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ぺんてる「アートクレヨン」のクラウドファンディングが開始!白黒含めわずか8色で描かれた作品がすごかった。

2023年11月11日

ぺんてると人気画家YouTuber「柴崎おじいちゃん」のタッグにより共同開発された「アートクレヨン」のクラウドファンディングを開始されました!相反する配合を調整し混色と重色が可能。さらに発色が良く、なめらかでしっとりとしたな書き心地の"大人のクレヨン"「アートクレヨン」が生まれました!

今回、2023年11月9日に開催された「アートクレヨン発表会」に参加することができましたので、商品・クラウドファンディングの概要、そして発表会を通じての感想を紹介します!

ぺんてる「アートクレヨン」のクラウドファンディング開始発表会の登壇者集合写真
発表会登壇者集合 左から ぺんてる株式会社 研究開発本部 開発部 第一開発グループ所属 三浦氏、ぺんてる株式会社 高橋代表取締役社長、水彩画家 柴崎 春通氏、ぺんてる株式会社 執行役員 サステナビリティ推進部 部長 田島氏

画材への知識はないため、理解が追い付かず稚拙な内容となりますがご容赦を。今回の発表会に参加し、説明を聴くことで画材もおもしろいなと思いました!
(私の場合、クレヨンとパスがあるというコトからお勉強でした。スミマセン)

▼ ぺんてる「アートクレヨン」のクラウドファンディングページはこちら!

https://greenfunding.jp/lab/projects/7690/

ぺんてる「アートクレヨン」の仕様・特徴について

今回の企画がスタートする契機となったのは、柴崎 春通先生が ぺんてるの子ども向けの「ずこうクレヨン」を使って作品を仕上げるYouTube動画を公開したこと。この後、ぺんてる 社員によるアトリエ訪問インタビュー、先生の茨城工場見学、ヒアリング結果からの試作、プロジェクト企画の始動へとつながりました。

最初のアトリエ訪問にて「ぺんてるさんは、何故 大人のためのクレヨン をつくらないの?」と柴崎先生が投げかけたそうです。(クレヨンは実に描きやすい画材なのにメーカーが気づいていないのでは?という思いがあった)

ぺんてる としてもAIに対する危機感を持っており、「「デジタル化の加速はアートへの回帰を加速させるだろう」という考えなどから、今年6月に社内のタグラインを「REIMAGINE YOUT WORLD」(もう一度世界を創造しなおそう)に変更したそうです。
その第一歩として発表されたのが今回の「アート クレヨン」です。(高橋社長からは「これを皮切りにアートに関わる事業をさらに加速させていきたい」という言葉もありました)

冒頭にて日本と海外との画材・アートへの関心の違い、AIへの危機感、アートへの回帰の流れについて語る 高橋社長

CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)グループのクラウドファンディングサービス「GREEN FUNDING(グリーンファンディング)」を利用した理由として蔦屋書店での教室の開催による体験の場を増やし、カルチャーを広げていく点において蔦屋書店との相性も良かったとのこと。

発表直後から「アートクレヨン」は 代官山 蔦屋書店 にて展示された。

商品の説明では、まずパスとクレヨンの違いについて説明がありました。

パスとクレヨンの違いを説明する三浦氏
パスとクレヨンの違いを説明する三浦氏

キーワード

  • 混色:色同士を混ぜ合わせる・・・従来"パス(オイルパス)"が得意と訴求
  • 重色:下地の色の上にさらに色を重ねる・・・従来"クレヨン"が得意と訴求

ぺんてる 「クレヨン」と「パス」の違いは?

この混色が自在で、重色もできることが「アートクレヨン」の最大の特徴です。

発表会で体験した内容
説明会では参加者自身で混色と重色を体験する機会が設けられた。クレヨンを使うなんて何十年ぶりだろうか!?
展示されていた見本
見本拡大
油絵のような厚みを持った表現も可能。また、混色もキレイにできる。
柴崎先生による作品
アートクレヨンを用いて描かれた柴崎先生の作品。色の鮮やかさが印象的です!

商品の特長としては以下の通り。(プレスリリースより引用)

【商品の特長】

  • 混色が自在で、重色もできる、まるで油絵のような表現力
    調整を重ね、色ごとに異なる最適なテクスチャへと仕上げました。伸びが良く、広い面もスムーズに塗ることができ、混色やぼかしを美しく表現できます。通常、色同士を混ぜ合わせる「混色」と、下地の色を塗った上にさらに色を重ねる「重色」とでは、相反する配合が要求されますが、アートクレヨンは、混色のしやすさを追求し、かつ重色をコントロールできる性能を実現することで、油絵のような重厚な表現を可能にしました。
  • 独自技術を応用し、鮮やかな発色を実現
    長年画材をつくり続ける中で蓄積されてきた、顔料を均一に分散させる独自技術を応用し、明るい色も暗い色も鮮やかな発色を実現しました。
  • 描いても塗っても心地良いタッチ感
    学童用のクレヨンが硬めのタッチ感なのに対して、アートクレヨンは柔らかめのタッチ感で、筆圧の加減によって細い線も太い線も思いのままに描くことができます。線を描くのも面を塗るのも心地良く、これまでにない、なめらかでしっとりとした描き心地を追求しました。
  • カス出が少なく、周りを汚さない
    紙に色が乗りやすく定着性に優れるため、カスの出が少なく、周りを汚す心配なく描くことができます。
  • 飾れる描き下ろしパッケージと柴崎氏が選定した8色のセット
    仕上がり時の色の鮮やかさを重視し、さまざまなモチーフを描くのに適した最小単位として、ブラック、ディープカドイエロー、プルシャンブルー、カーマイン、ビリジャングリーン、ローズピンク、テラコッタ、ホワイトの8色を柴崎春通氏が選定しました。パッケージのアートワークは、柴崎氏が実際にこの8色を使って描き下ろした作品です。絵画作品のように飾って、日常にアートを取り入れられます。

部屋にアートクレヨンのパッケージを飾っておくだけでも幸せになりそう!

アートクレヨンの側面
パッケージの側面、入っている色が確認できる。

パッケージ蓋の裏側には「アートクレヨン」に対する思いが書かれています。

アートクレヨンのパッケージ蓋の裏側

フタをあけると弧を描くようにならんだアートクレヨンが登場します。キレイ!

アートクレヨン キレイ!
本体サイズ159×117×20mm
本体重さ137g
容器紙箱
材質〈巻ラベル・個箱・敷紙〉紙 〈中仕切〉PE 〈シュリンクフィルム〉PP 〈色軸〉顔料・体質顔料・ワックス・オイル
セット色数8色
BLACK ブラック
DEEP CAD. YELLOW ディープカドイエロー
PRUSSIAN BLUE プルシャンブルー
CARMINE カーマイン
VIRIDIAN GREEN ビリジャングリーン
ROSE PINK ローズピンク
TERRA COTTA テラコッタ
WHITE ホワイト
製造国日本
ぺんてる「アートクレヨン」の製品仕様
「今までのクレヨンにはない、でもクレヨンなんですね。
ここまで作ってくれたから、柴崎が作ったわけじゃないんだけど、柴崎が文句言っただけなんだけどね。本当に嬉しくて素晴らしいな」

クラファンプラン。注目は「柴崎先生のアートクレヨン教室」とのセットプラン!

クラウドファンディングのプランは以下の通りです。

プラン教室クレヨンハウツー動画金額限定数備考
柴崎先生のアートクレヨン教室+アートクレヨン×1個+柴崎先生のハウツー動画1個22,880円先着120名会場:東京・京都
早割】アートクレヨン×1個+柴崎先生のハウツー動画1個3,080円先着1,000名3,080円/個
早割】アートクレヨン×2個+柴崎先生のハウツー動画2個6,000円先着500名3,000円/個
早割】アートクレヨン×3個+柴崎先生のハウツー動画3個9,000円先着300名3,000円/個
早割】アートクレヨン×4個+柴崎先生のハウツー動画4個11,000円先着200名2,750円/個
アートクレヨン×1個 3,850円(先着1,500名様限定)1個3,850円先着1,500名3,850円/個
アートクレヨン×2個 6,770円(先着500名様限定)2個6,770円先着500名3,385円/個
アートクレヨン×3個 9,770円(先着200名様限定)3個9,770円先着200名3,257円/個
アートクレヨン×4個 11,770円(先着200名様限定)4個11,770円先着200名2,943円/個

アートクレヨンのリターンだけでよいならば早割かつ4個セットのプランがお得。数に限りがあるため、早めの申し込みがおすすめです。
使い始めは試行錯誤でかなり消費してしまう可能性もあり、一般販売が見えていない状況もあり複数個のプランでの申し込みが安心です。

個人的に注目しているのは、「柴崎先生のアートクレヨン教室」がセットになったプランです。
教室会場(京都・東京)に参加可能で予算と折り合いがつく方にオススメのリターンプランです。

マンツーマンではなく 30名単位での教室ですが、リアルで先生から教わる機会は貴重。
教室の具体的な内容は公開されていませんが、たっぷり3時間の講座です。ハウツー動画を見ただけではわからないテクニックが理解できる可能性もありそう。

アートクレヨン教室のレクチャー内容に含まれるのかはわかりませんが、私は素人なので今回展示されていた作品を見ると、下の写真でコメントしているような内容を知りたい!と思いました。

細い線の入れ方。何か道具を使うのかな?(カッターを使われるようですね)
下側中央付近の細かな点のつけ方、どうやるのだろう?

柴崎先生は講談社フェーマススクール(フェイマス・アーティスツ・スクール)の日本校で講師を務められていた経歴もあり、教え方のノウハウもかなり持たれていそうです!
(フェーマススクール、懐かしい!少年時代に雑誌広告のパイプをくわえたおじいさんを自分でも書いてみた記憶があります(笑)!)

▼ 11月10日にライブ配信された動画。実演で仕上がる風景がスゴイ!

そして、教室に参加する副次的な効果として密に期待するのは、周囲の方(教室で隣席になった方)とのコミュニケーションによるモチベーションアップやアートの楽しさの実感
一人で作品作りをするよりも周りに人がいることでさまざまな面で広がりが生まれる可能性があります!

▼ ぺんてる「アートクレヨン」クラウドファンディングの最新情報についてはこちらから!

https://greenfunding.jp/lab/projects/7690/

発表会に参加しての感想

ここからは 感想という形で発表会を通じて感じたことを書きます。

ぺんてるの公式サイト内の サステナビリティ>ぺんてるの想い>ぺんてるのあゆみ をみると、これまでにぺんてるが取り組んできた商品が年表形式で関係性も含めて表現されています。
"表現の可能性を広げてきたぺんてるの歴史"のテキストは「1951年、画家のアドバイスから定着性の良いくれよんと、表現力豊かなパステルの利点を組み合わせた「PENTEL」を製品化しました。」で始まり、「時代が変わっても、より敷居が低く、より表現するよろこび溢れた「表現具」を目指していきます。」で締めくくられていました。

長年にわたる「表現具」にこだわる一貫した姿勢、そして今回のプロジェクトと「PENTEL」との類似性について興味深く感じました。

ぺんてる はやさしい。

今回の発表会を通して、ぺんてる さん、やさしいなぁ。良い企業風土を持っておられるのだろうなぁ と感じました。
(これまでも何度か発表会・展示会に参加させていただいていましたが、今回、最も強く感じ・確信した部分)

ぺんてるさんの発表会では節々で、仲間へのリスペクト・おもいやり が感じられ、こちらまで気持ちよく感じました
((仕事なので厳しい部分は当然あるとしても)良い企業風土を持った会社さんなのだろうなぁ…これから学校を卒業して就職する立場なら入社を希望したい…!と思ってしまうほど)

一部ですが、ピックアップして紹介させていただきます。

高橋社長のクロストークにおけるコメント
「この開発にチャレンジしたいという話が来たときに、もう二つ返事ですぐにやってくれ、ということでお願いしました。」
「すぐに やれ と指示しました」と語りそうなところを「お願い」と表現。社員へのリスペクトを感じました。

田島執行役員のクロストークにおけるコメント
「実は私をはじめとして表に出てくる三浦だけではなくて、多くの社員が協力をしてくれまして、この企画が実現しております。(その場にいた関係者を紹介)」

開発担当 三浦氏 プレゼンの中でのコメント
「顔料を他の材料と均一に混ぜ合わせるには高度な技術が必要なのですけれども、長年画材を作り続けてきたペンテルには先人の方々が積み重ねてくださった分散の技術が蓄積されていますので、こちらを今回のアートクレヨンにも応用して暗い色も明るい色も非常に発色の良いクレヨンにすることができました。」

このような発言の中にぺんてるのやさしい企業風土を(勝手に)感じました!

変化に対する葛藤と決意

開発担当 三浦氏のプレゼンの最後に作る側の気持ちとして語られていた内容が心に残っています。

その内容は…

ぺんてるの中で"クレヨンとパスは違うもの"ということが事実であり、大切にしてきた部分だった。
今回のプロジェクトではその部分を突破する必要があり「本当によかったのかな?」と今でも葛藤を抱いている

と語られていた事でした。(ニュアンスが違っていたらごめんなさい)

モノづくりとして新しい挑戦について説明する三浦氏
プレゼンの最後にプロジェクトを通じての想いが語られた。

(これは勝手な想像なのですが)社長や執行役員から プロジェクトの Go は出ているものの、ぺんてるとしてのこれまでの方針を変えるような一大事であり、担当として思い悩む部分もあったのでしょう。
(「これまでずっとこうだったじゃん!」という社内の常識を覆すような動きだったと推測)

私もいわゆる JTC(ジャパニーズ・トラディショナル・カンパニー)のメーカーでの製品開発経験が長かったこともあり「うわ~何か、わかるわ~!」と勝手に自分の体験を重ね、共感した部分でした。

しかし、最後には以下の言葉で締めくくられます。
人は新しいことを思いついて考えて、試して挑戦していく生き物、(中略)
アーティストの方は大人になってもそれ(挑戦)をずっとやれている方々だと思います。
こういった挑戦をずっとしている人が使うものが画材であって、
それを作っているメーカーとして、
これからどんなものづくりをしていくのかな っていうのを非常に考えるきっかけになる企画だったかな、と思います。」

当然企業として伝統的に守らなければならない部分もあったりもしますが、是非ぺんてるさんには今後も挑戦をしていって欲しいと思いました!

これからも楽しみにしています!

▼ ぺんてる「アートクレヨン」のクラウドファンディングページはこちら!

https://greenfunding.jp/lab/projects/7690/

関連リンク:これまでに参加した ぺんてる関係のイベント

■ 2017年『オレンズネロ 発売直前イベント』

■ 2017年「書く・描くって楽しい!発表展示会」

■ ぺんてる2018年 新製品発表会『伝えよう、みんなが表現者だ!』



  • この記事を書いた人

The そうじろう

モノ系ブロガー。2014年から「モノ好き。ブログ」を運営。製品レビュー歴は10年を超えます。長年とあるメーカーに勤務し製品設計・開発に従事してきた経験を活かし、独自の視点でその製品の良さ紹介しています。

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