英国 Crystalline Audio社のイヤーチップ、「AirPods Pro用クリスタルチップス(Crystal Tips)」を試す機会をいただいたのでレビュー紹介します!「AirPods Pro用クリスタルチップス」(以下 クリスタルチップス)は、2021年4月22日に発売されたばかりの新製品です。
Crystalline Audio社の製品は、安心の完実電気さんが代理店。そして、なんとMade in Britainなのだとか。かっけー!
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目次
「AirPods Pro用クリスタルチップス」の実物をチェック!
それでは「AirPods Pro用クリスタルチップス」についてチェックしていきましょう。
外観はどうか?
「AirPods Pro用クリスタルチップス」は周囲がやわらかなフォームになっています。特に説明はありませんが、コンプライ同様に少し押しつぶして耳に装着。徐々に戻るフォームによって密閉度が確保される仕組みです。
AirPods Proへのイヤーチップ取り付け部については、特にアダプターなどは介さずに純正イヤーチップと同様の構造になっています。
AirPods Proへのイヤーチップ取り付けについては純正イヤーチップと遜色はなく、一発で取り付けが可能でした。また取り外しも特に不安を感じることなく取り外しが可能でした。AirPods Pro にダメージを与えることなく取り付けができます。
サイズ感。僕はワンサイズダウンでした。
外観上のサイズについては、純正イヤーチップと同等に見えます。
僕は純正イヤーチップではLサイズだったため、まず、クリスタルチップスもLサイズをチョイスしました。
しかし、実際に耳に装着したところ、クリスタルチップスのLサイズでは耳穴への入り込みが浅かったため、Mサイズにしました。
(僕のサイズ感は純正イヤーチップだと、MサイズでもLサイズでもどちらでもOKはOK。でもLサイズの方がフィットする。というイメージです)
充電ケースへの格納はOKか?
また、当然ではありますが、クリスタルチップスを取り付けた状態で充電ケースにも格納が可能です。
イヤーチップ装着状態テストはOKか?
iPhoneでのイヤーチップ装着状態のテストでも「密閉されています」の結果でした。
事実、室内ではパソコンのファンの音やキーボードの打鍵音が聞こえず、しっかりノイズキャンセリングが働いているのを実感しました。
決定的な違いは耳穴でのホールド感。
ノイズキャンセリングは変わるか?
イヤーチップ単体での遮音性能はアップしているかもしれないのですが、ノイズキャンセリングをオンにした状態では有意な差を認識することができませんでした。
これは、AirPods Pro のノイズキャンセリング性能がなかなか優秀で、室内のような音圧の高くないノイズの場合には、ある程度の遮音性能があるイヤーチップであればほとんどのノイズはうまく打ち消されてしまう事に起因すると推測します。
もう少し電車などで太く大きなノイズが発生している環境では差が見えてくるのかもしれません。
音質は変わるか?
「AirPods Pro用クリスタルチップス」でば "抜けの良いクリアーな中高域と深く曇りのない低域を再現します" とのこと。
早速試してみました!
正直に言います・・。
音質について、私の耳では、純正イヤーチップと大きな違いを見つける事ができませんでした(泣)。
クリスタルチップスを装着した AirPods Pro でレニー・クラヴィッツの「Are You Gonna Go My Way」を聴くと切れのよいギターサウンドが楽しめた。荒々しいドラム、ベースサウンドも気持ちよい。と思いました。
ジャズなどを試すと、ウッドベースの木の響きが想像できるように深みを持って鳴り始め、ハイハットのクリスピーな音なども繊細な表情をもって聞こえてくる。これなら AirPods Pro で聴く音楽が楽しくなるかも!?と思った。この時は。
しかし、その後に純正イヤーチップに戻して聞き直すと同じように楽曲を楽しめてしまったのです。
つまり、イヤーチップを交換したのですが、音について純正と同じような鳴りという結果でした。
申し訳ないのですが、ノイズキャンセリングに続いて、音質についても大きな差は見つける事ができなかったのです。
一般的にクリスタルチップスのようなフォームタイプ(低反発)は、遮音性が高くなり、音が低域寄りになる傾向にあります。僕のような低音好きな場合、フォームタイプに交換することで低音に厚みが出た!と喜ぶわけです。
その一方で、中高域がやや曇ってしまうという傾向もみられます。
今回は、フォームタイプのクリスタルチップスでありながら、シリコンタイプの純正イヤーチップと同様に中高域が曇ることなく再生されたことになります!
"抜けの良いクリアーな中高域と深く曇りのない低域を再現します" というコピーの通りですね!
フィット感が大きく違うぞ!
クリスタルチップスのイヤーチップを使って感じた純正イヤーチップとの最も大きな違いは、装着感です。
素材が違うので感触が違うのは当然。
純正イヤーチップの場合には、ふんわりと耳に付いていて、少し手が触れるだけでポロリと落ちてしまう印象でした。
AirPods Pro のイヤーチップをクリスタルチップスに変える事でガシッと耳にホールドされるようになります!
この安定感がすばらしい。
AirPods Pro を超至近戦の多い満員電車での通勤やジムやジョギングなどで少し激しく使う際の安心感・安定感がマシマシです!
「AirPods Pro用クリスタルチップス」ってどうなの?
AirPods Pro 発売当初はサードパーティー製のイヤーチップはなかなか発売されませんでしたが、今や選択肢も多くなってきているようです。僕が試した中で「AirPods Pro用クリスタルチップス」は安心しておすすめできるイヤーチップです。
ノイキャンの向上、音質の向上について、現時点では認識できなかったのですが、これは逆にメリットでもあります。どういうことかと言うと、「純正イヤーチップに対して失うものがない」という事でもあります。つまり「AirPods Pro用クリスタルチップス」は純正イヤーチップと同様にしっかりノイズキャンセリングが効き、音質も変わらず悪くならない という事です。(Appleだって潤沢な開発資金を使って専用のイヤーチップを作っているわけです。純正イヤーチップがそうそう悪いモノであるはずがありません。また、クリスタルチップスのようなフォームタイプの場合には、中高域がやや曇りがちな傾向にありますが、純正イヤーチップと同様に曇りが無い、というのがクリスタルチップスの特徴なのです)
僕が感じた「AirPods Pro用クリスタルチップス」のメリットは、サードパーティー製でもイヤーチップの着脱に不安が無い事、純正イヤーチップに対してフィット感・ホールドが確実に向上することです。
このような、純正の状態から少しパーツを変えてカスタマイズしてみるのは面白いですよね!
「AirPods Pro用クリスタルチップス」は AirPods Pro 本体への取り付けに不安がなく、ノイキャン性能、音質も悪化せずフィット感向上が楽しめるため、オススメです。
購入にあたっての注意点としては、人によって純正イヤーチップとサイズ感が違う可能性がある点です。
僕は純正イヤーチップでは Lサイズ でしたが、「AirPods Pro用クリスタルチップス」の場合には Mサイズ がベストでした。
サイズ感については eイヤホンなどのリアル店舗にて試着ができると安心なのですが・・(「AirPods Pro用クリスタルチップス」もできるのかしら?)
「AirPods Pro用クリスタルチップス」は S・M・Lサイズがラインナップされていますが、それぞれ同じサイズが3セット入ったパッケージしか用意されていません。
今回僕はラッキーなことに、お試しサンプルという事で3サイズそれぞれワンペアをご提供いただきました!そのためベストなサイズをチョイスすることができたのです。
是非、メーカーさんには"スターターパック"という形で、耳サイズ合わせ用として3サイズセットのパッケージを用意していただきたいです!
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