英語学習時の辞書引きを圧倒的にスピードアップしてくれるツール、スキャン式電子辞書『Yiida』 を使ってみましたので紹介します!『Yiida』はスマホアプリとの連携により"指差しだけ”で辞書引きができる超便利なガジェット辞書です。高校生や社会人を中心とした英語学習のスピードアップにかなり役立つオススメ文具といえます!『Yiida』はテキストブックを使用した長文読解などに特に役立つ存在だと思いました!これは便利です!!
*今回はメーカーさんから商品の提供を受けてレビュー紹介しています。記事内容についての制約は受けておらず、感想を素直に書いています!
スキャン式電子辞書『Yiida』は↓こちら図のように筒状の『Yiida』本体にカメラがついていて、カメラが指差しされている単語を認識。その単語の意味などがスマホに表示されるというモノです。
『Yiida』は英和辞典にのみ対応しています。
▼ 今回紹介する製品、スキャン式電子辞書『Yiida』は↓こちら!
目次
「文房具総選挙2020」の【トレンド部門】勉強がはかどる! 学生応援文房具部門 にもノミネートされた注目のガジェット。
スキャン式電子辞書『Yiida』は、「文房具総選挙2020」の"【トレンド部門】勉強がはかどる! 学生応援文房具部門" にもノミネートされています!詳しくはこちら
結果発表は2020年5月23日(土)。雑誌『GetNavi』7月号、および「GetNavi web」にて発表されます!!
本当なら僕も投票したかったのですが、情報を知った時にはすでに投票を締め切っていました!!
【追記】
「文房具総選挙2020」の結果が発表されました!!『Yiida』は「学生応援文房具部門」第2位でした!!(1位は 三菱鉛筆「ユニボール ワン」)
『Yiida』は斬新な商品でユーザーさんの数が少なく投票が集まりにくかった可能性もあります。1位が取れなかったのは残念ではあるのですが、激戦区の中で2位獲得というのもなかなかの成績だったと思います!
結果発表以降、このレビュー記事にも多数アクセスをいただいています!(結構購入される方が増えているようです)
Yiida基本スペック
スキャン式電子辞書『Yiida』の開発・製造元は、2018年に上海に設立されたテクノロジー企業である「上海翎腾智能科技有限公司」。
画像センサーにはソニーの IMX214 を使用。IMX214 はセンサーサイズ 1/3インチ、13MピクセルのCMOSセンサーです。(IMX214は4Kドライブレコーダーなどに利用されているようです)
そこで得られた画像を、インテルの Movidius MA2450 というチップを使って Ai による画像認識を行った上で翻訳の処理を行います。
認識した単語情報はスマホに転送され、アプリ内で研究社「新英和中辞典」(第七版)による検索結果を表示するシステムです。
研究社「新英和中辞典」(第七版)は2003年に改版された最新版。版を重ねることで語数も多くなっており、信頼できる一冊という印象ですね。
以下は研究社の書籍紹介ページからの引用。
9年ぶりの改訂版。総収録語数10万超。学習辞典の枠を越え、よりいっそうの実用に堪えるよう、情報技術用語を中心とする新語に加え専門語も増強して語彙を大幅に拡充した。類義語・語源などの補助的な情報も再検討し、より深い読解や、単語の理解・記憶の手助けになるよう配慮したほか、発音表記も近年の研究成果に基づき刷新した。用例についてもより現代的になるよう適宜見直し、すべて英米人編集委員の校閲を経た。
・総収録語数10万超
・情報技術用語を中心とする新語のほか、専門用語も大幅に補強.
・より深い読解と、単語の理解・記憶に役立つ類義語・語源
・最新の研究成果に基づく発音表記
・定評ある用例はすべてネイティブスピーカーが校閲
『Yiida』の基本スペックは以下の通りです。
ワイヤレス接続 | Bluetooth 4.0 |
質量 | 190g |
本体サイズ | 34x34x162mm |
ブラケット素材 | ポリカーボネート |
ハウジング素材 | アルミニウム合金 |
サポートシステム | Android 4.4またはiOS9.0以降 |
バッテリー容量 | 3,000mAh |
電池の種類 | リチウムイオンポリマー電池 |
入力電圧/入力電流 | 5V/2A |
動作温度 | 0℃~40℃ |
認識カバー範囲(スキャンエリア)は1750㎠ で、A4(210mm×297mm)の見開き分以上をカバーしています。(A4の見開きは、210mm×297mm×2=1247㎠)
単語に指をあてるとわずか0.3秒で文字を翻訳!
底面は吸盤になっており、設置の安定性も確保されています。
Yiida 実機レビュー
それではスキャン式電子辞書『Yiida』の実機を確認していきましょう。
↓ こちらが『Yiida』のパッケージです。
↓ 裏側には各種認証マークと必要なアプリへの誘導が行われています。技適とPSEマークがあるので安心です。
↓ 開封してみると、『Yiida』本体が見えてきました。パッケージの写真は実物よりも小さめですね。
↓ 内容物は以下の通り、本体とUSBケーブル、そして簡単な説明書です。説明書は日本語化されています。
『Yiida』はコンパクトで軽い!
実物を触ってみて驚いたのはそのコンパクトさと軽さでした。長めのポケトルというところでしょうか。
↓ 重量は、本体のみで実測199gでした。(スペック上は190gなので少し誤差がありました)
↓ この指かけに親指を載せて、スライドさせると電源オンします。
*他のレビューにて手を挟みそう、という記載も見ました。閉じる時に上部を押して閉じると手を挟む可能性があります。閉じるときも上の写真のように、親指を載せてスライドさせれば挟み込む可能性はかなり低くなりそうです。
↓ 『Yiida』の電源をオンにした状態。LEDは2つあり、一つは電源状態を、もう一つはBluetoothの状態を表します。電源状態は75%以上が白、25-75%が黄、25%以下で赤に変化します。BluetoothのLED表示は接続すると消灯します。
↓ スライド機構はかなりしっかりと作り込まれています。(壊れなさそう)
使う時にスライドしてオンし、使い終わったらスライドして短くしてオフします。
↓ 充電は今どきの製品らしく、USB-C なのがうれしいですね。
吸盤機構がスゴイ。
細くて長い『Yiida』の本体です。これを机の上に立てるとちょっとした振動で倒れてしまいそうです。
ここはよく考えられていて、『Yiida』の底面は吸盤のようになっており倒れにくくなるような工夫が施されています。
この吸盤機構が不思議なつくりになっていて、本体を延ばしたときだけピタっと引っ付くようになっているのです!よくできている!!
Yiida専用アプリで楽々辞書引きが実現!
『Yiida』を使うにはアプリが必要です。(アプリストアにて「Yiida」で検索)
ダウンロード後にはメールによるユーザー認証が必要です。(メールアドレスを入力すると、メールで認証番号が送られてきます)
認証番号を入れるた後、パスワードの設定をすればOKです。
その後は、『Yiida』の電源をオンにしてBluetoothのペアリングを実施します。
これで使えるようになります!かなり簡単です!
アプリの設定には、自動発音、アクセント選択などの項目があります。
自動発音を設定すると、指差しで検索した際に音声で発音するかどうかの選択が可能です。発音は『Yiida』本体ではなくスマホのスピーカーから音が出ます。
[アクセントを選択]では、アメリカ発音かイギリス発音から選択が可能です。(結構違うので注意ですね)
辞書はダウンロードしておくことができます。(オフライン辞書) 辞書の容量は70.8MBです。
オフライン辞書をダウンロードしておくと、辞書コンテンツをネットワークから転送する必要がなくなるため通信量を減らすことができます。ただし、検索対象の言葉が語形変化(例えば-ingなど)している場合には、Yiida→スマホアプリ→サーバーで原形に変換→スマホアプリ→結果表示 というルートを通るため検索結果が表示されません。快適に使うにはネットワークへの接続が必須だと思ってください。
また、この『Yiida』アプリは本体を接続したときだけ辞書として使えます。普通の英和辞典としての利用はできず、『Yiida』本体が認識した単語の意味が表示されるだけなのです。(後述の復習機能は『Yiida』本体なしのアプリ単体でも使えます)
さあ、アプリをインストールして『Yiida』とペアリングしたら、後は知りたい単語を指で差すだけです!
Yiidaを使ってみた感想
指差せば意味を瞬時に表示。これはスゴイ。
使ってみるまでは「大したモノではないだろうなぁ・・」と思ってしました。(←メーカーさんごめんなさい!!)
しかし、実際に使ってみるとスゴイ!正直、感動しました。単語を指差しするとスマホアプリにその単語の意味が瞬時に表示されます!!この速度が結構速い!!
まずは魔法のような現象に驚き、次に、その認識力の高さに感心し、さらにその認識スピードに驚くという展開です!
実際に使っているシーンを動画で紹介します。(発音については少し遅れて再生されます。指差しのタイミングからスマホ側画面に結果表示されるまでの短さに注目してください)
↓ お手数ですが、できれば日本語字幕をオンに!(字幕で説明しています)
もうこれ以上の説明はありません。
とにかく、単語を指差しするとスマホ画面に辞書の内容が瞬時に表示されるのです!
電子辞書の場合、ポチポチとスペルを確認しながらキーボードを押す時間が結構かかりますが、これが不要となる夢の世界です!!
電子辞書を使っての辞書引き時間を考えると圧倒的に時間短縮できることがわかります!
実際の指差しから結果表示までの時間は0.6~1.0秒程度のイメージです。
今回はオフライン辞書をダウンロードし4G回線で通信させています。
推測ですが、結果が表示されるまでには、ピント合わせ、指の静止の判定時間、文字の認識、辞書にヒットするか確認(ここでヒットすれば表示)、辞書にヒットしなければ原形をセンターサーバーに問い合わせ、原形データのリターン、そして結果表示となっていると考えられます。したがって検索結果表示までの時間も指差しした単語の形(複数形、過去形、進行形など)によって変化するようです!
それでも、この手軽さは病みつきになります!!
復習機能もある
『Yiida』電子辞書アプリの機能として、復習機能があります。
これまでに辞書引きした単語=理解できていなかった単語 がランダムに10個出現します。
綴りを見て意味を思い浮かべてからタップして翻訳結果を見る という単純な単語カード形式の復習機能ですが、単純ながらも繰り返せば確実に力になります。
何日連続で学習したかの状況も表示されるのでモチベーションも持続します。
復習機能は、なかなか良い機能です!!
不都合があればサポートに問い合わせを
今回のレビューにおいて実は裏話があって、当初使い始めた時には認識しない単語が1ページに数語あったり(これが何度やっても認識しない)、特定の単語を指差しするとアプリが必ず落ちる現象があり「これじゃあ使いモノにならない!」とレビュー途中でお断りしようしたほどダメな状態でした。
現象について詳細に伝えたところ、アプリを更新してリリース(1.4.4)してくれました。この対策アプリではほぼ認識率100%になりました!(恐るべき対応スピード!)
もし認識しないなどの問題があれば、アプリから「フィードバック」から情報提供するか、Amazonでの販売元である fuji-genhigh に連絡することをオススメします。
まだまだ日本での購入者からのフィードバックは少ないと思いますので、具体的な現象をインプットすれば、より改善されると思います!
『Yiida』の魅力は何なのか?
最近はポケトークのような音声翻訳機も手ごろな価格で購入できるようになりました。また、カメラで文章などを撮影してテキストを抽出、抽出したテキストをweb翻訳する事なども簡単にできる時代です。"英語力不要な時代"が近い可能性もあります。
便利にはなりましたが、学校での授業や入試対策、ネイティブとのダイレクト感のあるコミュニケーション、生身で生きる力としての英語力はまだまだ必要です。英語力をつけるには、学習が欠かせません。
単語毎に辞書を引きその単語の正確な意味を知り、変化形を知り、発音を知り、その他の用法などの周辺情報を知るような基本的な学習プロセスはまだまだ大切です。
ポイント
- 便利な時代になっても、英語学習は必要
- 辞書を引き、単語の意味、発音、用法を学ぶ学習プロセスは大切
今や高校生では必携となった電子辞書も非常に便利です。紙の辞書をそろえるよりも圧倒的に軽く、コンテンツも豊富で、多機能です。
便利な電子辞書の欠点は、辞書引きに時間がかかる点です。
机に置いたり、両手で持ったりするスタイルがありますが、どのような形であれキーボードで一文字ずつ単語のスペルにしたがって入力するのは手間で時間がかかるのです。
『Yiida』は、デスク上での作業が前提であったり、スマホが必要だったりしますが、辞書引き時間が圧倒的に短縮されるのが最大の魅力です。
文字数や電子辞書のキーボード入力に対する習熟度にもよりますが、例えば綴りの入力に10秒かかっていた時間が0.3秒に短縮されるイメージです。
ひょっとすると電子辞書のキーを打つことで綴りの記憶にプラスになるのかもしれません(ここは懐疑的)。
それよりも『Yiida』を使って辞書引き時間を短縮し、まとめノートの作成時間にあてたり、より学習量を増やしたりする方が英語学習にとって効果的ではないかと思います。
『Yiida』を一度使えばもう元の辞書引き生活には戻れないはずです。(いかに辞書引きで人生をロスしていたことか!)
電子辞書にプラスして『Yiida』を購入するのがオススメ
ただし、電子辞書を購入せず『Yiida』だけで英語学習ができるか?といえばそうではありません。
『Yiida』はデスクでの学習が前提で、さらにスマホ連携が必要な点から、電子辞書のサブという位置づけで『Yiida』を購入するのが良いでしょう。
使える時には『Yiida』を使い、スマホ利用ができない環境(学校の教室内での学習、寝転んでの読書など)では電子辞書を利用するようなイメージです。
ポイント
- 電子辞書のサブとして『Yiida』を用意
- デスクでの学習では『Yiida』を積極的に使い時間短縮
- その他のシーンでは電子辞書を使うハイブリッド利用がオススメ
ちょっとした『Yiida』に対する不満点
僕が感じた『Yiida』に対する不満点としては、『Yiida』を購入し「新英和中辞典」が入っているアプリをダウンロードしているのに、任意の単語を手入力で検索できない点です。(文字を手入力しての電子辞書的な使い方ができない)
ここは改善してもらいたいところですが、アプリ単体での検索を実現しようとするとライセンス管理を強固にする必要があり開発コスト等に跳ね返ってきます。
どうしてもスマホで「新英和中辞典」を使いたいという場合には別アプリになりますが、専用のアプリを購入するのも手です。価格はiOS版で2,200円です。(僕としては電子辞書との併用をオススメしているのでスマホでの辞書引きに固執する必要はないかな、と考えています)
まだ改善点できる点はあるとは思いますが、『Yiida』の簡単操作、圧倒的な辞書引き時間の短縮効果は魅力的です。
『Yiida』は"買い"か?
『Yiida』はクラウドファンディングのMakuakeにてプロジェクトをスタートし、2020年1月から商品の発送を実施しました。
現在はAmazonで購入が可能です。→ Amazonの『Yiida』商品ページ
Amazonのレビューは現在14件。★の数は4.2です。
レビュー内容について、一通り確認しました。低評価(★1つ)のレビューが一件ありますが、購入直後にAndroidアプリが見つからず返品したという内容でした。返品直後にAndroidアプリが見つかったそうで、今となっては状況が違うため参考とするかは判断が必要です。レビューでは、ほぼ全員が『Yiida』に満足されている傾向にあり、スピードや簡単さが評価されています。要望としては、辞書を変えたいという要望がいくつかありました。(確かに好みの辞書に変えたいという要望は良くわかります。ロングマンやオックスフォードなどの英英辞典の結果も表示されるといいですね)
『Yiida』では指差しで辞書引きができるという特徴からもわかるように、手軽さを追求した仕様であり、素早く、簡単に結果にたどり着けるように設計されています。複数の辞書での横ぐし検索や英和と英英などの切り替えなどは"電子辞書におまかせ”という分野だと考えます。
『Yiida』のAmazonでの価格は18,590円(税込)。より効率的な英語読解・英語学習が実現できる事を考えると『Yiida』はリーズナブルで試す価値が十分あると考えます!
特に英語と向かいあうことが多くなって来だした方で、英和辞書を引く回数の多い方ほど『Yiida』の購入がオススメです。
逆に「英語翻訳なんてweblioやアルクなどのオンライン辞書で十分」、「電子辞書も持っているし辞書引きをそこまで効率アップする必要もない」とお考えの方には不要な製品です。
また、「単語がかなり頭に入っていてあまり辞書を引かない」という方も、あまり必要はありません。
『Yiida』は、英語学習や英語の読解にある程度の時間をかけている方などにオススメで、特に便利かも!と思うのは、英語圏への留学者(短期・長期問わず)、転勤者などは大量の英語と触れ合う必要があり、慣れていない初期段階においては『Yiida』にサポートしてもらうと良いでしょう。(特に留学の方は、学校での課題量がかなり多いので時間を節約したいはず!)
『Yiida』は、こんな方におすすめ
- 英和辞典を引く回数が多い方
- 受験勉強・試験勉強などの時間をできるだけ短縮したい方
- 辞書を引きながらの英語文書の読解が必要な方
- 英語圏への留学や転勤をされる方(および帯同される家族の方)
また、上記のおすすめ対象の方へのサプライズギフトとして『Yiida』を贈るのも非常にインパクトがあり、喜ばれると思います!!
(例えば米国への転勤の方にプレゼントとして贈るなど!電子辞書は持っていても『Yiida』は持っていないハズです!)
▼ 今回紹介した製品はこちら!(執筆時点で『Yiida』を購入できるのはAmazonだけのようです)