やたら評判の良い高級キーボード「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S」を購入しました。正直、これを使いこなせるのか??これは僕にとって価値があったのか??の疑問がぬぐい切れません。このキーボード、かなり特殊で慣れるまでに時間がかかり、これまでのキーボード操作の慣れを否定し、限られたスペース、少ない指の動きの中で、Fnキーとの組み合わせで切り抜けていく必要があるのです。なんというか、「スト2」で必殺技を出すようなイメージです(←アニメ「ハイスコアガール」で見ただけの印象で語っています)。そして「今、この記事も購入したHHKBで書いている」と書くのが普通の流れですが、別のキーポードで書いています。ごめんなさい。このキーボード、多分修行を積んだプロ用ですよ。(だからProfessionalって書いてある?)これから修行を積んで使えるようになります!
目次
今回の前提条件(ユーザー)
人によってバックボーンが違い、それにより印象が違うはず。
まずは今回の感想を書く人物(僕)について述べておきます。これが今回のレビューの前提条件です。
- 中年のおっさん
- かな入力派(入力回数を減らしたくて数年前にローマ字から転向)
- 日本語配列キーボード派
- このようなブログを趣味で書く。仕事のアウトプットも文字が多め。
- 英数文字の入力はカナで入力しF10で半角英数に変換する事が多い
- 現在の主力マシンはWindows10のデスクトップ
- ノートPCはMacBook Pro(旧型の15インチ) このMacにもHHKBを接続したい
- iPadやiPhoneでも物理キーボードを使いたい
- Realforceも持っている(最近 Type-Sも購入)
- まだキーマップの変更は試していない
つい先日まで、HHKBが覚えられなくてHTTPとか放課後ティータイム(HTT)とかごちゃごちゃになっていたレベルの人間です。
すでにHHKBをバリバリ使っている方は「ああ・・・これは(HHKBに向いていないかも)」と察するかもしれません。
HHKB Professional HYBRID Type-S、HYBRID、Classic 購入前の注意点。
「おっさんはなかなか慣れない」かもしれない問題
さすがに歳を取ると「いまさら新しい操作系??」となり、特殊なキー配置の変更に慣れるのは難しいかもしれません。
僕の場合には数年前に「かな入力」に転向を開始しようやく使えるレベルまで来た実績もあるので、そこそこ行けるのではないかと思っています。
要は"慣れ"なので時間が解決してくれるハズです。そもそも問題のある方は購入しようとも思わないので実質問題なしでしょう。
慣れるか心配という方は特殊な事情がない限り、RealforceのType-Sの購入がおススメです。
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WindowsとMacとの切り替え利用にはあまり向かない(切り替え可能でした)
*本章にてWin / Macの切り替えがDIPスイッチでしかできない旨記載しておりましたが、ショートカットキーにて切り替え可能の旨ご指摘をいただきました。
(ご指摘いただいた方、ありがとうございました!)
今回の「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S」はWindowsとMac OSの両方に対応します。
機能として両方使える事と、スムーズに切り替えができる事は別です。
「HHKB Professional HYBRID Type-S」のWindowsとMacの切り替えはDIPスイッチです。このDIPスイッチはフタでカバーされており、しかも一つだけのスイッチをオンにするのが結構面倒です。
ハード屋さんなら手元にあるピンセットなどでちょいと操作するのでしょうが、指で的確に1ビットを操作できるかというと難しいです。
DIPスイッチである=(イコール)普段頻繁に変更しないという製品仕様の前提が見えてきます。
つまり、Windowsで使ったりMacで使ったりというユーザーにはあまり向きません。普段はWindows、カフェでたまにiPhoneやiPadで使おうかなという方も同様です。
このあたり、Microsoft Universal Foldable Keyboard は良くできていたなぁと思います。
▼Microsoftのキーボードについてはこちらで紹介しています。(すでに販売終了)
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Windowsで使ったりMac OSで使ったりするので切り替えながら使いたい!という方は、DIPスイッチでの変更作業についての覚悟が必要です。(慣れると大した事ではないのですが、フタをなくしてしまいそう・・)
iPadやiPhoneでの「かな入力」は困難(日本語配列)
「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S」の製品ページを見ても書いてあるのですが、iOS利用でのかな入力はかなり難易度が高いです。ローマ字入力であっても日本語配列モデルの場合には"("")"などの位置がズレていて非常に使いにくいです。
この点については、PFUの仕様一覧で明記されています。
※4 日本語配列モデルをiOSまたはiPadOSで使用した場合、英語配列キーボードとして認識されるため、刻印通りに入力できないキーがあります。
そういえば、iPad Proに純正のスマートキーボードを合わせて使っていたのですが、通常利用時のカバーとして使うには重くて前述のMicrosoftのキーボードに変更。しかし、かな入力ができずApple純正のWireless Keyboard を購入という流れでした。iOS系のキーボード選びはなかなか難しいですね。
日本語配列の場合、iOSで使えなくはないけど、結構難易度が高いです。
注意して購入したつもりだったのですが、どうしてiOSで使えそうだと思い込んだのかを考えてみたのですが、「HHKB」を検索した時にトップ表示されるPFUダイレクトの日本語配列の商品ページには上記引用した注意書きが記載されていないのです。なので僕は購入してがっかりしたのですね・・。調べが甘かったです。(価格が高いから大丈夫だと思い込んでいた面もあります)
ファンクションキー多用者には不向き(かも)
ファンクションキーを多用している方は特に慣れるのに時間がかかるかもしれません。
僕は文章の途中で英数文字を入力する際には、カナで入力しF10で半角英数に変換する癖があります。このクセはMac OSでも対応に苦労しました。
ひょっとすると一般的には英数を入力する際には入力モードを切り変えてから入力するのかもしれません。
一般常識はわかりませんが、僕はF10で変換をしています。Macでは英数キーを二回押して変換しています。
このF10の押下操作が、Fxキーが他のキーと兼用になっている「HHKB Professional HYBRID Type-S」では非常に面倒です。
Fnを押しながら番号キーを押すことになります。
まぁ、できますけど・・・。できますよ!慣れれば。
カタカナにするときにもファンクションキーを使うので・・
エクセルでセル内の入力にするのにもF2を使ったり・・
いちいちFnキーを押しながら番号キーを押さなければなりません!
コピペ操作(Ctrl+C、Ctrl+V) にクセあり
Controlキーの位置が特殊なので、みなさんが多用するコピペ操作(Ctrl+C、Ctrl+V) に慣れが必要です。
完全に位置が違うため、これに慣れてしまうと普通のキーボードに戻るとまた混乱してしまいます。
そのため、DIPスイッチのSW2で左側のFnキーをControlキーとして使える設定が可能です。この時、左側のControlキーは英数キーに切り替わります。
このDIPスイッチSW2設定には非常に惹かれるモノがあります!ただし僕が多用するF10キーの操作について慎重に考える必要があります。
0キーをF10化するためのFnキーが左からなくなるので右手でFn+0を操作する必要が出てきます。
ここは悩みどころですね!
後述しますが、デフォルトのControlキーの位置もかなり考えられており、メリットがあるため基本的にはデフォルト状態で運用するつもりです。
そもそもデスクトップ機だったのでワイヤレス接続ができなかった。
これはケーブルで有線接続すれば問題ないのですが、ワイヤレス接続できるモデルなのにメインマシンがデスクトップ機でBluetoothに対応していませんでした(笑)。
ケーブルを購入するか、USBに接続するBluetoothアダプターを購入すれば問題ないのですが、キーボードが届いて接続する際に「そういえば・・・」と気づいたという・・。
▼ まぁ、アダプターも安いので・・。
HHKBは本気で考えるとスゴイ
ここまでHHKBをある意味ディスりながら、自身の無知と間抜けさをさらけ出してきました(笑)。
自身の前提条件とマッチしない場合には、折角お金を出したのに「なんじゃこれは!」とネガティブな事になるのです。
ここからはHHKBを愛用のプロの方には及ばないのですが、僕なりに感じたHHKBの「すごさ」について語ります。
定年間近のおじさんには無理におススメしませんが、未来ある若者~45歳くらいでキーパンチの多い方には乗り換えをおススメできます。(スミマセン、年齢の上限は適当です)
HHKBのココがスゴイ。指移動距離の短さは正義。
かな入力に移行した時にはローマ字入力に対して文字入力数が減るので入力が早くなるはず!と思っていたのですが、そうでもなかったのです。
理由は、ローマ字入力では両手を使ってほぼ同時に子音、母音の入力ができ、かな入力に対してさほどデメリットはない点と
かな入力では数字キーも使って入力します。ホームポジションからの移動量が大きくなりその移動に時間がかかったり、迷いが生じたりして入力スピードがあまり上がらないのです。
指の移動量と入力効率との関係を思い知りました。
HHKBはキーボードとしてミニマルな面積に仕上がっており、指の移動量も最小になります。
注意点としてあげたF10などのファンクションキー操作も慣れれば指の移動量が短く、通常のキーボードよりも早く操作できる可能性があります。
やはり移動量が少ないのは最大のメリットだと思います!(が、慣れは必要)
HHKBのココがスゴイ。コピペを多用するからこそCtrlの位置はココが正解。
注意点にコピペ操作にクセがある旨書いたのですが、これがHHKBの最大のメリットなのかもしれません。
このControlキーの位置はコピペ操作のCtrl+C、Ctrl+Vに対して実に自然なポジションで操作が可能なのです。
↓ よくよく考えてみると普段の Ctrl+C、Ctrl+V の時に結構手首をひねっていますね・・。
いや、これはHHKB、スゴイな!
だが、何かダサい。
「HHKB Professional HYBRID Type-S」のデザイン。「どや、かっこいいやろ」とは言い難い。(デザイナーさんゴメンナサイ)
正直なところ、もう少しスパッ!としたデザインの方が良いですね。(電池室の出っ張りは仕方がないのかなぁ・・)
「HHKB Professional」購入するならHYBRID Type-S一択。
個人的に購入した中で最も高級なキーボードが「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S」です。少し前までは購入するキーボードの価格が1万円を超える清水の舞台から飛び降りていましたのですが、今回、どうせお付き合いするなら、とType-Sにしました。
Type-Sを選択したのには理由があります。
約2年前に Realforce R2 (非静音・変荷重)を購入しました。購入時には気になっていなかったのですが、使い込んでいくうちに使っていてカチャカチャやキーの重さが気になっていました。
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これは買ってよかったなぁ~、と思いました。音が静かになるだけでなく打鍵感が非常に気持ち良いのです。これはお金を積む価値があります。
今回は、さらにモバイル向けも考えて「Happy Hacking Keyboard Professional HYBRID Type-S」を購入しました。(Surfaceを購入したら組み合わせたい!)
という流れもあり、これまでの経験からすると、大人は絶対にType-Sをチョイスするべきです。
Type-Sでないと満足度が低い可能性が高いのです。
若い方は予算的なことからもClassicなどからスタートしても良いと思います。(しばらくしたらアップグレードしてもよいですし)
HHKBを購入するなら、Amazonよりもポイントの付く楽天市場やYahoo!ショッピングでの購入がオススメです。(それぞれPFUの公式ショップが出店しています)
*商品名にHYBRIDやClassicの文字が無い場合には旧製品です。
価格レンジとしては、Classic=税込価格 25,300円、HYBRID=税込価格 30,250円、HYBRID Type-S=税込価格 35,200円です。たまに妙な高値をつけているショップがあるのでご注意を。
オススメのType-Sは、英語配列、無刻印、日本語配列に対してカラーが墨と白なので合計6モデルです。
▼ HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列/墨 PD-KB800BS
▼ HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列/白 PD-KB800WS
▼ PFU HHKB Professional HYBRID Type-S 無刻印/墨(英語配列) PD-KB800BNS
▼ PFU HHKB Professional HYBRID Type-S 無刻印/白(英語配列) PD-KB800WNS
▼ HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/白 PD-KB820WS・・・The そうじろう購入品。
▼ HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/墨 PD-KB820BS
キーボードの購入は焦る必要はないのですが、恋をしてしまうとすぐに購入したくなってしまいます!「これが最後のキーボードだ!」と、いつも思いますがメーカーさんもしばらくすると新製品を出してきますしね。
自分のペースでキーボードライフを楽しみましょう!!
▼ くどいですが、テンキーレス・静音タイプ(Type-S)の Realforce もかなり良いですよ!!
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