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アンカーのシーリングプロジェクター「Nebula Nova」レビュー!購入前に知るべきポイントと注意点。

2022年4月24日

Android TVを搭載したシーリングプロジェクター「Nebula Nova」がアンカー・ジャパン株式会社より発売されました!

「Nebula Nova」は天井の照明用金具に簡単に設置でする「シーリングライト付きのプロジェクター」です。

シーリングプロジェクターというカテゴリーには非常に興味を持っていました。
しかしこれまでは「ポップインアラジン( popIn Aladdin)」の製品しかなく、「おうちに魔法の大画面」のような文言とファミリー・子ども用途の訴求が個人的には苦手でした。

アンカー・ジャパンより同様な製品「Nebula Nova」が発売され、借用することができました。
実際にみっちりと使うことができたため、使ってみて感じた製品の良さや気になったポイントについて紹介していきます!(シーリングプロジェクターについては今回が初体験です!)

狭い室内でも大画面

狭い室内でも大画面で楽しめる Nebula Nova。

「Nebula Nova」は、本当に魅力的な製品でした。

「Nebula Nova」は 99,990円(税込)という高額な商品です。購入の前に最後まで本記事を通読していただければ幸いです。(長文です)
試聴環境としては、凹凸のある壁紙であり、画質・明るさに影響があるようです。また、室内レイアウトの都合により、斜めから視聴するスタイルです。
そのあたりは差し引いて読んでいただければ幸いです。

▼ 今回紹介する商品はこちら!

Anker Nebula Nova(シーリングプロジェクター Android TV搭載)800 ANSIルーメン天井照明 (〜14畳) LEDシーリングライトフルHD

Anker Nebula Nova(シーリングプロジェクター Android TV搭載)800 ANSIルーメン スマートプロジェクター 天井照明 (〜14畳) LEDシーリングライト フルHD
NEBULA

「Nebula Nova」について

「Nebula Nova」は2022年4月13日に発売されました。価格は 99,990円(税込)です。(家電量販店での価格はポイント還元分が上乗せされたイメージです)

「Nebula Nova」の仕様は以下の通りです。(重要な部分を太字にしました)

サイズ 約478 x 170mm
重さ 約4.7kg
ディスプレイ ディスプレイ表示技術:0.33 インチ 1080p DMD, DLP
解像度:1920 x 1080画素
輝度:800ANSIルーメン (米国国家規格協会規格)
ランプ寿命:約20,000~25,000時間
アスペクト比:16 : 9
スローレシオ:120インチ@2.09m / 100インチ@1.78m / 80インチ@1.47m / 60インチ@1.16m / 40インチ@0.85m
オフセット:180%
フォーカス調整:オートフォーカス
プロジェクションモード:前面 / 背面
台形補正:マニュアル (四角形キーストーン補正 垂直・水平 ±40°)
インターフェース USB-A:USBフラッシュドライブ用
ソフトウェア OS : Android TV 9.0
Google アシスタント : サポート
Chromecast : サポート
OTA : サポート
App Store : Google Play
オーディオデコード : Dolby Digital Plusサポート
オーディオフォーマット : MPEG1/2 , MP3, AAC/HE-AAC, FLAC, OGG サポート
ビデオデコード : H.265 HEVC Mp-10 4K*2K@60fps, VP9 4K*2K@60fps, AVS2-p2 4K*2K@60fps, H.264 AVC 4K*2K@30fps, MPEG1/2/4 ASP, VC-1, RealVideo8/9/10
ビデオフォーマット : .mkv / .mpg / .mpeg / .dat / .iso / .mp4 / .rm 等サポート
ハードウェア CPU : クアッドコア A55 Chipset
GPU : クアッドコア Mali G31
RAM : 2GB DDR
ROM : 16GB eMMC
スピーカードライバー : 10W x 2 (20W)
Wi-Fi : サポート 802.11a / b / g / n / ac
デュアル周波数 : 2.4 / 5 GHz
Bluetooth : Bluetooth 4.2
ファンの駆動音: 約35-50db
操作 同梱の赤外線・Bluetooth搭載リモコンとAndroid&iOS用Nebula Connectリモコンアプリが操作可能です。本体には電源ボタンしかございません。
パッケージ内容 Nebula Nova、ランプシェード、引掛シーリング用専用アダプタ、リモコン (単4形電池×2付属) 、取扱説明書、18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Anker会員登録後) 、カスタマーサポート
製品型番 D2160521 (ホワイト)

以下、プレスリリースからの引用です。

製品の特徴

- Nebula 初のシーリングプロジェクター
スマートプロジェクター、部屋の天井照明、Bluetooth スピーカーの3 つを兼ね備えた 3-in-1 の高機能プロジェクター

- Dolby オーディオでおうち映画館体験
臨場感あるサウンドが特徴の Dolby オーディオを搭載し、ご自宅にいながらもまるで映画館のような深みのあるステレオサウンドをお楽しみいただけます。天井から降り注ぐ10W×2 の迫力ある音響をお楽しみいただけます。

- 豊富な対応アプリとわかりやすい操作
世界で初めて Android TV 9.0 を搭載したシーリングプロジェクター。
Netflix や Amazon Prime Video、YouTube、TVer、Disney+等 3,600 以上のアプリに対応し、充実のエンターテインメントをお楽しみいただけます。また、Google アシスタントでの音声入力や、Chromecast での画面ミラーリングにも対応しており、操作性の高さも本製品の魅力の一つです。

- どんな間取りにも
ひとり暮らしの 6 畳ワンルームからファミリータイプのリビング、寝室にも、本製品の取り付けに対応した引掛シーリングがあれば設置可能。部屋の壁だけでなくクローゼットやカーテンにも投影できるため、様々な部屋タイプで本格的な映像体験をお楽しみいただけます。

「Nebula Nova」はシーリングライト機能を持ち天井に設置できるプロジェクターです。
短焦点タイプのプロジェクターであるため、短い距離でも大きな画面で表示ができます。

「Nebula Nova」の実機をチェック

それでは早速「Nebula Nova」の実機をチェックしていきましょう!

↓ こちらがNovaの外箱です。ブラック基調なデザインがカッコイイ!

Nebula Nova 外箱

↓ パッケージ内容は Nebula Nova、ランプシェード、引掛シーリング用専用アダプタ、リモコン (単4形電池×2本付属) 、取扱説明書等のドキュメント類です。

Nebula Nova パッケージ内容

↓付属するリモコンは Nebula Solar などのプロジェクターにも同梱されたNebula RC モデル:D0413 をベースにフォーカスボタンにライトのアイコンが追加されたもの。

Nebula Nova リモコン

今回、このリモコンにはかなりの不満が・・。(後述します)

↓ こちらが引掛シーリング用専用アダプタ。

引掛けシーリング専用アダプターこれまで購入した通常のシーリングライトにもこのようなアダプターが付いていました。基本的な取り付けは一般的なシーリングライトと同様です。

↓ シーリングライト部分のLED。2色のLEDにより色の調整も可能です。

Nebula Nova のシーリングライト部のLED

↓ 天井と接する部分には黒いスポンジがあり、柔らかく天井と接するようになっています。

Nebula Nova 上部

真っ黒の部分がスポンジ状の部材。

↓ 据え付けてしまえばあまり目にしなくなりますが、プロジェクターの投影口。

Nebula Nova の投影レンズ部分

背面には電源スイッチ(これもあまり触ることがありません)、USB端子、ステータスLEDがあります。

「Nebula Nova」の設置について

取り付けは一般的なシーリングライトと同様

設置については非常に簡単です。

本来プロジェクターの天井設置には工事が必要ですが、工事無しで天井にプロジェクターを簡単に設置できることがこの商品の大きなポイントの一つです。

「Nebula Nova」の取り付けは、通常のシーリングライトとほぼ同じ手順で取り付けられます

アダプターの取り付け、ライト本体の取り付け、コネクターの接続、ランプシェードの取り付けで完了です。

引掛埋込ローゼット

わが家のシーリング金具。引掛埋込ローゼットと呼ぶそうです。

Nebula Nova アダプターの取り付け

アダプターを取り付けて、

Nebula Nova 本体取り付け

アダプターに本体をガチャりと取り付けて、ロックして、

Nebula Novaの配線

コネクターを接続して、

Nebula Nova 本体取り付け完了

ランプシェードを取り付ければ設置完了!簡単です!

通常の天井に付けるシーリングライトとの違いといえば、本体が分厚いことと、重量が4Kg程度と重量があること。
特に重さについては、持ち上げて取り付ける時に、少し腕が疲れました!

天井に取り付け中の図。室内にあまり光が入ってこない環境、かつ天気が曇りだったため暗いなかでの作業となりました。

重量がある点や脚立などを使った高所での作業であるため、可能であればペアでの作業がオススメです。(私は一人でやりましたが!)

当たり前なのですが、取り付け時には電気を消す必要があるため、明るい昼間に設置しましょう!

「うわっ!ウチには Nebula Nova が取り付けられない!?」と焦った件

設置は簡単!とは書いたのですが、実は今回設置した際にトラブルが発生しました。

アダプターは簡単に取り付けできたのですが、アダプターにNova本体を押し込んでもカチリと固定されず、取り付けできない現象が発生しました。

「まさかうちの照明金具には取り付けられないのでは!?ガーン!」と途方に暮れていました。

よくよくシーリング金具を確認すると、ネジが金具から出っ張っていることに気づきました!

Nebula Nova が取り付けられない理由

両サイドの金具にネジが緩んだ状態で付いていました。

ネジを取り外すことで、すんなりと「Nebula Nova」を取り付けることができました!
ひょっとすると、ネジを取り外さなくても、もう少しネジを締めれば取り付けられたかもしれません。

「Nebula Nova」の設置条件については公式ページにて詳しく説明されています。購入前には必ずご確認ください。

「Nebula Nova」を実際に使ってみた感想

電源オン!その大画面に感動!

電源をオンして、初めて壁に投影したときには、これまで以上の明るさと大画面に感動しました。(これまでは Nebula Capsule IIでした)

狭い室内でも大画面

「Nebula Nova」の中央から壁までの距離はおおよそ123cm(誤差のあるざっくり測定です)。ここに 65インチ級の画面が現れるました!

「うぉぉぉ!」とうなりましたよ、大人気なく(笑)。

表示される映像がむちゃくちゃデカイ!!

設置した部屋の照明の中央から壁までの距離は約123cm(誤差あり)。Anker公式サイトの情報によると120cmの距離で60インチの大画面で投影できる事になっています!

実際に投影してみると60インチよりもかなり画面が大きい!!

メジャーで画面の横幅を測ってみると 145cmでした。これは 65型相当になります!想像以上の大画面でした!!
(Novaは距離が30センチ離れると20インチアップなので、数センチの違いでインチ数が変わってきます)

ちなみに、同じ距離から 「Nebula Capsule II」も重ねて投影してみると下の図のように大きさがかなり違いました。

Nebula Nova CapsuleⅡとの画面サイズ比較

内側の点線が Nebula Capsule II での画面サイズです。同じ距離でもこれだけ違います!「Nebula Nova」ヤヴァイ!

同じ距離からだと「Nebula Capsule II」の場合には 約40インチ相当です。

そりゃかなり違いがでますね!

「Nebula Nova」さん、強すぎ!

(その代わり「Nebula Capsule II」の場合には自由に距離が調整できるので、もっと距離をあけていけば大画面になります)

プロジェクターのセットアップについては、画面に表示される通りに進めていけばOKです。(スマートフォンのセットアップと同じ要領です)

保護フィルムの剥がし忘れにご注意。

セットアップ中に白い文字にモヤ(フレア?)がかかっていることに気づきました。

これは単純な私のミスで、出荷時に付いていたレンズ(投影面)の保護フィルムを外し忘れていたのが原因です。フィルムを外したら解決しました。

皆様も購入の際にはご注意を。

映し出される映像はどうか?

早速、「Nebula Nova」で映像作品を見てみました。

アマゾンPrimeVideoで配信されている「シン・エヴァンゲリオン」を視聴しました。

印象としては赤がよくでる傾向です。

短焦点プロジェクターと凹凸のある壁紙という組み合わせの影響でしょう、解像感がやや低く感じました。
解像感については、かなり壁紙の素性が影響していると考えられます。スクリーンを変えて今後試してみたいところです。

Nebula Nova 壁紙のテクスチャ

↑室内の壁紙です。かなり細かな凹凸、線のようなモノがあり、かなり画質に影響します。

「Nebula Nova」が便利すぎるため、よりよい画質で観たい!と思い、プロジェクター用のスクリーンも物色しているのですが、販売されているスクリーンを見てみても「短焦点・超短焦点は非対応です」という記載の商品が多いです。どうやら 短焦点=ワイドレンズ・広角レンズ であるためスクリーン表面の歪みなどの影響をうけやすいようです。
そのため、スクリーンメーカー公式としては短焦点に対応して簡単に設置できるスクリーンとは簡単には表明できないようです。

壁紙の状態や周囲の環境により少なからず映像の品質に影響しますが、そのままでも十分たのしめると感じました!

(壁紙の影響で)多少の問題はあれど、大きいは正義!かなり気分がアガリます!

映像をここまで大きく映し出されると、ホント"映画館感"があります!!これは楽しい!!

音響面では、照明器具の位置から音が鳴るため、位置による違和感があるものの、セリフを含めて聞き取りやすいサウンドで印象は良いです。

さすがにシアターのような低音の響きにはなりませんが、音量を上げると結構迫力があります。
音声(セリフ)も聞き取りやすく手軽にコンテンツを楽しむ用途としてちょうどよいサウンドだと感じました!

Prime Video や Netflix で何度か映像を見ていますが、どちらも やや解像度が低い ように感じます。
Netflixについてはスキントーンも塗り絵のような印象になるシーンもあり、チューニングしきれていないのかもしれません。
Wi-Fi環境にもよる影響かもしれませんがもう少し確認が必要そうです。

明るい環境でも観られる?

今回の視聴環境が凹凸・若干黄ばみのある壁紙に投影していることもあり、画質・明るさの印象に影響が出ています。

↓ 真っ白な紙への投影と比較して、ウチの壁紙ではかなり色合いや明るさの印象がかなり違います。

Nebula Nova 壁紙による差

右が壁紙で、左が壁紙の前に白い板を置いた状態です。白の文字の明るさがかなり違います!

このあたりは、もう少しスクリーンを整えてから評価したいところです。

このような環境ですが「明るい環境でも見えるか?」については、明暗のはっきりした傾向にあるTV番組はある程度映像が見えてコンテンツを楽しめる傾向にありますが、全体的に暗いシーンの多い映画などは黒の表現ができないため視聴が難しい状況だと考えます。(どれだけ明るいプロジェクターを持ってきても明るい環境下では黒を表現できないため、この傾向は変わらないと思います。)

Nebula Nova 明るい状況での投影

明るい環境の場合、映画など暗いトーンの映像は映像部と壁との境もわからず楽しむのは難しそう。一方、明るいトーンのTV番組はある程度楽しめる印象。

「Nebula Nova」の気に入った点

実際に「Nebula Nova」を使ってみて気に入った点を紹介します!

設置が簡単!

「Nebula Nova」は設置が簡単でした。一般的な天井にとりつけるシーリングライトとほぼ同じ手順で取り付けが可能です。

一度設置したら使い終わった後に片づける必要もない点もホント、うれしいです!

プロジェクターを常設していても邪魔にならないのはマジで神!簡単設置の天井吊りプロジェクター、最高です!

短焦点タイプなので距離が近くても大画面!

短焦点タイプのプロジェクターであるため、距離の取れない狭い部屋でも大画面で映像を楽しめるのが非常によいです。
FHD解像度、モバイルプロジェクターよりも明るい画面という点もポイントです!

シーリングライトの色合いがよい!

Nebula Novaで最も心配していたのが電灯の色味(演色性)でした。演色性の悪いLEDだったらいやだなぁ・・と思っていましたが、実際に使ってみたらとても良いライトでした。

安いLEDシーリングライトだと寒い色になったりするのですが、Nebula Nova は結構よい色を出します。「Nebula Nova」のRa値(平均演色評価数)は公表されていませんが、気持ちよく使える色合いでした!

Nebula Nova と8畳用のシーリングランプ

左が8年間使っているシーリングライト。右が「Nebula Nova」。LEDの数が圧倒的に多い。

これまで使っていたLEDシーリングは、2014年に購入した「Panasonic HH-LC553A」。8畳用で当時の価格は¥10,430。「平均演色評価数Ra83で演色性に優れ、色がより自然に見える」という売り出し方でした。今にしてみればRa83はさほど演色性が高いとも言えません。

最大12-14畳の部屋で使える「Nebula Nova」の方が光の広がり、色味が圧倒的に良いですね。

Novaは一般的なシーリングライトと比較して厚みがあるため天井に影ができてしまい天井が暗い印象にならないか?という懸念がありましたが、実際に運用してみたところ、もちろん影はできますが特に気になりませんでした。

「Nebula Nova」をシーリングライトとして考えた場合、電灯用のリモコンとしての操作性はよくはありません。ここについては後述します。

上下シフトがカッコイイ!

「Nebula Nova」は画面をメニューからリモコン操作にて上下にシフトすることができます。これがカッコ良過ぎて無駄に何度も上下しています。

Nebula Nova 高さ調整

(ここまで早くは動きません)

私の部屋には上側に段差があります。上下シフト移動によって段差を避けることができました。

この上下シフトについては物理的または光学的に行われているようで、画質への影響はほぼありません。(シフトして画面位置を変更した後はピントがややずれる傾向にあるため再度AFした方がよいです)

TV番組もDLNA経由で観られる!(要チューナー)

Tverもリアルタイムで楽しめるようになってきており、TVチューナーからの映像も不要になりつつありますが、いやいやまだまだTV番組は見たいもの。

本体にTVチューナーもHDMI端子もない「Nebula Nova 」ですが、DLNAに対応したTVチューナーとアプリを使えばTV番組を見ることができます

私はソニー時代のnasneを持っているため、アプリ課金をすれば「DiXiM Play Android テレビ版」や「Torneアプリ」でTV番組を見ることができます。

Nebula Nova DLNAアプリ

もしTVチューナーをお持ちでなく、Nova用にチューナーを購入するのであれば、多くのNebulaプロジェクターで動作確認がなされているRec-onシリーズの導入が確実です。(2022/4/24時点でNovaについてはまだ確認済機器に登録されていません→ Rec-on cast の動作確認済み機器一覧はこちら)

「Nebula Nova」の気になる点

使っていてかなり気に入っている「Nebula Nova」ですが、細かな部分で気になる点もあります。

発売当初はプロジェクターをオフしてもファンの音がするという問題がありました。この問題は4/23頃に配信されたバージョン V9.5.71 で解消されました

Nebula Nova 新バージョンこのように、今はダメでも改善されていく部分もあると考えます!

リモコンが使いづらい!

「Nebula Nova」に付属しているリモコン。一見すると何も問題はなさそうですが、使ってみると困ったことがありました。

Nebula Nova リモコン

  • プロジェクター使用時に室内を暗くするとボタンの表示が見えず押し間違いが発生
  • 電灯用としてはボタンが1つしかなく操作しづらい
  • 電灯を操作する際など、リモコンの反応が悪い

の3点が問題です。

リモコンが真っ黒。暗い室内でボタンを押し間違える

使っていて気になったのはリモコンのボタンを押し間違えてしまうこと。

室内を暗くするため、黒いリモコンの表面は見えず、感触に頼ってボタンを押すことになります。慣れれば大丈夫になるとは思いますが、決定ボタンとホームボタンとを押し間違えてしまいます。

一応 決定ボタンの中央には突起があって神経を研ぎ澄ませば認識できるようにはなっているのですが、ちょっと分かりづらいです。

Nebula Nova リモコン

暗い中で iPhone で撮影。左が Nebula 4K Streaming Dongle のリモコン、右が Nebula Nova のリモコン。 Nebula Nova のリモコンは表面が全く見えない。

上の写真左側は同じNebulaの「Nebula 4K Streaming Dongle」のリモコンです。このリモコンはホームボタンが飛び出し、決定ボタンはくぼんでおりリモコンを見なくてもボタンを識別ができます。また、色も部分的にホワイトが使われており暗がりの中でもある程度ボタン形状などが認識できるようになっています。一方、「Nebula Nova」のリモコンの表面はほぼブラックであるため部屋が暗いとリモコンの表面が黒にしか見えず、どこにどのボタンがあるかの判断が非常に難しいです。

Nebula Cosmos、Cosmos Max、Solar も同タイプのリモコン(モデル:D0413)ですが、あまり不満の声は出ていないのでしょうか・・。

明るい中でも表示をよく見ずに使っているとプロジェクターをオンしようとしたときに、間違えてライトの光量変更ボタンを押してしまうこともあります。もう少しボタンを見なくても操作しやすいリモコンだったらなぁ・・と思います。

次項のライトの操作性も含めて新リモコンの登場に期待しています!

リモコンが寝室の電灯用としては使いづらい!

ライトの操作性は通常のシーリングライトのリモコンの操作性に一歩譲ります。特に寝室で利用にする際には、リモコンでの電灯のオンオフや常夜灯の利用などもあり、現在のままでは"難あり"です。

Nebula Nova リモコン

約10万円するシーリングライトで、ライト光量変更ボタンだけ、というのは・・。

「Nebula Nova」のリモコンにはライト操作のボタンが一つしかなく、操作ボタンの充実した一般的なシーリングライトの操作性にはかないません。

通常の電灯のリモコン

点灯、消灯、全灯、常夜灯 がそれぞれ別のボタンになっており、ダイレクトに光量の変更が可能。

↑ 私の場合、このリモコンに慣れていたため「Nebula Nova」のリモコンでは日常生活において非常に不便です。

ちなみに「Nebula Nova」のライトボタンを押す毎に以下のようにライトの明るさが変わります。

カスタムなし

明るい(全灯) → 暗め → 常夜灯 → オフ

「Nebula Nova」の設定メニューでライトのカスタマイズをおこなうとライトボタンを押す毎に次のようにライトの明るさが変わります。

カスタムあり

カスタマイズ→明るい(全灯)→暗め→常夜灯→オフ

カスタマイズでは部屋の広さや雰囲気、好みによって全灯よりもやや暗めに設定する事になると考えます。
通常時の明るさ・色合いをカスタムタムに設定して常用していて、就寝時などにリモコンで電灯をオフにするためにライトボタンを押すとライトが全灯になってしまい、まぶしいです。

個人的には、ライトボタンで使える内容をチョイスできるような設定があるとうれしいです。(せめて[全灯をスキップする]設定が欲しいです)
またはライト操作専用の別売赤外線リモコンを販売し、そのリモコンでプロジェクター起動無しで調光や色味の変更や常夜灯一発切替に対応してもらえると個人的には使いやすいですね。

(ご参考)ライトボタンの反応が悪い!プロジェクターがなかなか起動しない!時がある。なぜ?

「Nebula Nova」をシーリングライトとして使う際にライトボタンの反応が悪い事があります。
また、プロジェクターをオンしようと思ってボタンを押してもなかなか反応しないことがあります。

これはシステム的な都合によるもののようです。

特にリモコンの反応が悪くなるのは以下の条件です。

  • プロジェクターが起動していない時

具体的には以下の操作の後になります

  1. 部屋の電灯のスイッチでライトをオフ・オンする(一度完全にプロジェクターへの電源が途絶える)
    その後、一度もプロジェクターを起動していない
  2. プロジェクターをリモコンでオフ、or放置でプロジェクターがスタンバイに入り[端末をスリープ状態にする]の時間が経過
  3. リモコンの電源ボタン長押しで[電源オフ]を選択した後

この時にリモコン操作の反応が悪くなります。
(正確には反応が悪くなるのではなく、ユーザーがしっかりリモコンをNovaに向けて操作していないのが原因です)

「Nebula Nova」のリモコンは赤外線と無線のハイブリッドタイプです。無線であればリモコンの向きに関係なくリモコン操作に反応してくれますが、赤外線の場合にはリモコンの先端から発せられる赤外線をシーリングライト内にある受光部でキャッチできなければリモコン操作に反応することができません。

一度プロジェクターがオフになると無線受信が停止してしまいます。その状態では「Nebula Nova」は赤外線でしか反応しなくなるのです。(多分、赤外線リモコン受信とライトの制御、そしてプロジェクターユニットをオンする役割を持つ小さなMCUが存在していて、このMCUだけか生きている状態)

プロジェクター未起動の場合には赤外線リモコンになるため、しっかりリモコンをシーリングライト部分に向けて操作しないと反応しないのです。
これがライトの反応が悪かったり、プロジェクターが起動しない現象の原因だと考えます。

プロジェクターを一度起動すると無線受信ができるようになり、その後はプロジェクターをリモコンの電源ボタンでオフしても実際にはプロジェクターは生きているためリモコン操作は無線受信でき、ボタン操作の取りこぼしがない状態になります。

この裏で無線受信ができる状態って電力をどの程度使うのでしょう?常に無線モジュールを起動しておいてよ・・とも思うのですが・・・。(リモコンの電池消費が激しくなるかな・・)

実は、もう一点気になる点があります。

赤外線時も無線時も同じ傾向なのですが、電灯ボタンの連打に弱いです。カスタムから消灯に変えるために連打して消灯したいのですが、なかなかボタンに反応してくれません。
ボタンを受け付けて、ライトの輝度、色が変わってスグのタイミングでボタンを押しても次の変更を受け付けてくれないのです。
感覚的には0.5~1秒程度の間をあけないと受け付けないようです。(特にカスタムで点灯している時になかなか受け付けてくれない)

この現象には慣れるしかないかもしれません。(パッパッパッパッとボタンを押して消灯したいのてすが・・)

AFに時間がかかる(小ネタ)

これは問題視していませんが、Nebula Capsule II のAFと比較すると、NovaのAFにかかる時間は長いです。ゆっくりとスキャンし、片寄せの為でしょうか再度移動してからAFターゲットの表示から抜けます(8秒程度はかかっています)。

「Nebula Nova」のAF時に表示されるチャート

この一連のAFシーケンスが長く、かつ起動時にこの処理が流れるため、起動時間が長いように感じてしまいます。

起動時のAFについてはメニューからオフもできるため、好みによって設定を変えるとよいかもしれません。

プロジェクター起動時にAFをおこなうかどうかを設定できる。

 

音声は画面から聞こえて欲しい!と思うことも。

スピーカーはNova本体に内蔵されており、サウンドが天井から降り注ぐという感覚です。

音楽を鳴らしてみるとカフェやショップにいるような音の聞こえ方で新鮮なモノがありました

映像鑑賞においても、プロジェクター真下~後方の場合には、イイ感じにサウンドを楽しめます

ただし、少し横から視聴する場合には画面とスピーカーが離れてしまい違和感を感じるようになります。

低音が映画館のように鳴り響くか?というとそこまでではないです。(天井で低音が鳴り響いたら上の階の方に迷惑がかかりそうですし・・)

やはり画面方向から音が鳴るのが自然!という場合には、ワイヤレススピーカーをBluetoothで接続し、スピーカーを画面近くに配置する方法もあります。

映像に対する音声の遅延が発生するため、音声コーデックにAACの対応したスピーカーをチョイスすると遅延が少な目になります。
SBCのみをサポートするスピーカーの場合、音のズレが気になってしまいコンテンツ視聴に集中できない可能性があります。

アンカーの製品ではありませんが、例えば ボーズの SoundLink mini Ⅱ をワイヤレス接続したところ、キリっとした高音、深みのある低音が楽しめました。

Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II ポータブルワイヤレススピーカー スペシャルエディション ラックスシルバー
BOSE(ボーズ)

もちろんワイヤレスイヤホンやワイヤレスヘッドホンでも楽しめます!

特にノイズキャンセリングヘッドホンと組み合わせると、プロジェクターのファンの音がほぼキャンセルされるため、より没入感を感じることができます!!

Netflixの操作に難あり!

これは商品ページなどでも記載されていることですが、NetflixアプリがNovaのリモコンだけでは操作ができません。

Nebula Connect の使用が必要で、スマホを取り出してアプリを立ち上げて、プロジェクターとの接続を待って使い始める必要があり、少し面倒です。

プロジェクターにインストールされるNetflixアプリはどうやらスマートフォン用のアプリのようで、Netflixアプリを起動して初期表示されるホーム画面からリモコンが使えず困った状態になります。
(ホーム画面にカーソルがなく、リモコンのボタンの上下ボタンでは上下スクロールができません)

そのため、Netflixではスマートフォンにインストールした Nebula Connect アプリが必要となるのです。

スマホでの操作は両手も必要で正直面倒。早くアンカーの Android TV搭載プロジェクターで Android TV対応(リモコンで操作できる)のNetflixアプリ がインストールできるようになって欲しいです!

同じNebulaのAndroid TV搭載ストリーミングデバイス「Nebula 4K Stream dongle」には Netflixがインストールされています。

▼ Netflix についてはスマホで操作するよりも、マウスを使って操作する方が快適です!(マウスのサポートは公式ではないと考えますが・・ご参考~)

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「Nebula Nova」の価格は高いか?

「Nebula Nova」の価格は 99,990円です。10万円となるとちょっと手を出しにくい価格帯です。

この値付け自体は「popIn Aladdin 2」を意識したものではあると思うのですが、個人的には価格としては妥当だと考えます。

まず、Nebula の ディスプレイ表示技術:0.33インチ 1080p DLP を採用したプロジェクター Nebula Cosmos  は 79,980円。
(以降の金額はすべて根拠のない脳内価格です)
ここからHDMI×2などが省かれて、ざっくり -8,000円
短焦点化 +10,000円
シーリングランプ追加 + 15,000円

トータルで 96,980円。
「Nebula Nova」の 99,990円という価格は、付加価値を考えると妥当な金額だと考えます!
(皆さんはどのようにお考えでしょうか?)

天井に取り付けられるというところだけで個人的にはプライスレスなのですが・・。

結局「Nebula Nova」ってどうなの?

パーフェクトではないが、現状ではベストなシーリングプロジェクターの一つ。

「Nebula Nova」をテストしてみて、非常に魅力ある商品だと感じました。(マジで欲しい!)

ポイント

  • 工事不要、簡単設置で天井にプロジェクターが!
  • 常設できるため、いつでもプロジェクターの映像を楽しめる!
  • 短焦点でスクリーンまでの距離が近くても大画面!
  • FHD解像度、800ANSIルーメン
  • シーリングライトがキレイ
  • Netflix、 Disney+も楽しめる(Netflixは操作に難あり・・)
  • DLNAアプリでTVも観れる(要TVチューナー+アプリ)

注意ポイント

  • 壁紙などが映像の表示品質に影響
  • 電灯用としてはリモコンが使いづらい
  • リモコン表面が黒く、ボタンを押し間違える
  • Netflix視聴には スマホ+Nebula Connectアプリでの操作が必要
  • 天井からのサウンドは視聴位置によってやや違和感
  • 簡単設置がポイントでこだわりシアター指向の商品とは異なる

「Nebula Nova」はプロジェクターを工事不要でシーリングに取り付けること(天井設置)を実現した商品です。

このカテゴリーにおいて、先行する商品はあります。しかし個人的には Anker の Nebulaブランド からリリースされたことが非常にうれしい!
(特に先行商品はネーミング等が気になってしまって手が出しにくかった・・)

工事不要であるがため、スピーカーは天井に固定され、HDMIの対応もない、など拡張性については制約があります。(配線ができない)

そのため、外付けサウンドバーなどによるHDMI経由での空間性の高い音響効果(Dolby Atmos)などは望めないのが現状です。

繰り返しになりますが、本機の第一のポイントは自分で自宅の天井にプロジェクターを備え付けられることがポイントで本格的なこだわりシアター志向の方向けのプロジェクターとは少し違うと考えます。

「Nebula Nova」では配線工事ゼロ。通常のシーリングライトと同じ手順で取り付けるだけでプロジェクターを天井に設置でき、短焦点により狭い室内でも大画面が実現するのです!

そして一度取り付けてしまえば片づけが不要でプロジェクターが常設され、いつでもプロジェクターを使える!という事実がスゴイ。
(モバイルタイプの場合、小さくて軽いのですが設置に手間取り、さらにその場所に置きっぱなしにできないため毎回セットアップし、片付けをする必要があり室内での利用は面倒なのです・・)

また、多少使いづらい点はありますが Netflix が観られ、Android TV による幅広い対応アプリにより Disney+ も観られる
(私はNetflixを契約しているので、Netflix対応は本当にうれしい!というかNetflixが観られないプロジェクターなら欲しくないです)

これ、最高じゃないですか!?

少し気になる点はあるので「パーフェクト!」とは言えないものの、現時点では大画面を手軽に楽しむツールとして「ベスト」な商品だと考えます!(←個人の意見です)

気になる方、悩んでいる方、時間がもったいないです。「Nebula Nava」を購入し、大画面を楽しんで欲しいです!きっと幸せになれると考えます!

"シーリングプロジェクター"としてはアンカーにとって「Nebula Nova」が初の製品となります。ちょっと不安もありますよね?「Nebula Nova」にはトータル2年間の保証期間(18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Anker会員登録後)が付くので安心です。

「Nebula Nova」購入のポイント!

「Nebula Nova」については非常に便利で価値のある商品だと考えます。しかし、ライトというプロジェクターとは別の家電的な機能を持つことから、より生活に密着する機器であり、ひょっとすると許容できない部分が出てくるかもしれません。
(個人的には導入するメリットの方が細かなデメリットをはるかに上回る商品だと考えます!)

10万円クラスの商品でもあり、失敗は許されません。

購入にあたっては「30日間の返品返金保証」のある Anker Japan公式サイトまたは Amazon等ECサイトに出店している AnkerDirect からご購入ください。(返品時の送料は購入者の負担となりますが、何かあった際のリスクヘッジとなるはずです!)

おすすめショップ

  • Anker Japan公式サイト・・・アンカー・ジャパン公式です(説明書も閲覧できます)
  • アンカー・ダイレクト楽天市場店・・・条件によりポイントが結構付きます!お買い物マラソンなどもうまく使いましょう!
  • AnkerDirect - PayPayモール(Yahoo!)・・・こちらも楽天同様にポイントが付きます!
  • Amazon・・・各種セール(タイムセール、PrimeDayなど)を狙って購入しましょう!(商品ページにクーポン、ポイントが掲載されている場合も!)

ちなみに・・
「Anker Japan公式サイト」で今回の「Nebula Nova」を購入すると、1%分のポイントが付き、さらに、会員ランクが一気にゴールド(!)になります。ゴールド会員になると、今後のショッピングで5%のポイントが付くようになります!(特別セールにもご招待!)
→ Anker Japan公式サイト の会員特典についてはこちらをご参照ください。

以上、Nebula Nova 購入時のご参考となれば幸甚です。(今回試したNovaは借用品なので返却する必要があります。現在購入するか悩み中!)

▼ 今回紹介した商品はこちら!

アマゾンでもポイントが付く場合があるため、要チェックです!(2022/4/30時点の情報ですが Amazon で9999pt (10%) 付きます!!)

Anker Nebula Nova(シーリングプロジェクター Android TV搭載)800 ANSIルーメン天井照明 (〜14畳) LEDシーリングライトフルHD

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NEBULA

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The そうじろう

モノ系ブロガー。2014年から「モノ好き。ブログ」を運営。製品レビュー歴は10年を超えます。長年とあるメーカーに勤務し製品設計・開発に従事してきた経験を活かし、独自の視点でその製品の良さ紹介しています。

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