴはプリントではなく、彫られている。

なるほど、低音がブリブリして、ギターのキレがカッコいい!気分が上がる!という鳴らし方とは違うのだなぁと感じました。

ヘッドホンとして、心地よい広がりのある響かせ方や音に艶を出すような鳴らし方というのは他にもありそうですが、モニター用ヘッドホンとしてはすごくイイ!と思いました。家ではコレを中心に使おうと思います。たまに外出で使っても良いかな。

ヘッドホンは気分で変える。それで良い。

ここのところソニーの3万円程度のヘッドホンを複数種類購入しています。

4.4mmバランス対応が欲しくて MDR-1AM2、ワイヤレスかつノイズキャンセルでムッチャ評価が高かったので WH-1000XM3、そして今回はプロ用にあこがれて(笑) MDR-M1ST。

ソニーMDR-M1STと比較

これだけお金を出すなら、もっと高いヘッドホンを購入した方がよかったのでは?とも思いますが、この価格帯の商品をいろいろと使うのが楽しいのです。

洋服と同じで、ヘッドホンとかスピーカー(ポータブル)は気分によっていろいろと変えて使うのです。なのでイロイロ持っていていいのです!

『MDR-1AM2』はよかったけど、ノイキャンワイヤレスの『WH-1000XM3』 は評判ほどではないなと思いました(僕もコレサイコー!な記事を書きたかったのですが、「いや、これ使わないわ。」という印象でした。不良品なのかな・・)。

ソニーMDR-M1STと比較

今回の『MDR-M1ST』は購入してよかった!

保証、ケーブルに注意が必要で普通に使うのにOKかの判断は必要ですが、僕は後悔しない良い製品だと思いましたよ!

こんな内容で参考になるでしょうか!?

【追記】話題の 「THE FIRST TAKE」でアーティストさんが使っているヘッドホンはどれ?

話題の 「THE FIRST TAKE」(ホントは THE F1RST TAKE)でアーティストさんが使っているヘッドホンはどれ?

「音楽とは、何か。一発撮りで、向き合う」がコンセプトの「THE F1RST TAKE」。話題のアーティスト、シンプルなルックで注目です。

この「THE F1RST TAKE」でアーティストさんがスタジオで使っているモニタリングヘッドホンがカッコイイですよね。

使われていのは本記事で紹介した製品の旧世代バージョンであるソニー製のプロ用モニタリングへッドホン『MDR-CD900ST』です。

ハウジングのサイドの「for Digital」の赤いステッカーが特徴的なモデルです。
価格も安いので一般の方も購入されるようですね。

↓こちらが「THE FIRST TAKE」で使われているヘッドホン「MDR-CD900ST」。

この記事で紹介している「MDR-M1ST」はデザインは「MDR-CD900ST」と非常に似ているのですが、全くの新規開発、ハイレゾ対応、ケーブルリプレースが可能なモデルです。

↓ こちらは今回紹介した「MDR-M1ST」。

最新モデル!というなら「MDR-M1ST」。雰囲気&リーズナブルな価格という点では「MDR-CD900ST」でしょうか。
実際プロのスタジオではニューモデルに置き換えず、継続して「MDR-CD900ST」を使用しているところもまだまだ多いのかもしれませんね。

SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST



  • この記事を書いた人

The そうじろう

モノ系ブロガー。2014年から「モノ好き。ブログ」を運営。製品レビュー歴は10年を超えます。長年とあるメーカーに勤務し製品設計・開発に従事してきた経験を活かし、独自の視点でその製品の良さ紹介しています。

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