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モノとしての魅力に溢れる Bose QC35。使うほど手放せなくなる存在。

2016年7月10日

Bose QuietComfort 35 wireless headphones をボーズさんよりお借りしています。自分の生活の中で Bose QC35 を実際に使ってみて感じた事を紹介したいと思います。

結論から書いてしまうと、このBose QC35は一度手にしてしまうと手放すのが惜しくなる製品です。Bose QC35は借用品ですので、あと数日で返却しなければなりません。Bose QC35 のない生活なんて・・・考えたくありません!

使ってみて実感した Bose QC35 のいいところ

実際にBose QC35 を通勤やお昼休み、そして家で使って感じた QC35の”いいところ”を紹介します。

その1:何よりもモノとしての質感・デザインがいい
その2:ワイヤレスなので混雑した電車内でもケーブルが絡む心配がない
その3:ノイズキャンセリングで音楽が楽しめ、周りに影響されにくい
その4:20時間の連続再生時間で毎日充電する必要がない(僕の使い方で1週間は無充電可)
その5:リモコンボタンが操作しやすい
その6:音声ガイドで接続状態、バッテリー状態が把握できる
その7:Bose Connect アプリでファームウェアが最新の状態で使える
その8:Bose Connect アプリで接続先の選択が可能
その9:ボーズブランドである!

この他にも、「有線での接続が可能で、有線の場合にはバッテリーが長持ちする」「バッテリーが切れても有線で音楽を楽しめる」といったいいところもあります。

とにかく、「ワイヤレス」で「ノイズキャンセリング」である所がポイントです!

モノとしての質感について

Bose_QC35_2_1

ズラリと並んだBoseのヘッドホン群。右端のBose QC35以外は僕が今までに購入したヘッドホンです。トータルでいくら使ったのか・・考えたくないです。

左からAE(TriPort)、QC3(オンイヤーのノイズキャンセリング)、AE2w(ワイヤレス)、QC25、QC35です。

Bose QC35だけ少しカメラに近い位置にあるため大きく写っています。実際にサイズとしては一番大きく、押し出しの強い存在感を持っています。

Bose_QC35_2_2

今回のBose QC35 のシルバーは、MacBook Pro 等の一連のアルミボディと非常に相性がいい色合い、質感です。所有欲を満足させます。

Bose_QC35_2_4

ヘッドパッドのベロアのような素材も非常に気持ちがいいですし、外側の人口皮革素材も細かいシワが入っています。耐久性も上げているそうなので、下の写真↓のQC3のようにはならないと思います。さすがに永遠に品質を保持することはできないでしょうが、みすぼらしくならないといいですね!

Bose_QC35_2_7

QC35は、操作性が優れています。右のイヤーカップ後ろ側に配置されたボタンの操作性が非常に良いのです。ボタンは軽く押せますし、押し間違う事もありません。そっと右耳に右手を添えて親指で操作しますが、この一連の体の動きに無理がなく、かつ上品な所作でコントロールできます。(あ、「上品な所作」というのは特に僕がそう思っているだけです)

Bose_QC35_2_3

このように、Bose QC35は、質感、デザイン、操作性のすべてのバランスが取れた上質な製品だと考えます。


Bose QC35 の音質はどうなのか?

ノイズキャンセリングの効果について

Bose QC35 はアラウンドイヤータイプですので、装着するだけで若干の遮音効果はあります。その上でノイズキャンセリングを行うため、ノイズキャンセリング効果は非常に高いです。しかし、周囲の音すべてが消えるわけではありません。うっすらと車内アナウンスも聞こえますし、道を歩いている時には車の走行音(どちらかといえばエンジン音)も聞こえます。人の足音については聞こえなくなる傾向にあり、”道行く人が忍者化”してしまうので若干の注意が必要です。

ノイズキャンセリングヘッドホンを使っていて「いいな!」と思うのは、電車や会社で日本語音声の映像を見る場合です。英語で日本語字幕の場合には音声が多少聞こえなくても画面に表示されている字幕を追えばいいので、周囲の騒音は問題ありません。日本語音声で、特に映画のように小さい音から大きな音まで音量の変化が大きいコンテンツだとノイズキャンセリング機能が必須となります。日本語のドラマを電車内などで見る場合に、やはりノイズキャンセリングヘッドホンが絶対にオススメです!

音の傾向は、ワイヤレス時とケーブル接続時とでキャラが異なる

Bose QC35 はBluetoothによりワイヤレス化されています。僕は今、Bose QC20 をメインで使っているのですが、ケーブルとリモコンユニットが結構気になります。アラウンドイヤーとインイヤーとで形状の違いはありますが、ワイヤレス化によりケーブルの存在によるストレスからの解放されるのが嬉しいです。これは、とても価値のある事です。

一方で少し気になったのが音質のキャラクターです。僕は有線版のBose QC25も保有していて、主に家で使っています。Bose QC35の音を聞いてみて感じたことは、Bose QC35は Bose QC25とは明らかに違う味付けが施されている事でした。もう少し正確な情報として伝えると、Bose QC35(ワイヤレス時)は低音強調よりの味付けです。Bose QC35(ケーブル接続時)は、従来機のBose QC25と同様に比較的フラットな味付けになっています。つまり、Bose QC35は、ワイヤレス時とケーブル接続時とで音質が変わります。

Bose_QC35_2_11

Bose QC35(Wireless時)は、左のQC25 とは明らかに音の傾向が異なる

この音の違いが、例えば Bluetoothによる解像感の劣化、広域の劣化であるか?というと、僕はそうは思っていません。Boseとしての初期のBluetooth ヘッドホンである、Bose AE2wではBluetoothでありながらフラットな味付けでした。その実例から推測するに、Bluetoothだから低音強調になりがち、というわけではないと考えます。低音強調の傾向はBose QC35と同時期に発売された SoundSport wireless も同じです。

ここからは全くの推測になるのですが、内部ブロックとして下記のような構成となっているのではないでしょうか?

想像のQC35ブロック図

Bluetooth経由の音色と有線での音色とが違うことから、水色のBluetoothのモジュールは各機種共通で使われていて低音重視のチューニングで音声が出る仕様。有線の場合にはBluetoothとは別の系統のイコライザーで処理される。これらの信号がノイズキャンセリングのチップに入力され、ノイズキャンセル処理された信号が出力される、と考えました。こうであれば、Bluetoothと有線とで音質が異なる事について説明がつきます。(ここまで推測です

有線とBluetoothとで音質(傾向)が違う事を書いていますが、それがイケナイ事だとは思っていません。逆に二つの音質が楽しめるので、二度美味しい!と思っています。

ここで言いたい事は、ノイズキャンセルかつワイヤレスでここまで楽しめる Bose QC35は素晴らしいですよ!という事です。

Bose QC35では、QC25のケーブルを使えるのか?

Bose QC35をケーブル接続すると、自動的にBluetooth機能がオフし、ケーブルを抜くとBluetooth機能がオンします。音量調節や停止、再生、曲送りはボタン操作に従って、Bluetooth経由でスマホへ伝達されています。Bose QC35をケーブル接続した場合には、Bluetooth機能がオフしてしまうため、音量調整等のコントロールができなくなります。

有線なので手元にスマホがあるでしょ?と言われれば、そうではあるのですが、やはりリモコンから操作したいです。

Bose QC25はリモコン付きのケーブルです。これをBose QC35に接続してみましょう!

Bose_QC35_2_10

実際に試してみたところ、問題なくiPhone を操作することができました

次にこんな事もできるかな?と思って、Bose AE2wのBluetoothユニットを、Bose QC35に接続してみる事を試しました。

Bose_QC35_2_8

こちらはうまく設計されているのか、ユニットがしっかりとは接続できないようになっていました。色々と組み合わせを試して音の変化を確認したかったのですが、残念です。

アプリ Bose Connect について

アプリ Bose Connectについて少し紹介します。僕がインストールした段階で、Bose Connect は Ver.2.0 でした。ヘッドホンを使うにあたって必ずこのアプリのインストールが必要か?というと、そうではなりません。初回のペアリングなどは、通常のBluetooth 機器と同様に設定から接続すれば問題ありません。ただし、製品の更新(ファームウェアのアップデート)などの情報が得られますので、アプリを入れる事をお勧めします。

Bose QC35と組み合わせて Bose Connect でできることは・・・

・ヘッドホン名称の設定(”Bose QuietComfort 35”以外に必ず設定させられる)
・自動電源オフ時間の設定
・音声ガイド言語の設定(本体単独でも可能)
・音声ガイドのオン/オフの設定(本体単独でも可能)
・製品の詳細の確認(ファームウェアバージョン、シリアルの確認、製造年月日)
・ペアリングリストの管理

僕の場合には、通勤時に音声が少し途切れる現象が発生しています。Bose QC35はiPhone 6 と 9.7インチのiPad Pro との2台と接続しています。音楽はiPhoneから流しています。iPhoneは、活動量計であるMisfit RayともBluetooth接続しています。

ペアリングリストの管理にて、9.7インチのiPad Proとの接続をオフすると、その音声の途切れる現象がなくなります。僕の場合には、このように接続先をコントロールするために、結構Bose Connectを使っています。

Bose_QC35_2_12c

クリックすると大きな画像で確認できます。

一番嬉しかったのは、ファームウェアの更新情報を得られる事です。

Bose_QC35_2_13c

クリックすると大きな画像で確認できます。

Bose Connectのアプリを開いた時に更新がある事を教えてくれます。このおかげで最新の状態でヘッドホンを使う事ができます。スマホにつながる機器は、こうであるべきですね。

まとめ:Bose QC35は満足度の高い製品。気になる方は購入すべし!

Bose QC35は、周囲のノイズのストレスとケーブルのストレスとを取り除いてくれるヘッドホンです。ここに価値を見出せるならば、税込 39,960円と少し高い価格ですが、購入するべき商品だと考えます。これによって、得られる効果は非常に大きいです。

電源をオンすると、スッと周囲の音が消えます。ノイズキャンセリング機能は、例えばリビングで少し集中して取り組む作業を行う場合などに有効です。お金の計算をしたり、仕事のレポートをまとめたり、ブログの記事を書いたり・・・。

集中したい時に、子どもが見ているTVの音、掃除機の音、料理や食器を洗う音、エアコンの駆動音、外を通る車の音などが気になりませんか?今集中するべき作業には関係ない、ちょっと気になる音を取り除いてくれるのがノイズキャンセリングヘッドホンです。

カフェでの作業も同様で、Bose QC35であればお店で流れる曲弱めて、自分でチョイスした曲をしっかりと聞こえるようにしてくれます。

自分の仕事の効率を上げ、時間を短縮したり内容の濃度を上げたりできるようになる、と考えれば価値がある商品です。

「いやー、Theそうじろう さん。買おうとは思うんだけど、本当に効果があるの?高い買い物なのに音質やノイズキャンセリングの効果が期待通りでなかったらどうすんのよ?」という方もおられると思います。

安心してください。ボーズ・オンラインストアでの購入では、30日間の返品・返金保証が付いています。使った上で万一納得がいかなければ返品、返金が可能なのです。高価な買い物です。ちょっと使ってみたら「何か違う」と思っても量販店等で購入した場合には返品は難しいと思います。僕は絶対にボーズ・オンラインストアでの購入をお勧めします!
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最後に一点だけ注意点を。Bose QC35はアラウンドイヤー型のヘッドホンです。さすがに暑い夏の日に通勤で使うとちょっと汗をかきますね!

↓QC35は、このシルバーがカッコイイと思います!(ボーズオンラインストアへのリンクです)

Bose QuietComfort 35 wireless headphones[Silver]

↓ 定番ブラックもいいですね。(ボーズオンラインストアへのリンクです)

Bose QuietComfort 35 wireless headphones[Black]

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  • この記事を書いた人

The そうじろう

モノ系ブロガー。2014年から「モノ好き。ブログ」を運営。製品レビュー歴は10年を超えます。長年とあるメーカーに勤務し製品設計・開発に従事してきた経験を活かし、独自の視点でその製品の良さ紹介しています。

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