SIMGOTのハイレゾイヤホン2種をレビューします。レビューする製品は ハイブリッド(ダイナミック+BA)の「SIMGOT EM2」とダイナミック型の「SIMGOT MEETURE MT3 PRO」です。どちらも「コスパ高っ!」なハイレゾイヤホンでした。「SIMGOT EM2」はKnowles社製バランスド・アーマチュア型ドライバを採用。そして、両製品とも本体+ケーブルがスケルトン+メタルでキレイなデザイン!これは売り方次第で大きく化けるタイプですね。現在、SIMGOTの製品はアマゾンでしか購入できないのが残念ではあるのですが、逆にアマゾンで売っていれば多くの方にとって入手性の問題はないはず。このレビューを見て、気になった方は是非トライしてみていただきたいです!
今回のレビューは、SIMGOTさんよりレビュー用に商品提供していただいています。(商品はご提供いただいていますが、内容は自由に書いて良い事になっています!)
▼ 今回紹介するのは以下の二製品です!
SIMGOT EM2( ハイブリッドイヤホン ダイナミックドライバー1基+Knowles社製バランスド・アーマチュア型ドライバ1基搭載)
目次
SIMGOTとは?
今回レビューするまで、SIMGOTというメーカーについて実は知らなかったのです。(ゴメンナサイ!)
SIMGOTは中国のオーディオブランドです。SIMGOTの公式ページは→こちら
中国メーカーさんは、ポタフェスやヘッドホンフェスなどでも参加メーカーが多く、また皆さん真面目な印象です。
今回試したSIMGOTも、非常に良い製品でした!
「SIMGOT」社名の由来
以下は、SIMGOTの方からいただいた情報です。
社名のSIMGOTは「大兴干戈」という言葉から名づけられました。
「兴戈」との発音が近いで、「最高の製品を作ることに全力を尽くす」という思いが込められています。
スローガンは“salute to art and science”、「芸術と科学へ敬意を」という意味です。
「大兴干戈」=>「大興」+「干(たて)」「戈(ほこ)」のようです。ここから「兴戈」となり英語表記では発音の近い「SIMGOT」があてられているのでしょう。
「MEETURE」は?
今回紹介する「MT3 PRO」はSIMGOTの姉妹ブランドである「MEETURE」よりリリースされた製品です。
「MEETURE」とは、「Meet the Future」からの造語、科学と芸術への敬意を込めた「SIMGOT」ブランドの信頼と実績ある技術を用いながら、よりファッション性やトレンドなどを採り入れ、リーズナブルな価格帯でコストパフォーマンスを高めているブランドです。
SIMGOTの製品ラインナップ
SIMGOTの有線イヤホンの製品ラインナップ以下の4製品です。
品名 | 構成 | 価格 |
SIMGOT EK3 | 3 Knowles BA | 38,900円 |
SIMGOT EN700 PRO | ダイナミックバランスドドライバー | 17,800円 |
SIMGOT EM2 | ダイナミック+Knowles BA | 12,800円 |
MEETURE MT3 PRO | ダイナミック | 7,800円 |
今回レビューするのは表の下側の2製品。リーズナブルなハイレゾイヤホンホンです。
SIMGOTの製品でいつか試したいのは、EK3です。
SIMGOTフラッグシップの EK3 は形状もカッコイイですし、KnowlesのBAがトリプルで搭載。しかも音の調整も4種類の設定からチョイスが可能です!これはちょっと憧れます!!
SIMGOT製品はどこで購入できるの?
現在、SIMGOT製品が日本で購入できるのは Amazon だけです。→ AmazonでのSIMGOT商品一覧
SIMGOT製品は過去eイヤホンでも販売されていたのですが、現在はAmazonだけです。
店舗などでの実機による試聴ができないため、このようなブログでのレビュー記事で魅力を紹介してもらう戦略をとっているのかな、と推測しています。
がんばれ!SIMGOT!
「SIMGOT EM2」と「MEETURE MT3 PRO」について
今回レポするのはハイブリッドの「SIMGOT EM2」とダイナミック型の「MEETURE MT3 PRO」の二つ。
パッケージの雰囲気からもキャラクター、狙いの違いが伝わってきます。「SIMGOT EM2」と「MEETURE MT3 PRO」とでは約5000円の価格差。
スマホ付属のイヤホンなどからのステップアップがダイナミック型の「MEETURE MT3 PRO」。さらにこだわるならハイブリッドの「SIMGOT EM2」というイメージです。
それぞれのセット内容を確認していきましょう。
内容物の構成はほぼ同じです。イヤホン本体、ケーブル、イヤーチップ(2種)、ケース、そしてドキュメント類です。
あまり問題にはならないと思いますが、説明書に日本語記載がありません。このあたりはメーカーさんにもう少し頑張って欲しいところです。
イヤーチップは低音特化タイプと中高域特化タイプがそれぞれ3サイズ。計6ペアが付属します。好みで使い分けると良いでしょう。
↓ 「SIMGOT EM2」と「MEETURE MT3 PRO」のイヤホン本体。どちらもスケルトン。モノによってはスケルトンデザインが幼稚に感じられる場合もあるが、SIMGOTのスケルトンデザインは秀逸。
↓ 「SIMGOT EM2」、スケルトンなので内部にKnowlesのBAが確認できる。(わかりづらくて申し訳ありません)
↓ 「MEETURE MT3 PRO」のイヤホン本体。このデザインは大好き。
↓ 「SIMGOT EM2」と「MEETURE MT3 PRO」とではケーブルの色味、こしの強さも異なります。素材も違うようです。(「MEETURE MT3 PRO」の方がケーブルとしてやわらかい)
↓ 「SIMGOT EM2」と「MEETURE MT3 PRO」の3.5mmプラグ部分。金メッキ色なのは「MEETURE MT3 PRO」の方。
ケース付属なのがうれしい。
「MEETURE MT3 PRO」、「SIMGOT EM2」それぞれケースが付属します。
「MEETURE MT3 PRO」はホワイトのキレイな印象のポーチが付属。
「SIMGOT EM2」には革製の収納ケースが付属しています。
これは非常に満足度が高い!
「MEETURE MT3 PRO」、「SIMGOT EM2」の音質やサウンドの傾向
音については価格差を感じやすい価格帯域です。これらを比較するのはナンセンスではあります。しかし「MEETURE MT3 PRO」の健闘が印象的でした。
「MEETURE MT3 PRO」はダイナミックドライバーのみの構成。"高性能10mmデュアルチャンバー複合ダイナミックドライバー"が使われています。
「MEETURE MT3 PRO」は、全体的にバランスのよい音です。僕ならこのレベルで大満足。
「SIMGOT EM2」は ダイナミックドライバーとKnowles RAF-32873 によるハイブリッド。構成だけで考えると「FiiO FH1」あたりが対抗でしょうか。FiiOのFH1は低域をダイナミックドライバーで、高域をBAがサポートする思想ですが、「SIMGOT EM2」はダイナミックドライバーとBAの両方がフルレンジの役割で並列に接続されているのが特徴。
「MEETURE MT3 PRO」から「SIMGOT EM2」に付け替えると音のクリアさについて差を感じました。
「SIMGOT EM2」の音は非常に解像度が高く、低音も響く。バランスのよいサウンド。iPhone+FiiO Q1 Mark II で鳴らすと非常に気持ちが良い!(BASS ONの設定)。ロック、EDM、ジャズ、クラシック。どのジャンルも良かったです。このイヤホンは非常に素直な表現をするので、低音厚めが好みの僕はアンプ側で低音を強く設定しました。
「SIMGOT EM2」は、これで12,800円。非常に満足です!!好きなアルバムを聞き直したくなります!!
音質的には一歩譲る「MEETURE MT3 PRO」。このモデルの魅力は、聴き続けても疲れにくいところ。
個人的には普段使いに音質も良く、オシャレでフィット感のよい「MEETURE MT3 PRO」。ちょっと聴き込みたいなという時には贅沢に「SIMGOT EM2」を使うというイメージです。
「MEETURE MT3 PRO」、「SIMGOT EM2」の魅力。音も良いがルックスも良い。
価格に対してクリアなサウンドが提供されているSIMGOTの製品。サウンドも良いのですが、そのルックスについても非常に魅力的でした。
インイヤーモニターイヤホン単体でもキレイです。少しジュエリーのようなイメージも併せ持っています。
完全ワイヤレスイヤホンも便利で良いのですが、有線ハイレゾイヤホンもケーブルがあるからこそ、そのケーブルの美しさを取り入れて楽しむのも良いですね!
SIMGOTの製品、なかなか良かったです!「MEETURE MT3 PRO」、「SIMGOT EM2」はライトなハイレゾユーザーさんにオススメです!
▼ 今回紹介したのは以下の二製品です!
SIMGOT EM2( ハイブリッドイヤホン ダイナミックドライバー1基+Knowles社製バランスド・アーマチュア型ドライバ1基搭載)