HUAWEIのオーディオ機器の新製品である「HUAWEI FreeBuds Pro 3」についてレビュー紹介します!
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」は「VGP2024 ライフスタイル分科会」にて企画賞を受賞。 (受賞理由:デュアルドライバー搭載、さらにコンパクトかつ高性能になったノイズキャンセリング完全ワイヤレスイヤホンに対して)
評価されている商品です。
この記事では「HUAWEI FreeBuds Pro 3」の特徴、仕様、「HUAWEI FreeBuds Pro 2」からの進化点の確認、そして「HUAWEI FreeBuds Pro 3」を実際に使ってみた感想を紹介していきます!
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」は良い商品ですし、レビューを通してHUAWEIのメーカーとして強さや真面目さも感じられました!
▼ 今回紹介する商品はこちら!
(カラーは3色。セラミックホワイト、グリーン、シルバーフロストがあります!)
目次
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」 の特長と仕様
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」 の主な特長は以下の通りです。
内容については 「HUAWEI FreeBuds Pro 3」 のプレスリリースより引用し、ポイントを太字、ハイライトしています。注釈については省略しているため、すべての内容を確認したい場合には元のプレスリリースまたは公式ページの内容をご確認ください。
この特徴の文章を読んでいくと、ファーウェイの事実(データ)に基づいて製品を訴求する姿勢とていねいに説明する意思を感じ取り「ちょっとこのメーカーさん真面目で好きかも」と思いました。
逆に感性に訴えかけるような記載ではないため「フーン」で終わってしまう危険性もあります。
- デュアルドライバーによる高音質
『HUAWEI FreeBuds Pro 3』は、中低音域を担当するダイナミックドライバーと高音域を担当するマイクロ平面振動板ドライバーという2つのドライバーユニットを搭載しています。マイクロ平面振動板ドライバーはハルバッハ配列により強化され、4つのマグネットを使用しており、強力なマグネットと極薄のコイルで駆動されています。11mmのダイナミックドライバーは、4つのマグネットを搭載しており、強力なマグネットにより駆動力が強化されました。2つのドライバーユニットは、デジタルクロスオーバーテクノロジーにより、お互いに干渉することなく、インテリジェントにそれぞれの周波数帯域のサウンドがより最適化するよう動作します。迫力ある低音は14Hzから、滑らかな高音は48kHzまで発することが可能です。 - ダブルHD認証
LDAC™コーデックに対応しています。HWAおよびハイレゾの2つの認証を取得しており、最大990 kbpsの伝送ビットレートに対応し、細部まで忠実にサウンドを再現します。 - アダクティブEQでパーソナライズされた音楽
自動で働くアダプティブEQアルゴリズムにより、外耳道の構造、装着の状態を自動的に検知し、リアルタイムでEQ調整します。
また、ユーザーが音量を調整する際にも、最適なサウンドレベルとEQ設定を適用するため、お気に入りの音楽をいつでも楽しむことができます。また、HUAWEI AI Lifeアプリを使用し、好みのEQに調整することも可能です。 - 強化されたインテリジェント・ダイナミックANC
トリプルマイクを搭載しており、すべてのマイクは高いシグナルノイズ比のデジタルマイクを採用しています。主な処理チップの性能が向上したため、アダプティブ・ノイズキャンセリングアルゴリズム性能が向上しました。また、2つのフィードフォワードマイクには、それぞれアダプティブ・ノイズキャンセリングアルゴリズムを搭載しています。トリプルマイクはアダプティブ・ノイズキャンセリングアルゴリズムと連動し、耳の内側と外側のノイズをより精確に識別・計算することで、ノイズキャンセリング効果を状況に合わせて、リアルタイムで自動調整します。『HUAWEI FreeBuds Pro 3』のANC能力は約50%向上し、飛行機の離着陸や電車での移動でも快適なリスニング体験を提供します。 - 革新的な通話ノイズリダクション
骨伝導センサーは高感度のVPUセンサーを採用し、ディープニューラルネットワーク(DNN)ノイズリダクションアルゴリズムも従来のシングルチャネルからマルチチャネルへとアップグレードしました。
骨伝導VPUセンサーの位置を見直し、より耳に密着するように設計されているため、音声通話やビデオ通話時のユーザーの声の集音能力が約2.5倍向上しました。
またイヤホンのトリプルマイクと連動し、マルチチャネル・ディープニューラルネットワークノイズキャンセリング(DNN)アルゴリズムにより、周波数帯域ごとに異なるタイプの環境ノイズを識別します。
風ノイズキャンセリング性能は約80%向上し、風速9m/sまでのクリアな通話を実現しました。
風ノイズキャンセリングを含めた環境ノイズキャンセリング性能が約5dB向上し、より良い通話ノイズリダクションを実感できます。 - 便利なマルチポイント対応
2台のデバイスと同時接続に対応。スマートフォンやPC、タブレットなどのスマートデバイス間でスムーズに切り替えができます。あらかじめ2つのデバイスを繋いておくことで、PCで動画を観ているときにスマートフォンに電話がかかってきた際でも慌てることなく、そのまま使用している『HUAWEI FreeBuds Pro 3』で電話に出ることができます。 - コンパクトなデザインとスムーズなコントロール
充電ケースは約4.5%コンパクトになり、より携帯しやすくなっています。イヤホン本体も約5%軽量化しているため、より快適な着用感を実現しました。また、コントロールエリアには新たに窪みデザインを採用しており、操作がよりスムーズになりました。IP54の防塵防滴性能を備えており、運動時の汗や、突発的な雨にも耐えます。 - パワフルなバッテリー
ANCをオフにした場合、イヤホン単体の連続音楽再生時間は約6.5時間で、充電ケースと組み合わせることで最長31時間バッテリーが持続します。
ANCをオンにした場合、イヤホン単体の音楽再生時間は約4.5時間で、充電ケースと組み合わせることで最長22時間バッテリーが持続します。
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」 の製品仕様は以下の通りです
重量 | イヤホン単体:約5,8 g 充電ケース:約45,5 g |
サイズ | イヤホン単体(H × W × D):約29,1 mm × 約21,8 mm × 約23,7 mm; 充電ケース(H × W × D):約46,9 mm × 約65,9 mm × 約24,5 mm. |
バッテリー 電池容量 | イヤホン単体:55 mAh(最小値) 充電ケース:510 mAh(最小値) |
音楽連続再生時間 | 連続音楽再生時間(ANC OFF):本体フル充電時約6,5 時間、本体+ケース込み約31 時間 連続音楽再生時間(ANC ON):本体フル充電時約4,5 時間、本体+ケース込み約22 時間 |
充電方法 | 有線充電:USB Type-C ワイヤレス充電:最大2 W |
充電時間 | イヤホン(充電ケースに入れた状態)で約40 分 イヤホンなし充電ケース(有線)で約1 時間 イヤホンなし充電ケース(ワイヤレス)で約150 分 |
待機時間 | イヤホンを充電ケースに入れ、キャップを閉じた場合:約270 日 |
センサー | 骨伝導センサー/加速度センサー/赤外線センサー/ホールセンサー/圧力センサー/タッチセンサー |
機能 | デジタルクロスオーバー技術/トリプルアダプティブEQ/アクティブノイズキャンセリング/通話ノイズリダクション/外部音取り込みモード |
Bluetooth®コーデック | SBC/AAC/LDAC/L2HC2.0 対応 LHDC/Apt-X 非対応 |
スピーカー | デュアルドライバー:φ 11 mmダイナミックドライバー + マイクロ平面振動板ドライバー |
防水規格 | イヤホン本体:IP54; 充電ケース:防水非対応 |
マイク | シリコンマイク × 3 骨伝導マイク × 1 |
付属品 | 1.クイックスタートガイド 1セット 2.保証とアフターサービスのご案内 × 1 3.USB Type-C充電ケーブル(長さ:約23 cm)× 1 4.イヤーチップ × 4(Lサイズ、Mサイズ、Sサイズ、XSサイズ。Mサイズはイヤホンに装着済み) |
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」 は「HUAWEI FreeBuds Pro 2」 と変わらない?
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」 は前モデルの「HUAWEI FreeBuds Pro 2」と外観上は非常に似ています。
パッと見は「マイナーチェンジかな?」とも思えますが、真面目に性能の底上げがされていることが特徴、スペックから読み取れます。
セールで大幅に価格が安くなっているならば旧モデルの「HUAWEI FreeBuds Pro 2」を選択するという考えはありですが、価格がさほど変わらなければ新モデルの「HUAWEI FreeBuds Pro 3」を選択しましょう。
デュアルドライバーやダブルHD認証という面は共通ですが、特徴の説明から大きく変わった点をピックアップすると、以下の通りです。(本来は「HUAWEI FreeBuds Pro 2」も使ってみて比較するべきなのですが、手元にないためスペック・特徴の差異のみ紹介します)
- アクティブノイズキャンセリング(ANC)性能の向上:主な処理チップの性能が向上、アダプティブ・ノイズキャンセリングアルゴリズム性能が向上、ANC能力が約50%向上(インテリジェント・ダイナミックANC3.0にアップデート)
- 通話ノイズリダクションの向上:DNNノイズリダクションアルゴリズムがシングルチャネル→マルチチャネルに。骨伝導VPUセンサーの位置見直しにより声の集音能力が約2.5倍向上、風ノイズキャンセリング性能が約80%向上。(風速 5m/s→9m/sまでのクリアな通話)、環境ノイズキャンセリング性能が約5dB向上。
- 操作がよりスムーズに:コントロールエリアに窪みデザインを採用。
- より軽く・小さく・使いやすく:充電ケースの重さが 約52.1 g → 約45.5 g に軽量化。サイズも4.5%小さく。(変わっていないように見えて同じ金型ではない!)さらに背面の銘版については「HUAWEI FreeBuds Pro 2」に対して耐摩耗性が32%UP。ヒンジ構造を改良しイヤホン本体がより取り出しやすく。
- より長く音楽を楽しめる:連続音楽再生時間(ANC ON)が本体+ケース込みで約18 時間→約22 時間に。本体のみが約4 時間→約 4.5 時間に。
- よりフィット:イヤーチップが3サイズ→4サイズになりました。(XSサイズを追加)
実は充電ケースのバッテリー容量が 580 mAh → 510 mAh に減少しています。しかし逆にケース込みでの連続音楽再生時間が伸びています。この部分はケース重量を軽くするためにファーウェイとしてもかなり努力したのではないでしょうか!?
ANCや通話ノイズリダクションの性能向上、そしてより使いやすくする改善がふんだんに盛り込まれたモデルが「HUAWEI FreeBuds Pro 3」です。
【参考】L2HC について
Bluetoothコーデックとして登場する L2HC2.0 という文字。非常に気になったためWeb検索し把握できた内容を紹介します。
L2HC 自体は「L2HC is a Huawei-proprietary HD audio codec format that provides a higher bandwidth and adaptive bit rate (320 kbps to 960 kbps).」という説明が海外HUAWEIサイト にあり、ファーウェイ独自のハイレゾレベルでの伝送可能な音声コーデックです。
海外のHUAWEI公式サイトにおける 「HUAWEI FreeBuds Pro 3」 の商品ページでは The L2HC 2.0 feature is only available on certain HUAWEI phones running EMUI 13 or later との記載があります。L2HC 2.0 というコーデックについてはファーウェイのスマートフォンと組み合わせる必要があるようです。
最大1920kbpsのピークビットレートを持つ L2HC 3.0 規格も存在するそうです。(CD レベルのロスレス音質伝送ビットレート。L2HC 2.0はビットレート最大960kbps。)
(参考サイト:HC Newsroom。さらに興味深いことに「HUAWEI FreeBuds Pro 3」は中国国内では L2HC 3.0 で出荷し、中国以外(海外)では L2HC 2.0 で出荷しているそう。確かに中国のHUAWEIサイトの商品スペックでは L2HC 3.0 になっています)
現時点では自社のスマートフォンとの接続のみとはいえ、HUAWEI の技術力、開発力を実感する事実でした。
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」の実機をチェック!
それでは「HUAWEI FreeBuds Pro 3」の実機をチェックしていきましょう!
今回紹介する「HUAWEI FreeBuds Pro 3」のカラーはシルバーフロストです。
イヤホン本体はかなりの鏡面仕上げで、撮影している室内や撮影者が映り込んでいます!(ごめんなさい)
▼ 「HUAWEI FreeBuds Pro 3」のパッケージ(表)。HWAとハイレゾワイヤレスのロゴが並んでいます。
▼ パッケージ裏面上部では「HUAWEI FreeBuds Pro 3」の特徴を紹介している。デュアルドライバー、Pure Voice 2.0、ダイナミック ANC3.0、トリプルアダプティブEQ、デュアルデバイス接続、IP54について紹介しています。
▼ 「HUAWEI FreeBuds Pro 3」のセット内容。充電ケース(中にイヤホン本体+サイズMのイヤーピース)、イヤーチップ (L、S、XSサイズ)、USB Type-C充電ケーブル(長さ約23 cm)、その他ドキュメントです。
▼ 充電ケース+イヤホン本体+サイズMのイヤーチップ トータルの重量は実測で57.1gでした。
▼ 「HUAWEI FreeBuds Pro 3」充電ケース。実はこちらのロゴ側が裏側(背面)でした。この面はワイヤレス充電に対応しています。
充電ケースのワンポイントとなっている背面の銘版については「HUAWEI FreeBuds Pro 2」に対して耐摩耗性が32%向上しているそうです。背面ということもありデスクなどと接する機会も多いため、耐摩耗性は高いに越したことはありません。
▼ こちらが充電ケースの表側です。インジケーターが一つあるだけのシンプルなデザインです。
▼ 美しい曲面を持つ充電ケースです。各パーツ同士の「合わせ」も良好で高級感があります。
▼ 側面には機能ボタンが配置されています。2秒間の長押しでペアリングモードに入ります。(10秒間の長押しで初期化されるためご注意を)
▼ ケース底面には、充電用のUSB-C端子とスピーカー穴のようなモノがあります。
アプリに[充電ケース音]という項目があるため、何らかの音がなるのだと推測しますが、今のところ「HUAWEI FreeBuds Pro 3」の充電ケースから音が鳴ったことはありません。
▼ 充電ケースの蓋を開いたところ。イヤホン本体が見えます。(このイヤホンへの映り込みにも注目!ギラギラしているわけではないのですが、実にキレイに周囲が写るのです形状による歪みはありますが、塗装のムラなどはみられるキレイに反射するのです)
▼ 今回の「HUAWEI FreeBuds Pro 3」で改良された充電ケースのヒンジ部分。「隠しヒンジデザイン」が採用され、イヤホン本体がより取り出しやすくなっています。
▼ ケースから取り出した「HUAWEI FreeBuds Pro 3」のイヤホン本体。
▼ 黒のようなシルバーのような絶妙なカラーリング、トーン、反射。イヤホン本体に装着検出、骨伝導マイク、トリプルマイク、デュアルドライバー、処理チップ、バッテリーが内蔵されている。
▼ イヤホンのスティック部分には HUAWEI のロゴがプリントされている。現在のHUAWEIブランドの日本での立ち位置はニュートラルな存在という印象(個人の見解です)。このロゴの主張度合は強くも弱くもなく、ちょうどよい塩梅という印象。
▼ スティック部先端にはマイク穴。このマイクを中心にその他複数のマイクが協調し、通話音声のノイズキャンセリングが実現している。
▼ 「HUAWEI FreeBuds Pro 3」の改善点の一つでもある、コントロール部の窪みデザイン。
このデザインでノールックでの操作が非常にしやすくなっている。操作性は抜群だ。
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」の充電ケース、イヤホン本体のデザイン、そして質感の高さが伝わったでしょうか。
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」は、かなり出来の良いプロダクトです。
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」のコンパニオンアプリについて
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」を使うにはまず、コンパニオンアプリである「HUAWEI AI Life」アプリをスマホに入れる必要があります。この「HUAWEI AI Life」アプリでイヤホンのアップデートなどを行います。その他、コントロールのカスタマイズも可能であり、インストールは必須と考えましょう。
「HUAWEI AI Life」アプリは、iOSでは App Store からダウンロードできましたが、Android版のダウンロードは、パッケージに掲載されていたQRコードからダウンロードサイトに行く必要があります。Google Play Store からダウンロードしたアプリではないため、インストール時に警告が出ます。
この警告を乗り越えなければならないのは残念ながら一般的にハードルが高い。(非常に不安になるため、もう少しなんとかなるといいのですが…)
「HUAWEI AI Life」アプリでは以下の代表的な内容が可能で、これまで使ってみたところでは動作も安定しています。
- イヤホン・充電ケースのバッテリー残量表示
- 接続センター(Androidのみ)にて接続先の変更
- ノイズコントロール(ノイズキャンセリングのオンオフ、外部音取り込みの設定)
- サウンド効果(プリセットイコライザー)
- 音質設定(接続品質優先、音質を優先 の切り替え)
- ジェスチャー(コントロール)設定
- イヤホンの検索(イヤホンから音を鳴らして探す)
- イヤーチップの適合度テスト
- 製品の更新(ファームウェアアップデート)
- 設定(装着検出、低オーディオ遅延、充電ケース音 のオン・オフ)
Androidアプリでは「接続センター」が表示されイヤホンを接続するデバイスの切り替えが楽にできますが、iOS版アプリには「接続センター」がありません。
iOS版にも「接続センター」を対応してもらいたいです。
▼ Android版の画面。中央付近に「接続センター」があり、接続先をタップで変更できる。これはスマホ、タブレット、PCなど3機種以上に接続する場合は便利。
Bluetoothの接続については、他の機器と同様に簡単に接続できる。多くの方にとってハードルは低い。(他のイヤホンと同じです)
低音から高音までしっかり再現してくれる!
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」の音はなかなか良い。低音もしっかりと出るし、高音もキラリとした輝きを持って再現される。
LDACに対応したAndroid機などと接続すればビットレートの高くハイレゾ相当である LDAC を使うことができる。
プリセットのイコライザー(サウンド効果、EQ効果)では、変化に富んだ設定が用意されており、さまざまな音色に変わる。それだけドライバーの表現力が高いとも言える。
デフォルトのEQ効果でも十分だが、個人的な好みでは「高音強調」。キレイに音が鳴ってくれる。
そのほか「低音強調」「音声」「交響曲」「Hi-Fiライブ」が用意されている。好みやシーンに応じて変えてみるとよいだろう。
もちろんカスタムEQ(カスタムサウンド効果)も用意されており、自分好みのチューニングが可能だ。
ANC性能は十分。周囲音取り込みが実に自然!オープンイヤータイプに匹敵。
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」でパワーアップされたANC性能。個人的には必要十分だし、実用的なレベルだと感じた。
ANCは他のイヤホンと同様、全くの無音にはならず、わずかに人の声などを通す。耳に違和感もなく、使いやすいANCという印象。
ノイズコントロールとして[ノイズキャンセリング]、[オフ]、[外部音取り込み]がある。
[ノイズキャンセリング]の中には細かなモードがあり、ウルトラ、標準、くつろぎ、ダイナミック(自動で調整)の4種類のモードがある。
ノイズキャンセリングが苦手な方で、それでもANCで騒音を低減させたい場合には、「くつろぎ」を試してみるのも良いだろう。
私が最も「良い!」と感じたのは[外音取り込み]の機能。当然多くのイヤホンに搭載されている機能ですが、「HUAWEI FreeBuds Pro 3」の外音取り込みは実に自然で、周囲の音が遅延なく聞こえるのです!
外音取り込みにしていても楽曲の再現具合は変わらず、細かなところまで聞こえ、周囲を確認しながら音楽を楽しむことができます。
骨伝導イヤホンやオープンイヤー式イヤホンに匹敵する聴こえ具合という印象です。これはかなりイイ!!
操作性が非常によい!
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」は窪みデザインのコントロール部を持つ。イヤホンのスティック部分をつまんだり(ピンチ)、スワイプして操作するが、誤操作は少なく、ほぼ確実に設定変更の操作ができる。(感覚的には Apple AirPods系の操作感に似ている)
また、操作内容に対する設定変更も直感的にわかりやすい。(ピンチ1回で再生/一時停止、ピンチ2回で次の曲を再生、ロングピンチでANC設定切り替え、上下スワイプで音量変更など)
Windows PCと接続していても イヤホン本体での操作によりアプリなしで ANCの切り替えなどが可能でした。
ワイヤレス充電も可能で、ワイヤレス充電パッドがあれば充電ケースをパッドに置くだけで充電できるのも魅力的です。
「HUAWEI FreeBuds Pro 3」レビューまとめ
以上「HUAWEI FreeBuds Pro 3」について紹介してきました。
通常価格 28,800円と決して安くはない価格ですが、それに見合ったデザイン、質感、音質、使いやすさを持ったANC対応ワイヤレスイヤホンだと考えます。
もう少し金額をプラスすればポピュラーでメジャーなブランドの上位モデルが購入できることもあり、あえてHUAWEIを選ぶ理由は見つけにくいかもしれません。
それでも一度、eイヤホンなどの実店舗にて音質、ANC性能を確認した上で費用対効果を検討してみて欲しい!と思える完全ワイヤレスイヤホンです。
個人的には、操作のしやすさ、常用できるレベルで自然な周囲音取り込みの使いやすさ、音の再現性が良いと感じました。結構好きですよ。
▼ 今回紹介した商品はこちら!
(カラーにはセラミックホワイト、グリーン、シルバーフロストがあります!)