2020年9月に購入した東芝製スチームオーブンレンジ「石窯ドーム ER-VD3000(R)」が故障しました。これをなんとか自分で対処(簡単なメンテナンス)してみました。(経過観察中です)

故障の状況としては、正面下部のディスプレイが点滅したり、エラーコードH69が表示されるという内容です。
エラーコードH69については「制御・パネルPC基板の通信異常」というモノ。(2011年のブログ記事を参考にさせていただきました)
点滅については気にはなりますが使えるため無視し、H69表示時には電源の抜き差しで復帰するためコンセントを抜いて挿せばまた使えるようになります。
東芝石窯ドームのH69表示については「発生したので修理してもらった!」という記事も多く「この現象は、かならず起こる不具合では?」と思ってしまうほど。
電子レンジは毎日使います。オーブンは3ヶ月に1回程度使います。スチームはほとんど使っていません。
購入して5年での故障ということになります。短くないですか?
(10年は持って欲しいと思っています)
相変わらずの、冷凍食品の解凍ムラも気になるし…(プンプン)
東芝石窯ドームH69の修理するならいくらかかりそう?
修理費用の概算については、東芝ライフスタイル株式会社のサイトにて「電子レンジ 出張修理概算料金表」が参考になります。
今回のようなH69表示すのものずばりの例はありませんが「扉を開けても電源が入らない 基板 ¥34,000 ~ ¥40,000」になりそうです。
他の方の経験談からも「まりえの日日是節約~無理せず続ける節約生活実践中!」さんによると 32,780円(基盤交換)だったそうです。(2024年09月18日の投稿です 2022年4月の他の方の修理では 29,040円(「モニター」と「モニターにつながっているケーブル」を交換) 交換部品の違いもあるのでしょうが修理にかかるお金も年々高くなっているようです)
無料の延長保証5年の効果は!?
東芝石窯ドームER-VD3000はノジマの店舗で購入しました。この時に無料の5年保証が付いていました。
これを使えば修理代が安くなる可能性があります!
ノジマの保証についてはこちら→ https://www.nojima.co.jp/service/guarantee/warranty/
調べてみたところ、購入時の無料5年保証では「修理保証限度額」(補助してくれる金額)が年々下がっていくようになっています。
私の場合、購入日より4年以上5年未満 税別購入金額の20% が修理保証限度額 になります。
購入金額は税別で63,255円。
この20%なので、12,651円が保証限度額になります。
修理代金が 34,000円だとして、12,651円をノジマが負担してくれたとして、支払う金額は差し引き 21,349円!
ノジマの店頭で店員さんに相談したときには、年々保証金額が下がるので持ち出しが大きくて新しく購入する方が多い という話は聞いていましたが…

この金額なら修理もアリじゃね?
ここまで考えて・調べて、買い替えるならいくらかかりそうかも検討して「修理もアリでは?」と思ったのですが、よくよくレシートを見てみると店舗での購入から5年+2週間が過ぎていることに気づきました…。Oh…
ちょっと自分でメンテナンスしてみることにした
以下、分解の話などが出てきますが、分解には火災や感電などの事故を誘発する危険があります。
参考としてメモを残しますが、信頼できる公式の修理会社に修理をだすようにしましょう!
長年コンシューマー製品の開発・設計に携わってきた経験からすると、基盤の故障などでディスプレイが点滅するのは考えにくい。(振動などによる接触不良なら考えられる)なんとなく扉の開け閉めの強さなどに連動して点滅やエラー表示がでているような傾向もある。
ということから何かの接触不良があやしいかな?と思っていました。
H69がメイン基板とサブ基板との通信エラーのような話もありますが、通信エラーがたまに起こるというのも少しおかしな話です。
検索していくなかで見つけた価格.comの書き込みが気になりました。
この方は 東芝 石窯ドーム ER-XD3000(2022年 7月上旬 発売)を購入。購入から1年半経過で、扉を開け閉めすると液晶表示が点滅したり、H69表示が出て操作できない現象がでるようになったそうです。
以下引用させていただきます。
この機種は扉の開け閉めのためのマイクロスイッチが2個、加熱開始のための安全スイッチが1個、本体の右側面に設置されています。 これら3個のマイクロスイッチのうち一番上部にあるマイクロスイッチははんだ付けではなく電極差し込み式になっています
機種の構造上このスイッチ当たりに加熱時の蒸気が当たるようで電極部分が変色していました。天版を外して電極を磨いて挿しなおしたらばっちりに。

ガタッ!これだ!
私にもできそうな作業だと思われたため、早速試してみることにしました!(全て自己責任です)
分解については、石窯ドーム ER-PD3000(2016年モデル)の分解記事を参考にします。
裏側のネジを外し、外装カバーをスライドさせればOKです。
オープンレンジはサイズが大きく、重いため作業のための運搬などにも注意が必要です。

参考にした分解記事の機種よりも4年後の機種なのですが、ネジの位置や個数が同じで変化しておらずちょっと泣けてきます。(進化していない)

先端の尖ったネジ(タッピングネジ)と先端が平らなネジがあるため、どのネジがどこに使われていたのかはわかるようにしておきましょう。


裏側からみて左側にマイクロスイッチ(黒いボックス形状のプラスチックの箱)が並んでいます。

マイクロスイッチの電極にコネクターが差されていて、この電極の部分を見ると黒く変色しています。

他のパーツも汚れているならわかるのですが、この電極部分だけ(下側にあったスプリングも汚れていましたが)なぜか変色しています。謎です。

今回は、いつもお世話になっている接点復活剤を電極とコネクター側にかるくスプレーすることにしました。
このスプレーにはダメだ思っていたモノの復活にお世話になっています。(マジで神!)
その➀:長年悩まされたプリンターの謎のメッセージの対処
その②:マウスのクリック反応せずの対処
接点復活剤には「サンハヤト 接点復活王ニューポリコールキング PJR-S120」を使用しています。
向きや挿す場所がわからなくならないように注意して、一つずつ作業しましょう。
真の原因も不明ですし、オープンレンジは何かあると怖いため、マイクロスイッチの電極(接点)とコネクターに接点復活剤を軽くスプレーする(簡単なメンテナンス)にとどめ、外装カバーを戻してネジ締めします。
この作業のあと、約1週間以上経過しましたが、ディスプレイの点滅やH69は発生していないため、今回のメンテナンスは効果があった可能性が高いです!(延命できた!)
もちろん基板などが故障している可能性もあるのですが、しばらくはこれで様子見しておこうと思います。
東芝製品には色々と痛い目にあっているため、次にオーブンレンジを買う場合には Panasonic にしようかと考えています。
スチームは使わないので次回はスチーム機能のないモデルにします!