EPOSのワイヤレスゲーミングヘッドセット「GSP370」は専用のワイヤレスUSBドングル利用によりワイヤレスなのに高音質・ローレイテンシー(低遅延)、そして100時間という驚異の使用時間を実現。ゼンハイザー・EPOSブランドの製品でネットでの評価もなかなか高い製品です。そんなワイヤレスゲーミングヘッドセット「GSP370」をゲームをしない僕が購入しました。
実際に「GSP370」を使ってみた感想を紹介します!(2ヶ月以上使っています!)
購入理由はテレワーク用に音質の良いワイヤレスヘッドセットが欲しかったためでした。
実際に購入して使ってみると、聞こえる相手方の音質もこちらのマイク音質も良く、ビデオ会議の質を向上できるデバイスだと確信しました。
しかし「GSP370」のゲーミングデバイスらしい外観はビジネス用途としてはやや大げさなルックスである事、スピーカーフォンも使ってみた結果、在宅勤務での打ち合わせではヘッドセットよりもスピーカーフォンの方が快適であった事から今はテレワーク用としては「GSP370」をほとんど活用していません。
では「GSP370」がお蔵入りしたのか?というと実はかなりヘビーに使っているのです。
「GSP370」をデスクトップPCでのNetflixなどの映像の鑑賞やSpotifyでの音楽鑑賞にバリバリ使っていて、「GSP370」は手放せない存在になっています。
ボーズ、ソニー、マイクロソフトなどのワイヤレスのヘッドホンは沢山持っています。
それでもデスクトップPCで音をワイヤレスで楽しみたい時には、ほぼ100%「GSP370」をチョイスしています。
僕が「GSP370」を愛用する理由は以下の通りです。
お気に入りポイント
- 心地よい音質(華美でも過度でもなく比較的フラットだけどイイ感じ!)
- 低遅延で映像とのズレ感ゼロ
- 装着感のよさ・軽さ・疲れにくさ
- USBドングルによる接続の確実さ、イージーさ
- 右耳のダイヤルでのボリューム調整の便利さ
- 100時間の再生可能時間の安心感
すべては「GSP370」がゲーミングヘッドセットとして完成されたプロダクトである結果、僕のような非ゲームユーザーでもその恩恵を自然な形で受けることが出来ているという事なのです。
接続先の切り替えがUSBドングルの差し先で切り替えられ、ドングルを挿し電源オンするだけで確実につながるのが大きなメリットです。
その一方でそのメリットがデメリットにもなっています。
注意ポイントとしては「必ずUSBドングルが必要である」という部分に尽きます。
それゆえに・・
注意ポイント
機器側にUSBホスト機能が必要(USBオーディオに対応している必要あり)
Windows、Mac、PS4で動作するため、ゲーミング用途としては問題にはなりません。
しかし、一般的なワイヤレスヘッドセットのイメージでは、スマホやオーディオプレーヤーにも接続できるだろう、という当たり前の要求も存在します。それが出来ないのです。
(参考情報として、HUAWEI P20にUSB-C= USB Aの変換を経由してドングルを接続したら普通に音楽を楽しめました。Fire HD 8(第10世代)でも使えました)
これが唯一の欠点。
繰り返しになりますが、「GSP370」はこの特殊なUSBドングルを使うことで、音質を確保しながら遅延を無くし、さらに連続100時間再生を実現しています。
ドングルが必須であることは受け入れる必要があり、問題にすること自体が問題(笑)でもあります。
ワイヤレスゲーミングヘッドセット「GSP370」は非常に優れたデバイスです。
Windows、Mac、PS4で遅延のないワイヤレス接続をしたい方にオススメです。
軽くて疲れにくく、音質自体も僕かなり好みで手放せない存在です!
ゼンハイザー ワイヤレスゲーミングヘッドセット GSP370
目次
「GSP370」の特徴と基本スペック
ワイヤレスゲーミングヘッドセット「GSP370」の特徴と基本スペックは以下の通りです。
主な特徴
1回の充電でゲーミングのピュアオーディオを最大連続100時間再生
ラグフリー&ローレイテンシーのワイヤレス接続
EPOS Gaming Suiteでオーディオのカスタマイズが可能
人間工学に基づくデザインにより、快適にフィット
マイクは跳ね上げ式ミュート機能付き。ブームアームで位置を自在に調整可能EPOS Gaming Suite
GSP 370に対応した独自のデジタル7.1サラウンドサウンド処理イヤーカップに搭載されたボリュームホイール
ホイールを使ってすばやく簡単に音量を調整可能。Windows®10と連動します充電しながら使用可能
付属のUSBケーブルを使えば、充電しながらゲームを継続できますマルチプラットフォーム対応
Windows、Mac、PS4で動作します(7.1サラウンドはWindowsのみ)
基本情報 | |
イヤーカップタイプ | アラウンド イヤー |
ヘッドフォン構造 | ダイナミック、密閉型 |
接続方式 | ワイヤレス |
ケーブル長 | 1.5 m USB充電ケーブル |
互換性 | Windows、PS4、Mac |
保証期間 | 2年間(各国共通) |
ヘッドフォン | |
周波数特性 | 20~20,000 Hz |
音圧レベル | 117 dB |
マイク | |
周波数特性 | 100~6,300 Hz |
指向性 | 単一指向性 |
感度 | -41 dBV/Pa |
「GSP370」の実機をチェック
それでは、ワイヤレスゲーミングヘッドセット「GSP370」の実機をチェックしていきましょう。
パッケージの記載によると「GSP370」はMade in China です。
2年保証がついています。これは結構うれしいです。
箱を開けるとプラスチックのトレーが出てきます。
こ、これは・・・どうみてもハン・ソロのカーボンフリーズのオマージュ!(←勝手に連想しているだけです)
少し大きいのですが、このトレーをケースにして持ち運ぶのもアイデアです。
セット内容は写真の通りです。
セット内容は「GSP370」ヘッドホン、ワイヤレスドングル「GSA 370 Dongle」、USBケーブル、ドキュメント類です。
ケーブルは本体の充電、アップデートに使います。USB-Cではなく micro-B形状です。
USB-Cの方が向きを気にせず挿せるので好きなのですが、まだ過渡期というところです。
↓付属のワイヤレスドングルにはゼンハイザーのマークがしっかりプリントされています。
このドングルを失ってしまうと「GSP370」が使えなくなるので紛失しないように注意が必要です。
紛失した場合、このワイヤレスドングル「GSA 370 Dongle」はEPOSの公式サイトなどで2,600円程度で購入できます。(意外に安い!)
PCにドングルを接続すれば特別なドライバーなどのインストール不要で使い始めることができます。
「GSP370」ヘッドホン本体について
「GSP370」のヘッドホンについてチェックしていきます。
マイクは跳ね上げ式ミュート機能付き。ブームを上に上げるとミュートになります。(ちょっとカッコイイ!)
マイク使用時にはブームを回転させて前に出して使います。
左側イヤーカップの下側にはUSB端子。その左右にはLEDインジケーターと電源スイッチが配置されています。
↓このようにLEDインジケーターが光ります。
微妙なのは、こちらの電源スイッチ。非常に小さいです。
今は慣れたのですが、爪で操作するような感覚です。
これはあえてスイッチを小さくすることでプレイ中の誤操作防止を考慮していると推測できます。
"ゲーミングプレイファーストの思想"を感じました。
↓ デザイン上ユニークだと感じたのは、ヘッドホンの着脱時に指がかりのよさそうなイヤーカップ後ろ側のデザインです。
右側イヤーカップにはボリュームホイールが配置されています。
ホイールは柔らかなクリック感があるタイプです。
ホイールによる音量調整は非常に便利です。
イヤーパッドは柔らかく、質感も良いです。
GSA 301の低反発イヤーパッドはクラス最高レベルの遮音性を提供します。
人間の耳の人間工学に関する広範な研究に基づいて設計され、
1時間だけ、または8時間プレイするかどうかに関係なく、
長時間可能な限り最高の音質と快適さを提供します。
メガネユーザーなのですが、メガネの押さえつけ感は少なめの印象です。(もちろん押さえつけられています)
ヘッドバンド上部裏側にはメッシュ状で質感がよく柔らかなヘッドパッドが貼られています。
このパッドにより、しっかりと頭頂部にフィットされます。
スライダー部分はプラスチックでクリック感を持ってスライドします。
個人的にはスライダーを全開にして使っても少し足りない(笑)印象で、少し前に傾けて使っています。(これはこれでフィット感があってよい)
「GSP370」はヘッドホンの重量が軽く、フィット感も良い、長時間装着しても苦になりません。
これが僕の映画鑑賞・音楽鑑賞のパートナーとして「GSP370」が優先的に選ばれる理由です。
ワイヤレスドングル「GSA 370 Dongle」との接続性
ワイヤレスドングル「GSA 370 Dongle」はUSB Type A 端子(プラグ)を持つドングルです。
このワイヤレスドングルをPCやPS4に挿し、ヘッドホンの電源を入れるとワイヤレス接続されます。
ワイヤレスの到達距離は仕様上10mであり、PC周りで問題なく使えます。
手元の環境でワイヤレスドングル「GSA 370 Dongle」の動作を確認したのは以下の通りです。
- Windows 10 デスクトップPC
- Windows 10 タブレットPC(Surface Go 2) *1
- Android OS スマートフォンHUAWEI P20 *1 *2
- Fire OS タブレット Fire HD 8(第10世代)*1 *2
*1 USB-C= USB-Aの変換ケーブルを経由してドングルを接続
*2 映像視聴のみ確認でマイク機能は未確認
USB-Cへの変換には Ugreenの変換ケーブルを使いました。
Webミーティングでは、Zoom、Teams、Skypeで使うことができました。
このドングル形式のメリットは、使いたい機器にドングルを挿せばよい事です。
Bluetooth接続のような面倒なペアリング、接続解除などが不要なのです!(これが地味に便利です)
無線が途切れる現象もなく、Bluetooth接続の他の製品と比較してワイヤレスなのにほぼ有線接続と等価のイメージで使えるのが「GSP370」の最大の魅力です。
「GSP370」の音質に満足!
ワイヤレスゲーミングヘッドセット「GSP370」の音質には非常に満足しています。
特に意外にも低音もしっかりと出してくれる部分がお気に入りです。
音楽鑑賞用ワイヤレスヘッドホンとしてもオススメです。
(もちろん同じ価格帯の有線ヘッドホンの方が音質としては良いかとは思います)
マイクで拾われる声も悪くありません。
ワイヤレスヘッドセットからの音声は声が安っぽくなりがちですが、「GSP370」であればしっかりとした落ち着いた声で相手方に言葉を伝えることが出来ます。
ワイヤレスによる遅延については一切感じる事がなく、映画鑑賞でも全く違和感なく視聴が可能です。
「デジタルサラウンド7.1」については良くわからない為、今回の評価ではノーコメントとします。
EPOS Gaming Suite でアップデート&イコライジング可能!
EPOSより「EPOS Gaming Suite」というアプリが無料提供されています。
対象としているプラットフォームについての言及を見つけることができませんでしたが、少なくともWindows用が存在しています。
「GSP370」を購入したらまずはこのアプリでアップデートを確認しましょう。
アップデートに際して、デバイスを抜いたり挿したりするので少し不安になりますが、落ち着いて表示される指示の通りに実施すればOKです。
なにより注目したいのは、イコライザー機能です。
これにはプリセットが用意されています。
プリセットには、MUSIC、ESPORT(TREBLE)、MOVIE、FLATが用意されています。
例えば、MOVIEならこのようなイコライジングに!
このようにイコライザーをかけることができ、音の味付けを楽しむことが出来ます。
購入したら「EPOS Gaming Suite」のインストール、アップデート確認、イコライザー設定を行いましょう!
「GSP370」まとめ
冒頭で述べたことの繰り返しになりますが、ワイヤレスゲーミングヘッドセット「GSP370」はワイヤレスドングルにより、ワイヤレスなのに高音質・ローレイテンシー(低遅延)、そして100時間の再生時間を実現したヘッドセットです。
eSPORTS用途、テレワーク用途だけでなく、音楽鑑賞、映画鑑賞にも使えるワイヤレスヘッドセットです。
「EPOS Gaming Suite」アプリによる製品の更新対応・7.1ch対応・イコライザー対応も魅力。
また 2年保証が付属し安心して使えます。
「GSP370」はメンテナンス観点でも比較的良心的な価格でオプションが用意されています。
ワイヤレスドングル「GSA 370 Dongle」 2,600円
イヤーパッド「GSA 301」 2,000円
長期で使うにも安心ですね。
僕が「GSP370」を愛用する理由は以下の通り(再掲)。
お気に入りポイント
心地よい音質(華美でも過度でもなく比較的フラットだけどイイ感じ!)
低遅延で映像とのズレ感ゼロ
装着感のよさ・軽さ・疲れにくさ
USBドングルによる接続の確実さ、イージーさ
右耳のダイヤルでのボリューム調整の便利さ
100時間の再生可能時間の安心感
「GSP370」がワイヤレスゲーミングヘッドセットとして完成されたプロダクトであり、その結果懐が広く様々な用途にもストレスなく長時間装着して使えるヘッドセットです。
ゼンハイザー ワイヤレスゲーミングヘッドセット GSP370
ゼンハイザー・EPOSのゲーミングヘッドセットにおけるワイヤレス対応製品は高価な「GSP670」と今回紹介した「GSP370」の2機種しか存在しません。(2020/8/11現在)
「GSP670」は「GSP370」の約2倍の価格です!さぞかし良い音がするのでしょう!!
(さすがにそこまでの価格は・・)
ゼンハイザー ワイヤレスゲーミングヘッドセット GSP 670