ファーウェイ・ジャパンから発売されたスマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT 3」を実際に使ってみて感じたことをレビュー紹介します。
これまでに、ファーウェイのスマートウォッチとしては HUAWEI BAND 8、HUAWEI WATCH GT 4、HUAWEI BAND 9 を使ってきました。
今回の 「HUAWEI WATCH FIT 3」はファーウェイ機としては4台目になります。
ファーウェイ以外のフィットネストラッカーやスマートウォッチの使用経験もあります。(Misfit Ray、Fitbit Inspire 2、TicWatch Pro 5、Xiaomi Mi Smart Band 6 を使いました)
さまざまな機種の利用経験はありますが、スマートフォンのOSメーカーが出している Apple Watch や Google Watch については使ったことがありません。
Apple Watch については、何度も購入しようと考えたこともありますが一度も購入していません。
主な理由は、あのスクエアなデザインでした。なんとなく、メジャーな存在過ぎて避けていたデザインなのです…(価格面の問題もありました)
「HUAWEI WATCH FIT 3」は、その Apple Watch に比較的似たイメージのデザインです。
四角い画面を持つスマートウォッチの場合、正直、ぱっと見では区別がつきませんよね…。
円形ディスプレイを持つ「HUAWEI WATCH GT 4」は時計らしいデザインで、ゴツくてカッコいいのですが、「HUAWEI WATCH FIT 3」は「いかにも」なデザイン。
う~む…と思っていたのですが、「HUAWEI WATCH FIT 3」を実際に使ってみると、コレ、ムチャクチャ画面が見やすくて良いですね~!
スクエアなディスプレイは、やはり表示領域が広く、安定感があります。
これはいいや! とすぐに気に入りました。
▼ 今回紹介する商品は「HUAWEI WATCH FIT 3」です!
※ 本レビューにあたり、メーカー様よりレビュー用実機サンプルをご提供いただきました。
目次
「HUAWEI WATCH FIT 3」
ファーウェイから最近発売されたスマートウォッチを使っています。
見た目の違いもありますが、ウォッチとしてできることはかなり共通しています。
歩数、心拍、運動量が測れ、スマホからの通知などが表示できます。いずれのモデルも iOSとAndroidに対応しています。
私が気づいた中での大きな違いは以下の通りです。(他にも違う部分はあります。気になった箇所のみ抜粋しています。センサーやシステムによる各種計測値の精度の違いは不明です)
BAND 9 | WATCH FIT 3 | WATCH GT 4 | |
ディスプレイ | 1.47インチAMOLED 194 × 368ピクセル PPI 282 | 約1.82 インチ AMOLED 480 × 408 ピクセル PPI 347 | 約1,43 インチAMOLED 466 × 466ピクセル PPI 326 |
クラウン(回転リューズ) | × | ○ | ○ |
GPS | × | ○ | ○ |
高度計・気圧計 | × | × | ○ |
ボディメーカー表示 | × | ○ | ○ |
ゴルフナビ | × | × | ○ |
マイク・スピーカー | × | ○ | ○ |
ワイヤレス充電 | × | × | ○ |
防水 | 5 ATM防水 | 5 ATM防水 | 5 ATM防水 |
重量(ベルトを除く) | 約 14 g | 約 26 g | 約 48 g |
価格の一例 | 8,580円 | 23,980円 | 33,880円 |
比較機種の中で「HUAWEI WATCH FIT 3」は、GT 4 に対して、高度計や気圧計、ゴルフナビ、ワイヤレス充電に非対応ですが、大きなディスプレイと解像度の高さが魅力です。
デザイン・質感もよく、購入しやすい価格帯だと考えます。
Apple Watch や Pixel Watch と比較すると、マップの表示や電子決済、ボイスメモ、Apple Music(YouTube Music)やSpotifyの楽曲をダウンロードしてウォッチ単体で再生する、ということができません。
地味なところでは、「HUAWEI WATCH FIT 3」には計算機(電卓)の機能が無いのが残念です。
↑ 後から電卓機能を追加する方法がありました!
Apple Watch や Pixel Watch と 「HUAWEI WATCH FIT 3」とを比較した場合には見劣りする部分があるのも事実ですが、やはり「HUAWEI WATCH FIT 3」の購入しやすい価格はうれしいですね!
「HUAWEI WATCH FIT 3」の発表会では、薄さ 9.9 mm を強調されていました。
Apple Watch の厚さが10.7mm(シリーズ9、SE とも)であることを考えると、確かに「HUAWEI WATCH FIT 3」は薄いですね!
参考 HUAWEI スマートウォッチ3機種 メニュー項目比較
「HUAWEI WATCH FIT 3」を中心に、メニューに表示される項目の違いを一覧表にしました。× 印 が、その機種で対応していないメニュー項目です。
BAND 9 | WATCH FIT 3 | WATCH GT 4 | |
ワークアウト | ○ | ○ | ○ |
ワークアウト記録 | ○ | ○ | ○ |
ワークアウト状態 | ○ | ○ | ○ |
活動記録 | ○ | ○ | ○ |
ボディメーカー | × | ○ | ○ |
心拍数 | ○ | ○ | ○ |
皮膚温 | × | × | ○ |
血中酸素 | ○ | ○ | ○ |
睡眠 | ○ | ○ | ○ |
health Clovers | × | ○ | ○ |
生理周期カレンダー | ○ | ○ | ○ |
ストレス | ○ | ○ | ○ |
呼吸エクササイズ | ○ | ○ | ○ |
通話履歴 | × | ○ | ○ |
連絡先 | × | ○ | ○ |
通知 | ○ | ○ | ○ |
音楽 | ○ | ○ | ○ |
リモートシャッター | ○ | ○ | × |
天気 | ○ | ○ | ○ |
カレンダー | ○ | ○ | ○ |
アラーム | ○ | ○ | ○ |
タイマー | ○ | ○ | ○ |
ストップウォッチ | ○ | ○ | ○ |
懐中電灯 | ○ | ○ | ○ |
コンバス | × | ○ | ○ |
気圧計 | × | × | ○ |
スマホ探索 | ○ | ○ | ○ |
設定 | ○ | ○ | ○ |
ゴルフ | × | × | ○ |
Petalマップ | × | × | ○ |
生理周期カレンダーについては、ヘルスケアアプリのヘルスケア画面にて[編集] をタップし、生理周期カレンダーカードを追加することでウォッチ側のメニューに表示されるようになります。
参考 「HUAWEI WATCH FIT 3」の特徴について
「HUAWEI WATCH FIT 3」が発表された新製品発表会に参加させていただきました!その時のタッチアンドトライコーナーにてスタッフの方に新しい機能や特徴を紹介していただき、YouTube動画にて紹介しています。
スマートウォッチを使う理由
スマートウォッチを使う理由はさまざまです。一例として、私がスマートウォッチに期待しているところを紹介します。
スマートフォンは普段バイブにしていて、しかも身に着けていないことが多く、LINEの通知や電話の着信時に気づかないことが多々あります。
これがスマートウォッチを使用することで大幅に改善します。
医者からも痩せなさいと言われています。適度な運動とカロリーコントロールが必要です。
これには、消費カロリーと摂取カロリーの管理をウォッチとヘルスケアアプリの連携により実現し、効果的なウォーキングにするために、ウォッチでウォーキング時に心拍数をモニターして「脂肪燃焼」ゾーンをキープするようにコントロールしています。
「睡眠の質」が注目されていることもあり、睡眠時間の管理および睡眠の質の確認をウォッチとヘルスケアアプリで行っています。これについては、数値をみても難しく、また寝ている間のことはどうしようもないため、「参考にしているの」というレベルです。また、たまに睡眠中呼吸乱れ検知を利用し、結果を見て安心するようにしています。
地味ですが、座り続けていると通知してくれる機能(スタンド)も気に入っています。
作業し続けていると立つことを忘れがちですが、このスタンドの通知を良い機会として、少し立って歩いたりしています。
時間を知るためだけの腕時計に対して、かなり機能的には価値があると感じています!
もう手放せない!
「HUAWEI WATCH FIT 3」の実機をチェック!
「HUAWEI WATCH FIT 3」の実機を紹介していきます!
こちらが「HUAWEI WATCH FIT 3」のパッケージです。
パッケージのフタを取り外すとこのようにウォッチが現れます!
セット内容は、「HUAWEI WATCH FIT 3」本体、充電クレードル(充電ケーブル含む)、クイックスタートガイド / 保証とアフターサービスのご案内 です。
「HUAWEI WATCH FIT 3」のモノとしての質感はなかなかのモノ。デザインがキレイでかなり気に入っています!
回転クラウンの表面には、HUAWEI WATCH FIT 3 の文字が刻まれています。WATCH GT 4 と共通の部品が使えそうな部分なのですが、しっかり別のデザインの新パーツです!
「HUAWEI WATCH FIT 3」の裏面の充電端子とセンサー窓のデザインは HUAWEI BAND 9 と似ています。(WATCH GT 4 は全く別物)
HUAWEI BAND 9 のセンサー窓は完全なクリアだが、WATCH FIT 3 のセンサー窓は拡散効果がありそうな曇りガラス状になっている。
「HUAWEI WATCH FIT 3」の重量は実測で 49g でした。本体は 約26gであるため、ベルトの重量が 約47%を占める。
個人的には、より軽量になるナイロンベルトを試したい!(楽しみ)
ベルトはかなりしっかりした作りになっています。
ベルトは工具などは不要で、裏側のボタンを押すことで取り外しが可能です。
「HUAWEI BAND 9」も同じようにボタンでバンドが取り外せますが、WATCH FIT 3 とは互換性がありません。
同梱されている「クイックスタートガイド / 保証とアフターサービス」の冊子。クイックスタートガイドは非常に簡単な内容です。
「HUAWEI Health アプリ」がインストールできれば、あとは画面の表示に従って操作しておけばOKです。
バッテリーの充電は付属のケーブルで行います。HUAWEI BAND 9 と同じケーブルでした。
文字盤も自由に変更ができます。デフォルトで表示された文字盤が左のデザイン。パッケージ写真と同じです。このデザインなら画面の四隅のアイコンから各アプリに移動できて便利です。特に左下のカロリーメーター(ボディメーカー)のショートカットは、多分この文字盤デザインにしかありません。
右の文字盤は、商品ページなどのイメージ画像で多用されているデザインです。カラーも複数あり、少し派手な色にトライできるのもスマートウォッチの良いところです。
実際に「HUAWEI WATCH FIT 3」を使った感想
ここでは「HUAWEI WATCH FIT 3」実際使ってみて感じたことをお伝えします。
使ってみて気になったこと、気に入っていることを素直に書きます!
気になった部分
かなり満足度の高いスマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT 3」ですが、いくつかの(私にとっては比較的マイナーな)ウィークポイントがありました。
また、使い込む中で発生してきた要望も記載しています。
クラウンは少し回しにくい
「HUAWEI WATCH FIT 3」で追加されたクラウン(リュウズ)。指を使ってスクロールするよりもかなり便利です。
これは人によって装着位置や体形に差があり感じ方はさまざまかもしれませんが、親指と人差し指でつまんで回そうとすると、手首の尺骨の飛び出た部分にあたって回しにくい印象です。
そのため、私は伸ばした親指をクラウンにすべらせて回転させることが多いです(笑)。
わずかに画面のオンが遅い
「HUAWEI WATCH FIT 3」手首を持ち上げたときの画面オンレスポンスについては、GT 4 や BAND 8 といった2023年モデルに対して若干反応が遅くなっています。(BAND 9 も同様に遅い)
推測ですが、手首持ち上げ動作の確定の判断時間を長くすることで無駄な画面オンの回数を減らすようにしたと考えられます。
これは、他機種との比較で気づくレベル(しかも同時に腕に装着…)でわずかな時間差です。
比較では違いが判りましたが、実使用において気になることはありませんでした。
データの転送速度が遅い
Androidスマホと接続している場合には、MP3 形式等の音楽データを「HUAWEI WATCH FIT 3」に転送することで、ウォッチで楽曲を再生することがでます。
イヤホンをウォッチとBluetoothペアリングしておけば、ウォッチで再生した音楽をイヤホンで聴くことができます。
対応している形式:MP3、AAC、WAV、FLAC、M4A、OPUS
ストリーミングが主流となった現在では、なかなかMP3ファイルを持っていること自体が珍しいかもしれませんが、ウォッチだけを身に着けてランニング、ウォーキングなどのワークアウトを行いたいという方には役に立つ機能です。
少し気になったのは、楽曲の転送速度です。
32.1MBの楽曲を転送する際にかかった時間は以下の通りです。
GT 4 と比較すると、かなり転送時間が異なります。
ファームウェアの更新作業にもかなり時間がかかりましたが、それもこの転送速度の遅さがネックだったのかもしれません。
楽曲の転送には時間がかかり、スイスイとはできませんが、一度転送をかけて放置しておけば完了するはずなので必要な方は活用するとよいでしょう。
(注意)文字のサイズは変更できない
「HUAWEI WATCH FIT 3」は画面が大きいため、比較的文字も見やすいが、それでも文字が小さい部分があります。
しかしながら、設定から文字サイズを変更するオプションは見つけることができませんでした。
メニューを眺めていても、文字サイズ、改行を工夫して表示しているようです。
「HUAWEI WATCH FIT 3」は、メニュー項目ではみ出た文字を横にスクロールして表示する機構(ティッカー表示)に対応していません。
そのため、文字サイズを変更できるようにしてしまうと、改行の調整などが必要になるため文字サイズ設定に対応していないと考えられます。
基本的にはなるべく大きく読みやすい文字で表示されており、個人的には問題ありませんが、
老眼等で文字が読みにくい方は実機を見て確認した方がよいかもしれません。
ベルト留め(游革)バックル式を希望
ベルトの余った部分はループ状の部品(游革)で留めますが、留め方としては HUAWEI BAND 9 で採用されたバックル式が非常に便利です。
「HUAWEI WATCH FIT 3」のベルトもバックル式になればよいのになぁ…。
カロリーの入力方法(アプリ)テンキー入力を希望
アプリ上で摂取カロリーを入力しています。
これまで培った経験(笑)により、ざっくりとしたカロリーを感覚的に数値入力する機会が多いのですが、この数値の直接入力が横にスライドさせて数値を調整するタイプしかありません。
入力したい数値は頭のなかにあるため、テンキー入力できると素早く入力完了できます。
テンキー入力に対応して欲しい!
良かった部分
今回の「HUAWEI WATCH FIT 3」が4台目のHUAWEI スマートウォッチであるため、大きな感動はない!と思っていましたが、このスクエアな画面の見やすさには素直に感動しました!
時計ライクな丸形のディスプレイを持つ WATCH GT 4 も素敵なのですが、グラフや数値情報についてはパソコンやスマホで見慣れた四角い画面に表示されていた方が見やすいなぁと思ってしまいす。
明るさも十分で屋外でも時間などが確認できました。
私の場合には、消費カロリーと摂取カロリーの状況が見られる「ボディメーカー(カロリーメーター・カロリー赤字)」を頻繁にチェックすることもあるため、右下の機能ボタンを[ボディメーカー]が起動するように設定しています。
機能ボタンには好きな機能を割り付けることができ、使う方のニーズに応えられるように設計されています。
発表会の時に、スタッフさんの説明を聞いて知ったのですが、クラウンの2度の押し込みでアプリを切り替えることができます。(WATCH GT 4でも可能)
ワークアウト(例えば屋外ウォーキング)中でも、アプリの切り替やホーム画面に戻れるため、通知の確認や音楽の曲送りなども簡単にできることがわかりました。
AndroidとiOSの両方に対応している点もポイントが高いです。スマートフォンの機種変更をしたらウォッチまで変更することになったら大出費になります。
また、このマルチOS対応はギフトとして贈る際にも相手のスマホの機種を考えずにすむため、かなりポイントが高いですね!
ウォッチの外観も妥協のない作り込みで、チープさは全くありません。
(ここは個人の感覚になりますが、クオリティはハイレベルだと考えます)
HUAWEIは中国の企業であることから、表示されるメニューなどに不自然な日本語が混じっているのでは?と思う方もいるかもしれません。
私が見た限り、不自然な日本語は皆無です。
infoアイコンを押すと細か説明なども表示されるのですが、この文章などにおいても誤字や不自然さを見つけるのは困難なレベルです。
これだけの翻訳精度・クオリティが保てているのはスタッフさん含めかなり努力されているのでしょう!(拍手)
先日「HUAWEI BAND 9」を入手し軽くていいなぁ~と思っていましたが、「HUAWEI WATCH FIT 3」の画面サイズもかなりイイ!
共通のアプリで使えるため、バンド、丸形のGT 4、四角い FIT 3 から、その日の気分で付け替えて使って行けばいいな!と思っています。
少し怠けていて、これまで停滞気味になっていたダイエット活動が「HUAWEI WATCH FIT 3」を使うことで再始動!
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