静嘉堂文庫美術館「日本刀の華 備前刀」展のブロガー内覧会に行ってきました!開館初日の午後からのイベントでしたが、トークショー、ギャラリートークを楽しみました。展示スペースには、初日ということもあり、かなりのお客さんが来館されていたようです。刀剣人気恐るべし・・。タクシーでの来館も多いようでひっきりなしにタクシーが到着します。今回は、「日本刀の華 備前刀」展の様子や行く前に知っておくべき事、注目の物販情報、感想についてお伝えします!
本記事では、美術館より特別に撮影の許可を頂いて撮影した写真を掲載しています。通常は撮影不可です。
目次
「日本刀の華 備前刀」基本情報
日本刀の華 備前刀
会期:2019年4月13日(土)~6月2日(日)
場所:静嘉堂文庫美術館
住所:東京都世田谷区岡本2-23-1
開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)
休館日:毎週月曜日(ただし、4月29日・5月6日は開館)、5月7日(火)
入館料:一般 1,000円、大高生 700円、中学生以下無料 ※20名以上の団体は200円引き
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
6月2日までの会期です。開館時間は短め。入館は16:00までなので、ご注意ください。
休館日は毎週月曜日です。ゴールデンウィーク中は開館します。
「東京・ミュージアム ぐるっとパス2019」利用可能!
静嘉堂文庫美術館は「東京・ミュージアム ぐるっとパス2019」(2,200円)利用で企画展の入場が可能です。
「HOP STEP JUMP パスポート」も対象!
岩崎家・三菱ゆかりの東洋文庫ミュージアム、静嘉堂文庫美術館、三菱一号館美術館の3館で発売中の3館共通券「HOP STEP JUMP パスポート」の購入もありです。「HOP STEP JUMP パスポート」は、有効期限内に東洋文庫ミュージアム、静嘉堂文庫美術館、三菱一号館美術館が開催する企画展の中からお好きな展覧会を1つずつ選んで入場可能なパスポートチケットです。各美術館の入り口で、入場の証明にスタンプを押してもらえるので、スタンプラリーの楽しさもあります!
先に紹介した「東京・ミュージアム ぐるっとパス2019」では三菱一号館美術館(大人当日1,700円)は入場できないので、2020年3月末までに三菱一号館美術館も行く予定の方には狙い目のチケットです。
販売開始:2019年4月1日から(静嘉堂文庫美術館は4月13日開幕の「日本刀の華 備前刀」から)
有効期間:2019年4月1日~2020年3月31日までの展覧会
販売価格:2,000円(税込)★各館の当日一般料金(4月時点)の合計より1,200円もお得!
販売場所:東洋文庫ミュージアム、静嘉堂文庫美術館、三菱一号館美術館各チケット窓口
静嘉堂文庫美術館は駅から遠い。
静嘉堂文庫美術館は、用賀駅または二子玉川駅から徒歩で20-25分かかります。公式アクセス情報はこちら。
タクシー利用がオススメされており「タクシー代200円キャッシュバックサービス」(条件あり)も実施中。タクシー料金としては800円程度のようです。
帰りのタクシーについては、館内にタクシー呼出電話が設置されているので安心です。
僕は天気の良い日にのんびりと歩いていきました。気持ちよかったですよ。
最近はスマホで経路がわかるので徒歩でも迷うことは少ないかと思います。ただ、入り口から坂道を歩くので行きはタクシー利用が吉かもしれません。
「日本刀の華 備前刀」イベント情報
「日本刀の華 備前刀」の会期中には、各種イベントが開催されます。予定が合えば、各種解説や講演会開催日を狙って訪問すると良いでしょう。
↓日付順でのイベント概要。*時間や予定の変更、追加が発生しますので必ず静嘉堂文庫美術館の最新情報を参照願います。→こちら
4月21日(日) | 佐藤寛介氏(東京国立博物館 研究員)「備前刀―その歴史と魅力―」 |
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4月27日(土) | 列品解説 午前11時~ |
5月5日(日) | 河野元昭館長のおしゃべりトーク「浦上玉堂―酒仙画家」饒舌館長 口演す |
5月9日(木) | 列品解説 午後2時~ |
5月11日(土) | 100万人のクラシックライブ(有料) |
5月18日(土) | 職方実演会「日本刀にたずさわる職方の技」(有料・職方の休憩時間以外は随時ご覧いただけます) |
5月23日(木) | 列品解説 午後2時~ |
5月26日(日) | 吉川永一氏(日本刀剣保存会 幹事)「静嘉堂の備前刀について」 |
6月1日(土) | 列品解説 午前11時~ |
列品解説では、展示内容・作品について担当学芸員さんによる解説が聞けます。
やはり注目は、5月18日の職方実演会「日本刀にたずさわる職方の技」でしょう。(実演:水野美行氏(日本刀鞘師)、小澤茂範氏(刀匠)、川上陽一郎氏(研師))
入館料にプラスして観覧券(300円)が必要ですが、これは普段見ることのできない価値のある内容でしょう!!
刀匠・研師・鞘師をお招きし、刃文を焼く際の「土置き」や刀剣の研磨、鞘のかき入れ(削り出し)など、刀剣制作の工程の一部をご覧いただきます。
また、4月27日(土)~5月6日(月・振替)には、「静嘉堂ガーデン(ビアガーデン&カフェ)」が開催されます。
かなり気持ちいのよい環境で、飲食できそうです!僕も「静嘉堂ガーデン」に参加したいです!!
「日本刀の華 備前刀」展示内容
「日本刀の華 備前刀」では、静嘉堂の蔵刀を中心に、重要文化財4振、重要美術品11振を含む備前在銘作 32振が展示されています。「古備前」と呼ばれる初期の刀工群から、一文字・長船・畠田・吉井・鵜飼など流派によって異なる作風の展開を辿っていく流れです。
展示物に関する詳しい内容は、静嘉堂文庫美術館の情報を参照していただきたい。
会場内では、↓鑑賞のポイントなどの説明パネルが充実されており、初心者でも楽しむ事ができるように工夫されています。
各流派などでグループわけされて展示されています。
各刀剣においても、一般的な説明の他に「見どころ」が紹介されているところが面白いです。刀剣愛ほとばしり過ぎ!(このような展示が一般的ですか??)
刀剣用語の意味を忘れてしまった場合には、会場で配布される「図説・刀剣鑑賞の手引き」を参照すると良いでしょう。(これは初心者に嬉しい!)
曜変天目も展示中!!
静嘉堂文庫美術館といえば、曜変天目です。今回の「日本刀の華 備前刀」でも曜変天目が展示されています。忘れずに鑑賞しましょう!(曜変天目は常設展示ではなく、次回の展示は11月開催の展示になります!)
世界に3点しか現存しない貴重な国宝「曜変天目」も、そのうち1点を展示。中国・福建省で焼かれた茶碗の1種である「曜変天目」は、その希少性と美しさによって、室町将軍家の時代に喫茶用茶碗として最高の評価が与えられている。本展では外光の入る空間に展示されるため、朝から夕方にかけて、日の光によって刻々と変化していく光彩を楽しめる。
写真撮影は不可!
本記事では、美術館より特別に撮影の許可を頂いて撮影した写真を掲載しています。残念ながら、館内での撮影は禁止されています。
唯一フォトスポットとして用意されているのが、↓入り口に用意された場所です。ここで記念撮影しましょう。
↓また、美術館右側には秘密の階段?があります。
↓その先には展望台のような見晴らしのよい場所があります。ここで記念撮影するのも良いでしょう!
「日本刀の華 備前刀」展の音声ガイドは声優・鳥海浩輔さん!
「日本刀の華 備前刀」展では音声ガイドが用意されています。価格は 540円です。ナビゲーターはアニメ「刀剣乱舞」(三日月宗近役)や「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」(グイード・ミスタ役)などで活躍されている声優・鳥海浩輔さん!トラック数は22。トータルの再生時間は約30分です。
制作は株式会社カセットミュージアムさん。
音声ガイド器はヘッドホン交換可能!
「日本刀の華 備前刀」展で貸し出される音声ガイド器は、ヘッドホンの端子が一般的な3.5mmのジャックです。愛用の高音質なヘッドホンに交換して楽しむ事ができます!衛生面が気になる方、より没入感を感じたい方はトライしてみましょう。
今回、内容を試聴しておらず内容についてはコメントできませんが、展覧会での音声ガイドは基本アイテムだと考えています。
単眼鏡持参がオススメ
今回の静嘉堂文庫美術館「日本刀の華 備前刀」展では、展示物の全てがガラスケースに入っており、近づいての鑑賞が難しいため、単眼鏡などの持参がオススメです。
刀剣ファンにおいては、限定の「単眼刀H4×12」などが欲しいところですが、入手が難しそう。
「ビクセン(Vixen) 単眼鏡 マルチモノキュラーシリーズ マルチモノキュラー4×12」や「ビクセン(Vixen) 単眼鏡 マルチモノキュラーシリーズ アートスコープH4×12」などが定番です。
↓単眼鏡については、こちらの記事で紹介しています。
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「日本刀の華 備前刀」展の物販について
「日本刀の華 備前刀」展の物販について紹介します。今回の展示に合わせてのオリジナルグッズは、小冊子(パンフレット)、クリアファイル、手ぬぐいの3つだそうです。他にも絵葉書など刀剣好きにはたまらない商品も販売されています!
「日本刀の華 備前刀」小冊子
紙でいえば、12枚分。24ページ相当(表紙等含む)です。価格は700円。オールカラーで印刷もきれいなので購入をオススメします。
刀剣ファンの方は、さらに「静嘉堂名刀選」のパンフレットもオススメです。価格は500円。20振が掲載され、うち備前国のモノが7振です。「石黒是美作 花鳥図大小鐔・三所物」もきれいな印刷で掲載されています。紙でいえば、8枚分。16ページ相当(表紙等含む)です。
刀剣ファンでもないのですが、思わず二冊とも購入してしまいました。
クリアファイル(A5)
刀装具がプリントされたクリアファイル(A5)は、270円です。2種類あるように見えますが、表裏で図が異なります。
手ぬぐい
注目は「手ぬぐい」かもしれません。「血ぬぐい」は鐔と刀剣の2種類用意されています。鐔デザインは単色で1,200円。刀剣デザインは2色な為でしょうか 1,500円です。
その他の物販
カンロ缶
個人的には「オリジナルカンロ缶」がお土産にいいなぁ、と思いました。価格は450円です。
デザインは曜変天目など含めて5種類あるようです。
刀剣ファンへのお土産に、展示もされている「石黒是美作 花鳥図大小鐔・三所物」の大鐔がプリントされたカンロ缶がオススメです。
↓ カンロ缶の中身は「アップル&ヨーグルトキャンディ」です。販売者は"カンロ株式会社"です。
ポストカード
他には、ポストカードもオススメです!100円です!(安い!)
カレンダー
さらに狙い目なのは、2019年の静嘉堂文庫美術館カレンダーです。900円が300円にプライスダウン!2ヶ月ごとにめくります。9月10月が刀剣です!
2019年カレンダーの図柄については、こちらを参照願います。
「日本刀の華 備前刀」展の感想
足を運んでみたい、と思っていた静嘉堂文庫美術館にようやく行く事ができました。
世田谷区とは思えない別世界。森の中を歩きたどり着いた美術館には、初心者が眺めても「うぅぅむ」とうなってしまう刀剣が詳細な解説とともにズラリ32振。そしてたびたび話題となる曜変天目も間近で見られます。(見てみたかったのです!)
アクセスには若干の難はありますが、駅からの徒歩も楽しかったです。
大規模な企画展と比較すると、物量として物足りないかもしれません。
少しでも刀剣について興味があれば、行くべき展覧会です。僕は今回初めて刀剣中心の展覧会に行ったのですが、まだまだ言葉や鑑賞のポイントを覚える段階です。
細かい説明やリーフレット、音声ガイドによって刀剣初心者でも楽しめる展示だと思いました。
イベントが目白押しなので、混雑はするでしょうが、ギャラリートークやイベント開催日の参加がオススメです!!
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