Anker の 高速充電規格 QC3.0 に対応した 20000mAhクラスの大容量モバイルバッテリー が30%の小型化を実現。第2世代 Anker PowerCore Speed 20000 (A1278) が新発売されました!第1世代は Anker PowerCore Speed 20000 QC (A1274) で、QC3.0の出力に対応したモデルでした。ポイントとしては、・QC3.0 の入力対応 ・2ポートともQC3.0 出力をサポート (従来通りQC3.0出力は1ポートのみ)・小型・軽量化 です。つまり、大容量なのにバッテリー本体の充電も速く(要QC3.0対応チャージャー)、対応機器の増えているQC3.0デバイスを同時にチャージできるのです。本エントリーでは、第一世代の Anker PowerCore Speed 20000 QC との比較も含めて 第2世代 Anker PowerCore Speed 20000 について紹介します!
今回のレビュー記事は、アンカー・ジャパン株式会社様よりサンプルを提供していただきレビューしています。
目次
モバイルバッテリーについて
外出先でスマートフォンのバッテリーが切れてしまうと、LINEやメールのやりとりや、移動経路の検索、ウェブでのサーチができなくなり、正に「何もできない」状態になります。カフェなどで充電する手もありますが、移動しながらでも充電できるモバイルバッテリーは、スマホへの依存度の高い現代の必携アイテムです。
震災・災害・その他のトラブルを考えても、家に戻って充電できない状況に陥るリスクは常につきものです。そのため、モバイルバッテリーを持ち歩いる方は多いでしょう。
さらに、ポケモンGO などバッテリー消費の激しいゲームアプリを長くプレイする場合などにも必須なのがモバイルバッテリーです。
僕は iPhone ユーザーなので、iPhoneベースでの話をメインとしますが、今回紹介する 第2世代 Anker PowerCore Speed 20000 では iPhone 7 を7回以上充電できるのです!(Galaxy S8なら 4回以上)
7回って、多いですよね・・。僕もそう思っていました。
しかし、持っているのは iPhone だけでしょうか? iPhone 7のバッテリー容量は 1,960mAhですが、例えば 10.5インチ iPad Pro は、8,134mAh で4倍以上の容量だそうです。iPhone7とiPad Pro を一度充電するだけで、10,000mAh は使ってしまう計算です。(実際には、損失などもありそうなので、もっとモバイルバッテリーの容量を消費してしまうでしょう)
家族やお友達の分のバッテリーは大丈夫でしょうか? 何日間そのモバイルバッテリーで過ごしますか?
モバイルバッテリーの容量は大きければ大きいほど安心なのは事実ですし、数回使ってもまだまだ残量がある為、バッテリー本体の再充電の回数は減ります。(毎日充電する必要なし!)
しかし、容量が増せばとサイズ・重さは増加し、バッテリー本体の充電にも時間がかかるのです!
この二つの問題に対して今考えられるベストなソリューションが盛り込まれたモバイルバッテリーが 第二世代 Anker PowerCore Speed 20000 です。
Anker 20000mAh クラスのモバイルバッテリーについて
Ankerは、20,000mAhクラスのモバイルバッテリーをこれまでにも以下の製品をリリースしています。(僕が把握できた範囲です。20000及び20100に絞っています)
- 2015年8月31日 PowerCore 20100 A1271011
- 2015年12月7日 PowerCore+ 20100 USB-C A1371012(USB-C対応。5V 2.7A入力(13.5W)対応 8時間で満充電)
- 2016年4月19日 PowerCore Edge 20000 A1283041(スリムデザインモデル)
- 2016年11月24日 PowerCore Speed 20000 QC A1274011(QC3.0出力対応 5V 2A入力 実測充電時間 9時間45分)
- 2017年2月6日 PowerCore Ⅱ 20000 A1273011(デュアル入力(5V 2A x2 計20W) 6時間で満充電)
- 2017年8月14日 第2世代 Anker PowerCore Speed 20000 A1278011(QC3.0入力(18W)対応 実測充電時間 7時間)
*入力のワット数を記載していない機種は 5Vx2A=10W入力です。
バッテリー本体への充電を考えると、デュアル入力に対応し 5Vx4A で充電できる PowerCore Ⅱ 20000が最も早く充電できます。(6時間)
今回の 第二世代 PowerCore Speed 20000 は、デュアル入力よりもWで考えると少ない為、充電時間は長くなります。実際に計測した実測充電時間は 約7時間でした。第1世代の PowerCore Speed 20000 QC の実測充電時間が 約9時間45分でしたので 約28% の時間短縮です。(The そうじろう の実測充電時間なので温度、環境などにより時間が異なる可能性があります。チャージャーは、Anker PowerPort Speed 4 (QC3.0搭載、43.5W 4ポート )を使用し、第1世代と第2世代を同時に充電した結果です。バッテリー付属のケーブルを利用)
サイズ感で考えると、今回の第二世代 PowerCore Speed 20000(A1278011)は、2015年に発売された PowerCore 20100 に近いイメージです。(しかも当時、従来機種比 30%コンパクトであることを訴求していた)第二世代 PowerCore Speed 20000 は、PowerCore 20100 (A1271011)のQC対応版とも考えられますが、QC3.0対応のシリーズは PowerCore Speed なので、2016年11月に発売された PowerCore Speed 20000 QC が第一世代であり、第二世代で 30%のコンパクトになったという位置づけです。
第2世代 Anker PowerCore Speed 20000 開封の儀
第2世代 Anker PowerCore Speed 20000 と 第一世代とを比較しながら紹介していきます。パッケージの基本デザインは同じですが、本体サイズの大きさの違いもあり、パッケージの寸法は大きく異なります。
パッケージの裏面には型番 A1278011 を確認できるステッカーが貼られています。Model:A1278、Made in China です。Quick Charge 3.0 への対応についてもプリントされています。
開封します!
上蓋を開けると、乳白色のビニールに入った本体が見えます。
本体を取り出すと、下側には アクセサリーボックスがありケーブルやポーチが入っています。
↓ 第2世代 Anker PowerCore Speed 20000 の内容物です。本体、ケーブル、説明書、サポート、トラベルポーチです。
↓ 付属のポーチに、モバイルバッテリーがすっぽりと収まります。(写真では途中までしか入れていません)バッグの中に裸で入れておくと結構傷がつくのでなるべくキャリングポーチに入れるようにしましょう。(ANKERのロゴ付きです)
付属のケーブルは、片側が micro USB端子です。モバイルバッテリーの充電にも使えますし、Android機やモバイルスピーカーなどの充電にも使えます。スペック上の長さは 60cm ですが、モールドを除いたケーブル部分は約 54cmでした。
説明書には、英語等とともに日本語が併記されています。
説明書には入力出力の電圧や電流が記載されています。
第2世代では、Input が QuickCharge 3.0 になっています。5−7V 2A、7−9V 2A、9−12V 1.5A に対応しています。
サイズは
第1世代 170 × 82 × 22 mm → 第2世代 166 x 62 x 22mm に変化し、幅で2cm 小さくなっているのが大きな違いです。
重量は、第1世代 396g → 第2世代 369g と、27g 軽くなっています。
↓左側の出力ポートにはPowerIQのマーキング、中央の出力ポートにはQC3.0のマーキングがあります。Inputには特にQC3.0のマーキングはありません。
↓ 第1世代と比較すると・・・幅の違いが如実に表現されてしまいます。(下が第1世代)
第1世代では、左側のブルーの出力端子のみがQC3.0対応でした。
第2世代を使えば、バッテリー本体の充電もQC3.0で早く充電できるのが特徴。QC3.0のマーキングがある出力ポートのみがQC3.0対応です。(第1世代と変わらず)
【初出時、「2台のQC3.0対応デバイスへも充電が同時にできます!・・」という内容の記載をしておりましたが誤りであったため、内容を修正しています】
底面には各種認証マークやモデル名などが印字されています。
おもて面には、ANKERのロゴが刻印されています。
↓ ロゴの反対側(端子が配置されている側)には4連のLEDが配置されています。
↓ 側面にボタンがあり、このボタンを押すと、おもて面に配置されている4連のLEDで残量を表示します。
このボタンがあれば簡単に残量の確認ができます。
世の中にはボタンが省略されて、デバイスを接続した時や、バッテリー本体を充電する時にしか容量確認ができないモデルも存在します。
↓ 背面には、QuickCharge 3.0 のロゴがプリントされています。
個人的には、↓ この丸みを帯びたデザインが好きです。
実際の使用イメージ
20000mAhというサイズになってくるとスマホと一緒に持ちながら使わずに、モバイルバッテリーはポケットやバッグにいれておくパターンが多いと思います。ここでは、あえて手持ちの場合のイメージをお伝えします。
赤いケーブルは、Anker PowerLine+ ライトニングUSBケーブル の 1.8m です。赤がカッコよくお気に入りです!
実際に iPhone 7 と一緒に手に持った場合には、↓このようなイメージです。(第1世代)
↓ 今回紹介している第2世代 PowerCore Speed 20000 です。
第1世代と第2世代とでは、大きさにかなりの違いがあります!!今買うなら第2世代です!
まとめ
デバイス側のバッテリー容量の増加、充電が必要なデバイスの増加・複数保有・同時利用、バッテリー本体の充電回数の最小化のため、モバイルバッテリーの容量も大きなモノを用意しておく必要があります。
容量が大きバッテリーの充電のために、QC3.0を採用した本製品は正常な進化でしょう。
今後、モバイルバッテリーの充電について、USB-C PD(パワーデリバリー)による充電も考えられますが、まずは QC3.0 での高速充電がリーズナブルだと考えます。
「第2世代 Anker PowerCore Speed 20000」は、20000mAhクラス、USB-Cは不要という場合のモバイルバッテリー選びの有力な選択肢です。サイズとしても最小の部類でしょう。
QC3.0対応デバイスを持っている方はもちろん、iPhone、iPad Pro ユーザーであっても十分メリットのある大容量モバイルバッテリーです。
高速充電のため、QC3.0対応チャージャーは必須
第2世代 Anker PowerCore Speed 20000 バッテリー本体の充電には、QC3.0 対応のチャージャーを購入しましょう。(手元にすでにあれば購入は不要です)
アンカーであれば1ポートから複数ポートまで様々なQC3.0対応チャージャーを用意しています。
僕の場合は、第2世代 Anker PowerCore Speed 20000 (A1278)を充電するための QC3.0 ポート、iPhone 7用、9.7インチ iPad Pro用、ワイヤレスのイヤホン用、の合計4ポートで十分だと考えました。(同時に4ポートを使うケースは少ないと思いますが2ポートだとちょっと不安・・・)
価格とポート数とで考えた結果のチョイスです。
快適なモバイルライフの為にも、バッテリー、チャージャー、ケーブルはある程度充実させるのがオススメです!