スマホで操作する小型飛行機 Moskito(モスキート)の実機を入手しましたので、レビューします。このMoskitoはドローンとは違った面白いガジェットです。非常に軽量であるため、ドローンのように飛行制限がありません。周囲の安全をしっかり確認すれば、どこでも楽しめる事が最大の特徴です。価格は税込み 7,981円です。【追記】→ 2018年8月13日現在ロフトネットストアで 1,595円(税込)!ムッチャ楽しいのでぜひお試しを!!
実際に遊んでみた感想としては、価格分以上に十分楽しめる飛行機!という印象です。
最近休日にやる事がないなぁ・・なんて方にもオススメです!そして、彼氏さん、旦那さん、父の日なのにイイ贈りモノが見つからない!という方にもオススメです!もらった方は絶対喜びます!
今回はパッケージ内容や実際に飛ばしてみての感想などをお伝えします!
Moskito のレビュー用サンプルを 株式会社 セラヴィ様より提供していただきました!多謝!
目次
Moskito CLV-622 パッケージ内容
Moskito CLV-622 は、↓このような箱に入っています。横幅29.4cm 縦 25.4cm 奥行き 9cm程度のサイズ感。非常に軽量です。
微妙にグラデーションがかかっている、非常に質感の良いパッケージです。
↓側面には、楽しそうに遊ぶ姿の写真がプリントされています。本当、楽しいですよ!
パッケージの背面には、ジョイスティックが含まれていることを示す写真が掲載されています。右側には特徴が記載されています。
特徴として書かれている内容は以下の通りです。
- とても壊れにくい素材
- ジョイスティックとチルトの二つのコントロールモード
- 素晴らしいコクピットアプリ
- 夜間飛行モード
- 12分の飛行時間
- 60mまでの操作範囲
パッケージの文言は、英語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、フランス語で記載されており、日本語はありません。ちょっと心配になりますが、中には日本語の説明書が同梱されているのでご安心を。
それでは開封してみます。
トレーを引き出すと・・。書類の下に機体が見えています!
↓ ジャジャーン!!
(本当は全然違うけど)なんか、紅の豚に出てくる飛行機みたい!
↓ 内容物は、本体、予備のプロペラ、充電用ケーブル、ジョイスティック、説明書類です。
↓ 安全上のご注意は必ず目を通してから飛行させましょう!各種ルールなどが記載されています。
↓ 充電用USBケーブルは通常の片側MicroUSBのケーブルです。ケーブル長としては、37cm程度です。説明書には充電には付属のケーブルをお使いください、と記載されています。
なお、充電器(ACアダプター等)は付属していません。スマホ用のチャージャーを流用するか、購入をしましょう。
ジョイスティックは、スマホの画面に貼り付けて使用します。
内容物としては以上です!
なお、箱は公園等への持ち運び時に使用することになると思います。予備のプロペラについては、テープで張り付けたままをキープしておいた方がなくす心配がないと思います。
Moskito 各部をチェック!
それでは Moskito の各部をチェックしていきます。
↓ 前方はこのようになっており、Bluetooth通信用のアンテナも存在しています。(邪魔だから、といってカットしてしまわないように!)
この先端部のデザインが良くできていて、下側(プロペラではない側)が飛び出す事によって障害物に当たった場合にもプロペラが当たらないように考慮されているようです。ただし、これで安全というわけではなく、例えば長い髪の毛が引っかかると巻かれたり(気をつけてください)、指が触れてしまうとかなり痛いです。
プロペラはモーターに取り付けられています。
2枚の主翼は、間をプラスティック(?)の部材で固定されています。
主翼には、上昇のコントロールを行うための部品であるフラップが付属していません。どうやら、羽自体がやや上を向いており、モーターを回して飛ばすと上側への上昇力となるようです。
↓ Moskitoを手に持つと、本当にこの軽さに驚きます。
↓ 水平尾翼の裏側です。技適マーク、番号が記載されています。
↓ラダー(方向舵)です。金色の部分がコイルになっており、電流を流す事でラダーの向きが変わる仕組みのようです。(すげぇ!)
飛行機の機体裏側(?)に電源スイッチと充電用の端子があります。
USBケーブルを接続して、充電中は LEDが付きます。
・・途中ですが、Moskitoが気になってきた!という方。Moskito の在庫・価格の確認は、ロフトネットストアでどうぞ →CLV-622 TobyRich Moskito@ロフトネットストア
まずは、アプリを入れます。
Moskitoのコントロールはスマホで行います。専用のアプリをダウンロードしてインストールしましょう。僕は、tobyrich で検索しました。
↓アプリを開くと、下の画像のような画面が表示されます。「LEARN TO FLY」で勉強してから遊びましょう。
SETTINGの中、コントロールのモードなどが表示されます。
アプリの背景、コントロールモード(チルト、ジョイスティック)、旋回難易度、ライト点滅パターン、スマホ側のエンジン音が選択できます。ライト点滅パターンは、↓このLEDの光をコントロールするようです。
コントロールモードをジョイスティックにすると、左手で上昇力、右手で左右をコントロールすることになります。
(ジョイスティックの取り付け方向が上下逆でした(吸盤部分を上に取り付けるのが正解))
Moskito を飛ばしてみよう!
実際に飛ばしてみましょう。
今回はチルトモードでのチャレンジです。チルトモードでは、スマホの傾き(チルト)具合によってラダー(方向舵)が動きます。モーターはSTARTボタンを押すとデフォルトで80%の出力となり、そのまま上下に指を動かすと出力が増減します。
これは、かなり興奮してきます!
とても大切な事:とにかく失敗したらプロペラの回転を止める
ここでお伝えしておきたい事は、飛ばすには、プロペラの回転速度を80%程度にして、機体の下側中央付近をつまみ、優しく投げ出す必要がある事です。
プロペラが結構なスピードで回っているので、「ひょっとして投げ出さなくても飛ぶかも・・」と思い、回転数を上げた状態で手を離してみました。するとMoskitoは前に進まずひらひらと下に落ちました。この時、なぜか力強く回転するプロペラが指先にあたり「グゥワ!?」と激痛が走る事に・・。
遊んでみてわかった事は、とにかく何かに衝突するような不測の事態が起きたらスマホでコントロールしているボタンから指を離し、プロペラの回転を止める事です。Moskitoの一番危ない部分は、回転するプロペラです。墜落時にも回転しながら地面や岩にプロペラ当たるとプロペラが破損する可能性もあります。(そのために予備のプロペラが付属しているのでしょう)
そして、そのプロペラの回転数をコントロールするのがスマホのタッチパネルです。意識していないとコントロールしている指はそのまま、という場合や、意図せず触ってしまい回転数が上がっている状態という事もあります。
何かにぶつかりそうな場合には、まずは、スマホの画面から指を離す事を意識しましょう!
室内ではスペースが足りずうまく飛ばせず
このMoskitoを初めて知った時には、部屋の中でぐるぐると旋回させたら楽しそう!と思いました。
しかし実際に室内(我が家のリビング)で飛ばしてみると旋回にはならず、60度程度の弧を描いて墜落または壁に衝突するようなイメージで、とてもぐるぐる旋回はできそうもありません。(部屋が狭いので・・)
室内ではうまく飛ばす事できなかったですし、外で飛ばしたい!という思いもあり、河原へ行く事にしました!
どのように運搬するか?元箱は捨てないで!
河原までは電車で移動する必要があり、この Moskito をどのように運搬するのかが問題になりました。
Moskitoは飛行による衝突に対して十分頑丈に作られているのですが(=飛行速度、機体重量を考えると簡単には壊れなさそう)、例えば上から押さえつけられたり、他の力が加わると「バキッ」と壊れるはずです。(今の所そのような事は起きていません)機体をそのままリュックに入れて持ち運ぶ事はやはり難しいです。そうすると、やはり元箱での運搬が安全です。
↓ Moskito をトレーに入れて、さらに外箱に入れて・・
↓ 手頃なショッピングバッグなどで運搬しました。(南カルフォルニアにあるスーパー、Trader Joe’s のショッピングバッグです)
実際に飛ばしてわかった事
十分な安全が確保できる場所を見つけるのも少し苦労します。週末の河原にはそれなりに人がいて、駅からかなり離れる事に・・。
実際に飛ばし始めると、むちゃくちゃ楽しかったです!
風の影響が非常に大きい。
それなりに風が強かったのですが、機体が超軽量であるため風の影響が大きい事が第一印象です。多分、最もコントロール感を味わえるのは、風もなく十分な空間が確保される体育館の様な場所でしょう。
左右のコントロール、プロペラの回転数による機体上昇もできるのですが、風の影響が一番大きいです。トンビなどが大きく羽根を広げて、風の力でふわっと上昇したりしますが、それに似ています。
河原でしたので、周りにはトンボがいたり、空には鳥が飛んでいました。あー、似ているなぁ・・と思ったり。
あぁ、モノを飛ばすのはこんなに難しい事なのだなぁ・・と実感します。(そこが面白い!)
墜落しても壊れない。だけど汚れる(笑)
河原で飛ばしていたのですが、いろいろなドラマがあります。
飛行機は必ず落ちます。(着陸と墜落の違いはゆっくり落ちるかどうかの違いです(笑))
勢い余って、よもや回収不可能な場所に落ちるのでは!?という時も。↓ 川に落ちる気満々のMoskito。
子供の頃に凧を飛ばしていた時を思い出します。↓木に引っかかりました!(機体の形状が木の枝をしっかりキャッチしますからね・・)
このような数々のドラマチックな出来事がありながらも、機体は壊れることがありませんでした!
まぁ、汚れますがね・・。
お出かけにはモバイルバッテリー必須!
スペック上の連続飛行時間は、12分です。
バッテリーがなくなってくると、飛び方に勢いがなくなってきたり、接続が切れやすくなります。
20分間で満充電になるので、12分遊ぶ、20分充電のため休憩、12分遊ぶ・・という流れになります。
Moskitoが手元まで戻ってくればいいのですが、遠くに着陸する事が圧倒的に多いです。
そのため回収のために歩く!という行為が必要で、日頃運動しない僕にとっては、とてもいい運動になりました!
20分間の休憩の時には、ゆっくりと休めるようにヘリノックスのチェアを持っていくのがいいでしょう。
充電のためのモバイルバッテリーは忘れずに持って行きましょう!
バッテリーが切れるまで遊んで、充電する、という流れよりも、バッテリー残り半分まで遊んで充電する、というようなこまめに充電する遊び方の方が良いかもしれませんね。(結局トータルでの待ち時間はほとんど変わらないのですが)
旋回難易度を変えてみて欲しい
アプリの設定に、旋回難易度という項目があります。
初級、中級、上級の三つの設定があります。
初級の状態で思ったようにコントロールできないと思ったら 、中級にあげてみてください。
僕は、当初初級で飛ばしていたのですが、コントロールができないので途中から中級に切り替えました。
初級→中級→上級の違いは、(推測ですが)ラダー(方向舵)をコントロールするためのコイルに流す電流量を変えていて、その電流量によってラダーの角度保持力が変わるようになっていると思います。(保持力弱→保持力中→保持力大)
ラダーの角度保持力が弱ければ、無理な方向転換ができません。その代わり安定性が確保できます。=初心者向けと考えている。
ラダーの角度保持力が強ければ、機体はこのラダーの状態をモロに受けるため不安定になりやすくなります。=上級者向け。
飛ばさずにプロペラの回転数を上げると機体に沿ってかなり風が流れます。このプロペラの回転を上げた状態でラダーを操作した時に、初級の設定ではプロペラの風の影響を受けてラダーがほとんど曲がりません。中級、上級にすると、しっかりとラダーが曲がるのです。この現象から上記の推測をしています。
中級にしてから飛行機が周り始めました。風の強さなども影響がありますので、状況に応じて設定を変更するといいと考えます。
Moskito の飛行動画を作りました!
動画編集などがうまくないですし、音楽もつけられていませんが動画をアップしておきます。
飛行機を飛ばすことと、動画の撮影を一人でやっているため、どうしても動画の方が三脚に固定して撮影することになります。そのため、面白みに欠ける動画になっていることをあらかじめお断りしておきます。(頑張ったね!と自分を褒めてあげたい!)
Moskito 感想
これほどまでに楽しいモノとは思っていませんでした。Moskitoは、(遊んだことはないですが)安価なドローンとは異なる、航空力学(←これも知らないのですが)を考えながら楽しむ知的なガジェットだと言えそうです。
室内でもっと遊べるといいのですが、家にこもりがちな僕を外に引っ張り出してくれたいい友達です。
飛行機のラジコンなんて高嶺の花だと思っていましたが、こんなに気軽に楽しめるとは、すごい時代になったものです。
また、破損が心配ですが、何度墜落しても壊れることもありませんでした。
あまりゴリ推ししても仕方がないのですが、控えめに言っても Moskito は、オススメです!(気軽に楽しめる新分野!ドローンと違い飛行制限がほとんどありません)
自分へのプレゼント、彼氏へのプレゼント、子どもへのプレゼント(保護者により監督してください)、学校などでの飛行イベントなども面白いと思います。(怪我の可能性もあるので十分注意してください)