最新の Ryzen™ 9 8945HS と 、GPUとして NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU を搭載したASUSのゲーミングノートPC「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」をレビュー紹介します!
「TUF Gaming A15 FA507UV」は、2024年2月7日に発売された ASUS 初のRyzen™ AI搭載の新モデル。
ASUS Store でのみ販売される直販モデルで 価格は189,800円とかなりリーズナブル!
(Amazon.co.jp でも販売されます)
個人的には RTX 4060 を使った自作デスクトップPCを使用していることもあり、デスクトップ版の RTX 4060 と ノートPC版 のRTX 4060 との違いに注目しながらレビューしました!
本もデルの最新かつ詳細な情報については、ASUS の公式情報をご確認ください!
※ レビューにあたり「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」の実機をメーカー様より貸し出ししていただきました。
機材協力:ASUS JAPAN 株式会社
目次
ASUS TUF Gaming A15 FA507UV の特徴とスペック
まずは「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」の特徴とスペックをチェックしていきましょう!
ASUS TUF Gaming A15 FA507UV の特徴
「TUF Gaming A15 FA507UV」の特徴は以下の通りです。
特徴
- 多様に活躍するゲーミングノートPC
CPUには優れたゲーミング性能を持つAMD Ryzen™ 9 8945HS を搭載。8コア16スレッド CPU の高いマルチスレッド性能で、ゲームを快適にプレイできます。GPUには、NVIDIA® GeForce RTX™ 4060 Laptop GPU を搭載。さらにGPUの信号をCPUを経由させずに直接画面に出力できるMUXスイッチを搭載することで、同クラスのノートパソコンよりワンランク上の性能を発揮します 。 - ゲームが有利になる高速ディスプレイ
NVIDIA® G-SYNC®に対応した最大リフレッシュレート144Hzの高速ディスプレイを搭載。画面占有率90%の16:9ワイド画面で、驚異的なコントラストと、鮮明で滑らかな映像を楽しむことができます。敵の動きをよりハツキリと視認できるため、FPSゲームなどでより有利にプレイできます。 - ハードウエアの性能を最大まで引き出す冷却性能
ASUS TUF Gaming A15は、本体の熱排出用に4つの通気孔と最大5本のヒートパイプで強力に行います。さらにASUS独自の84枚のブレードから成る「Arc Flow Fans™」を搭載することで、ノイズを抑えながら内部のホコリなども排出できます。 - 使い方が広がる高速インターフェース
モニターやゲーミング機器の接続に十分な USB4(Type-C) を1つ、 USB3.2(Type-C/Gen2) を1つ、USB3.2(Type-A/Gen1) を 2つ、HDMIポートを1つ搭載しており、理想のゲーミング環境を作ることができます。 - ゲーマーのためのデザインと安心の堅牢性
TUF Gaming A15は、MIL規格に準拠しており、高温や低温、衝撃、振動など過酷な状況にも耐えられるほど堅牢です。キーボードはキートラベル1.7mmとタイピングしやすく大型タッチパッドは正確な動きが求められるゲーム中や、コンテンツ制作などでも活躍します。
ASUS TUF Gaming A15 FA507UV の仕様
ASUS TUF Gaming A15 FA507UV の仕様は以下の通りです。
製品名 | ASUS TUF Gaming A15 FA507UV |
型番 | FA507UV-R9R4060S |
本体カラー | メカグレー |
プロセッサー | AMD Ryzen™9 8945HS 8コア/16スレッド・プロセッサー |
AI機能 | AMD Ryzen™AI |
メインメモリ 標準/最大 | DDR5-5600 16GB/32GB |
SSD | 1TB (PCI Express 4.0 ×4接続 NVMe/M.2) |
グラフィックス機能 | NVIDIA®GeForce RTX™4060 Laptop GPU (NVIDIA®Optimus™Technology対応) (最大140W) |
ビデオメモリ | GDDR6 8GB |
ディスプレイ | 15.6型ワイドTFTカラー液晶 |
ノングレア | |
1,920×1,080ドット (144Hz) | |
通信機能 | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T (RJ45) |
IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax (Wi-Fi 6E) | |
Bluetooth®5.1 | |
インターフェース | HDMI×1 |
USB4 (Type-C)×1 | |
USB3.2 (Type-C/Gen2)×1 | |
USB3.2 (Type-A/Gen1)×1 | |
マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 | |
バッテリー駆動時間 (JEITA測定法2.0) | 約11.2時間 |
バッテリー駆動時間 (JEITA測定法3.0) | 約9.1時間(動画再生時) |
約10.4時間(アイドル時) | |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
Xbox Game Pass | Xbox Game Pass Ultimate(3ヶ月利用権) |
サイズ(突起部除く) | 幅354.9mm×奥行き251.9mm×高さ22.45~24.95mm |
質量 | 約2.2kg |
発売日 | 2024年2月7日(水)発売開始予定 |
希望小売価格(税込) | 189,800円 |
製品詳細 | https://www.asus.com/jp/laptops/for-gaming/tuf-gaming/asus-tuf-gaming-a15-2024/ |
指紋認証などの生体認証関連の非搭載や、Webカメラは92万画素の採用などメリハリをつけることで、価格をおさえながらも魅力的なパフォーマンス、拡張性を持ったゲーミングノートPCに仕上がっています。
バッテリー駆動時間の 動画再生は 約9.1時間と結構長いです。実際にSSDに保存した動画を繰り返し再生してみたところ 約90分間の再生で残り86%(残量14%減)、8時間19分と表示されました。確かにスペック通りの長時間動画再生が出来そうです!
動画再生時間は 電源モードをサイレント、GPUモードを最適化(状態としてはスタンダード)にし確認。ファンも回転せず 4K動画を再生できます!この長時間再生はCPU内蔵のGPUの恩恵ですね!
詳細なスペックについては TUF Gaming A15 FA507UV の商品ページにてご確認ください。
ASUS TUF Gaming A15 FA507UV の実機をチェック!
それでは「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」の実機をチェックしていきましょう!
実はゲーミングノートPCを取り扱うのは今回が初めて。不慣れな点もありますが、かなり新鮮な体験でした!
これぞ TUF Gaming なパッケージ
さすが ASUS。届けられたパッケージから TUF Gaming の世界を感じます!
裏側にはメカニカルなイラストとともに、特徴が紹介されています。左上の「警告」の文字は日本向けのローカライズではなくワールドワイド共通で使われているのかしら?
パッケージを開けるとステッカーが入っていました。天板などに貼るのも良いですね。
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」のセット内容としては、本体、ACアダプター、写真には写っていない製品マニュアル、製品保証書、そして Xbox Game Pass Ultimate (3ヶ月利用権)。
結構大きいACアダプター
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」に付属するACアダプターは240Wに対応。ゲーミングノートPCとしては仕方がないのですが、持ち運ぶにはかなり大きく、重い。
▼ 電源コードを含むACアダプターの重量は 729gでした。
美しい本体
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」の本体をチェックしていきましょう。
いや、キレイ!です。
上部にはクラムシェルで閉じていても4方向インジケーターが確認できるようにデザインされています。
カラーは"メカグレー"という初めて聞くカラーです。そんな言葉存在しないだろう、と検索してみると「ガンダムメカグレー」というカラーが存在しました。
天板にはエンボス加工されたTUF Gaming のロゴがあります。
底面には吸気スリット、ファンが透けて見えます。
使っていて感心したのは、ディスプレイ部分の「開けやすさ」でした。
▼ ディスプレイ中央上部のカメラ+マイク部分が突起しており、PCを開くための指がかかりになっているのです。ノートPCの開閉は毎日行うため、開けやすいのはうれしい。
後方には排気口が配置されています。
豊富なインターフェース
排気のためのスリットは後方の2か所と左右のトータル4箇所です。
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」には豊富なインターフェースが用意されています。最大40Gbpsを実現した(理論値)USB4 ポートも搭載されているため拡張性にも安心感があります。2024/01/24に発表されたASUS/ROGのゲーミングPC 9製品15モデル の中でUSB4に対応しているのは、この「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」だけです。
筐体サイズを活かした大型なタッチパッド、RGBバックライト対応のキーボードが特徴的。「メカアニメの美学を強く意識したデザイン」だそうです。
メカアニメの美学と言われれば、この4方向インジケーターなども確かにメカアニメテイストを感じなくもないです。
なんだよ、カッコいいなぁ!
パームレスト部にある特徴の書かれたステッカーや RYZEN AIのロゴシールははがせますが、タッチパッドの右上のTUFロゴ、右端の CAUTION HIGH FRAMERATE ZONE の文字は刻印されています。
電源ボタンの形状なども独特。三菱一号館美術館のエレベーターのボタンを思い出しました。
キーボードはテンキーも備えますが、キーピッチは狭めです。フルサイズキーボードに慣れていると数字入力には少し使いづらいと感じました。普段はNumLockキーを使って Homeボタンやページアップ・ダウンなどの機能キーとして使う方がよさそうです。
各キーが2,000万回以上の打鍵に耐えられる耐久性を持っています。キータッチも良く使いやすいキーボードです。
さらにゲーミングノートPCらしく、独立した音量調整ボタン、マイクミュートボタンが用意されています。
WASDキーだけはキーキャップが異なり目立つようになっています。このアクセントはゲームプレイ中だけでなく、通常のキー入力においても視野の片隅でおおよその位置感を認識することに役立っているように感じました。
メカアニメの美学というコンセプトを知ると、結構このデザイン、いいなぁと思いました。(振り切った感がスゴイ)
続いて パフォーマンススコアの紹介や使ってみた感想を紹介します。
ASUS TUF Gaming A15 FA507UV を使ってみた感想
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」を実際に使ってみた感想や各種ベンチマークスコアを紹介します。
サウンド
ASUS にしてはめずらしくスピーカーには Harman/Kardon ロゴがありませんでした。
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」のスピーカー構成は 2W × 2 のステレオでかなりパワフル。(薄型ノートの場合 1W×2の構成が多く、比較するとパワーのあるスピーカーです)
本体裏面のスリットからスピーカーの音が出てくるため、若干くぐもったサウンドに感じます。
多くの場合、ゲームプレイ時にはヘッドホンなどを利用するためあまり影響はないかもしれませんが、CPU・GPUの冷却が始まると、ファンの音とスピーカーの音との闘いとなり、音のこまかな表現は聞き取りにくくはなります。
映像コンテンツを楽しむ際にファンの音でセリフが聞き取り難くなってしまっては問題です。しかし心配する必要はなく(設定にもよりますが)CPU内蔵のGPUを使って動画の再生を行っている時にはファンがほとんど回転しません。セリフなどもしっかり聞こえますのでご安心を。
ファン
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」は、ヒートパイプおよび ARC FLOW FANS™ により、騒音を最小限に抑えた冷却設計が施されています。ASUSの冷却については定評があることから熱関連については安心して任せられます。
システムへの負荷が増大するとファンの音は大きくなります。各種ベンチマークを走らせると静かだったマシンから「ひゅゅゅゅゅ」という風の音が鳴ってきます。
デスクトップPCであれば、本体を少し離れた場所に設置することも可能ですし、ファンのブレードのサイズが大きいことから比較的低い音になるのですが、ノートPCだとファンの音が若干高く、耳につくのは事実です。
(いずれのゲーミングノートPCも同じ傾向のはず)
また、ついつい排気口付近にモノを置いてしまうのですが、置いてしまうと熱で温かくなってしまうため注意が必要です。
内蔵SSDの容量・パフォーマンス
今回試用した「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」のストレージ容量、使用されているSSDの型番・アクセス速度について確認しました。
セットアップを行った後のCドライブの空き容量は 865GB/926GB でした。(OSでの GB 表記は いわゆる GiB(1024バイトを1kバイトとする計算)です)
今回試用したマシンに使用されていた内蔵SSDは 「WESTERN DIGITAL PC SN560 SDDPNQE-1T00-1102」。(← 参考です。必ずしも同じドライブが内蔵されるとは限りません。)
非Blue の SN560 公式スペック を見つけることができませんでした。
実測値としては、シーケンシャルリード 5008 MB/s シーケンシャルライト 3485 MB/s でした。
このアクセス速度であれば十分速いため、ストレージのスピードで不満を持つことはないと考えますが、PCI Express 4.0 x4 のインターフェースであるため、より高速なSSDに換装することでパフォーマンスが上がる可能性はありそうです。
HD対応内蔵カメラ
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」の内蔵カメラは 92万画素でHD(1280×720)対応。
Web会議などのコミュニケーション用としては使えますが、上位のモデルなどで採用されている 207万画素のカメラと比較すると解像度、画質面で見劣りします。
Windows 11標準のカメラアプリでは写真(静止画)は 0.9MP 16:9 (1280×720) が最大解像度、ビデオ(動画)では 720p 16:9 30fps が最大解像度・最高フレームレートでした。
顔認証によるサインインには対応していません。
天候が悪い中(暗い)、室内で正面からライトをあてて撮影しました。やや室内が暗いこともあり、ノイズが目立つ実写結果となりました。
ミーティング・面談などで、自分の顔をよりキレイに見せたい・印象よく見せたいという場合には外付けのカメラの利用をオススメします。
ディスプレイは微妙
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」のディスプレイしのスペックとしては悪くはない印象。
- 15.6型ワイドTFTカラー液晶
- ノングレア
- 1,920×1,080ドット (144Hz)
最近はグレアやOLEDのディスプレイも多いこともあり、「TUF Gaming A15 FA507UV」の画面はやや地味な発色の印象を受けました。
色味としてはやや偏りがあるように感じます。ディスプレイの表示モードも変えてみましたが、色味の傾向はあまり変わりませんでした。
ゲームをプレイする用途としては問題ないと考えますが、クリエーター用途の場合には外部モニターで作業するなど注意が必要だと感じました。
同じTUFゲーミングの中にほぼ筐体サイズが同じで16インチのモデル(ASUS TUF Gaming F16 (2024))があります。画面アスペクト比は16:10、解像度1,920×1,200ドットになります。(下側のベゼル幅を狭くすることで、16インチ、16:10に対応できるようです)
価格差は1万円。CPUや一部インターフェースも違います。実機を見てみないとわからないのですが、ディスプレイの発色なども16インチの方が良好な可能性もあります。
静止画:Photoshop RAW現像時間
ニコン Z 6(ミラーレスカメラ) の圧縮RAWファイル(.NEF) 50枚を Photoshop でRAW現像する処理時間を測定しました。合計のファイルサイズは約 1Gバイトです。
機種 | RAW現像時間(50枚) |
---|---|
ASUS TUF Gaming A15 FA507UV | 1分36秒(GPUモード Ultimate、電源 Turboモード) |
自作デスクトップPC(2023年版) | 58秒 |
ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE® Edition K5504VA-MA265W(i5、512GB) | 1分33秒 |
ROG ALLY 2023(RC71L-Z1E512) | 1分29秒(Turboモード 電源接続時) |
ASUS Zenbook S 13 OLED(UX5304VA-NQI7WS) | 2分28秒 |
Mouse DAIV A7 (2020年購入デスクトップ) | 1分33秒 |
Lenovo Yoga Slim 750i Carbon 82EV003FJP(2021年購入ノートPC i5 8GB) | 3分12秒 |
ここでのRAW現像時間とは、RAWファイルを Camera RAW で開いたあとに Photoshopに受け渡し、Photoshop上での表示が完了するまでの時間です。(厳密なRAW現像時間とは異なる可能性が高いのですが、暫定的にこの処理をRAW現像時間と呼ばせていただきます)
他のASUS ROG ALLY や Vivobook と同様の時間で「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」 でも Photoshop 作業は実用的なパフォーマンスです。
動画:Premiere Pro H.264、H.265 動画エンコード時間
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」にて Adobe 「Premiere Pro」 で動画ファイルを出力(エンコード)してみました。
GoPro Hero 11 で撮影した 4K(3840×2680) 59.94fps 4分26秒の動画ファイル(1.86GB)を読み込み、無編集で出力しました。(コーデック以外の設定は変更せずデフォルト状態)
コーデック | エンコード時間 |
---|---|
H.264で出力(ターゲット 48.2Mbps) | 2分33秒 |
H.265で出力(ターゲット 35.0Mbps) | 2分35秒 |
私がメインで使用している RTX 4060を使った自作デスクトップPC(2023年版)の数値(H.265 2分29秒)に近い数字が出ています。GPUを搭載していないノートPCでは経験上、早くて 3分45秒でしたので、かなり高速です。
また、動画編集中のエフェクトプレビューのスムーズさの傾向も自作デスクトップPC(2023年版)と同等でした。
▼ RTX 4060 のプレビューのスムーズさについてはこちらを参照方。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク結果
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」の FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの結果は以下の通りです。
設定 | スコア | 評価 |
1920×1080 標準品質 フルスクリーン | 14412 | 非常に快適 |
1920×1080 高品質 フルスクリーン | 10418 | とても快適 |
3840×2160 標準品質 フルスクリーン | 5283 | やや快適 |
3840×2160 高品質 フルスクリーン | 4407 | 普通 |
数値としては、RTX 4060を使った自作デスクトップPC(2023年版)の数値とほぼ同じです。Laptop GPUでもかなり良い数値がでますね!
4Kでもプレイできますが、フルHDならかり快適にプレイできます。
3D Mark (Time Spy)ベンチマーク結果
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」の 3D Mark (Time Spy)のスコアは以下の通りでした。
項目 | ASUS TUF Gaming A15 FA507UV スコア | 自作デスクトップPC(2023年版 4060搭載) |
Time Spy Score | 11080 | 11280 |
Graphics | 11089 | 10842 |
CPU | 11032 | 14636 |
自作デスクトップPCのCPUは AMD Ryzen 9 7900X 170W を使用しているためか CPUスコアには大きく差がありましたが、トータルスコアやGraphicsのスコアは自作デスクトップPCに近い数値でした。
【参考】GPUモード、電源モードによるスコア変化
GPUのモードや電源のモード設定によってパフォーマンスが変化します。
今回、FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークで設定を変えて試した結果を紹介します。(1920×1080 高品質 フルスクリーン)
設定 | スコア |
GPU スタンダード、電源 Performance | 9572 |
GPU Ultimate、電源 Performance | 9714 |
GPU Ultimate、電源 Turbo | 10418 |
当然ですが、GPU Ultimate、電源 Turbo の場合には、ファンがよく回るようになります。
これらのモードについては、やみくもに高い設定にせず、必要に応じて高い設定に変えるような形で楽しみましょう。
ASUSならではの良さ。Armory Crate が便利
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」には、ASUSのゲーミングPCやマザーボードでおなじみのユーティリティ「Armory Crate」が搭載されています。
ASUS製品に慣れていない頃には「アーモリー…何ぃ?」となかなか馴染めなかったのですが、一度覚えてしまえば便利な存在です。
「Armory Crate」の中では、状態のチェック、各種設定、そしてアップデートなどを行うことができます。
また、MyASUSでは システム診断、ドライバーやユーティリティの更新、パフォーマンスの最適化、ASUSのサポートへの問い合わせなどが可能です。
他社も同様なユーティリティはあるのでしょうが、ASUS製品に慣れてしまうと、ホント便利です。
ASUS TUF Gaming A15 FA507UV レビューまとめ
ノートPC版 RTX 4060 はデスクトップ版とほぼ同じ性能!
今回試用した「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」は私にとって初のゲーミングノートPCでした。
これまで Laptop GPU については懐疑的だったのですが、これは確かに効果が高い!ということがわかりました。また、同じ RTX 4060 で比較するとデスクトップPCにかなり近い数字がでることに驚きました。これは RTX 4060 のデスクトップ版とノートPC版とで基本スペックが(GPUコア(AD107)、演算ユニット数、VRAM容量など)同じであるため、当然の結果ではあります。
今回の体験からは「RTX 4060 ならデスクトップPCという形にこだわる必要はない」ということがわかりました。
一方でゲーミングノートPCのファンの音には少し驚きました。
デスクトップPCとは異なり、手元で排気が行われることになり、それなりに存在感がありました。
ゲーム以外のシーン(ディスクリートGPUを使用しない状態)での静音性は見事です。動画再生中などは非常に静かでした。
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」の動画再生時のバッテリー駆動時間 (JEITA測定法3.0) は同時期に発表されたASUSのゲーミングノートPCの中で最も長い 約9.1時間!出先での動画プレーヤーとしても活躍してくれそうです。
今回の目玉ともいえる Ryzen™ AI搭載 ですが、これについて実感できるような体験はありませんでした。
気づかずにどこかで使われているのかもしれませんが、具体的には体感できる機会はありませんでした。
NPU(Neural network Processing Unit)が搭載されているはずなのですが、タスクマネージャー>パフォーマンス に NPU の項目は見当たりませんでした。
(インテル® Core™ Ultraプロセッサー搭載ノートPCのデモではパフォーマンスモニターにNPUの項目があった)
豊富なインターフェースが搭載されており、外部モニター、ゲームを保存する外付けSSD、ヘッドセット、マウスなどを接続することができます。
また USB4規格に対応した端子も用意されています。
独特のデザインも魅力
製品を通してひしひしと感じたのは、TUF Gaming としての世界観でした。
▼ まさにこのイメージ!
デザインコンセプトとして振り切れていて作り手側もかなり楽しんで作っていそうな製品です。
天板の質感も非常によく、モノとしての満足も高いです。
手に持って感じる堅牢性。まさにTUF(tough)感があります。
最近はMILスペック準拠が当たり前という風潮になっていますが、これだけの重量物です。落とすとどうなるのか…は気になるところ。
あんしん保証は ASUS製品の魅力のひとつ
ノートPCであることから、家の中での使用でも持ち運ぶ機会はあり、落下の可能性はあります。
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」は、故障原因に関係なく修理を受けられる「ASUSのあんしん保証」サービスに対応。万が一の時も、修理費用の自己負担額を最小限に抑えられます。
しかもASUSのあんしん保証は保証費用が安い!あんしん保証があるからという理由で ASUS を選ぶのもアリです。
ASUSのあんしん保証プレミアム 3年パック (ゲーミングノート1年保証モデル用) ACX12-0021A0NR
▼ 今回紹介した商品「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」はこちら!
TUF Gaming F16 も魅力的か!!?
「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」のディスプレイは15.6型ワイド、解像度はフルHDで十分、リフレッシュレートは144Hzと高速でゲーミング用としてはOKなスペック。
今回紹介した「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」よりも1万円アップとなりますが、「ASUS TUF Gaming F16 FX607」(16.0型ワイド 1,920×1,200ドット (165Hz) インテル® Core™ i7-13650HX、32GB、1TB、4060 Laptop GPU)も検討したいところです。
「ASUS TUF Gaming F16 FX607」なら、ディスプレイ下側のベゼルが薄くデザインすっきり、表示範囲が下に120ドット広いのも魅力です!
以上、ゲーミングノートPC選びの参考になったとすれば幸甚です!
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