先日、国立近代美術館で開催されている『横山大観展』に行ってきました。なかなか興味深い展覧会で、楽しかったです。僕は4月30日の祝日に行ってきました。それなりの混雑で見学しにくい場所もありましたが、満足度の高い展覧会でした。
現地に行くまで知らなかったのですが、国立近代美術館(MOMAT)の企画展を見学すると、MOMATの常設展も見学ができます。さらに工芸館見学可能です。
金・土以外は17:00閉館です。MOMATコレクションも見学した方がいいので、時間に余裕を持ってお出かけください。
目次
『横山大観展』開催概要
東京展
会期 2018年4月13日(金)~ 5月27日(日)
会場 東京国立近代美術館 (東京都千代田区北の丸公園)
開館時間 10:00~17:00(金・土曜日は20:00まで) *入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(ただし4月30日は開館)
京都展
会期 2018年6月8日(金)~ 7月22日(日)
会場 京都国立近代美術館(京都市左京区岡崎円勝寺町)
開館時間 9:30~17:00 (6月8日~6月30日の金・土曜日は20:00まで、7月6日~7月21日の金・土曜日は21:00まで)
*入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日(ただし7月16日(月・祝)は開館、7月17日(火)は休館)
混雑状況は公式ツイッターでチェックを。
『横山大観展』の混雑状況は公式ツイッターでチェックが可能です。
しかし、このアカウント・・本当に公式??(アイコン画像くらいは設定して欲しいところです)
https://twitter.com/TAIKAN_2018/status/991120711526760449
所要時間は 2時間程度。
僕の場合には『横山大観展』を約1.5時間で周りました。
巻物はみなさん並んでじっくりと眺められているのですが、並ばずに間から覗かしてもらうような見学の仕方です。
また、絵については音声ガイドで紹介されている絵を中心に鑑賞しました。(一通り見ました)
じっくりと巻物を眺めるなら2時間は必要でしょう。
さらに、MOMATの展示も見るなら、もう1.5時間必要です。さらに工芸館も見るならプラスの時間が必要です。
朝からランチを含め夕方まで楽しむようなつもりで行くといいかもしれませんね。
5月8日から《 夜桜》と《 紅葉 》を展示
展覧会中にいくつかの展示替えがあるようです。→ 期間についてはこちらを参照方。
《 夜桜》と《 紅葉 》については5月8日からの展示です。《 紅葉 》は見たかったなぁ。。
見所の一つとしては、全長40メートル超の日本一長い画巻である 《生々流転》でしょう。様々な意図がこめられているのですが、列がすごくて細かく見ることができませんでした。(列に並んで鑑賞してもそれに見合うだけの感動がないかな・・と判断しました)
《生々流転》は、国立近代美術館の所有ですが普段展示はしていないとのこと。気になる方はじっくりとご鑑賞を。
音声ガイドは借りる事を推奨。
音声ガイドは借りた方がよいでしょう。正直、「中村獅童さんかぁ・・」と思っていたのですが、なかなか良い声でした。
内容としては、作品の見所に加えて、歴史的な背景や横山大観の人物像が見えてきます。借りた方が展覧会を楽しめます。詳しくない方ほど借りた方がいいです。
■所要時間 : 約30分
■貸出価格 : 1台 550 円(税込)
■ナビゲーター : 中村獅童
■ガイド制作 : 株式会社アコースティガイド・ジャパン
なお、端末はイヤホン交換可能なタイプです。ご自身愛用のイヤホンで楽しんだほうが聞こえやすいかもしれません。(衛生的にも)
ただし、僕が持って行ったイヤホンでは片側(左)からしか聞こえませんでした。
単眼鏡持参を推奨。
『横山大観展』には単眼鏡などを持参した方が良いです。横山大観なので、大きな絵が多く「細かい部分を見る必要がなさそう」と思われるかもしれませんが細かい表現を見たくなる場合も多く、単眼鏡が活躍しました。なるべく準備して持って行った方がいいです。
単眼鏡については↓こちらで紹介しています。
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グッズの人気は・・。
デザインがなかなかカワイイグッズが販売されていました。
見ていた中での一番人気は、「屏風はがき」全8種類 各200円(税込)でしょう。
屏風のように折り目をつけて立たせることができるのです。
図録トートバッグもかわいいなぁと思いました。(使わないので購入しませんでしたが)
「扇子」が在庫切れで入荷未定でした。
グッズについては公式ページで紹介されています。
《生々流転》のマスキングテープがミュージアムショップで販売されていました。これはちょっと面白いな、と思いました。→ こちらに説明があります。
『横山大観展』と『明治東亰恋伽』とのコラボパネル(スタンディ)あります。
歴史恋愛ファンタジーゲーム、『明治東亰恋伽』(通称:めいこい)とのコラボがあるそうで、多くの女性がパネルと記念撮影をされていました。
「横山大観」と菱田春草」のスタンディが準備されているのです。*東京展のみ
設置場所は2Fです。撮影するには入場券が必要です。
→公式ページ
MOMATコレクションもよい。こちらも音声ガイド推奨。
国立近代美術館のMOMATコレクション(常設展のようなイメージです)も面白いです。ぜひ『横山大観展』の後にでも見学をして行きましょう。
このMOMATコレクションでも音声ガイドの借用がオススメです。(ガイドしてもらいながら周るか、何も知らずに周るかでだいぶ違うと思います)音声ガイドの料金は300円です。イヤホン交換が可能な端末です。
4階の「ハイライト」だけでも見て行ってください。
川合玉堂の「行く春」もいいのですが、僕は船田玉樹の「花の夕」がとてもよかったです。
横山大観と関連の深い作家の作品も展示されており、菱田春草の《賢首菩薩》も展示されています。
工芸館では「工芸館開館40周年記念 名工の明治」を見学できます。
国立近代美術館の『横山大観展』から少し離れたところにある工芸館では「工芸館開館40周年記念 名工の明治」を見学できます。
僕は見られていないのですが、せっかくなのでぜひ見学を。
内容はこちらでご確認を→ 公式ページ
『横山大観展』の感想
横山大観について、ほぼ基礎知識なく展覧会に足を運びました。
その美術や国に対する姿勢、情熱を知ることができました。
特に印象に残ったのは、水墨画で描かれていた「彗星」でした。
単に『君の名は。』を連想したわけですが、素敵な構図です。(展示は 5月6日まで!!)
横山大観ファンも、富士山好きも足を運ぶと良いと思います。結構オススメです。
↓今年になってから出版された書籍で少し知識を蓄えてから見学するのもオススメです!