私は約8年間リアルフォースを使い続けてきた リアルフォース信者(自称)です。Realforce R2やR3も所有していますが、作業スペースの都合もあり、この度、コンパクトで軽量な Realforce RC1 を迎え入れました!

結論から申し上げます。
Realforce RC1は
現時点での私にとってベストなキーボードであり、
「最高!」だと断言できます。
しかし、RC1にはキー配列の「落とし穴」が存在します。
この欠点を理解せずに購入すると、私のようにタイプミスの嵐で後悔するかもしれません!
本記事では、Realforce RC1の最高の評価ポイントはもちろんのこと、購入前に絶対に知っておくべき欠点と、それを克服するための解決策を、徹底的に解説します!
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目次
RC1の「最高」な評価ポイント(Pros)
私が購入したモデルは、日本語配列、荷重30gのスーパーホワイトです。軽い打鍵感が好みのため、30gを選択しました。また、ブラインドタッチのつもりでも時々印字を見るため、印字が見やすいスーパーホワイトを選択しています(以前暗いカラーで印字が見えず、オプションキーキャップを追加購入した経験があるため)。
Realforce RC1は、以下の理由から、リアルフォース信者の私が惚れ込んだ「最高のコンパクトキーボード」です。
決め手となった「独立したファンクションキー」の存在
個人的に、RC1の購入を決定づけたのが、独立したファンクションキー(F1〜F12)の存在です。
HHKBのような小型キーボードの多くは、Fnキーを押しながら数字キーを押すことでファンクションキーとして機能させますが、私にはこれが合いませんでした。私の場合、日本語と英単語が混在する文章入力が多く、日本語入力の状態でキーを打ち、F10で半角英数にしたり、F7でカタカナに変換したりする頻度が非常に高いためです。独立したファンクションキーは、それなりに使用頻度が高い私にとって必須の機能でした。
この機能があるからこそ、RC1に乗り換えたと言っても過言ではありません。

数値以上に感じる「コンパクトさ」と「軽さ」
RC1は、Realforce史上最小・最軽量(横幅295mm、重さ0.6Kg)を誇ります。
「70%サイズ」という数値以上にコンパクトな印象があり、作業スペースを広く確保することに大きく貢献してくれます。Realforce R3 TKL の重さは約1.3kgですが、RC1は626gと非常に軽量で、片手でも簡単に持ち上げられます。持ち運びを想定しなくとも、デスク上がスッキリする点が最高です。

2-3. 静電容量無接点方式と打鍵感
RC1のスイッチは、キー押下時に電極が接しない静電容量無接点方式を採用しており、信頼性と耐久性に優れています。
私が選んだ30g荷重は、軽くソフトな打鍵感を提供してくれます。
また、専用ソフトウェア(Realforce Connect)を使用すれば、東プレ独自のAPC(アクチュエーションポイントチェンジャー)機能を利用でき、キースイッチのオン位置を4段階(0.8mm〜3.0mm)で調節可能です。
【要注意】購入前に知るべき3つの「落とし穴」(Cons)
RC1は最高ですが、購入後に私が1ヶ月ほど苦しんだ、特殊なキー配列と打鍵音には注意が必要です。
小型キーボードの宿命とも言えますが、特殊な配置やサイズについては、よく理解してから購入しないと後悔することになります。
慣れが必要な「特殊なキー配列」
致命的な点:短すぎる右Shiftキー
最も深刻な問題だったのが、右小指で押すシフトキーが短いことです。
RC1では、通常Shiftキーがあるべき場所に上カーソルキーが食い込んでいるため、Shiftキーの長さが短くなっています。私は元々、右Shiftキーの内側寄りの部分を打つ癖があったため、使い始めはタイプミスが多発しました。意識して遠い位置を押すように修正する必要があり、慣れるまでに約1ヶ月かかっています。(慣れるか、カスタマイズで上キーをShiftキーとして割り当てるかしかありません)
カーソルキー周辺の特殊な配置
方向キーの入れ込み方はHHKBと同じ処理になっています。この影響で、最下段のControlキーの行とその上のZの行の配置が、通常のキーボードと比較して変則的になっています。
RC1特有のキーピッチのずれ
さらに、RC1は他のリアルフォース(Zの行とAの行のずれが0.5キー)と異なり、キーのずれが約0.3キーとなっています。気づきにくい違いですが、このずれ方の違いによって、慣れるまでは文字入力でタイプミスが発生する可能性があります。
3-2. 打鍵音・打鍵感は「少し違う」
RC1は他のリアルフォースと比較すると、打鍵音がパコパコした音が鳴る印象があります。また、全体的に、これまでのリアルフォースとは少し違う、若干の雑み(スレ感)を感じるかもしれません。
最大の懸念点:エンターキーの爆音問題
特に目立ってしまうのがエンターキーの音です。私の場合はこまめに変換を確定するタイプのため、ヒートマップを見てもエンターキーの入力回数が突出しています。
このエンターキーが、他の静音キーと比較して「爆音」とも言えるほど大きな音を発します。エンターキーには、これまでのリアルフォースでは見られなかったクッションが貼り付けられていますが、それでも音が大きいのが現実です。
エンターキーを力強く打鍵してしまう癖がある方の場合は、この音はかなり気になるはずです。カフェや図書館などで使用する際は、エンターキーを優しく打つように意識する必要があります。
購入当初に感じたざらつき音
購入当初は打音にざらつきを感じていましたが、これは後述するキー スペーサーを入れることや、使い込むことで緩和され、文字入力部分では気にならなくなりました。しかし、一部のキー(F7など)では、未だに擦れるようなざらつき音が残っています。(特に対策せず、馴染むのを待っています)
3-3. 付属USBケーブルのデザイン不満
RC1はワイヤレス接続だけでなく、有線接続も可能ですが、付属のUSBケーブルは、RC1に接続した時の見栄えが今一つな印象です。
また、奥に向かって接続するデザインのため、設置に奥行きが必要となります。私は接続部分の高さが低い別のケーブルに交換して使用しています。
欠点を克服する「カスタマイズ」と周辺機器
RC1の欠点である「キー配列の押しにくさ」は、Realforce Connectという専用アプリで一部解決できます。
Realforce ConnectによるFnキーのカスタマイズ
小型キーボードに共通する悩みとして、Fnキーの位置の押しにくさがあります。RC1では、Fnキーは左端から2番目に位置しており、ホームなどのショートカット(Fn + 左キー)を使う際に気を使ってしまう状況でした。
この問題を解決するのが、FnキーとCaps Lockキーの入れ替えです。
- デスクトップアプリ「Realforce Connect」を起動します。
- 押しにくいFnキーの機能を、普段あまり使用しないCaps Lockキーに割り当てます。
- これにより、Caps Lockキーが大きく押しやすいFnキーとして機能し、ショートカット操作が格段に楽になります。
- 元のFnキーの位置には、Caps Lockキーの機能を割り当てておくと、Caps Lockが必要な操作があっても安心です。
このカスタマイズにより、Home などの操作時にFnキーを探す手間がほぼ省けるようになり、操作ストレスが激減しました。
私はカスタマイズしていないキーボードが使いに難くなるため行いませんが、Caps Lock キーを Ctrlに割り当て、右下のCtrlキー に Fn を割り当てるようなカスタマイズも良さそうです。(HHKBライクな配置)
RC1を完璧にする必須オプション 2選
RC1をさらに快適に使うために、キーボードと同時に購入を推奨したいオプションが2つあります。
キー スペーサー(3mm)
キー スペーサーは、キーボードのストロークを物理的に浅くすることができます。これにより、底打ちした際の衝撃や音を軽減する効果があります。

私が購入当初に感じたざらつき音も、キー スペーサー(3mm)をセットすることで緩和されました。(ストロークが短くなるため?)
キースペーサーは、「たかがシート」と思うと少し高価な印象ですが、リアルフォースを購入する際は、打鍵感と静音性の向上のため、必ず追加で購入することを強くおすすめします。
テンキーボード RT1
数値入力の多い作業がある方には、テンキーボードの追加が便利です。
RC1とテンキーボードRT1を組み合わせれば、フルキーボードと同様にテンキーが使えるようになります。さらにRT1はマクロ機能に対応しており、特定のキーに一連のキー操作を割り当てることができます。私は数値入力時には右側にRT1を置き、動画編集時にはショートカットキーを割り当てた「左手デバイス」として活用しています。
まとめ:RC1はこんな人におすすめ
RC1を1ヶ月以上メインキーボードとして使用していますが、R2やR3に戻りたいと思ったことは一度もありません。RC1は私にとってベストであり、最近新しく発売されたR4もあまり気にならないほどです。

最後に、RC1をおすすめできる方と、非推奨の方をまとめます。
▼ Realforce RC1を強く推奨する人
- 独立したFキー(F1~F12)が必須だが、コンパクトなキーボードが欲しい人。
- 作業スペースを広く使いたい人、軽量・コンパクトさを求める人。
- Realforce Connectを使ったキーカスタマイズに抵抗がない人(Fnキーの改善が可能)。
- 静電容量無接点方式の極上の打ち心地を、デスクでもモバイルでも楽しみたい人。
▼ 慣れや対策が必要な人(非推奨層)
- 右Shiftキーを多用し、キー配列の変更や慣れる期間(約1ヶ月)を許容できない人。
- 打鍵音に極めて敏感で、特にエンターキーの音が気になる人(カフェや図書館での使用は工夫が必要)。
- キーピッチのわずかなずれが、タイピング速度に深刻な影響を与えることを懸念する人。
RC1は、欠点を知り、カスタマイズで克服すれば、最高の相棒となります。
L字ケーブル。気に入ったデザインのケーブルをチョイスしましょう!
↓ キースペーサー メルカリとかで使わずに余った方のシートが出品されている可能性も?














