ニコンのミラーレスカメラ NIKON ZはUSB-Cによるバッテリー充電をサポートしています。「いやーUSB充電?必要ないでしょ?」なんて思っていました。しかし実際に使ってみると、そこには”カバーを開けて、バッテリーを取り出して、チャージャーにセットして・・が不要な世界”が待っていました。USB充電がムッチャ楽チンなので「もうUSB充電しか使わないですよ」という方も多いはず。でもなぁ・・なんだか充電スピードが遅いような気も・・。今回は、そのNIKON Z 7、Z 6を外出先でなるべく効率よく充電できるモバイルバッテリーを紹介したいと思います。保有しているモバイルバッテリーを総動員して電圧、電流をチェックしてみました!テストカメラは"NIKON Z 6"、ファームバージョンは瞳AFに対応した最新のVer.2.00です。どのバッテリーも同じかな、と思っていましたが唯一スゴイ奴がいましたよ!
【ご注意】
テスト結果については、素人による簡易的な観測結果であり誤差が大きい可能性があります。また、バッテリーのリビジョンなどで結果が異なる場合も考えられます。同じ結果にならなかったとしてもゴメンなさい。
ニコンのサイトなどを確認するかぎり、バッテリーの充電方法としては純正のチャージャー利用または本体充電ACアダプター利用しか記載がありません。付属のUSBケーブルを使って別の会社が販売するモバイルバッテリーやUSBチャージャーから充電する事は想定されていない可能性が高く、組み合わせによっては事故につながる可能性も考えられます。
当サイトでは参考の為に確認結果をシェアしますが、メーカーが推奨していない(と思われる)方法での充電にはリスクがあるため、ご自身の判断での実行をお願いします。
結果として、今回確認した中では Anker PowerCore 10000 PD でのUSB-C接続だけが突出した結果になりました!実に興味深い!
充電電圧・電流の測定について
今回の測定では以下のUSBチェッカーを利用しました。みなさんも NIKON Z の充電が遅ーい!という時の確認用としてチェッカーを用意しておいても良いかもしれません。
両端Type-Cのケーブル利用時は ルートアール RT-TCRXB を利用しました。
カメラに付属の片側USB Aのケーブル利用時は ルートアール RT-USBVAX を利用しました。
Type-Cのチェッカーで全て測定できるかと思ったのですが、うまく動作しない時があったので上記2つのUSBチェッカーを使いました。
利用したケーブルは、モバイルバッテリー側の端子がUSB-Aの場合はカメラ付属のUSBケーブルを利用。モバイルバッテリー側もType-C端子を持つ場合には Anker PowerLine II USB-C & USB-C 3.1 (Gen2) を利用しました。このアンカーのケーブルは100Wまで通るモノでオーバースペックです。(ケーブルがかなり太いです)
今回No.1だったモバイルバッテリー Anker PowerCore 10000 PD には両端が USB-Cのケーブルが付属しているので、ケーブルはそれを使えばOKです。
測定結果
手持ちのモバイルバッテリーをなるべく集めてテストしました。素人ですので限られた種類のバッテリーでしか確認ができません。(どこか詳しいサイトさんに情報が集まっているといいのですが)
確認時のNikon Z6のバッテリー残量は50%程度の状態です。
モバイルバッテリー側のスペックとしては 5V 1A程度は出てもいいのになぁと思うのですが、Nikon Z6 との接続では 基本的に 5V 0.5A 程度での充電になるようです。
今回チェックした9機種の内、唯一 5V 2A クラスを叩き出したのが Anker PowerCore 10000 PD です!Nikon Z6はこれで充電するのが早いはずです!(他のバッテリーの4倍のパワーです!)
品名(カッコ内は端子) | 重量 | 電圧 | 電流 | W |
---|---|---|---|---|
Anker PowerCore 10000 | 181 g | 5.13V | 0.45 A | 2.31 W |
Anker PowerCore Speed 10000 QC | 204 g | 5.12V | 0.45 A | 2.30 W |
Anker PowerCore 10000 Redux | 184 g | 5.05V | 0.45 A | 2.27 W |
Anker PowerCore 10000 PD(Type C) | 191 g | 5.07V | 1.89 A | 9.58 W |
Anker PowerCore 10000 PD | ↑ | 5.13V | 0.44 A | 2.26 W |
Anker PowerCore 5000 | 134g | 5.03V | 0.45 A | 2.26 W |
【第二世代】Anker PowerCore Speed 20000(QC) | 369g | 5.1V | 0.45 A | 2.30 W |
【第二世代】Anker PowerCore Speed 20000 | ↑ | 5.13V | 0.43 A | 2.21 W |
Anker PowerCore+ 26800 with USB-PD(Type C) | 580g | 5.04V | 0.45 A | 2.27 W |
Anker PowerCore+ 26800 with USB-PD | ↑ | 5.14V | 0.45 A | 2.31 W |
Aukey 10000mAh Dual Port Power Bank PB-N50 | 189g | 5.05V | 0.43 A | 2.17 W |
Aukey 10000mAh Power Bank PB-N51 | 224g | 5.04V | 0.43 A | 2.17 W |
同じ Type-C の端子を持つ Anker PowerCore+ 26800 with USB-PD(Type C) では結果が振るわなかったのが少し気になります。(単純に Type C ならば良いという訳ではない?)
今回の確認の中では、発売時期の新しい Anker PowerCore 10000 PD だけが 約10Wを叩き出す結果となりました。
本体充電ACアダプターEH-7Pを使った場合にどの程度の電圧・電流で充電できるのかの明確な情報はないのですが、ニコンのサイトの情報によると、0%から100%までで約2時間35分で済むそうです。(結構早い!)
家のUSBチャージャーで充電していて遅いなぁ・・とは思っていたのですが、きっと 5V 0.5A で充電していたので遅かったのかな・・。
以上、今回は NIKON Z6 で早く充電できるモバイルバッテリーについて紹介しました!!
充電時間を実測 30%からLED消灯まで約2時間。
実際に Anker PowerCore 10000 PD を使って充電してみました。残容量30%からの充電で約2時間で充電LEDが消灯しました。
今回は中間にUSBチェッカーを挿入しての測定でした。効率が悪いだろうと考えられます。
また、約15分間隔でカメラをオンしてメニュー画面で残容量をチェックしていました。
残容量が少ない時には充電スピードが速いため、Anker PowerCore 10000 PD であれば2時間35分というスペック値でも充電できそうです。
少し気になった現象としては、セットアップメニューではLED消灯よりも一足早く100%になっていたことです。(1:49時点)
そこからは0.2A程度でチョロチョロと充電が継続されていたようです。
充電時間の測定によっても Anker PowerCore 10000 PD であれば、本体充電ACアダプターEH-7Pと同レベルのスピードで充電できることがわかりました!
まとめ
▼ Type-Cのケーブルが付属し、Nikon Z6 で効率よく充電できるのは Anker PowerCore 10000 PD でした!(←僕の保有バッテリー内にて。世の中には同じようにチャージできるバッテリーが他にもあるのだとは思います)
【ご注意!】今回紹介したモバイルバッテリーを速く充電するためには PD に対応したチャージャーが必要です!ご注意ください!
↓ 快適に使う為にもPDに対応したチャージャーを購入しましょう。
外出先でニコンZ をモバイルバッテリーで充電するよりも、純正のEN-EL15bを買い足して持ち歩いたほうが入れ替え時間が不要でシャッターチャンスに強いですよね・・・。
Anker PowerCore 10000 PD については↓こちらで比較レビューしています!
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