BESPIN 4x12 アートモノキュラー(美術鑑賞用の単眼鏡)を紹介します。
この「BESPIN 4x12 アートモノキュラー」は、購入しやすい価格が魅力の単眼鏡です。
単眼鏡は美術鑑賞の楽しみを広げてくれる便利グッズです。
僕も美術館や企画展に行く際に必ず単眼鏡を携行します。
今回メーカー様から「BESPIN 4x12 アートモノキュラー」のレビュー用サンプルを提供していただきました!(多謝!)
目次
美術館・企画展を楽しむ為に
BESPIN 4x12 アートモノキュラーの紹介から少し話が外れますが、美術鑑賞の際に楽しさをアップさせるために、僕は「音声ガイドを借りる事」と、「単眼鏡を持って行く事」をオススメしています。
音声ガイドの魅力
500〜600円程度のお金がかかりますが「音声ガイドを借りる事」は大切です。
通常は掲示されている説明を読んで作品を見ますが、音声ガイドがあれば、「目で作品を鑑賞しながら、耳で解説を聴ける」のです。これ、想像以上にすごい事です。解説だけでなく作品に関連のある楽曲まで流れてきて、当時の雰囲気を想像だきたりするのです。音声ガイドは、美術鑑賞最大の武器なので必ず借りましょう!
企画展では著名人を起用した音声ガイドも楽しみの一つです。好きな方ばかりではなく、「いや、この人はちょっと・・」と思っていても、借りてみると結構よかった、という場合も結構あります。
単眼鏡の必要性
作品の展示においては、作品鑑賞時にある程度の距離が設けられ、ギリギリまで近づけない場合が多いのです。
作品全体を見るだけなら問題ないのですが、双眼鏡や単眼鏡があれば少し距離があいていても間近に近づいたように鑑賞ができます。
両目で見る双眼鏡でも片目で見る単眼鏡のどちらでも良いのですが、コンパクトな単眼鏡が持ち歩きに便利です。
単眼鏡があれば、特に油絵でのタッチ、作品の状態(絵の具のヒビ割れ具合)、細かな描写を見て楽しむことができます。
絵画以外の工芸品においても細かな細工の鑑賞等にも有効です。
美術館用途での倍率は 4倍が好まれています。「あれ?倍率が低いな?」と感じるかもしれませんが、4倍程度であればのぞいても暗くならず、また、作品との距離(例えば1〜1.5m)を考えた時に大きくなりにくい点、そして手ブレしにくい点で好まれています。
もっと距離がある場合や見上げるほどの大きな作品の場合には、より倍率の高いモノがあったほうがいいケースもあります。
BESPIN 4x12 アートモノキュラー について
アート鑑賞用の単眼鏡のデファクトスタンダードモデルは、ビクセン(Vixen) の単眼鏡 マルチモノキュラー4×12 でしょう。(←独断です) 「ちょっと高いなぁ・・」と思いながら僕も購入して、非常に満足しています。
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満足してはいるのですが、6,200円台でちょっとオススメし難いのです。
単眼鏡で安いのは無いの?と思って探してみると、倍率7倍ですが 2,600円程度でケンコーの商品が存在します。この商品、アートスコープとしては購入してはなりません!最短合焦距離が5mなので、5mよりも近い距離だとピントが合わないのです。
↓こちらの商品も可愛いのですが、最短合焦距離 4mです。工芸品を鑑賞する際に4mの距離をとって鑑賞するのはキビシイです。
最近web広告でたまたま見かけたのが BESPIN 4x12 アートモノキュラー です。
価格 3,480円で 倍率4倍、最短焦点距離 16cm、アイレリーフ15mmでメガネをかけたままでも使用できるという、ほぼ ビクセン(Vixen) の単眼鏡 マルチモノキュラー4×12 と同等性能を誇る製品です。
「BESPIN 4x12 アートモノキュラー」を紹介
それでは「BESPIN 4x12 アートモノキュラー」を写真を交えながら紹介していきます。
「BESPIN 4x12 アートモノキュラー」のパッケージはシンプルなモノトーンでの印刷です。
側面には、本機の特徴である 4x12mmの文字が書かれています。(4が倍率 12mmが対物レンズ有効径です)
パッケージの中には、ケース(ポーチ)、首掛け用ストラップ、単眼鏡本体、クリーニングクロス、説明書などのドキュメント類が入っています。
↓説明書は日本語です。
BESPIN本体の両端には、レンズを保護するためのキャップが付いています。接眼レンズ側のキャップが少しゆるく外れやすい印象です。
本体はメタルフレームで、凹凸がある部分はラバーの滑り止めです。質感はいいです。
中央の幅広のラバー部を回してピントを調整します。
「BESPIN 4x12 アートモノキュラー」にはストラップが付属しています。
ストラップは、BESPIN本体のストラップホールに通して利用します。
ビクセン(Vixen) の単眼鏡 マルチモノキュラー4×12 と比較
ここで、「BESPIN 4x12 アートモノキュラー」と僕が愛用している ビクセン(Vixen) の単眼鏡 マルチモノキュラー4×12 とを比較してみます。
ビクセンの単眼鏡は 6,232円です。「BESPIN 4x12 アートモノキュラー」は 3,480円で ビクセンの 56%の金額で購入できる商品です。(感覚的には半額!です)
全長はビクセン 58mmに対して、BESPIN 60mm。重量は ビクセン 49gに対して、BESPIN 65g。差としてはわずかですが、BESPINの方が大きくて重いです。
↓ピントリングを回して最も長くした状態です。ビクセンのピントリングは、心地よい適度な重さなのですが、BESPINのピントリングは少し重いです。
↓ ビクセンとベスピンの付属ケースの違いです。ビクセンのケースはやたら大きい(長い)です。
ストラップの長さは、ビクセンの方が少し長く、適度な長さです。僕はメガネをかけているので、BESPINのやや短いストラップでは頭を通す時にギリギリの長さなのです。
対物レンズ側には、傷防止のためのフィルターなどを取り付ける溝が彫られています。フィルター径は共に27mmです。
↓ 接眼レンズ側の比較です。
まずチェックしたいのは、レンズの反射具合です。BESPIN側では白く光っていますが、ビクセンの方はしっかりコーティングされていて反射が抑えられています。(BESPINもブルーレンズコーティングが施されているそうです)
次にレンズの大きさが異なります。この大きさが何に影響するか勉強不足で把握できていません。
最後にレンズの位置(高さ方向)も異なります。ビクセンに対してBESPIN側はやや奥まっているように見えます。
僕は普段からメガネをかけています。BESPINもビクセンもアイリリーフが 15mmでメガネ利用可能とされています。
メガネ着用時、ビクセンであれば広範囲に見えるのですがBESPINの場合にはかなり視界が狭いですます。
これは接眼側のレンズのサイズが小さいこと、本体の端からレンズまでの距離がわずかに長いことが影響しているように思えます。(当方、光学の専門家ではありませんので推測です)
見える像についても、ビクセンの方がややコントラストが高く、スッキリ見えます。この影響でビクセンの方がピントを合わせやすい印象です。
また、中央は問題ありませんが、周辺の像についてもビクセンの方がくっきりしている印象です。
光学機器であるため、価格と性能が比例します。実際に見える像について、比較してしまうとビクセンに軍配があがります。
繰り返しますが、「BESPIN 4x12 アートモノキュラー」は ビクセンの 56%の金額で購入できる商品です。光学性能に差が出てしまって当然でしょう。
価格の高い製品と比較して”差がある”事 イコール ”使えない” ではありません。「BESPIN 4x12 アートモノキュラー」は十分に使える商品です。
「BESPIN 4x12 アートモノキュラー」を使う事によって、作品を拡大して細部を確認する事ができるのです。これは、鑑賞時に手元に単眼鏡がある事によって得られる特権です。
より多くの方が、単眼鏡を手に持って展覧会に行って今まで見えていなかった世界を見て欲しいと思います。
今回紹介している「BESPIN 4x12 アートモノキュラー」はリーズナブルな単眼鏡が欲しい方に是非試してみていただきたいと考えます。記事執筆時にアマゾンの商品ページを確認してみると、なんと1ヶ月間返品可能になっていました!
「見え味に満足できない場合は・・・1ヶ月無条件返品対応します 2年間メーカー修理保障対応いたします」と記載されています!
試してみて、「あれ?思っていたのと違った」という場合には返品が可能なのです。これ、すごいです!
単眼鏡をノーリスクでトライできるチャンスですよ!
↓2018/7/16現在 楽天市場では取り扱いがありません。また、購入先によって返品ルールが異なる可能性がありますのでご確認の上購入してください。