ニコンZ30を購入しました。Z30は購入したけど「どのチャージャーを購入すればいいの?」と悩まれる方も多いと思います。この記事では自分でケーブル・チャージャーをZ30と組み合わせて試して導きだした "オススメのUSBチャージャー、USBケーブル" を紹介します!
僕が購入したZ30はバッテリーをカメラに入れると残量がほとんどありませんでした。(電池赤表示でした!)
ニコンZ30 には純正のチャージャー(MH-32)は付属せず、USBケーブルが付属するのみです。
「さて、バッテリーを充電するにはどうするか?」を考え、試してみた経験がこの記事執筆のモチベーションです。
いろいろ試してみた結果、Z30を購入したのなら充電環境として次の二つのモノを購入すべきだと考えました。
購入した方がよいモノ
- 両端が USB Type-C のケーブル
- USB Power delivery(パワーデリバリー) に対応したUSB充電器
付属のUSBケーブルを使っていると充電が遅いケースが多いため、充電環境を整えた方が安心で効率的です。
両端がUSB-Cのケーブル と USB PDに対応したUSB充電器 を購入しましょう!
既にそれらを所有している方は新規に購入せず使いまわせばOKです。(どうしても…という場合以外は、カメラに同梱されているUSBケーブルは使わない方が効率的に充電・給電できます)
僕の方で実際に充電確認(主に電圧・電量を確認)をした USBケーブル と チャージャー については後程紹介します。
Z30は購入したけど「どのチャージャーを購入すればいいの?」と悩まれる方はぜひ最後まで読んでください!
目次
なぜ付属のUSBケーブルを使わない方がいいのか?
付属のUSBケーブルを使わない方がよいと考える理由は以下の2点です。
- 付属ケーブルでは流れる電流が少なく、バッテリーの充電に時間が遅い。USB PDを使えば充電が早い。USB PDを使うには両端USB-Cのケーブルが必要。
- 両端がUSB-Cのケーブルを使って給電(USB PD)すれば、撮影中にバッテリーを消耗せずに済む。
充電にどの程度かかるのか?付属のケーブルだと充電が遅い可能性が高い。
1点目「バッテリーの充電に時間がかかる」について具体的な数字をあげると…
残量のないバッテリーをフル充電するまでの時間:約7時間40分 (入力5 V/500 mAの場合)
なのです。(ニコン 活用ガイド(Web版) に記載の数字)
正直耐えられない。
実際にZ30に付属していたUSBケーブルとUSBチャージャーとで接続して充電した場合には、5.040V 0.480A (2.419W) でした。
ただし、パソコンのUSB端子の規格や種類によっては、充電時間を短くできる場合があります という記載もありました。(ニコン 活用ガイド(Web版))
付属のケーブルでも早く充電できる環境もあるのかもしれませんが、両端USB-Cのケーブル+ USB PD対応のチャージャーで充電した方が確実に早く充電が可能です。
実際にZ30と両端USB-CのケーブルとPD対応USBチャージャーを使って充電した場合には、4.632V 1.849A (8.547W) でした。単純計算で 3.5倍の電力をカメラに供給できています。
実際の充電を試したところ、約 1時間40分 で充電が完了しました。
*「撮影できません。バッテリーを交換してください」の表示が出るレベルからの充電。メーカー基準の「残量のないバッテリー」より容量が残っているため、充電時間は短かめに出ていると推測します。
確認条件:カメラで純正バッテリー EN-EL25を撮影できなくなるまで消耗させる。
「撮影できません。バッテリーを交換してください」の表示が出るレベル。
Anker 511 Power Bank から Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル 、ルートアール チェッカーRT-TC5VABK を介してカメラのUSB端子と接続。カメラのバッテリーを充電し時間を計測。
ちなみに、別売の ニコン純正 バッテリーチャージャー MH-32 の場合には、約2時間30分 です。カメラを充電作業に占有されずに済むのが魅力。ただし、価格は以下の通り。高いです。
コスト面を考えると、両端USB-Cのケーブル+ USB PD対応のチャージャーの追加購入がオススメです。
両端がUSB-Cのケーブルを使っての給電であれば、バッテリーを消耗しない。
Z30の活用ガイド(Web版) の 「ヒント:付属のUSBケーブルや別売のUSBケーブルUC-E25を使用して給電する」には以下の記述があります。
パソコンからの給電に付属のUSBケーブルを使用する場合、給電中もカメラのバッテリーは消耗します。
別売のUSBケーブルUC-E25を使用する場合、カメラのバッテリーは消耗しません
(パソコンの機種や仕様によってはカメラのバッテリーが消耗する場合もあります)。
Z30は撮影中などにUSBケーブルからの電力での動作が可能なのですが、付属のUSBケーブルの場合には給電していてもカメラのバッテリーを消耗してしまいます。(給電しない場合よりもバッテリーは長持ちするというメリットはあります)
これが 別売のUSBケーブルUC-E25 を使えば カメラのバッテリーを消耗しない、というのです。
UC-E25 は特別なケーブルではなく、両端が USB Type-C の普通の USB-C ケーブル です。
つまり 両端がUSB-Cのケーブルを使って電力を供給すればバッテリーの消耗を心配することなく配信・動画撮影ができるのです!
(実際には発熱、仕様としての記録可能時間、カードの容量の制約などでカメラが止まることはあります。(とくに4Kの発熱)それは別の問題としてここでは取り上げていません)
実際に確認してみました。
例えば、バッテリーが消耗し、撮影できない状態のカメラ(電源をオンすると「撮影できません。バッテリーを交換してください」というメッセージが表示される状態)において、
付属ケーブルで給電して電源をオンすると、動画撮影は開始できましたが、すぐに「撮影できません。バッテリーを交換してください」というメッセージが表示され撮影不能になりました。
しかし USB PD で電力を供給して電源をオンするとメッセージを表示せずに動作し、撮影が可能でした!!
Z30のユーザーさんは 動画撮影・配信がメインであるため長時間カメラをオンにしておきたい方が多いと思います。
両端USB Type-C のケーブル+USB PDチャージャーを使って給電すればバッテリーの消耗を心配せずに済みます!
これが 両端USB Type-C のケーブル+USB PDチャージャー の購入をオススメする理由です!
おすすめのUSB-Cケーブルとチャージャー
僕の方で確認したUSB-C=USB-CケーブルとUSB PDに対応したチャージャーについて紹介します。(手持ちの機材のほとんどがアンカー製品であるため、アンカー製品が中心でスミマセン)
Z30におすすめのUSBケーブルはコレ!
Z30に合わせて使いたい!
いえ、ニコン製品に合わせて使いたいUSBケーブルは 「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル レモンイエロー」です!
このイエローがちょっとニコンっぽくてカッコイイ!
アンカーのこのFlowシリーズのケーブルは、ケーブルがしなやかで絡みにくく、質感が最高です!撮影時にも接続しておくならば、このしなやかなケーブルならば取り回しが楽です。
若干お値段高めですが、このケーブルは一度使うとやめられません!オススメです。(既に三本くらい購入しています)
他にもカッコイイ・かわいいカラーが揃っています!ぜひチェックを!
Z30におすすめのUSBチャージャーはコレ!
ニコン Z30への電圧・電流を観測していると、5V 3.0A のモードをサポートしているチャージャーであればよさそうです。
ここではZ30との組み合わせで5V 1.8A程度を出力していることを確認済のチャージャーを紹介します!
ご理解いだいているかと思いますが、チャージャーだけを購入するのではなく、両端がUSB-Cのケーブルもあわせて用意してください。
安くて軽くてコンパクトなモデル
価格が安くて、コンパクトなモノなら Anker PowerPort III Nano 20W がオススメです。
スマホの充電にも使えます。(ご自身のスマホが対応しているかはご確認いただきたく)
ノートPCにも使いたい場合
一つのUSBポートだけで良いならシンプルに上記の Anker PowerPort III Nano 20W がオススメですが、せっかくPD対応のUSBチャージャーを購入するのならカメラだけでなくノートPCにも使いたい!という場合には、以下の Anker Nano II 45W、Anker Nano II 65W がオススメです。(ノートPC付属のアダプターの容量を見てワット数が1つの目安)
▼ 45W
▼ 65W
一度に複数の機器を充電したい場合
1台で同時にノートPC、スマートフォンなどもチャージしたい場合には、3ポートある Anker 735 Charger (GaNPrime 65W) がおすすめです!(少し高価ですが複数ポートあるので非常に便利!)
※ Anker 735 Charger (GaNPrime 65W は今予約して8月27日 (土) 〜 8月28日 (日) に配送予定の新商品です。先行してサンプルを入手して紹介しています!
同じ 65Wの Anker Nano II 65W と比べると若干重量は多くなるのですが、サイズ感としては逆にAnker 735 Charger (GaNPrime 65W)の方が小さくも感じます。
このチャージャーが1つあるとかなり便利です!!一人旅ならコレ一つで行けそうです!
*3ポート同時利用で合計65Wの出力です。
外出先での充電・給電にも便利な「バッテリー機能付きチャージャー」もオススメ!
大きな電流でカメラに電源が供給できればよいため、充電・給電はPD出力に対応したモバイルバッテリーでもOKです。
モバイルバッテリーを使って撮影中は給電したり、移動中・休憩中に充電できると便利です。
実はモバイルバッテリーとUSB-Cチャージャーの機能の両方を持つ、「バッテリー機能付きチャージャー」というものが存在します。
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000) (5000mAhモバイルバッテリー搭載 USB充電器/USB PD対応)
Anker 511 Power Bank はモバイルバッテリーを内蔵しています。
コンセントに挿しておけば内蔵のモバイルバッテリーが充電されます。
コンセントを挿した状態でカメラをつなげばチャージャーになり、充電・給電ができます。
コンセントを外した状態でカメラをつなげばモバイルバッテリーとして動作します。
デザインも良く、スリムなのでオススメです!
これは便利です!
「もう少し安いモノを!」という場合には、少し前のモデルもオススメです。(このモデルも大人気!)
2個のバッテリーをセットして充電できるギャングチャージャーも便利!
充電時間は早い!とは言えないのですが、2個のバッテリーをセットして充電ができるギャングチャージャー(←勝手に命名)も実に便利です!(使っています)
寝る前に2つのバッテリーをセットしておけば、朝起きる頃には両方充電完了されています。
しかも価格が安い!(別途USBチャージャーが必要です!)
Z30のサードパーティー製バッテリー充電器は「MH-32 互換」というキーワードで検索すれば同じ形の商品が多数表示されます。アンカー製品のようなメーカー品とはいえないため、安全性としてリスクが多少あるかもしれません。(自己責任で!)
充電が高速にできているのかを確認したい方はチェッカーの購入を!
普通の方には不要かもしれませんが、USB PD でどのような 電圧、電流 が流れているのかを確認したくなるケースが多くなってきます。
USBチェッカーが1つあると非常に安心します。
▼今使っているUSBチェッカーはこちら
以上、ニコン Z30 のバッテリー充電を効率的に、撮影時の給電でバッテリーの消耗を抑えるために購入するべきモノを紹介しました!
Z30は購入したけど、どのチャージャーを購入すればよいか悩まれる方も多いかと存じます。多少なりとも参考になれば幸甚です!
▼ まだまだ 動画勉強中です!YouTube でも本記事と同じ内容をアップしました。
▼ 関連記事として「ニコンのVLOG向けカメラZ30を購入!Z50、Z6 を保有する僕がZ30を追加購入した理由と実機を手にした感想。」も読んでいただけると喜びます!
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