ファーウェイ(華為技術日本株式会社)から2025年8月29日に発売された新製品の完全ワイヤレスイヤホン『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』について、実際に使ってみた感想を中心にレビュー紹介します!

『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』は、手頃な価格で、音質、装着感、バッテリー持ち、ノイズキャンセリングのバランスが取れた、非常に満足度の高いイヤホンでした!
これはアリです!
※メーカー様より商品のレビュー用サンプルをご提供いただいた上で実際に使用して紹介しています。
目次
『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』の特徴・仕様
まずは『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』の特徴と仕様について紹介します!
『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』 の主な特長:
- アクティブノイズキャンセリング搭載
『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』はSEシリーズで初めてアクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応。平均24dB、最大50dBまでノイズキャンセリングしてくれます。ダイナミックモードでは、シーン・状況に合わせて最適なノイズキャンセリングに自動的に調整してくれます。 - 約50時間のロングバッテリーと急速充電
フル充電の状態からイヤホン単体で最大10時間の連続音楽再生、充電ケース込みで最大50時間の音楽再生が可能。また急速充電にも対応し、10分間の充電で約4時間の音楽再生ができます。 - 軽量コンパクトで快適な装着感
イヤホン単体で約4.3gと非常に軽量。前モデル『HUAWEI FreeBuds SE 3』はインナーイヤー型(開放型)でしたが、今回の SE 4ではリニューアルしたカナル式デザインが採用されています!IP54の防塵防滴性能にも対応しています。 - 妥協のない音質と通信性
約10mmの口径を持つダイナミックドライバーとポリマー複合ダイアフラムを組み合わせることで、クリアなボーカルと高音、中音、低音のバランスに優れた音が楽しめます。またコンパニオンアプリにてタッチコントロール操作の割り当てのカスタマイズや、EQ調整が可能。Bluetooth 5.4に対応し、安定した通信によりラグが少なく、動画視聴やゲームといったエンターテインメントにさらに没入できます。 - 高性能な通話ノイズリダクションとタッチコントロール
マイクが前モデル(SE 3)の片側 1つずつから、片側 3つずつに増加。さらにAIによるノイズリダクション機能により、屋内外の騒がしい場所で通話しても、自分の周りの騒音をカットし、相手に自分の声をクリアに届けることが可能です。
イヤホンにタッチセンサーを内蔵し、直感的なタッチコントロールが可能です。
ANCの 「平均24dB、最大50dBまでノイズキャンセリング」は、特定の設定下で50Hzから20kHzの周波数帯域における平均的なノイズキャンセリング強度です。全てのデータはファーウェイラボによる測定結果であり、実際の数値は製品や使用方法及び環境要因によって異なる場合があります。
今回の『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』の最大の特徴は、ファーウェイのSEシリーズとして初めてアクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応したことでしょう!
カフェや電車内など周囲の雑音を低減したいしシーンは多々あるため、この価格帯でANC搭載はうれしいですね!
『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』の仕様は以下の通りです。
カラー | ホワイト, ブラック |
重量 | イヤホン単体: 約4.3 g 充電ケース: 約36 g |
サイズ | イヤホン単体(高さ × 幅 × 奥行き): 約32.3 mm × 約21.3 mm × 約24.0 mm 充電ケース(高さ × 幅 × 奥行き): 約46.5 mm × 約61.8 mm × 約24.7 mm |
バッテリー | バッテリータイプ: リチウムイオンポリマーバッテリー イヤホン単体: 41 mAh(最小値) 充電ケース: 510 mAh(最小値) |
充電方法 | 有線充電: USB Type-Cポート |
充電時間 | 有線充電: 充電ケースのみで約45分、イヤホンと充電ケースで約110分、充電ケースでイヤホンを充電する場合は約60分。 |
バッテリー駆動時間 | 音楽再生(ノイズキャンセリングオン): イヤホン単体で約7時間、充電ケース使用で約35時間 音楽再生(ノイズキャンセリングオフ): イヤホン単体で約10時間、充電ケース使用で約50時間 音声通話(ノイズキャンセリングオン): イヤホン単体で5時間、充電ケース使用で約25時間 音声通話(ノイズキャンセリングオフ): イヤホン単体で6時間、充電ケース使用で約30時間 |
インジケーター | 3色インジケーター × 1 |
操作 | ダブルタップ: 再生/一時停止/次の曲/前の曲/通話終了 トリプルタップ: 次の曲(デフォルト)/前の曲 長押し: ノイズキャンセリングモードの切り替え(デフォルト)/音量調整/音声アシスタント起動/着信拒否 |
材質 | イヤホン: PC 充電ケース: PC イヤーチップ: シリコン |
センサー | ホールセンサー/タッチセンサー |
接続性 | Bluetooth 5.4 低遅延ゲームモード: 対応 |
ドライバー | 10 mmダイナミックドライバーユニット 周波数帯域: 20 Hz~20 kHz |
Bluetooth®コーデック | SBC/AAC/mSBC |
機能 | 通話ノイズリダクション/マルチEQ |
防水規格 | イヤホン: IP54 充電ケース: 非対応 |
付属品 | イヤホン × 1ペア(左右ペア) 充電ケース × 1 イヤチップ × 3(大・中・小) クイックスタートガイド&安全に関する注意事項 × 1 保証書 × 1 |
基本的なワイヤレスイヤホンとしての機能は揃っています。
『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』では対応しておらず、上位機種なら対応しているであろう機能としては、イヤホンの装着検出、ケースのワイヤレス充電、ハイレゾ対応コーデック(LDAC等)でしょうか。これらの機能は「あるとベター」ではありますが、無くてもOKな機能です。
ノイズキャンセリングオンでの音楽再生では、イヤホン単体で約7時間、充電ケース使用で約35時間 であるため、長時間の再生が可能です。
価格については 6,580円(税込)が標準的な価格になります。
2025年10月1日時点の公式ページ価格では598円割引されており、5,982円で販売されています!
『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』の実機を写真でチェック
それでは『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』の実機をチェックしていきましょう!
▼ まずはこちらがパッケージ!シンプルでありながら、コンパクト。なかなか好印象です。
セット内容は下の写真の通りです。充電ケース、イヤホン(充電ケース内に格納)、イヤチップ(大・中・小 中はイヤホンに装着)、クイックスタートガイド&安全に関する注意事項、保証書 です。

充電用のUSBケーブルは付属しません
注意点としては、充電器、充電用のUSBケーブルともに付属していないところでしょうか。

スマートフォン用のチャージャー、ケーブル(USB Type-C)をスマホと共用で使うか、複数ポートを持つチャージャーとケーブルを追加購入してもよいかもしれません。
▼付属ケーブルが内蔵していて巻き取りできるチャージャーが便利です!Anker Nano Charger (35W, 巻取り式 USB-Cケーブル)について、こちらのYouTubeで紹介しています!
クイックスタートガイドは理解しやすい図で説明されています。日本語にも対応しています。
アプリのダウンロード・インストールには説明書に記載されているQRコードの使用が確実です。
▼ イヤーチップは3サイズが付属します。Mサイズはイヤホンに装着されて出荷されています。
フィット感によって別のサイズに付け替えてみるとよいでしょう。
軽い!は正義。充電ケースが軽い!
手に取って感じるのは、その軽さ!充電ケースが 約36 g、イヤホン単体が 約4.3 gであるためイヤーチップを含めて 約45gという軽さです。

ちなみに Huawei の上位機種である「HUAWEI FreeBuds Pro 4」の充電ケースの重量は約47g。ケースだけで『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』の総重量を超えてしまいます。
このケースの開き方も非常によくできており、イヤホンを取り出しやすいように開口するデザインになっています。
▼ 充電ケースの底面にUSB-C端子とボタンがあります。
USBケーブルを接続して充電をおこないます。充電ケースはワイヤレス充電には対応していません。
イヤホン本体のデザインも奇をてらわずに一般的なデザインという印象です。
イヤホンの軸の側面上部はタップエリアになっています。

2回タップで再生・停止、3回タップで曲送りなどのジェスチャー操作が可能です。
このジェスチャーについてはコンパニオンアプリでカスタマイズが可能です。
価格なりの外観という印象ではありますが、ビルドクオリティとしてはかなり高い印象です。
今回試したのはブラックですが、個人的にはホワイトの方がキレイなのかな?と思っています。
アプリについて
今回紹介している『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』と合わせて使うスマホアプリはOSによってアプリ名が異なります。(2025/10/1時点)
OS | 使用アプリ |
iOS | HUAWEI Audio Connectアプリ Apple App Store でダウンロード可能 |
Android | HUAWEI AI Lifeアプリ Google Play Storeではダウンロード不可 |
Androidで使用する HUAWEI AI Lifeアプリについては、Google Play Storeからダウンロードができません。
また、Androidへのアプリインストールでは、各種警告が何度か表示されるため若干難易度が高い状況です。

iOS(iPhone)の場合には、Apple の App Store からアプリをダウンロードできるためスムーズにインストールが可能です。
アプリからは以下の設定や制御が可能です。
- バッテリー残量の確認
- ノイズコントロール:ノイズキャンセリングモードの切り替えや、外部音取り込みモードのオン/オフを実行します。
- サウンド効果:好みに合わせてプリセットのEQプロファイルを選択するか、カスタムEQプロファイルを追加選択ができます。
- ジェスチャー操作:左右両方のイヤホンのコントロール機能を個別にカスタマイズします。オプションの なし を選択すると、イヤホンのタップ操作機能が無効になります。
- イヤホンの検索:家の中でイヤホンを落とし行方不明となった場合、ブルートゥースの電波が届く範囲内で、音声により探す事が可能です。
- 設定:低オーディオ遅延の設定が可能です。
- 更新:イヤホンのファームウェアの更新を確認し、実行します。
- 製品情報:イヤホンのシリアル番号とバージョン番号を確認します。
- 試験的な機能:タップにて音量変更できる機能が試験的に提供されています。
▼ アプリの画面
iOSとAndroidとでアプリの名称が異なりますが、機能(できる事)については共通です。
接続安定性も高く、問題ありません。
『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』の感想
プラスチック素材の充電ケースについては、金属などが採用されたファーウェイの上位モデルの質感と比較すると手に持った時の感触(質量感というのでしょうか?)については若干落ちる印象です。それでもボタンやケースのカバー開閉の質感は良く、さすがのファーウェイクオリティという印象です。
常に持ち歩くことモノであるため充電ケースの軽さは非常に嬉しい!です。
耳への装着やケースに戻す際の所作は、右耳に着脱する際には右手を、左耳には左手を使うことでスムーズに着脱が可能です。

充電ケースには一つだけ欠点があります。
それは、角度・位置によってはLEDインジケーターが見えにくくなるところ。
インジケーターの光る部分が小さく、また少し斜めになると光が見えなくなってしまいます。
正面から見るクセをつければ問題はないのですが、ここは注意が必要です。
イヤーチップ(イヤーピース)については3つのサイズ(S,M,L)が用意されます。
私の場合には、Mサイズが最もフィットしました。(Lも試しましたが、大きかったためか耳穴が少し痛くなりました)

イヤホンのジェスチャー操作(タップ操作)については、ほぼ確実に操作が可能です。操作にストレスが無いのはうれしいところです。
ノイズキャンセリングなどのモード切替は長いタップ操作で変更可能です。
私はノイズキャンセリング⇔外音取り込みの切替をよく行うため、長押し操作ではなく例えば左のトリプルタップなどに割り当てできると助かるのですが、長押しでしか変更できません。(もう少し割り当てが変更できると嬉しい)
ナビゲーション音声については、かなりくぐもった音質で、この音声の質によりイヤホンの音質まで悪いような印象を与えてしまいそうです。もう少し音質を良くしてもらいたいなぁと思います。
また例えばノイズキャンセリングをオンにしたときに「ノイズキャンセリング」というアナウンスが入ります。
このアナウンスの間、楽曲を一時停止してもらえると嬉しいです。
(Audibleなどで話を楽しんでいるときにノイキャンに設定するとアナウンスがかぶってしまい聞き逃してしまうため)
サウンドとノイズキャンセリングの感想
まず気になる『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』のノイズキャンセリング(ANC)が効くかどうか?についてですが、効きます。
確実に効果があるのですが、ANCをオンに切り替えた際に「パッ」と切り替わるのではなく、徐々に馴染ませながら効いてきます。
そのため、非ノイキャンとノイキャンオンとの差が把握しにくく、「あれ?効いているのかな?」という感覚になりがちです。
もちろん高価なモデルの方がノイキャンのレベルとしては高いと考えますが、『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』のノイキャンも結構効きます。
室内にいる際には、PCのファンの音や、窓の外のノイズをスッと吸収してくれます。
上位モデル(旧モデルですがHUAWEI FreeBuds Pro 3)とそこまで変わらない印象があります。
(個人的には HUAWEI FreeBuds Pro 3 の方が、より「シンっ」となる印象です)
ノイキャンの違いについては耳の良い方の場合には、よくわかるのかもしれません。
いくらANCといっても音は洩れ聞こえてきます。
ANCの効きが今一つかな?という場合にはイヤホンがしっかりと装着されているかを確認するとともに、ノイズコントロールの設定にて「ウルトラ」を選択してみましょう!
※ノイズキャンセリングは ダイナミック、くつろぎ、標準、ウルトラ の4つのモードから選択できます。
サウンドについても「これで 6,000円台?」という印象でかなり満足度が高いイヤホンです。
私の場合には加齢の影響もあるのでしょうか「ちょっと高音が物足りないかなぁ~」と思ったため、サウンド効果(イコライザー)で「高音強調」に設定しました。かなりイイです!
サウンド効果は、デフォルト、低音強調、高音強調、音声のプリセットEQプロファイルにプラスして、カスタムEQプロファイルを3つまで追加することができます。プリセットイコライザーとしてはかなり少ないため、うまくカスタムして自分好みのサウンドに調整しましょう!
上位モデルと比較すると、低音の響きや高音のきらびやかさなど当然差は見えてきますが、私の場合は、交互に比較しなければわかりません。
『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』は、多くの方にとって十分満足できるサウンドを鳴らしてくれるワイヤレスイヤホンだと考えます。
まとめ
『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』について紹介してきました。
ここまででバラバラと書いてきた内容についてポイントをまとめます!

個人的な要望としては、・ノイキャン変更を長押し以外の操作で行いたい、・ナビゲーション音声が流れている間は再生を停止して欲しい、です。
『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』はガンガン外に持ち出して使えるイヤホンだと考えます。
気軽に、応援しているバンドや推しのステッカーなどを充電ケースに貼って使うのも良いと思います!
『HUAWEI FreeBuds SE 4 ANC』、オススメです!