市販の外付けSSDに対して、比較的リーズナブルな価格で自作外付けSSDを組み上げるために、PCに内蔵させるタイブの KIOXIA 1TB NVMe M.2 SSD と UGREEN の M.2 SSD 外付けケースを購入しました。この記事では購入した NVMe SSD、外付けSSDケースの紹介と、実際のアクセス速度について紹介します!
実際に試してみた結論は以下の通りです。
結論
- 市販品と同等のアクセススピード
- 組み立ても簡単で不安もなくDIY感を楽しめた
- トータル費用としては市販品の外付けSSDに対して若干安く仕上がった。
しかし、極端に安くなるわけではないためケースに入れるSSDを交換しながら使う用途でなければ素直に市販の外付けSSDを購入した方がよさそう。
購入時に内蔵SSDが安くなっており、私の場合には価格メリットがありましたが、セールになっていない場合には市販の外付けSSDと価格があまり変わらない可能性があります。また、自身で組み立てるよりも市販の外付けSSDの方がMiLスペックの耐久性を備えている場合もあり、安心できます。
単なる外付けSSDの用途として購入する際は、価格と安心感で総合的に判断しましょう!
(単に外付けSSDとして使うのではなく、中のSSDを入れ替えて使うならばケースを購入するしかありません)
▼ 今回購入した内蔵SSDと外付けSSDは以下の商品です。
【1TB 内蔵SSD】KIOXIA EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2
【SSD外付けケース】UGREEN M.2 SSD 外付けケース Amazon商品ページにて15%オフクーポンを確認(2023/1/9)。Model No. CM559。
▼ 比較対象の KIOXIA 市販外付けSSD
SSD外付けケースとSSDの合計価格と市販外付けSSDの価格とが大差なければ信頼性の高い市販品外付けSSD(=完成品)を購入しましょう!
KIOXIAの外付けSSDドライブの詳細なレビューはこちら。
目次
なぜこのSSDと内蔵ケースを選んだのか?(選定理由)
内蔵SSDとSSD外付けケースを購入した理由は、高速の外付けドライブが欲しかったためです。
KIOXIAの外付け1TBのポータブルSSDを理由しており、外付けSSDのスピードの実力は把握済みでした。
Thunderbolt3で接続し、YouTube用の動画の編集のソースドライブとして使っています。
4K30pの動画を扱っていますが、Thunderbolt3で接続したSSDドライブはスピードが速く、作業上のストレスもなく、非常に気に入っています。
同様なストレージ(ポータブルSSD)をもう一つ、少しでも安く購入したいと思い今回の商品を購入しました。
具体的な用途としては家族の写真や動画ファイルを入れておくための外付けのストレージです。
(実際にはあまりスピードは必要ないため外付けHDDでも十分だと考えますが、振動・ショックによる故障が心配なためHDDではなくSSDを購入したかった)
求める内容
- ストレスのないアクセス速度( 保有しているポータブルSSDと同等の速度を目標)
- 容量は1TB
- それなりに安心感のあるブランドの商品
この視点で内蔵SSDと外付けSSDケースをチョイスしました。
今回購入したSSDの選択理由
購入する内蔵SSDについては、キオクシア株式会社の商品から選択しました。
キオクシア株式会社は、2017年4月に株式会社東芝のメモリ事業を会社分割により承継した会社。半導体メモリーとして個人的に信頼しているブランドです。
KIOXIAの内蔵SSDとしては、エントリークラスの EXCERIA G2 NVMe™ SSD を購入しました。
より高速な EXCERIA PRO NVMe™ SSD(読み込み:7,300MB/s、書き込み:6,400MB/s) や EXCERIA PLUS G2 NVMe™ SSD(読み込み:3,400MB/s、書き込み:3,200MB/s) も存在しますが、一般的に販売されているSSD外付けケースの転送速度が 10Gbps(=単純計算で1,250MBps)であるため、シーケンシャルリード/ライト (最大)2,100/1,700 MB/s の EXCERIA G2 で十分だと判断しました。
KIOXIA社内蔵SSD | 最大転送速度 | 通常価格 |
EXCERIA G2 NVMe™ SSD | 読み込み:2,100MB/s、書き込み:1,700MB/s | 9,980円(8,980円) |
EXCERIA PLUS G2 NVMe™ SSD | 読み込み:3,400MB/s、書き込み:3,200MB/s | 11,980円(10,980円) |
EXCERIA PRO NVMe™ SSD | 読み込み:7,300MB/s、書き込み:6,400MB/s | 16,380円(14,980円) |
▼ 今回購入した内蔵SSD:KIOXIA EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2
後程具体的な数字を出しますが、USB経由のアクセススピードとしても目標を達し、このチョイスでよかったと考えています。
SSD外付けケースの選択理由について
NVMe M.2 を格納するエンクロージャーについては、玄人志向の商品なども検討しましたが低評価のレビューを見ると評判の悪い面が見えてきたため避けました。
いつもPC周辺のちょっとしたパーツを購入している"UGREEN"ブランドのSSD外付けケースが存在したため、UGREEN製を購入しました。
当初はUGREENの ▼価格も安く、スタイリッシュなモデルを購入しようと思いましたが低評価のレビューが気になりました。
そのため、若干価格の高い ▼こちらのケースを購入しました。(2023/1/14時点では商品ページで15%割引クーポンが表示されていました)
このような商品では肝となるコントローラーなどは共通(RTL9210Bを使用)でケース外観のデザイン・素材の違いがメインだとは思うのですが・・。
凹凸のあるデザインなので、SSDの排熱にも効果があるかもしれません。(←気持ちが大切!)
購入したSSDとSSD外付けケースの実機を紹介!
実際に購入した商品を紹介します!
内蔵SSD EXCERIA G2 1TB
購入した EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2/N をチェックしていきましょう。
保証は5年またはKIOXIAのSSD Utilityマネージメントソフトウエアで「残り寿命の割合」がゼロになった場合はその時点で保証期間は終了とのこと。外付けSSDケースを使用した場合には「SSD Utilityマネージメントソフトウエア」にて対象のドライブとして認識されず寿命の確認はできませんでした。
EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2/N の総書き込み容量 (TBW) は 1TB: 400 TB です。(上位モデルのPLUS G2、PRO も同様)
▼ KIOXIAのSSDはバッファローが販売・サポートをしています。
▼ セット内容としては M.2 2280 SSD本体と説明書類です。
UGREEN M.2 SSD 外付けケース
購入した UGREEN の M.2 SSD 外付けケース について紹介します。
この商品の保証期間は24ヶ月間です。
UGREEN M.2 SSD 外付けケース のセット内容は エンクロージャー本体(シリコンカバー付属)、USB 3.1 USB Aケーブル、USB 3.2 Gen 2 Type-Cケーブル、SSD用熱伝導シート、ドライバー、予備の固定ナット、説明書です。
付属のUSBケーブルにもしっかりUGREENのロゴが入っており安心できます。
▼ ケースのデザインも硬派な印象で個人的には好み。素材はアルミ、凹凸により放熱面積を増やすデザインです。
UGREEN M.2 SSD 外付けケース の重量はSSD、シリコンカバー込みの状態で 82gでした。
UGREEN M.2 SSD 外付けケース + KIOXIA EXCERIA G2 のアクセス速度測定結果
組み立てが完了したので、早速 UGREEN の M.2 SSD 外付けケース と KIOXIA EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2/N の組み合わせによるアクセススピードを測定します。
パーティションスタイルはMBRではなく、GPTを選択しました。(以前購入していた1TBのKIOXIA EXCERIA PLUS ポータブル SSDがGPTであったため、同じにしました)また、ファイルシステムについてはフォーマット時にデフォルトでNTFSが選択されていましたが、Windows以外でも使いやすい exFAT を選択しました。
測定に使うPCは、私がメインで使用しているマウスコンピューターのデスクトップPC です。クリエイター向けのPCです。背面のUSB-Cポートに接続します。
ご注意:接続するパソコンや環境によってアクセススピードは異なります。ここで紹介するスピードは一例です。
▼ UGREEN M.2 SSD 外付けケース + EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2/N によるアクセススピード測定結果はこちら。
▼【参考】 こちらは目標としていた KIOXIA の EXCERIA PLUS ポータブル SSD-PKP1.0U3-B/N のアクセススピード実測。(10ヶ月程度使用)
UGREEN の M.2 SSD 外付けケース と KIOXIA EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2/N の組み合わせによるアクセススピードは、以前購入した EXCERIA PLUS ポータブル SSD-PKP1.0U3-B/N と同等のスピードでした!(実際に確認してみるまで少し心配でした)
【参考】SSD用熱伝導シートは必要と判断
当初は付属のSSD用熱伝導シートを装着していませんでしたが、途中から装着しました。
Blackmagic design社のスピードテスト(Disk Speed Test)を回していたところ、非常に高温(72℃)になったためです。(ブラマジのテストは自分で停止させなければならないことを忘れ、アクセスを継続していた)
さすがに赤く「異常」と表示されたこともあり、熱によるSSDへのダメージが心配となり、ケースに付属していたSSD用熱伝導シートを装着しました。
SSD用熱伝導シート装着により、同じテストを続けても 温度は50度までしか上がらないようになりました。
満足のアクセス速度。入れ替え用途でなければ初めからケースに入っているSSDの方が安心。
UGREEN M.2 SSD 外付けケース + EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2/N で目的のスピード・容量の外付けSSDを組み上げることができました。別ブランドの組み合わせでもあり、速度について心配でしたが杞憂でした。
私は2023年1月のアマゾンの初売りセールで購入したこともあり、合計 11,066円の価格でそろえることができました。(SSD 8,080円、レース 2,986円)
比較に使用した EXCERIA PLUS ポータブル SSD-PKP1.0U3-B/N の価格が同じ初売りセール価格で 12,980円。15%程度安くなりました。
個人的には、確かに安く揃いましたが SSDを入れ替えて使う用途ではないならば、初めからケースに入っている外付けSSDの方が安心かな? と感じました。(価格は高くなりますが)
▼ 市販の外付けSSDの例。
理由は以下の2点。(EXCERIA PLUS ポータブル SSD-PKP1.0U3-B/N の特徴になります)
- 【耐衝撃で持ち運び便利】最大122cmの落下試験にも耐える軽量アルミ筐体を採用。更に米国規格MIL-STD準拠で安心して持ち運びができます。
- 【大事なデータを守る】SSD Utilityソフトに対応、パスワード保護機能でお客様のデータを守ります。
▼ 市販品であれば、このような純正のユーティリティで健康状態の確認やパスワード保護が可能です。(同じKIOXIAのSSDを使っていても外付けSSDケース利用の場合にはユーティリティが認識してくれませんでした)
もちろん 少しでも安く!という方には、UGREEN M.2 SSD 外付けケース + EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2/N の組み合わせはアリだと考えます!
▼ 今回紹介したNVMe 内蔵SSD と 外付けSSDケース はこちら!
【1TB 内蔵SSD】KIOXIA EXCERIA G2 SSD-CK1.0N3G2
【SSD外付けケース】UGREEN M.2 SSD 外付けケース Amazon商品ページにて15%オフクーポンを確認(2023/1/14時点)。