『レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル』に行ってきました。ヒジョーに楽しい展覧会でしたが、行く前に知っておいていただきたい内容(撮影方法含む)もありましたのでお伝えしたいと思います。写真は極力掲載しませんが、展示内容についての情報が一部含まれます。ネタバレくらった!と思いたくない方は、森美術館に行ってからこのページに戻ってきていただければ、と思います。
目次
レアンドロ・エルリッヒ展 概要
会期 2017.11.18(土)~ 2018.4.1(日)
会期中無休
開館時間 10:00~22:00(最終入館 21:30)
※火曜日のみ、17:00まで(最終入館 16:30)
会場 森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)お問い合わせ
03-5777-8600(ハローダイヤル)
料金やお得なチケットの情報については、別の項にて紹介します。
問い合わせ先はハローダイヤルという案内代行サービスにつながるため、あまり詳しい内容については回答できない印象です。
会期は 4月1日までです。展覧会・美術展は、終盤になるほど混雑します。早めに観覧しましょう!
レアンドロ・エルリッヒ展は写真撮影可能!動画も!
レアンドロ・エルリッヒ展では写真撮影が可能です。また、映像作品の撮影の場合には1分以内という時間の制約もありますが動画の撮影も可能です。
写真・動画撮影に関する注意事項についての詳細は、「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」の公式ページをご確認ください。
例えば・・以下のような内容です。
- フラッシュの使用はご遠慮ください。
- 三脚や自撮り棒の使用はご遠慮ください。
- 映像作品の動画撮影は1分以内に限ります。
学芸員さん、スタッフさんも展示会場で注意しているのですが、フラッシュ撮影は結構ありました。フラッシュという言葉が認知されていない可能性(「LEDライトだし!?」)と発光させない設定方法を知らない可能性、そして言葉が通じていない可能性(外国の方?)があります。
さらに難しいのが・・以下の内容。(抜粋の為、詳細は公式ページをご確認ください)
撮影された写真/動画に変更を加えることはできません。
上記作品写真の使用条件はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で許諾されています。
撮影した写真/動画をブログや写真共有サービスなどに利用する場合は、以下のとおり表示してください。<表記例>
作家名/作品名:レアンドロ・エルリッヒ《建物》
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本」ライセンスでライセンスされています。
写真や動画に変更を加えられない!?
となると、写り込んでしまった人物にぼかしを入れられないことになる??という疑問も湧いてきます。
さらに以下の記載もあります。
※ 撮影された作品写真/動画に来館者が写っている場合、その写真/動画の公表にあたって写り込んだ方の肖像権に触れる場合がありますので、ご注意ください。
他人の写真に写り込んでしまった場合には、プライバシーは配慮されず、その写真がCC(クリエイティブ・コモンズ)で再配布し続けられる可能性があるのでしょうか?
この辺りは、ネット検索してもよくわからないため一度有識者さんに教えていただきたいところです。
twitterやinstagramのようなSNSでは、気軽に投稿されていますし、拡散については美術館側も望んでいると考えます。
森美術館に『スイミング・プール』はない!いや、あるといえばある。(模型)
『レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル』には、レアンドロ・エルリッヒの有名な作品の一つである『スイミング・プール』の展示はありません。*模型の展示はあります。
『スイミング・プール』は、金沢21世紀美術館で恒久展示されている作品です。
ビジュアル的にインパクトがあり印象に残る作品なので、「ひょっとして展示されているかも!?」と思って来場する方(僕のことですね)がおられるかもしれませんが森美術館には展示されていません。
ただし、『スイミング・プール』に関連して、二月中であれば『プール割り!』という割引があります!
プール割り!
対象期間: 2018年2月1日(木)~2月28日(水)※好評につき再実施
2017年11月18日(土)~12月17日(日)
割引対象: 金沢21世紀美術館で撮影した《スイミング・プール》の画像をお持ちの方
割引内容: 一律100円引き
詳細な基準はわかりませんが、行っていなくても画像さえあればOKなのかもしれませんね。(拡大解釈しすぎでしょうか・・・)
音声ガイドはない
展覧会につきモノの音声ガイドですが、レアンドロ・エルリッヒ展には音声ガイドがありませんでした。
展示されている作品には簡単な解説が掲示されていますし、見て・体験することがメインですので音声ガイドは不要ですね。
『レアンドロ・エルリッヒ展』のチケットで六本木ヒルズ展望台 東京シティビューに入場可能!
ひょっとすると気がつかずに森美術館だけを見て帰ってしまう方もおられそうです。
森美術館のチケットで、屋内展望台である東京シティビューにも入場可能です!!
東京シティビューでは、東京の街並みを52Fの高さから眺めることができます。
東京シティビューに入場すると記念撮影の案内があります。小さなサイズの写真は無料でプレゼントしてくれるので、撮影してもらっちゃいましょう!
さらに、東京シティビューでは2/25まで"都市の未来を創造するテクノロジーカルチャーの祭典"『Media Ambition Tokyo 2018』が開催されています。
こちらも見学できることを考えると、2/25までの訪問がオススメですね。
チケット情報
僕は森美術館の年間パスポート(6,000円)会員で美術館のファンです。森美術館を応援するためにもみなさんにも窓口でチケットを購入していただきたいのですが・・。
通常料金は、以下の通りです。
一般 1,800円
学生(高校・大学生) 1,200円
子供(4歳~中学生) 600円
シニア(65歳以上) 1,500円
学生の方は微妙ですが、一般の方・シニアの方は金券ショップでのチケット購入が吉です。
ここでは価格を書きませんが、六本木の大黒屋で安く手に入ります。(現地に行かれる前に在庫・価格を確認しましょう!)
金券ショップで販売されているチケットは、一般の料金より安く、かつ別料金(500円)である屋上展望台のスカイデッキにまで入場可能な場合が多そうです!(購入時にチケット内容をご確認願います)
所用時間は一時間(僕の場合)
『レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル』の所用時間は、1時間でした。
かなり、さらりと見た印象なので、写真の撮影にどの程度こだわって撮影するかで所用時間は変わるでしょう。
展示について
『レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル』で展示されている作品のリストは、こちらの公式ページからダウンロードして確認することができます。
入り込んで楽しめる大物作品は、以下の5点。
- 反射する港・・・船が港に浮かんでいる風景
- 教室
- 試着室
- 美容院
- 建物・・・メインビジュアルで使用されている
来場者全員が写真を撮りに来ていると言って過言ではない状況です。
やり過ぎはNGですが、遠慮していても仕方がありません。この際ですので楽しみましょう!
撮影時のアドバイスを中心に紹介します。
残念な点
いずれの作品も、来場者がそれぞれで楽しむ流れです。
多かれ少なかれ、他の人が写り込みます。
メインでもある『建物』では特にそうです。全体を写そうにも歩いている人や、ポーズを取っていない人が一緒に写ってしまうのです。
結果メインビジュアルのような写真にはなりません。
写真を撮りに来ている方が多いので、一定間隔で「ハイ、ポーズ!」の掛け声があった方が楽しいのではないかと思いますが・・ダメですかねぇ・・。
教室
教室は、学校の教室の風景で写真が撮れます。折角なら先生と生徒の雰囲気になるような格好で来場するといいでしょう。
ここでは、撮影者を含めて4人以上のグループで行くと良いでしょう。(先生、生徒、幽霊、カメラマン)
試着室
鏡の効果で永遠に続く迷路のような試着室です。
試着室感が出るように小道具として着替えの衣類があるといいですね。
あえて靴を脱げばよりそれらしく撮影できるかもしれません。
ここでは、鏡に対して撮影ができるので、一人でも「今日のファッションコーディネート♡」のイメージで撮影できるでしょう。
美容院
美容院では、二人にプラスしてカメラマンが必要です。さらに美容師役の方がいるとバッチリですね。
建物
建物は、うまく写す難易度が非常に高いです。
なんと言いますか・・"周りに気を使ってはダメ"という雰囲気です。
場所が空いたらズカズカと移動して寝っ転がってしまわないと、いつまで経っても自分の順番が回ってきません。
移動したい場所があるなら、一度寝っ転がった場所から徐々に移動していきましょう。自分の居場所を失ったらダメです。この世界では誰も助けてくれません。(と、いう印象です)
最低でもモデル、カメラマンの二人が必要でしょう。自撮りの写真では、リアルになりません。(ですが、それはそれで楽しいです)
突き詰めると、グループで行って全面占拠して撮影するのが効果的でしょう。
朝一番に行って誰もいない中で撮影するのもいいでしょう。
ズーム可能なカメラを持って行こう
ズーミング可能なレンズのついたカメラを持って行くことをオススメします。
どうしても状況の異なるグループがまわりにいるため、スマホでは画角を狭められず、いくら本人がポーズを工夫してもイマイチ写真になってしまいます。
スマホでもデジタルズームができますが、画質がイマイチです。
ここでは、光学ズームを持つデジタルカメラの持参がオススメです。
ポージングは重力と力の入り具合を考えて
建物で多くの方は壁にぶら下がったようなポーズをとるわけです。
ここでイメージしたいのが、映画で出てくるぶら下がりのシーンです。
基本的に胴も足も伸びきって、体を支えている腕または手だけに力が入っているイメージです。
スカートの場合には、重力を意識してシワの入り方や広がり方にも注意しましょう。(スタイリストさんがいるといいですね)
頭上に注意
係員の方がここから奥に入らないで!と言っているのに奥に入ってしまい鏡に頭をぶつけた人もいました。怪我の恐れと作品の破損に繋がるので頭上には注意しましょう。
模型でも楽しむ
階段 という模型が展示されているのですが、↓下のように階段を撮影するときに、向こう側からインパクトのある顔を出してもらうと面白いかもしれません。いろいろとトライしてみましょう!
最後に
『レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル』は、気楽にアートを楽しめる展覧会です。
説明の中で、写真を撮るなら何人で・・という記載もしましたが、楽しみ方は人それぞれです。一人で行って他のお客さんの楽しみ方を見るのも面白いものですよ。
この展覧会を契機に、美術展などにも多くの方が足を運ぶようになれば、と思います。(混雑しすぎても困りますが)
本情報が『レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル』に行かれる方の参考になれば幸甚です。