ソニーの完全ワイヤレスイヤホン WF-1000X を購入しました。WF-1000Xは、気になる製品だったのでレビューなどをチェックしていました。しかし評判が良いのか悪いのか、今ひとつよくわからなかったので、「こりゃ買って試してみないとね・・」という事で購入しました。正直、ソニーの初回製品には「とにかく薄く小さくして出しちゃえ的な印象」を持っているので(思い込みです)今回のWF-1000Xも「どうせスッカスカの音で出してきちゃったんじゃないの?」という勝手な思い込みがあり、興味はあったのですが敬遠していました。(ソニーさん、すみません)
WF-1000Xは、実際に使ってみて、意外とよかったですね。欠点はありますが、価格や音質を考えると現時点で購入する完全ワイヤレスイヤホンとして、これはアリです!今後、より良い後継機が当然登場してくるでしょうが、まずは買って完全ワイヤレスイヤホンを体感すると良いと思います。ただし、購入はこの記事を最後まで読んでからでお願いします。WF-1000Xには購入前に覚悟しておくべき悪いところが結構あるのです!
目次
WF-1000X のいけてない所といけている所
本当は、WF-1000Xを下手褒めして、これ最高!買った方がいいよ!と書いてブログとしても盛り上げたい所ですが、この商品にはイロイロと欠点があります。
欠点はあるものの、なかなかのオススメの商品です!まずは、欠点と良い点を正直に列挙します!
ソニー WF−1000X の欠点
- 充電ケース外装が金属で冷たい手触り(冬場はキツイ)
- 連続再生時間が3時間でちょっと短い(まぁ、妥協できる)
- 充電ケースのバッテリー残量がわからない(これはひどい。仕方がないのて毎日充電しています)
- 充電ケースへのイヤホン固定がメカニカル(他社はマグネット。ソニーはメカニカル)
- 音量の調整がイヤホンでできない(この仕様にはビックリ!)
- ノイズキャンセリングが弱い・効いている感じがしない(前評判の通り)
- ビデオなどの場合の音声遅延がひどい(本当にひどい。映像には使えない)
- 再生開始時などプチ音が鳴る(それほど気にならない)
- アプリの外音コントロールの設定が意味不明(僕の勉強不足?)
- 1台のデバイスとしか同時接続できない(他社も同様)
- デザインが微妙
爆音ノイズ問題発生:
実はある朝、駅のホームで次の電車を整列して待ちしていた所、WF-1000Xの右側イヤホンの音が途切れるなぁ・・と思っていたら、急に「ビィーーーーーッ!」と大きな雑音がなり右側が途切れる現象がありました。鼓膜にダメージを与えるレベルの音量でした。正直、また再発しないかが心配でちょっと怖いのです。現象発生時は反対側のホームに電車が到着したタイミングである事、近くに係員さんがいて、そのヒップにはMotorolaのトランシーバーが刺さっていた事が何か関係あるのでは?と推測しています。
欠点として列挙はしませんが、インパクトのある現象でしたのでここに書いておきます。
ソニー WF−1000X の良い所
- 沢山のイヤーピースがついてきた(お得感あり。でも使うのはその一部)
- イヤホン下側のボタンが操作しやすい(だが音量はコントロールできない)
- 音質は聴きやすくバランスが良い(安っぽい感じの音のような気もする)
- ノイズキャンセリングがついている(効果は小さくても安心感がある)
- 片側の音途切れは少ない(接続安定性高し)
- 比較的価格が安い(いや、安くないかな・・)
- ソニーブランドである(好きです)
- 完全ワイヤレスなので予防で装着しているマスクの付け外しが楽(コードが絡まない)
- NFC搭載(僕には関係ない。あっても使わない)
一旦まとめ:欠点はあるが、結構オススメ!
ソニー WF-1000Xの悪い所、良い所を挙げてみましたが、悩んでいるならトータルで考えて買い!の商品です。
ただし、以下に該当する方にはオススメしません。
- 3時間以上続けて使う事が多い方
- 映像を観る時に使おうと考えている方(遅延が大きいです)
- ノイズキャンセリングに過度の期待を持たれている方
- 迫力あるサウンドを期待している方(Boseの SoundSport Free がオススメです)
- 美しい高音を期待している方(Beoplay E8 がオススメです)
- LDACに対応していなとイヤ!という方
購入する際、価格は、ノジマオンラインまたはアマゾン が安いです!(ノジマは結構ソニー系の商品が安い印象です)ただし、欠品や納期には注意しましょう。
ソニー WF-1000X(シャンパンゴールド)@ノジマオンライン
僕は、ソニーストアで購入しました。
WF-1000X パッケージを確認
僕は ソニーストア で WF-1000X を購入しました。ソニーストアは購入すると、クーポンが配布されるようになって、結構お得に購入できる場合があります。(株主優待も適用されたり!)
WF-1000Xのパッケージは比較的小型でよくまとまった印象です。
パッケージの裏には、WF-1000Xの特徴が書かれています。ノイズキャンセリング、外音取り込みモード、アプリが行動に連動して設定を自動化、充電ケース、マイク内蔵、最大3時間再生、音声アシスタント対応。
ソニー製品は、↓下の写真のように保証書をはみ出させているケースが多いですね。(何か懐かしい感じ)保証書に店印を押してもらう為でしょう。
WF-1000Xの生産国はマレーシアでした。(Made in Malaysia)
スリーブを外すと、透明なプラで蓋をされた中箱が現れます。
プラのフタを取り外すと、いよいよ WF-1000X とご対面です!キャー!!
雰囲気がスッゲーカッコイイ!
トリプルコンフォートイヤーピースの、S,M,L 3サイズが揃っています。
余談ですが、このトリプルコンフォートイヤーピースのMサイズはWF-1000Xが届く2日前に購入したばかりでした・・。(ムッチャ損失・・。ご利用は計画的に!)
パッケージ内は二層構造になっていて、下側にはケーブルやドキュメント、さらにイヤーピース、フィッティングサポーターが入っています。
↓ 内容物は下の写真の通りです。イヤーピースが、ハイブリッドロングイヤーピースとトリプルコンフォートイヤーピースの二種類が入っていて贅沢!(当たり前だけどソニー製のイヤーピース!)
↓トリプルコンフォートイヤーピースとハイブリッドイヤーピースロングのMサイズを比較すると、下のような違いになります。ロングは長いですね。
僕は、とりあえずロングタイプで試しています。(このイヤーピースの付け替えなどもWF-1000Xの楽しみの一つですね)
USBケーブルは片側が Micro USBのタイプで、仕様上の長さは 50cm。充電器は付属していない為、既に手持ちのものを流用して使うか、チャージャーを購入すると良いでしょう。
充電ケースとイヤホン
充電ケースは金属製
WF-1000Xの充電ケースは外装が金属です。(アルミでしょうか?)冬場に触れるとひんやりとします。
金属なので高級感があるかというと、そうでも無いのです。サイズと重量とのバランスのためでしょうか、今一つモノとしてのありがたみを感じないのです。(いや、軽量で良いのですが・・何かモノ足りない感じがします)
↓背面には、充電用の端子と充電状態を表すLEDが配置されています。
↓底面にはシールが貼られており、充電ケースの型番(BC-WF1000X)などが記載されています。
充電ケースのフタを開けてみます。フタは上に少し引き上げて後ろに開けるイメージです。(少し面倒ですが、すぐに慣れます)
イヤホンの固定がマグネットではなくメカ式
↓ カバーを開くと、二箇所のくぼみがあり、ここにイヤホンを取り付けて充電することがわかります。
↓ こちらがイヤホンをケースに取り付け、充電中にした状態です。
驚いたのが、イヤホンの固定方法がカチッと留めるメカニカルだった事でした。
Beoplay E8、 Bose SoundSport Free の二機種はマグネットで留める方式だったので、ソニー WF-1000X のメカ固定方式には少し驚きました。(正直、あまり品がよくない印象)
充電ケースの残容量の表示が無い
↓ USBケーブルをつないでチャージすると、端子の隣のLEDが赤に点灯します。
このインジケーターでは「充電中かどうか?」だけがわかるようになっています、しかわからないのです。つまり、充電ケースの充電残量がわからないという致命的な仕様です。(Boseは5連のLEDを搭載しています。Beoplay E8 は二つのLEDで何回分のチャージができるかを表します)
イヤホンの充電には1.5時間、ケースの充電には3時間かかります。
イヤホンの物理スイッチは操作性良し。だが音量調整ができない。orz
イヤホンのデザインは、結構面白い形状です。僕の感性では、「カッコイイ!」とはちょっと言えません。
左右のイヤホンの下側には小さなボタンが配置されています。このボタンの操作性は非常によく、押しやすいです。(ボーズのSoundSport Free のボタンは押しにくいです)
左側のボタンは電源ボタン、右側のボタンは再生・一時停止ボタンです。
WF-1000X本体では音量の調整ができず、スマホ等の接続機器側で調整する必要があります。(信じられますか!?)実際に使っていると、自分が結構音量調整する事を再認識しました。スマホ側で調整すればいいじゃん!ではあるのですが、音量調整ボタン、重要です!
イヤホン側面には SONYロゴがプリントされて、マイクの穴があります。透明な部分の半円状の物体はアンテナだそうです。
充電端子は、丸い半円状の突起です。繰り返しケースに格納すると磨耗しそうな心配もあります。(考えすぎでしょうか?)
ケースから出してしまうと、右と左がわからなくなりガチですが、LとRで見分けがつくように配慮されています。
WF-1000XをBose SoundSport Free、Beoplay E8 と比較
ソニー WF-1000X を Bose SoundSport Free wireless headphones と、Beoplay E8 とで形状比較します。
充電ケースの比較です。左からソニー WF-1000X 、Bose SoundSport Free wireless headphones、そして Beoplay E8 です。
↓ 充電ケースの高さと厚みの比較です。
完全ワイヤレスイヤホンのケースでは、Beoplay E8 が一番コンパクトです。ソニーはスタイリッシュですが、Beoplay E8 は本革で包まれているところがポイントとして高いです。
充電ケースをオープンしたところです。
もっとも面積が広いのが、Bose SoundSports Free です。ソニー WF-1000X の細身である魅力がよくわかります。
↓ イヤホンの比較です。左からソニー WF-1000X 、Bose SoundSport Free wireless headphones、そして Beoplay E8 です。Beoplay E8 が写真の角度の都合で大きく見えてしまいますが、実際に装着すると Bose SoundSport Free が最も飛び出します。
身につけるモノですから、(しかも顔に近い部分です)見た目も重要でしょう。ボーズは少し飛び出しがきつめです。
音質は、普通。だが、それがいい。
WF-1000Xは、音がすごく良い!という評判もありました。しかし、僕の感覚では、「すごくイイ!」という感動は発生しませんでした。むしろ「普通の音」。
ひょっとすると、音質がいい!と評価している場合には、Apple の AirPods が評価の基準なのかも知れません。
僕の場合、Beoplay E8、Bose SoundSport Free を経験した後でのWF-1000X トライです。
ボーズの SoundSport Free は低音を鳴り響かせ、強烈な印象の音を叩き出します。(好きです)
Beoplay E8 は、綺麗な音を出します。
ソニーの WF-1000X は、特に偏る事なく一般的な音を出しているように思います。それにプラスしてふんわりとノイズキャンセリングがかかっていて、出先でも聴きやすい!
キレイな音の Beoplay E8、ダイナミックなサウンドの Bose SoundSport Free、そして優等生の ソニー WF-1000X。というイメージでしょうか。
Headphones アプリでイコライザーもあるのですが、残念ながら、どれをチョイスしても今ひとつでした。
ソニー WF-1000Xの音について、ここがイイ!とは言い難い所ですが、バランスが取れた音だと思います!
ノイズキャンセリングは軽め
左側のボタン操作によって、
ノイズキャンセリング状態→外音取り込みモード(構内アナウンスなど用)→ノイズキャンセリングオフ状態 が切り替え可能です。
ここでノイズキャンセリングのオフ、オンとが切り替えられるのですが、今ひとつ違いがわかりません。
ノイズキャンセリング慣れして仕舞っている為でしょうか、ボーズのノイズキャンセリングでも効きがわからない事も多くなってきました。
確かに電車に乗っていても、ボリュームを大きくする必要がなく、ノイズキャンセリングを実感します。(本当は人の声を聞きたくない場合がよくありますが・・そこは耳栓の出番でしょうか)
これを買えば、自分の世界に没頭できる!というようなノイズキャンセリングではない為過度な期待は持たないようにしましょう。
映像に対する遅延は大きめ
ワイヤレスヘッドホンには、映像に対する音声の遅延がある傾向です。
ソニー WF-1000X では、この映像に対して音声の遅延が特に大きいと感じました。
僕は、音声遅延に対して鈍感な傾向にあるのですが、この WF-1000X の遅延具合は許容できません。音声がワンテンポ・・と言うより、1.5テンポ程度ズレるような印象です。
ノイズキャンセリング機能もある事から、電車内などでの映像視聴に使いたい所ですが、このディレイでは使えません。(ホント、残念)
結論:トータルで考えてうまくバランスの取れた良い製品
ソニー WF-1000Xの悪い所、良い所を紹介し、そしてプロダクトそのものを紹介してきました。欠点はありますが、2万円強で、このパッケージングなら購入して良いと思います。
繰り返しになりますが、以下に該当する方にはオススメしません。ご注意ください。
- 3時間以上続けて使う事が多い方
- 映像を観る時に使おう考えている方(ここは本当に大切)
- ノイズキャンセリングに過度の期待を持たれている方
- 迫力あるサウンドを期待している方(Boseの SoundSport Free がオススメです)
- 美しい高音を期待している方(Beoplay E8 がオススメです)
- LDACに対応していなとイヤ!という方
個人的には、とても気に入っていて積極的に使っている機種です。室内でもついつい使ってしまいます。耳への装着も楽で軽い印象。音も普通で親しみ易いです。これで映像に対する音声の遅延さえ解決すれば最高ですね!!
購入先は、価格.comなどを見ても ノジマオンライン が安いです!(ノジマは結構ソニー系の商品が安い印象です)
ソニー WF-1000X(シャンパンゴールド)@ノジマオンライン
ただし、ノジマは安い為、欠品している模様で届くのに時間がかかります。
すぐに欲しい場合には、やはり本家ソニーストアが強いです!(僕はソニーストアで購入しました。即日発送され、翌日には届きました!メーカー保証が3年になりますので、それだけでも価値があります。プラス2000円で3年ワイド保証にすれば、破損・水没・盗難にも対応されます!保証を強化したい方にはソニーストアがオススメです!)
最も注文しやすいのが、アマゾン!(納期が少しかかる模様です。商品ページにてご確認ください)
↓↓ソニー以外の完全ワイヤレスイヤホンについてもレビューしています!
-
Boseの完全ワイヤレスイヤホン SoundSport Free wireless headphones 購入レビュー!
Bose初の完全ワイヤレスのイヤホン、 を購入しました!左右のイヤーピースをつないでいたワイヤーが無くなり、活動の自由度が上がったトゥルーワイヤレスモデルです。音質は左右間ワイヤーありの SoundS ...
-
Beoplay E8 レビュー。大人のあなたが選ぶべき完全ワイヤレスイヤホン。
BANG & OLUFSEN から発売されたばかりの完全ワイヤレスイヤホン、Beoplay E8 について紹介します!ケースを含めて全てが上質、エレガント。まさに、大人の為の完全ワイヤレスイヤ ...