米国Master & Dynamic社の完全ワイヤレスイヤホン MW07 の実機レビューです。これはなかなか良い!僕が体験した完全ワイヤレスイヤホンの中で最もお気に入りの音質!しかもケース含めてそのルックスは超美形!「うわー、 MASTER & DYNAMIC の MW07 気になるぅ・・。価格がちょっと高いけど大丈夫・・?」と思った方、購入して大丈夫です。MW07、良いですよ!ユーザーエクスペリエンスを大切にし、しっかり仕上げられたプロダクトです。手元に届けば「ワォ!」という体験が待っています。(なのであまり細かく紹介していない部分もあります)
(この記事を含む)他人のレビューを読んでMW07を擬似体験してしまうより、先入観なくMW07を購入して実体験することをオススメします!
今回、完実電気株式会社(MASTER & DYNAMIC国内正規代理店)さんからレビュー用サンプルをご提供いただきました!多謝!!
最近はレビュー用サンプルをご提供いただける機会が多いのですが、感じたことを正直に書くスタンスに変わりはありません。MASTER & DYNAMIC の MW07 は、かなりエキサイティングなプロダクトでした!オススメです!
完実電気さんはShureなど、多くのイケてる海外ブランド(←表現がいまいちでスミマセン)の代理店業務を行なっています。MASTER & DYNAMIC 製品に関しては、2018 年11 月1 日より完実電気さんが国内の代理店業務を行うようになりました。
MASTER & DYNAMIC 製品の公式情報を確認しようと思っても、サイトが最近作成されたばかりのためグーグルで検索してもヒットしない状況です。(時間が解決するはずですが・・)
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目次
MASTER & DYNAMIC の MW07 について
MASTER & DYNAMIC の MW07 について紹介していきますが、まずは、このビデオを観ていただきたい!(音もカッコ良いので、できればヘッドホンで)
MASTER & DYNAMIC の MW07 は完全ワイヤレスイヤホンです。スマホなどとはBluetoothで無線接続し、左右のイヤホンは音途切れが発生しにくいNFMIという通信で無線接続されます。
カラーは、グレイテラゾ、トータスシェル、スティールブルー、マットブラックの4色展開です。
以下、MW07の公式商品ページからのスペック引用です。ポイントとなる部分を太字にしました。
・保証期間:2年
・寸法:(イヤフォン) 幅 x 高さ x 奥行き 25 x 22.2 x 28.3 mm
(充電ケース) 幅 x 高さ x 奥行き 64.6 x 26.8 x 45.1mm
・重量:(イヤフォン左右) 約9g、(充電ケース) 約76g
・形式:ダイナミック型
・ドライバー径:10mmカスタムベリリウムドライバー
・電源:リチウムイオンバッテリー(充電時間/約1.5時間、再生時間/最大3.5時間)
・充電ケース:フル充電で最大3回分充電可能
・Bluetoothバージョン:4.2
・対応コーデック:AAC, Apt-X
・通信技術:NFMI (Near-Field Magnetic Induction /近距離磁界誘導) ペアリング技術を搭載
ありがたい事に保証期間が2年です!もちろん落としたりしての故障などは対象外ですが、2年間のメーカー保証は安心できます。
再生時間は最大3.5時間です。僕の通勤時間は1時間程度なので特段問題はありませんでした。(もう少し時間が長いと安心)
対応コーデックはSBCよりも高音質な AACとaptXに対応しています。iPhoneユーザーもAndroidユーザーも高音質で音楽を楽しめます。(AAC対応だけの完全ワイヤレスが多いのでここはポイント)
NFMI採用は特徴的ですが、他にはズバ抜けた特徴はあまりない印象かもしれません。逆に考えると、しっかりと押さえるところは押さえた製品スペックです。
MW07のパッケージ
MASTER & DYNAMIC の MW07 のパッケージデザインはシンプルですが、品のあるデザインです。
パッケージ裏側には、内容物が写真入りでプリントされています。(これはわかりやすい!ですし、イラストで書かれると安っぽくなるのでこのアイディアは素晴らしいですね)
パッケージの内容物は、下の写真の通りです。説明書、充電ケース(MW07のイヤホン本体を含む)、USB-C ケーブル、USB変換アダプター、Fit-Wings、イヤーピース、ポーチが同梱されています。
付属の説明書は実にシンプルです。しかも英語表記のみ。Webでは日本語のMW07のマニュアルが用意されています。→こちらです。
USB-Cケーブルは、両端が Type C です。
USB-Cを通常のA端子に変換するためのアダプターも付属されています。USBチャージャーは付属していませんが、USB-Cに対応したチャージャーが手元になくても変換アダプターが同梱されているため互換性の面で問題はないはずです。
↓付属のポーチはキャンバス地です。上部の両側に力をかけると開くタイプです。充電ケースを持ち運ぶ際には、ポーチに入れて傷付きを防止しましょう。
少し残念なのは、充電ケースに対してサイズに余裕がないため、充電ケースを収納している時に少し口が開いたままになることです。
もう少し生地が馴染んでくると、閉じるようになるのかもしれません。
それぞれの付属品に MASTER & DYNAMIC のロゴが入っており、製品に対するこだわりを感じる仕上がりです。
MASTER & DYNAMIC MW07 ケースと本体
MASTER & DYNAMIC MW07 の充電ケースとイヤホン本体をチェックしていきます。
MW07の象徴的なアイコンである充電ケースはステンレス製。しっかりと磨きこまれており、とても美しい。(写真に撮るとどうしても本人が写り込んでしまい困るほど(笑))
製品写真で見ると、そのデザインによるイメージの為かMW07のケースがある程度の大きさを持つ小箱のような印象を受けます。しかし実際のMW07のケースは非常に小さいです。開封時に「ムッチャ小さいんですけどぉぉぉぉ!」と叫んだほど。サイズとしては ざっくり 6.5cm x4.5cm 高さが2.7cm のイメージ。(正確な数値は 64.6 x 26.8 x 45.1mm) これは名刺サイズ(91mm × 55mm)より小さいサイズ感です。イメージがわくでしょうか。
ケースに触るとどうしても指紋がついてしまいます。写真のケースにも時折指紋がついていますがご了承を。指紋がつけば拭き取れば良いだけです。「指紋が目立つから嫌」という考えは勿体無いです。
ケース前面には3つのLEDが配置されています。僕は、このカラーのLEDインジケーターがとても気に入っています。
イヤホンをセットしてフタを閉じると、インジケーターはイヤホン左側・充電ケース・イヤホン右側それぞれの充電状況を表示します。(ここがカッコイイ!!)
イヤホンは約 2 時間の充電で約 3.5 時間の再生ができます。 充電ケース自体は40 分以内に 100% 充電でき、最大 3 回 イヤホンを充電できます。全てが満充電の状態からであれば、計14時間の再生が可能です。
勤務時間中に8時間連続でMW07を使おうと思ってもできず、途中でバッテリー充電を挟む必要があります。長時間の利用の場合には、完全ワイヤレスイヤホンではなく、やはりバッテリーの心配の無い有線ヘッドホンを使う方が良いでしょう。
充電ケースの背面には、シリアルNoと思われる文字列とType C の端子。すでに僕の中ではUSB-C端子が採用されていない製品だと「ちょっと古い設計だな・・」と感じてしまう時期に入っています。よくぞ USB-C にしてくれました!(電気的にメリットがなくても、ケーブル接続時にプラグの裏表を意識しなくてよいのが大切です)
充電ケースのフタはマグネットで固定されており、上に持ち上げると開きます。(フタを開けるには少しコツがいります)フタを開くと内部にはMW07のイヤホンが鎮座しています。
イヤホンをケースから取り出すと、イヤホンのインジケーター(「パルスインジケータ ライト」)が光ります。(このギミックがカッコイイ!!)
イヤホン本体はハンドメイドによるアセテート素材で覆われています。今回紹介するカラーは「スティールブルー」です。「スティールブルー」は「はがね色」と訳されるようです。「スティールブルー」のカラーリングの自己主張は強くありませんが、単純なブラックなどとは異なる深い色合いのブルーです。
↓イヤホンの内側には充電用の2つの接点が見えます。MW07独特のフィッティング機構である「Fit Wings」の凹凸が特徴的です。
この「Fit Wings」はシリコンでできているため柔らかく、また細かいヒダのようになっているため耳の形状に合わせてフィットさせる事ができます!(この発想、ホントスゴイ!)
↑ MW07本体上部にはボタンが配置されています。右側にはマルチファンクションボタンが、左側には音量ボタン+/- が配置されています。MW07の操作はタッチセンサーではなく、物理ボタンであるため確実な操作が可能です。マルチファンクションボタンで「一時停止 / 再生」「前方にスキップ」「 後方にスキップ」もできるので Spotify の プレイリストなどで聴きたくない曲が流れてきてもスキップ可能です!(たまに曲送りができないイヤホンがあるのですよ・・)
MASTER & DYNAMIC の MW07 は、手に触れるモノ全てが上質な完全ワイヤレスイヤホンという印象です!
MASTER & DYNAMIC の MW07 の音質
MASTER & DYNAMIC の MW07 は完全ワイヤレスイヤホンであるため、音についても語る必要があります。
右耳にMW07を装着すると、左側のイヤホンをサーチしている音が聞こえます。これが未来的で非常にカッコイイ!(どのような音なのかはお楽しみ)
左右のイヤホンは通信が途切れにくい NFMI (Near-Field Magnetic Induction /近距離磁界誘導) というテクノロジーで接続されます。
対応する音声コーデックは aptX と AAC。完全ワイヤレスイヤホンの中では頑張って対応している部類です。(AACだけ対応という製品が意外に多い)
ASIAN KUNG-FU GENERATION のようなロックからPerfumeまで一通り聴いてみました。印象的だったのは ASIAN KUNG-FU GENERATION の「藤沢ルーザー」のイントロ。ギターサウンドが気持ちよく、テンションが上がる音です!
MW07は、ギターサウンド、ボーカル、ベース、ドラム(ハイハット〜バスドラ)の全てが気持ち良く聴こえます!!
これまでに体験してきた完全ワイヤレスイヤホンの中で最も僕の感覚にフィットするサウンドです。これは良い!
MASTER & DYNAMIC MW07 のオススメ度
MASTER & DYNAMIC MW07 がオススメかどうかについて考えてみた。デザイン、素材感、音質含めてオススメであることは間違いない。
しかしながら、39,800円(税込)のプライスタグは僕の予算としてもちょっと厳しく、万人にはオススメしにくいのも事実。
ここで MW07ではサポートしていない機能も紹介しておこう。「周囲音取り込み機能」「ノイズキャンセリング機能」「アプリ対応」だ。いずれの機能もあればベターなのは間違いない。このあたりの機能がどうしても気になる方は別の製品を探した方が良いだろう。ただし、これらの機能が必須なのかは今一度考えてみてもよいだろう。(僕はさほど重視しません。もちろん有った方がよいですが)
↓ノイズキャンセリングは無いが、バランスが良いのはこちらの商品。一応紹介はしておくが、MW07が欲しい人はMW07が欲しいのであって、他の製品はあまり気にならない存在なのだと思う。
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MW07のアセテート部はハンドメイドであるため模様が一品ごとに異なるという。
今回のスティールブルーやマットブラックでは個体差は少ないのだと思うが、その他の特徴的なカラーの場合には模様の違いがあるのだろう。このあたりも購入時の楽しみの1つである。
ハンドメイド製のアセテートの本体、美しく磨きあげられたステンレス製充電ケース、デザインされた付属品など 、MASTER & DYNAMIC のコダワリを感じる出来栄えで満足度はかなり高い。そして、音質も良い。
MW07は、単なるマスプロダクション製品よりもワンランク上の完全ワイヤレスイヤホン。
MW07のスタイルが気に入ったのなら、もうコレ以外の選択肢はない。
そして、スタイルで選んだとしても間違いなく満足できる完全ワイヤレスイヤホンなのです。