フィリップスから発売された排気ファン付きN95規格対応マスク「ブリーズマスク」を購入しました。欠点はあるものの、日ごろのウォーキングでメガネが曇っていた悩みが解消。たとえ今冬シーズンだけの使用期間だけだとしても曇りの悩みが解決されるともに、ウォーキング中にしっかりとマスクを装着し感染予防ができるのが最高にうれしい!
インプレスウォッチに掲載された「電動ファンでメガネが曇らない「フィリップス ブリーズマスク」」の記事でこの商品を知ったのですが、書いてある通りでした。(この記事にも感謝!)
マスク本体(フィルター1枚付属)で定価10,780円(税込)ですが、実際に「ブリーズマスク」装着して大満足の商品でした。(ホントこれはありがたい)
ひさびさにワクワクするプラダクトです。
時間のない方のためにも良い点と気になる点について先に紹介しておきます!
ポイント
- マスクとしてのフィット感がよい(ホントのマスク装着はこうなのか!と思いました)
- マスク内部が暑くならない
- メガネが曇りにくくなる
- デザイン性も悪くない
- 重さ(約60g)はさほど気にならない
- 最終的に安心感が半端ない
気になる点としては、多々あります。ただし僕の使い方(ウォーキングに限定する)では大きな問題がありません。
気になる点
- ファンの排気音がする
- 使う場所が限定されている
(「建物内や公共交通機関内、また三密下のような環境で、電動ファン機能を使用することはお控えください。」とされている) - 稼働時間が2~3.5時間
- 充電に約3時間かかる
- まだまだファン付きは目立つかも
- 充電用端子がMicro USB(USB-Cにして欲しい)
- フィルターの交換時期は自分で管理の必要あり
- 顔が大きいとあごが少しはみ出る
- 交換用フィルターの入手性が心配
非常に良い製品なので常用したいところですが、排気音、駆動時間、使用可能場所、にもよりやはりランニングなどのスポーツ用途がメインでしょう。
ノーマスクでのランニングやネックゲイターで不安に感じていた方にバカ売れするのではないでしょうか。
フィリップス ブリーズマスク ブラック 電動ファン 高機能 花粉対応 スポーツマスク acm066/01
目次
フィリップス「ブリーズマスク」について
フィリップス 「ブリーズマスク」について簡単にスペックをチェックしておきましょう。
製品名 | フィリップス ブリーズマスク |
品番 | ACM066/01:ブリーズマスク ブラック ACM066/03:ブリーズマスク グレー FY0086/00:交換用マスクフィルター(5枚入り) |
電源方式 | 電動ファン部は充電式(マイクロUSB使用) |
本体質量 | 約60g (電動ファン、フィルター含む) |
電動ファン駆動時間 | 約2~3.5時間(選択したファンの風量による) |
充電時間 | 約3時間 |
交換用フィルター(消耗品) | マスクフィルター (1枚のフィルターの使用時間は使用地域のPM2.5濃度による) 本体購入時にフィルター1枚付属。 交換用マスクフィルターはひと箱5枚入りで販売。 |
希望小売価格(税込) | ACM066/01及びACM066/03(マスク本体。フィルター1枚付属):10,780円 FY0086/00(交換用マスクフィルター(5枚入り)):1,595円 |
正直、価格は高いです。
用途も限られるため「これは必要だな」と思える方のみ購入するのが良いと思います。
カラーはグレーとブラックの2種類。
僕はブラックを購入しました。 ファンモジュールの目立たないグレーのほうがいいかな・・とは思いましたが、黒のマスクも市民権を得てきていることもありブラックにしました。
この「ブリーズマスク」はワンサイズです。自分に合うかどうかはどのように考えればよいのでしょうか。
注意:顔サイズ12cm以下がブリーズマスクに適しているという話
僕は値段よりも、顔にフィットするかどうかが心配でした。
それは商品ページに掲載されている↓この図によるものでした。
鼻の付け根から顎までが「12cm以下の長さ>>マスクサイズ」が適しているという表現がよくわかりませんでした。
12cm以下の長さ>>マスクサイズは適しています ってどういうこと!?
この不等号のような記号も混乱のもとです。
鼻の付け根からあごまでが12cm以下の方に適していますと書くべきです。(不等号は使わないで・・)
絵の横顔も混乱を加速させ、「え、そこって鼻の付け根なの?」という疑問もわきました。
万一購入して合わなかったらどうなるの!?と不安でしかたがありませんでした。(それでも購入しちゃいました)
実際に購入してみてわかったのですが、マスクの高さが約12cmです。
「ブリーズマスク」はプリーツなどもなく伸びません。そのため12cmを超える部分は露出することになります。
つまりマスクの上端が来るであろう鼻の付け根から顎の下までの距離が12cmを超えると少しあごがはみ出ます。
僕の場合、鼻の付け根からあごまでがざっくり13cmでした。(正直、測り方がよくわからないですが)
鼻の付け根からやや下からマスクをスタートさせることであごが少しマスクの下側から肌がでる程度にはおさまりました。
僕の場合には、この状態で着用してフィット感は高いですし普段の不織布マスクよりも確実にフィットしている感覚があります。
(マスクをするときにはしっかりあごまでカバーしましょう という話を聞いたこともあるので、少しあごがでてしまうのはホントは良くないのかも)
不織布マスクであればプリーツ部が伸びるのである程度の柔軟性があるのですが、この「ブリーズマスク」にはそのような伸びしろがないので確かにサイズは注意が必要です。
サイズが合う合わないはヒトによります。このレビューでも誰にでもフィットします!とは言えないのがつらいです。
「ブリーズマスク」の交換フィルターの使用可能時間について
ランニングコストとして交換用フィルター代がかかります。こちらは5枚入り1,595円(税込)です。1枚あたり 319円です。「1枚のフィルターの使用時間は使用地域のPM2.5濃度による)」とされています。
交換用フィルターの使用可能時間は下記表の通りになります。大気質指数については「東京 大気質指標」などで検索すると現在の数値を確認可能です。
僕が確認した時には東京(新宿区)の大気質指標は最大99でした。使用可能時間は57時間となります。フィルターとしては1日2時間の利用で23日間は可能という計算になります。
インプレスウォッチの記事では「日本では1枚あたり1週間程度使えるそうです」という記載がされており、これがフィリップスから得た数値だとすると、この1週間を目安にするとよさそうです。(それでも使い方によるでしょう)
自分で「ちょっと気持ち悪くなってきな」と思ったら交換、というイメージでしょうか。(やはり1~2週間程度が限界のような・・)
この使用可能時間・交換タイミングの管理を自分で行う必要がある点は少し面倒だなぁ、と感じます。(アプリなどと連動し装着時間を積算するようなアイディアはあるでしょうが、問題が発生した場合に企業側が責任を追及されるリスクもあるためなかなか難しいのではないでしょうか)
先の使用可能時間の表については「おもな汚染物質がPM2.5の場合」とされています。マスクの使い方の専門家ではないため明言は避けますが、ウイルス対策を前提に考えるとマスクの取り扱い関しての考え方が全く違うのかもしれません。
「ブリーズマスク」の実物をチェック!
それでは「ブリーズマスク」の実物をチェックしていきましょう。
今回、交換用フィルターと一緒に購入しました。
パッケージを開けると高級感を感じる「ブリーズマスク」のカバーが見えます。
「ブリーズマスク」のセット内容はマスクカバー+ファンモジュール、マスクフィルター、USBケーブル、説明書です。
チャージャーは付属しませんので、USB-Aの口のあるチャージャーを用意しましょう。
マスクカバーは布製ですが、その素材感は女性の下着のような印象もあります。(形状も似ているから?)
ファンモジュールの吹き出し口はスリット風になっており下側に排気されます。
ファン風量は3段階。ボタンを押すと低速→中速→高速→オフとなります。
ファンの音はそれなりにするので、となりに人がいるような状況では使いにくいでしょう。
マスク内側にはファンとバッテリーで構成されるファンモジュールが取り付けられています。左右の重量バランスも計算されていますね。(ナイスなデザインです)
フィルターには通気弁があります。
鼻部分がフィットするように調整できる金具が入っており、さらに黒いスポンジもあり隙間が空きにくい造りになっています。(ここが秀逸)
このマスクフィルターをファンモジュールにパチリと取り付けます。
さらに左右を止めればOK。簡単にフィルターを装着できます。
ファンを駆動させて確認したところ、排気弁からの排気はフィルターを通っていません。
吸引力によって排気弁の内側側面に隙間ができ、そこからマスク内の空気が排出されています。
確かに密な状態や屋内では使用できない作りです。
マスクフィルターを取り外さなくても充電用ケーブルを接続することはできます。
外側にウイルスが付着していることを想定して心配するのであればマスク表面(外気側)を触るのもNGなのでしょう。(専門家ではないので推測です)
単なる花粉対策ではなく、感染症対策だと考えると家庭レベルでどこまで気にするかというレベル感を意識する必要はありますね。
マスクカバーは洗浄(手洗い推奨)・再利用が可能です。
ファンモジュールのお手入れは表面を拭く程度が可能。
マスクフィルターは洗浄不可、使い捨てです。
「ブリーズマスク」の装着感はどう?
「ブリーズマスク」の装着は普通のマスクと同じ要領ですがねゴム紐の長さ調整が可能です。
鼻部分のプレート&スポンジにより、極上のフィット感が得られます。
布マスクや不織布マスクでありがちな鼻の上から空気が漏れ出ることは少ないです。
十分なカーブがあることから、ファンモジュールが口にあたることもありません。
60gの重さは感じるものの、許容範囲でした。
「マスクしている!」感の強いフィットで、本当にマスクをするというのはこうなのか・・と思いました。
(不織布マスクの場合でも結構スルスルと鼻、左右に隙間が空いていたので・・)
「ブリーズマスク」のフィット感は非常によいです。
使用4日目にして効果が薄れた?え、メガネが曇る!
快適な「ブリーズマスク」を着用してのウォーキング4日目(2020年末)。息を吸うとさわやかな空気を提供してくれる「ブリーズマスク」のはずなのに効果がイマイチ。マスク内も湿度が高く、メガネも曇りやすい。
「おかしいぞ??」
フィッティングが悪く、マスク上側から空気がモレて曇りやすいのか?
・・・いやいや、それならその隙間からさわやかな外気が吸えるはず。
まさかフィルター機能が低下し、空気を通しにくくなったのか?
内部の結露がひどく、フィルターの目が詰まり、空気が通らないのか?
・・・さすがに短期間でそこまではならないでしょう・・。
ファンがフィルターにしっかり取り付いていないのか?
・・・外から触って押し付けてみるが特に違和感はない・・。
最終的に「ブリーズマスク」を外してみたら、ファンモジュールにマスクフィルターが固定されていませんでした。(この状態で30分以上歩いていました)
前回使用後にマスクの内側の結露による水分や、ファン周辺の水分の付着が気になったのでファンモジュールからフィルターを取り外してティッシュで水分を吸い取りました。その後、しっかり取り付けず、ふんわりフィルターを乗せただけの状態で着用し、使っていたのです。ガーン!
フィルター自体は左右のフックに引っかかっているのでファンモジュールにしっかり固定していなくてもズレる事がなく、確認するまで気づかなかったのです。
フィルターをファンモジュールに取り付け、再度装着したところ爽やかな呼吸ができるようになりました!
使用から数日で性能が落ちるなんてことはありませんでした!!
ブリーズマスクの交換用フィルターが入手困難に?
一番心配なのはブリーズマスクの交換用フィルターの供給です。アマゾンなどでは本体は販売されていてもフィルターが品切れの状態でした。
交換用フィルターが手に入らないと使えないのが「ブリーズマスク」の最大の欠点です。
僕はビックカメラ.comにて購入できたのですが、その翌日には品切れになっていました。(一人一箱の制限が入っていたのですが・・)
交換用フィルターは一箱に5枚入っています。
今後、フィルターの転売目的での購入が増え、使いたいヒトが購入できなくなる可能性が心配ではあります。(購入者限定の定期便などを用意して欲しいところ)
アマゾン以外では安心して購入できるYahooショッピング(PayPayモール)や楽天市場のフィリップス公式ストアでの購入がオススメです。(今後、偽物の出現も心配です)
ただし送料がかかるのが難点です・・・。
「フィリップス マスクフィルター FY0086/00」フィリップス公式ストア@PayPayモール
「フィリップス マスクフィルター FY0086/00」フィリップス公式ストア@楽天市場
アマゾンでは在庫はありませんでしたが予約注文が可能でした。(とりあえず予約しておくのが安心です)
僕の場合、アマゾンで12月25日に注文し、1月23日に到着予定です。今ある一箱で何とかひと月持たせて、1月に届く交換用フィルターで今シーズンと来年の冬の前半までを乗り越えたいところです。
「ブリーズマスク」まとめ
フィリップスの「ブリーズマスク」について紹介してきました。
価格は高いのですが、目的のあるヒトにとっては価値ある商品です。(これからの冬の期間に使えただけでも僕は満足です)
何よりウォーキング時にメガネが曇りにくいのが嬉しいです。ホントに!
調子が上がってくるとどうしても口呼吸になってガンガン蒸気がマスク内に排出。不織布マスクの隙間から漏れ出てメガネが曇っていました。
メガネが曇りからマスクをしない時もあるのですが、どうしても人とすれ違ったりもします。マナーとしての問題と感染への心配があります。
この「ブリーズマスク」を導入することでメガネが曇りにくくなり、ウォーキング中にマスクを装着し続けることが可能になりました。
使う用途があれば価値ありの製品です。
(ランニング、ウォーキングにおけるメガネの曇り、花粉対策)
ポイント
- マスクとしてのフィット感がよい(ホントのマスク装着はこうなのか!と思いました)
- マスク内部が暑くならない
- メガネが曇りにくくなる
- デザイン性も悪くない
- 重さ(約60g)はさほど気にならない
- 最終的に安心感が半端ない
気になる点としては、多々あります。ただし僕の使い方(ウォーキングに限定する)では大きな問題がありません。
気になる点
- ファンの排気音がする
- 使う場所が限定されている
(「建物内や公共交通機関内、また三密下のような環境で、電動ファン機能を使用することはお控えください。」とされている) - 稼働時間が2~3.5時間
- 充電に約3時間かかる
- まだまだファン付きは目立つかも
- 充電用端子がMicro USB(USB-Cにして欲しい)
- フィルターの交換時期は自分で管理の必要あり
- 顔が大きいとあごが少しはみ出る
- 交換用フィルターの入手性が心配
この商品、かなりオススメです!!
今後さらに改良されていくでしょうし、類似の商品が他社からも出てくると思います。
もっと安く買いやすくなるといいですね!
フィリップス ブリーズマスク ブラック 電動ファン 高機能 花粉対応 スポーツマスク acm066/01
フィリップス ブリーズマスク マスクフィルター 高機能 花粉対応 FY0086/00