Shokz(Aftershokz)の「OpenRun Pro」を購入したのでレビュー紹介します!既に骨伝導イヤホンとしては Aftershokz の OpenComm、Aeropex を保有していました。しかし骨伝導イヤホンのさらなる進化を知りたくて今回、クラウドファンディングで OpenRun Pro を購入しました。
Shokz「OpenRun Pro」の印象としては大満足です。
主たるGoodポイントは以下の3点
- ボタン形状などの進化
- 急速充電の対応
- 待望の Shokzアプリの対応
- ハードキャリーケースの付属
- そして何より音質の向上。
Shokz「OpenRun Pro」はハイエンドの骨伝導イヤホンとして、これまでにない満足感を与えくれる存在です。
これはオススメ!
▼ 2022年3月1日から一般販売が開始されました!
目次
骨伝導イヤホンとの出会いについて
2021年9月に OpenComm を購入
在宅勤務やリモートワーク時のコミュニケーションツールとして2021年に AfterShokz の OpenComm を導入しました。
ブームマイクによる確実な音声品質、耳をふさがないスタイル、画面越しにみてもミニマルな存在感、快適な装着感が気に入っており、常用しているヘッドセットです。
この OpenComm については別の記事にて詳しく紹介しています。
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このOpenCommについてはUSBのBluetoothアダプターとペアリングし、Webミーティングを行うPCにそのドングルをさして使う運用をしています。
つまり、ミーティング専用機の位置づけです。
オススメのBluetoothドングルについてはこちらの記事にて紹介しています。
2021年11月に Aeropex を購入
その後、ウォーキング用として購入したのが AfterShokz の Aeropex です。
OpenCommを使っても良かったのですが、外歩きの際にはやはりブームマイクが見た目の上で問題でした。
OpenCommとAeropexとではサウンドの傾向も異なり、音楽を楽しむなら Aeropex だと考えました。
この Aeropex についても別の記事にて紹介しています。
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ウォーキングでの使用の他に室内でスマホやタブレットで動画を観る際にも使っています。
そして 2021年2月に OpenRun Pro を購入
今回紹介する OpenRun Pro は GREEN FUNDING で 2022年1月10日に支援。2月18日に商品が到着しました。
既に骨伝導イヤホンを複数保有していましたが、アプリ対応や音質向上を確認したくて追加購入してしまいました。
約半年の間に3機種の骨伝導イヤホンを購入したことになります。(しかも高い!)
麻薬性の高いガジェットですね。
この OpenRun Pro についてはかなりクオリティが高く、ようやく人にも安心しておすすめできる商品に仕上がったという印象です。
この OpenRun Pro の購入について、全く後悔はしておらず大満足しています。
Shokz「OpenRun Pro」について
Shokz「OpenRun Pro」についてスペックなどを確認していきましょう。
▼ 今回購入したOpenRun Pro、Aeropex、OpenCommの順で比較しています。(太字がポイントです)
OpenRun Pro | Aeropex | OpenComm | |
発売時間 | 2022 | 2019 | 2020 |
骨伝導技術 | 第9代骨伝導技術 | 第8代骨伝導技術 | 第7代骨伝導技術 |
バッテリー駆動時間 | 10時間 | 8時間 | 16時間通話 |
充電時間 | 1時間 | 2時間 | 1時間 |
待機時間 | 最大10日 | 最大10日 | 最大14日 |
防水&防塵規格 | IP55防水 | IP67防水規格(水泳除き) | IP55防水 |
材料 | フルチタン | フルチタン | フルチタン |
重量 | 29g | 26g | 33g |
充電ポート | 磁気誘導 | 磁気誘導 | 磁気誘導 |
バッテリー容量 | 140 mAh | 145 mAh | 170 mAh |
最大充電電圧 | 5.0V ± 5% | 5 V | 5.25 V |
ブルートゥースバージョン | V5.1 | V5.0 | V5.1 |
マルチペアリング | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
対応プロファイル | A2DP, AVRCP, HSP, HFP | A2DP, AVRCP, HSP, HFP | A2DP, AVRCP, HSP, HFP |
ワイヤレス範囲 | 10m | 10m | 10m |
互換コーデック | SBC対応 | SBC対応 | SBC対応 |
水分検出器 | 搭載 | 搭載 | 搭載 |
コマンドコントロール | 多機能ボタン、ボリュームボタン | 多機能ボタン、ボリュームボタン | 多機能ボタン、ボリュームボタン |
周波数帯域 | 20Hz~20KHz | 20Hz~20KHz | 20Hz~20KHz |
感度 | 105 ± 3dB | 105 ± 3dB | 96 ± 3dB |
EQ機能 | 2+ | 2+ | 3+ |
マイクタイプ | デュアルノイズキャンセリングマイク | デュアルノイズキャンセリングマイク | ノイズキャンセリングブームマイク |
マイク感度 | -38dB ± 3dB | -38dB ± 3dB | -38dB ± 3dB |
価格 | 23,880円 | 19,998円 | 19,998円 |
骨伝導技術としては第9世代に進化しました。Shokz TurboPitch™と名付けられた機能により、これまで以上に深みを感じさせる重低音再生が実現されています。これは楽曲の再生を開始するとすぐに認識できます。骨伝導イヤホンが初めてという方も、普通のイヤホンと同等だ!と感じるレベルに到達していると考えます。もはや音質として見劣りする部分がほぼなくなってきています。
Aeropexと比較して、充電時間が2時間→1時間に短縮。急速充電に対応しています。また、5分間の急速充電で最大1.5時間の音楽再生が可能とのこと。
防水・防塵のレベルについては IP67→IP55に変化しています。
防水規格では「規程の圧力、時間で水中に沒しても水が浸入しない」(浸水に対する保護等級)→「いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない」(噴流に対する保護等級)というレベルに変化。OpenRun Proでは生活防水のレベルになっています。
これによりボタンの押しやすさなどにつながっていると推測します。
他にも以下の訴求ポイントがあります。
- Shokzアプリ初登場!イコライザーや設定変更に対応。
- Aeropexと比較して20%の小型化を実現。
個人的にはハードケースの付属が非常にうれしかったです。
価格は他のモデルよりも2割高価です。本体の造形、アプリ対応を考えると妥当なところだと考えます。
Shokz「OpenRun Pro」の実機をチェック
それでは Shokz「OpenRun Pro」の実機をチェックしていきましょう。
当然ではありますが、徹底してAftershokz → Shokz のブランド名の移行が進んでいます。
Shokz のロゴの下には Formerly AfterShokz のシールが貼られていました。Formerly は日本語読みのフォーマルなどから連想されるような"正式"の意味ではなく、"以前は"という意味のようです。過去なのですね。
↓ ボックスの裏面には前項にて紹介した各種特徴が記載されています。(英語です)
ボックスを開けると、保護されたハードケースが現れます。どのようなケースが付属するのか把握していなかったため、ちょっと嬉しかったです!
キャリングケース、OpenRun Pro 本体、マグネット充電用ケーブル、ユーザガイド(日本語を含む多言語対応)、保証書など です。
キャリングケースが実に良い!
Aeropexに付属していたケースはシリコンのへにゃへにゃで重量のあるケースでした。
これがハードケースになったのは非常にうれしい!!
OpenCommのケースと比較してもスリムで手触りも好みです。
ファスナータブにもShokzのロゴが入っています。
内部の溝にはしっかりと Shokz OpenRun Pro をホールドできます。
またフタの裏には充電ケーブルをホールドするためのバンドがあります。
このキャリングケースの存在のおかげで、別途サードパーティー製のケースを購入する必要がありません。これはうれしい!!
ケーブルはマグネット式の専用ケーブル
付属しているケーブルは専用端子に接続するための片側がマグネットになったケーブルです。(もう一方は USB-A)
会社に持って行って充電が切れていて、充電ケーブルも忘れた!という事が結構起きます。(実際にあった)汎用的なケーブルになって欲しいなぁとは思います。
防水性、コンパクトさを追求していると考えられ、本体にUSB-Cが載ることもないでしょう。この点はちょっと困りますね・・・。
Shokz OpenRun Proの本体について
Shokz OpenRun Proの本体についてチェックしていきます。
左耳側には再生・一時停止、トラック送りなどに使えるマルチファンクションボタンが配置されています。
Aeropexと比較して、わずかに出っ張りが増え、ボタンが押しやすくなったと感じています。
また、周辺にはメッシュ状になった開口部が存在する。ここもAeropexとの違いです。
一部オープン型に近い構造となることで、低域が出るようになりました。かといって音漏れが激しくなったかというとそのような事はありませんでした。
↓ トランスデューサー部分のサイズ感もかなり変わっています。比較してみるとかなり薄型化されていることがわかります。
他にも変わった部分として、肌に接する部分の質感の変化があります。Aeropex、OpenCommでは顔に触れる部分がマットでやや柔らかな表面でした。
これがやや硬質な印象に変わりました。左右のトランスデューサーが接触してしまった際に「カツン」という音がします。
↓ 音量ボタン部のサイズは大きめになりました。これにより操作性がアップしています。
↓ 充電ケーブルの取り付け方法もこれまでの機種の中で随一の付けやすさです。
↓充電中はLEDが赤く光ります。
充電は1時間で満充電になります。また5分間の急速充電で最大1.5時間の音楽再生が可能なのもポイントですね。
Shokz OpenRun Proの音質をチェック!
早速、Shokz OpenRun Proの音を確認しました!
まずは、起動時に流れる「Shokzへようこそ」音声が音源も含め向上しており、にやりとしました。
この音声を聞いただけで製品としてのクオリティがあがっているのがわかり、期待が膨らみます!
音声の流れ始めでで小さく「ポッコン」という音がするのは変わらず。(気にするほどではありませんし、そろそろ音が再生されはじめるな、という予告のようなモノです)
楽曲が流れ始めると、これまでの AeropexやOpenCommとは明らかに変化があり、音の厚みを感じました。
Aeropex で特徴的だった高音のキレは若干ダウンしていますが、トータルバランスとして音楽を楽しむのにより適した音になった印象です。
今一度、Aeropex と聴き比べてみるとAeropexのサウンドが薄っぺら過ぎる印象に。
もうAeropexには戻れません。
ヘッドセットとして優秀な OpenComm では中域がやや強調されている印象で、これも OpenRun Proとは異なる傾向です。(声を聞き取りやすいチューニングがされていると推測)
Shokz OpenRun Pro のイコライザーをボーカルに設定すると OpenComm の音に近くなる印象です。
(イコライザーには「スタンダードモード」と「ボーカルモード」があります)
今回の Shokz OpenRun Pro であれば雑踏の騒がしさによって音楽が全く消えてしまうわけではなく、楽曲のボディ感は残ってくれそうです。
骨伝導イヤホンの枠を超えたかのようなサウンド。
音楽を楽しむなら OpenRun Pro!一択という印象です。
Shokzアプリでマルチペアリングがより便利に!
執筆時点ではまだ Shokzアプリを確認できていません。
アプリによってマルチペアリング、イコライザー設定、言語切り替え、バッテリー残量の確認、ファームウェアアップデート機能が対応されます。
とくに、Shokzのマルチペアリングは使い難い印象があり、これまでマルチペアリング機能をオフして使っていましたが、アプリから管理ができるのであれば「つかえるマルチペアリング」になりそうです!期待しています!
Shokz OpenRun Pro ってどう?
正直、OpenRun Pro でここまで進化するとは思っていませんでした。
一ファンとしてこの進化に拍手を送りたい!
これから Shokzの骨伝導イヤホンを購入しようとしている方には、楽曲を楽しむなら OpenRun Pro の購入がおすすめです。
音質、操作性、アプリの対応 が Shokz OpenRun Pro の魅力です。
一方で、プロとしてWeb会議をこなす目的であれば、OpenCommがオススメ。こちらはブームマイク+ノイズキャンセリングが魅力です。
今回、Shokz OpenRun Pro を購入してよかったとひしひしと感じています。
この感動がみなさんに伝わることを願います!
▼ 2022年3月1日から一般販売が開始されました!