お子さまが高校に入学される際に必要となる電子辞書。タブレットやさまざま学用品を用意しなければならないなか、ある程度の金額のかかる電子辞書選びには悩むところ。この記事では、2024年に高校に入学するお子さまのための電子辞書について、違いと選び方を紹介します。
このブログでは2018年から毎年高校生向けの電子辞書について紹介しています。「高校生向け電子辞書オススメ10選」などの記事でありがちな内容としては「安くなっている旧モデルを買え!」というスタンスが多いのです(私自身もデメリット、違いを紹介した上で私もオススメすることがあります)が、実際には学校でカシオの電子辞書が斡旋されている場合、かなり良心的な価格で最新モデルが手に入る素晴らしい機会です。悩む時間ももったいないため、斡旋されている電子辞書を購入するとよいでしょう。(留意点あり。最後までお読みください)
学校で斡旋販売されているカシオの電子辞書(エクスワード)には以下の種類があります。(一方だけを斡旋、両方を斡旋のパターンがあります。
モデル名(コンテンツ数) | 収録コンテンツ数 | 価格例 | 市販モデル型番 | |
英語国語教科モデル AZ-SX4920 | 260 | 37,000円 | XD-SX4920 | |
学校専用モデル AZ-SX4110edu | 120 | 28,000円 | 該当なし |
目次
AZ-SX4920 と AZ-SX4110edu どちらを買う?
最近は iPad などのタブレットを学習で使用するため、セイコー辞書アプリなどを購入・利用するケースも多いようです。
それでも「調べるなら電子辞書」という場合も多いし考えます。(仕事でも二画面の方が効率が良いように、タブレットで教科書画面を表示し、別画面、しかも物理キーボードのある電子辞書を併用した方が学習効率が高そうです)
その中で、AZ-SX4920 と AZ-SX4110edu の両者が学校で斡旋されている場合にはどちらを買うべきなのでしょうか?
AZ-SX4110edu では多くの辞書を収録。これで十分では?
AZ-SX4110edu では以下の辞書を収録しており、高校生の学習においてはAZ-SX4110eduで十分という印象です。
【AZ-SX4110に収録さている辞書】
- デジタル大辞泉(第二版)
- 明鏡国語辞典 第三版
- 新漢語林 第二版
- 新全訳古語辞典
- 明鏡 ことわざ成句使い方辞典
- 大修館 四字熟語辞典
- ジーニアス英和辞典 第6版
- ウィズダム英和辞典 第4版
- オーレックス英和辞典 第2版 新装版
- ベーシックジーニアス英和辞典 第2版
- ロングマン現代英英辞典 6訂版
- ジーニアス和英辞典 第3版
- ウィズダム和英辞典 第3版
AZ-SX4920 ではさらに多くのコンテンツを収録
当然 AZ-SX4920 にはコンテンツが多いため、例えば以下のような辞書を収録しておりより高度な学習が可能です。
【AZ-SX4920が追加で収録している辞書】
- 広辞苑 第七版
- 新明解国語辞典 第八版
- 角川類語新辞典
- 三省堂 反対語便覧[新装版]
- 現代カタカナ語辞典
- 旺文社古語辞典 第十版
- 旺文社全訳古語辞典 (第五版)
- 三省堂 全訳読解古語辞典 第五版
- リーダーズ英和辞典 第3版
- オックスフォード現代英英辞典(第10版)
- オックスフォード連語辞典
- ロングマン英語アクティベータ 第2版
- オーレックス和英辞典 第2版
- 英語類語辞典
- 楷行草 筆順字典
上記リストでは辞書・辞典にフォーカスを当てていますが、SX4920にはほかにも各種学習コンテンツが豊富です。
「キクタン」や「ひとり歩きの会話集 英語」などのコンテンツを多数収録しています。これら多数のコンテンツとの出会いにより各種学習に興味をもつきっかけになる可能性もあります。(最終的に学習のやり込みは問題集などの書籍になるのでしょうか)
どちらを買うのかの指針
AZ-SX4920 と AZ-SX4110edu のどちらを購入したとしても学校での勉強においては大きく違いは出なさそうです。(SX4920の購入を指定していい場合)
そのため基本的には「欲しくて予算に合う電子辞書を購入する」と考えます。
例えば在学中に海外留学も考えたい(英語学習に対して積極的)、大学でも継続的に使いたい(広辞苑が欲しいなど)というような場合には SX4920 を選択するべきでしょう。
英語国語強化モデル AZ-SX4920 は価格に注意
ハイスペックモデル・英語国語強化モデルの AZ-SX4920 の一般販売版である XD-SX4920 が斡旋価格(一例として 37,000円)よりも安い価格で販売されているケースもあるためご注意です。
カシオ計算機は 2024年新入学生向けのニューモデルは発売していません。そのため、カシオ 高校生向け Ex-word の最上位機種である SX4920 はすでに発売から1年以上が経過しています。そのため価格を低くして販売しているショップが存在しているわけです。
なお、2023年度学校専用モデル「AZ-SX4920」とカシオ電子辞書高校生用一般販売モデル XD-SX4920 との違いについては別の記事にて詳しく紹介しています。
価格差としては僅差であり、キャリングケースや3年保証の付属を考えると学校で販売されている AZ-SX4920 を購入した方がよいでしょう。
「うちの子はハイレベルな学習をする!(かもしれない)」と思われる場合、かつ学校でも斡旋がある場合には AZ-SX4920 をご購入ください。
学校斡旋モデルの問題点
カラーもケースも他の生徒と同じ
リーズナブルな価格である学校斡旋モデルの電子辞書ですが、問題点があるとすれば 本体カラー、専用ケース 含めて他の生徒と全く同じになってしまう点でしょうか?
これらについてはステッカーなどを貼って対策がされるとは思うため、あまり問題ではないかも知れません。
提案としては、テプラなどのラベルライターの活用。スマホから接続してプリントできるモデルはかなり便利です!
または SX4920 という上位モデルでは 6教科対応モデルと呼ばれている XD-SX4820 を購入する手もあります。SX4820はコンテテンツ数 230でカラーが5色用意されています。お友達と違いをつけるなら XD-SX4820 をチョイスしてもよいでしょう。
シャープの Brain も良いですよ!
私はカシオのエクスワードもシャープのブレーンも両方購入したのですが、最終的に使っているのは実はシャープの Brain です。
エクスワードよりもBrain の方がスリムなデザインで手になじむ厚みであるところや質感が気に入っています。
シャープ Brain ならバッテリーもUSBでの充電式というのもポイントです。PW-H2ならカラーも豊富です。
▼ シャープ Brain は2024年春モデルを上位モデルのみリリース。価格は高いです。
カシオなら予備の単三電池の準備を!
学校斡旋モデルではカシオが紹介されるケースが多いでしょう。カシオ エクスワードの場合には電源が単三電池です。これはメリット(入手性が高い)でもありデメリット(本体の厚みに制約、交換が必要)でもあります。
カシオ エクスワードの電子辞書を使用していると、電源である単三形乾電池の交換が発生します。コンビニなどで購入すると価格が高いため、あらかじめご家庭に単三電池のストックを準備しておくことをオススメします。
エネループなどで充電しながら使うのもありですが、メンテナンスが容易な単三形アルカリ乾電池での運用がベターでしょう。
我が家には、Amazonベーシックの乾電池を常備しています!
多めに購入しておくと、災害時にも役立つはずです!(懐中電灯に使えるように単2、単1へのアダプターを用意しておくとより安心)
電子辞書選びは非常に悩む内容ですが、この記事が皆様の参考になりましたら幸甚です!