JBLの防水AIスピーカー 「JBL LINK 20」 を紹介します。JBL LINK シリーズには、LINK 10 と LINK 20 がラインナップされており、LINK 20は「大きい方」です。先日 LINK 10 のレビューを実施し「うーん、これで満足!」と思っていました。しかし LINK 20 も試してみると、さらによかった!今回は JBL LINK 20 を中心に紹介しますが、「JBL LINK 10 にするか、LINK 20 にするか」を迷っている方にも参考になる情報を提供したいと思います。
今回は JBLブランドを取り扱う ハーマンインターナショナル株式会社さんにお願いしてレビュー用機材を貸し出していただきました!
目次
JBL LINK 10/20 仕様比較
まずは、JBL リンク10 と リンク20 の仕様の違いをチェックします。
製品名 | JBL LINK 10(リンク10) | JBL LINK 20(リンク20) |
---|---|---|
カラー | ブラック、ホワイト | ブラック、ホワイト |
Bluetooth | バージョン4.2 | バージョン4.2 |
※伝送範囲:Class2(通信距離10m、障害がない場合) | ※伝送範囲:Class2(通信距離10m、障害がない場合) | |
入力接続 | Wi-Fi、Bluetooth | Wi-Fi、Bluetooth |
最大出力 | 8W x 2 | 10W x 2 |
ユニット | 45mm径フルレンジスピーカー x 2 | 50mm径フルレンジスピーカー x 2 |
周波数特性 | 65Hz ~ 20kHz | 65Hz ~ 20kHz |
サイズ(H x W x D) | 169mm x 86mm x 86mm | 210mm x 93mm x 93mm |
重量 | 約710g | 約950g |
電池※ | リチウムイオン充電池 | リチウムイオン充電池 |
充電:約4時間、再生:約5時間 | 充電:約4.5時間、再生:約10時間 | |
付属品 | 充電用USBケーブル(オレンジ) | 充電用USBケーブル(オレンジ) |
USB対応AC電源アダプタ(オレンジ) |
価格は、リンク20 は リンク10 に対してプラス5,000円です。(リンク10 14,800円、リンク20 19,800円)
形状・基本スペックは似通っているのですが、リンク10とリンク20との大きな差は、サイズの違いとそれに伴う性能です。
具体的には、リンク10に対してリンク20は、サイズが大きくなり、上質かつ深い音を楽しむ事ができる、8W→10Wとなり、パワーもあるためより大きな音で鳴らす事ができます。
内蔵バッテリーによる再生時間が 5時間 → 10時間となり、リンク20の方がロングプレイ可能です。
見過ごせないポイントとしては、リンク20には AC電源アダプタが付属している点です。
USB対応AC電源アダプタも、別途購入するとなるとそれなりの価格がします。付属している方が助かります。
これらのメリットを考えると、プラス 5,000円の価値は十分あると考えます!
後は予算や用途による精査で、どちらを購入するかを決めれば良いでしょう。
JBL LINK 20 をチェック!
JBL リンク20 のパッケージは、リンク10のパッケージを大きくした印象です。
↓ リンク20のパッケージ表面。リンク20 ブラックです。
JBL リンク20は、USB電源アダプターが付属している事がリンク10との付属品の違いになります。
パッケージは、扉式になっています。開くとビーチで花火をしている若人の写真が展開されます。
黒い内蓋を取り外すと、保護材に包まれた本体が見えます。本体の隣にはアクセサリーボックスがあります。
リンク20のパッケージは非常に大きいのですが、このアクセサリーボックスによる部分もありそうです。(開けてみるとほとんどが空間でした)
内容物としては、JBL リンク20本体、充電用USBケーブル、USB対応電源アダプター、説明書等のドキュメントです。
オレンジのケーブル・ACアダプターカッコイイ!
JBL リンク20に付属のUSBケーブル、ACアダプターはオレンジです。このビビッドなカラーが実にカッコイイ!
ケーブルには両方の端子にJBLロゴが入っています。
ACアダプターは四角の形状が印象的です。
AC電源アダプターの出力は、5V/2.3A です。USBポートの内部モールド部品もオレンジな所がいいですね!
AC電源アダプターのコンセント端子は跳ね上げ式です。運搬時には端子を折りたためるため出っ張りが邪魔になりません。
JBL リンク20 付属のACアダプターは、デザインがよく、このACアダプターが付属するだけでもお得感がありますね。
JBL リンク20本体をチェック!上品なデザインとブラックが良い。
今回レビューする JBL リンク20 のカラーはブラックです。なかなか精悍な印象のブラックで非常に気に入りました。(JBL リンク20のカラーにはホワイトもラインナップされています)
前回レビューした JBL リンク10 は ホワイトでした。ホワイトも「非常にいい!」と思っていたのですが、ブラックもかなり質感がよく、カラー選びに悩む所です。カッコよさのブラックかキレイさのホワイトかを好みでチョイスしましょう。
こだわりのJBLロゴバッチのサイズ
JBL リンク20を実際に手にしてびっくりしたのは、正面のJBLロゴバッチサイズがリンク10と異なる点でした。
コストダウンの観点ではパーツを共通化しそうな部分です。デザイナーが全体に対するロゴのサイズにこだわりを持ったのでしょう。
背が高くなっただけではない、微妙なサイズアップ
ロゴバッチのサイズの違いだけでなく、デザイナーのこだわりは全体へのデザインへも反映されています。
パッと見は、背の高さが違うだけに思えるのですが、太さもチューニングされています。
もちろん、高さが変わったので太さが変わってもおかしくないのですが、リンク10が 86mmx86mmなのに対して リンク20では 93mmx93mm であり、わずか+7mm の違いです。通常のメーカーであれば、大きい方に合わせてリンク10を短いサイズで作り上下のパーツを共通化しそうです。これをやらずに全くパーツを共通化せずにそれぞれ別の筐体にした所がJBLのすごい所だなぁと思いました。(実際には、上下一体のパーツで共通化できないのかもしれませんが・・)
上面には Google アシスタントボタン。
上面にはボタンが配置されています。
中央が「Googleアシスタントボタン」、上に 「Bluetoothボタン」、左右に 「音量+、- ボタン」、下側に 「再生・一時停止ボタン」が配置されています。
JBLロゴバッチをセンターに設置すると思います。それに対して各ボタンの位置は覚えやすく直感的に操作できる配置になっています。
中央の Googleアシスタントボタン を少し長押しすると、「オッケー、グーグル」と呼びかける必要なく、Googleアシスタントがコマンド待ちになります。ここで「J-WAVEをかけて」といえばradikoからJ−WAVEがストリーミングされます!(ムッチャ便利)
↓ 正面上部には4連のLEDが配置されています。このLEDは音声操作待ち時やボリューム操作時の音量表示を行います。
背面上部には電源ボタンとマイクオフボタンを配置
JBL LINK20には、上面の操作パネル以外に背面にも操作ボタンがあります。背面には、電源ボタンとマイクミュートボタンが配置されています。また電源ボタン上部にはバッテリー残量のインジケーターが配置されています。
シャワー時にバスルームで使用したのですが、J-WAVEをストリーミング中に勝手に音声操作待ちになる現象が発生しました。このような誤認識が発生する場合などにもマイクミュートボタンでマイクをミュートすれば誤認識回避できます。
背面下部にはUSB端子カバーがあり、このカバーを開けて充電・電源供給を行います。このカバーも”LINK20”のロゴが入っておりLINK10とは別のパーツです。
カバーを開くと充電用のMicroUSB端子があります。隣の小さな穴は再起動用のスイッチ穴です。
↓ 底面にはJBLロゴについている”!”マークがうっすらと見えます。
Wi-Fiのステータスについては、正面下の表示窓でインジケートされます。
このWi-Fiステータスインジケーターも、浴室などの電波が弱い場所では三つの表示の一つしか点灯しなくなります。しっかりと受信状態をレベル表示するようです。
JBL LINK 20 はトータルでのデザインがキレイ
LINK 10の記事でも書いたのですが、JBL LINKシリーズのデザインはキレイです。
↓ このやわからい丸みを帯びた筐体。その素材感との融合がとても魅力的なのです。
これは是非JBL LINKの実物を手にとって眺めてみて欲しいと思います。(僕は当初イマイチなデザインだなぁと思っていたのですが、今はベタ惚れです)
JBL LINK 20の方がステキだなぁと思っています。いや、LINK 10 もいいなぁ・・。
JBL LINK 20 はIPX7の防水性能。水ポチャしても大丈夫!
JBL LINKシリーズの特徴は、IPX7の防水性能とバッテリー内蔵である点です。そのため、浴室での利用も可能です。JBL リンク20の場合には、バッテリーによる再生時間が10時間です。リンク10よりも、より長時間の再生が可能です。
↓(撮影前に鏡をキレイにするべきでした・・(恥))
そして、AIスピーカーであるが故にWi-Fiに直接接続が可能なのです。スマホと接続して、スマホから音楽を流し込む必要がなく、音声操作によって Google Play Music や Spotify のプレイリスト等を再生できます。(サービス加入が必要)
僕が特に使っているのは、radiko によるラジオのストリーミング再生です。
シャワー時などに「OK Google、J-WAVE をかけて」とお願いすれば、J-WAEVを再生してくれます!
通常のBluetoothスピーカーの場合には、スマホ側でradikoアプリを立ち上げ(これが結構時間がかかります)、どのラジオ局にするかを選ぶ必要があります。この手間が不要になり「J-WAVEをかけて」の一言だけで済むのが AIスピーカーの JBL LINKシリーズ です。
これだけでも朝のシャワー時の手間が減りますし、出勤前の天気予報情報などもシャワー中に「今日の天気は?」で聞き出せます。
JBL LINKシリーズは、僕にとって最強のお風呂スピーカーです!
音質は JBL LINK 20 が”より”上質。屋外では特にパワーで勝る。
JBL リンク10 と リンク20 とでは音質も異なります。これは価格、サイズが反映された結果で仕方がない部分です。リンク20の方がそれぞれの音がクリアになり、かつ低音の鳴りも深くなるのです。リンク10でも十分な音質なのですが、リンク20の音を比較して聞いてしまうとやはりリンク20の方が良いです。
特に屋外でバーベキューパーティーをする場合などでしっかりと音楽を鳴らした場合には、リンク20をオススメします。パワーがあり、音がしっかりとした状態で比較的遠くでも聞く事ができます。(ただし、それなりの音量なのでスピーカー近くでは非常に大きい音です)
屋外では音を反射する壁がなく、風がある事から、室内よりも音が届きにくい傾向にあり、やはりパワーが必要です。
サイズが大きく、パワーを持つ上位モデルである リンク20 との比較では下位モデルは不利になりますが、リンク10もかなり頑張っており、リンク10でも必要十分というスタンスに変わりはありません。
JBL LINK 10/20 は汎用性に富むスマートスピーカー
2017年後半に巻き起こったAIスピーカー(スマートスピーカー)の発売ラッシュ。LINEのClova WAVE、Google Home・Home mini、Amazon Echo と立て続けに発売されました。
(Clova、Google Home は購入したのですが、Amazon Echo は未だに招待メールが届きません・・)
その後、JBLのようにGoogle アシスタントを搭載したスピーカーがオーディオブランドから発売されました。今後もこの流れは益々広がっていく事が想像されます。
JBL LINK 10/20 は、スマートスピーカーなのに防水かつ内蔵バッテリーでの駆動が可能。そしてJBLらしい音質・モノとしてのクオリティを持ったプロダクトであり、最も汎用性が高いスピーカーに仕上がっています。現在、選択されるべきスマートスピーカーの一つでしょう!
防水スピーカーを購入したら、AIスピーカー機能もついていた!というくらいの気持ちで購入するのが良いと思います。
カラーは精悍なブラック、清潔感のあるホワイトから選択でき、サイズも2種類から選択可能です。ご自身が最も使うシチュエーションを想定してリンク10・リンク20のいずれかを選択してください。
屋外で大きな音を鳴らしたい場合には、リンク20です。
室内がメインという場合には、リンク10で十分でしょう。
音質・パワー・再生時間において「一歩上を」という場合には、リンク20です。(予算に依存します)
今回レビュー用に LINKシリーズをお借りしました。すでに AIスピーカーは多数保有しているのですが、防水、内蔵バッテリー、JBLサウンドというトリプルコンボは魅力的です。返却したくないよぉ!!
↓ 楽天市場、Yahoo!ショッピングは、ビックカメラ等の「金額-ポイント分」とほぼ同価。購入時の支払いが少ない点がメリットですね。
JBL リンク10
JBL リンク20