ASUS初の Copilot+ PC とりしてリリースされた『15.6” ASUS Vivobook S 15 S5507QA』を先行して試す機会をいただきました!(メーカー様から機材をお借りしてのレビューです) ASUS Vivobook S 15 S5507QA は、Qualcomm® Snapdragon® X Eliteプロセッサー搭載の ASUS初のCopilot+ PC。鮮やかな3K 120HzのOLEDディスプレイ搭載など特徴も魅力的ですが、個人的に注目したのは、Vivobook としてのデザイン性の変化。
過去 ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE Edition K5504VA をレビューしたこともあり、このデザイン性の変化には驚きました。
ノートPCとして個性のあるデザインだった Vivobook が キレイなデザインに生まれ変わったのだ。
パッと見には普通よりのノートPCデザインになったとも言えますが、個人的には、随所にカッコよくキレイな要素が仕込まれていると感じました!
高い水準のスペックを持つ ASUS Vivobook S 15 S5507QA 。
今回レビューしている、ASUS Vivobook S 15 5507QA Copilot+ PC (S5507QA-HA321W) は以下の基本スペックのノートPCです。
短いレビュー期間ではあるのですが、Qualcomm Snapdragon を採用していることで、各種アプリケーションが互換モードで動作するケースもありますが、実使用上は大きな問題とはならなさそうな印象を受けました。(動画のエンコードなどが遅い傾向にはありましたが、一般的な業務は高い水準でスムーズにおこなえそうです!)
今後の Adobe Premiere ProのArm版Windows対応などの展開も楽しみです。(今夏に提供開始予定とのこと)
▼ このブログ記事に先行して、YouTube動画でレビュー紹介しています!ぜひ動画もご覧いただければ幸いです!(スピーカーのサウンドなども動画にて確認できます!)
目次
ASUS Vivobook S 15 (S5507) の スペック
ASUS Vivobook S 15 S5507QA のスペックについては、ASUSの公式ページをご確認ください。
メモリは32GBか16GBが選択できますが、SSDについては 1TB一択です。リコール機能などによるストレージ容量の占有なども考慮されたのかもしれません。
インターフェースなどについては、外観紹介の部分で言及していきます。
なお、無線LANについては、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be (Wi-Fi 7)に対応しています。
ASUS Vivobook S 15 (S5507) の外観とインターフェース
*先行レビュー用サンプル機であるため、実際に販売される商品と仕様が異なる可能性があります。
今回試した「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」の外箱にはリサイクル素材が使われています。
外箱を開けたところの板を取り外して組み立てるとノートPCのスタンドにもなるように設計されています。
セット内容としては、本体、90WのACアダプター、ドキュメント類です。(Xbox Game Pass Ultimate (3ヶ月利用権) も付属)
ドキュメントの一部として、キーボードバックライトの設定方法の書かれた紙が添付されていました。
Type-C/90W ACアダプター (20V/4.5A) はそれなりの大きさです。USB Type-C にてPCに電源供給します。
ACアダプターのサイズ感が伝わるでしょうか。
ASUS Vivobook S 15 S5507QA を上面から見たところです。シンプルでキレイなデザインという印象。
以前のVIVOBOOKとは異なる、新しいロゴ。写真ではわかりにくいのですが、この文字部分がプリントではなく刻印だというこだわり。
サンプル機には英文の Copilot+PC の案内が貼り付けられていました。
本体裏側には吸気用スリットとスピーカースリットがあり。以前のVivobookのスリットは斜めのスリットだったり大胆なデザインだった。
後方には排気用と思われるブラックのスリットがある。
左側側面にはHDMI、USB4 (Type-C/Power Delivery対応) ×2、microSDカードリーダー、マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック がある。
USB4 ポートの一つをACアダプターとの接続に使うことになる。
右側面には、USB3.2 (Type-A/Gen1) ×2 が配置されている。
キーボードと大型タッチパッド。キーボードにはバックライト、10キーが付いている。
キーボードには Copilotキー がある。
キーボードには、シングルゾーンRGBバックライトを搭載。バックライトの色を好みの色に変更することが可能です。
パームレスト左側には Snapdragon® X Elite プロセッサーのロゴシールが貼られ、Dolby Atmos のロゴプリントが施されている。
ASUS Vivobook S 15 S5507QA に搭載されているのは Snapdragon® X Elite X1E-78-100 プロセッサー 動作周波数 (標準/最大):最大3.4GHz (12コア) だ。
パームレスト右側には、ASUS Vivobook S 15 S5507QA の特徴の書かれたステッカーが貼られている。
15.6型 2,880×1,620ドット (120Hz) の OLED (有機EL)ディスプレイは非常に美しい発色。
ディスプレイの上側には、Windows Helloに対応した207万画素赤外線 (IR) カメラが内蔵されている。プライバシーシャッターも内蔵されており、カメラを物理的に覆うことができカメラ不使用時のプライバシーにおいて安心感を持てる。
ASUS Vivobook S 15 (S5507) を使ってみた感想
「ASUS Vivobook S 15 (S5507) 」を実際に使ってみた感想や各種ベンチマークスコアを紹介します。
サウンド
ASUS らしくスピーカーには Harman/Kardon ロゴがあります。
「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」のスピーカー構成は 1W × 2 のステレオで他の薄型ノートと同様の構成。
本体裏面のスリットから音が出てきますが、聞き取りやすい印象です。
サウンドについては、My ASUS にてサウンドプリセットを選択可能です。使うシーンによって切り替えるとよいでしょう。
ファン
「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」は、デュアルヒートパイプおよび97枚の液晶ポリマー製ブレードファンにより、静かで振動の少ない回転による冷却が実現されています。
左右には排気口はなく、背面および後方での吸排気になっています。
当然システムへの負荷が増大するとファンの音はなりますが、そこまで不快な印象はありません。
実際のファンの音を動画にて確認できます。
内蔵SSDの容量・パフォーマンス
今回試用した「ASUS Vivobook S 15 S5507QA 」のストレージ容量、使用されているSSDの型番・アクセス速度について確認しました。
セットアップを行った後のCドライブの空き容量は 890GB/951GB でした。(OSでの GB 表記は いわゆる GiB(1024バイトを1kバイトとする計算)です)
今回試用したマシンに使用されていた内蔵SSDは Micron の「MTFDKBA1T0QFM-1BD1AABGB」。(← 参考です。必ずしも同じSSDが内蔵されるとは限りません。)
実測値としては、シーケンシャルリード 5034 MB/s シーケンシャルライト 3621 MB/s でした。
このアクセス速度であれば十分速い!
ストレージのスピードで不満を持つことはないでしょう!
フルHD、Windows Hello 対応内蔵カメラ
「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」の内蔵カメラは 207万画素赤外線 (IR) カメラ (プライバシーシャッター付)で FHD対応。
Windows 11標準のカメラアプリでは写真(静止画)は 2.1MP 16:9 (1920×1080) が最大解像度、ビデオ(動画)では 1080p 16:9 30fps が最大解像度・最高フレームレートでした。
顔認証によるサインインに対応しているため、PCへのサインインが楽です!
夕方、逆光の環境で、室内で正面からライトをあてて撮影しました。やや暗いこともあり、ノイズが目立つ実写結果です。
手に持っているチャートの右下部分では、外の光がチャート側に洩れ込むような表現(フレアっぽく写っている)になっている点が気になりました。
画角が広く、人物の顔は小さめ。ここは画素数を活かしてズームして画角を調整する思想なのでしょう!
ディスプレイはキレイ
「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」のディスプレイは有機EL、2.8K解像度ということもありキレイです。
- ディスプレイ:15.6型 OLED (有機EL)
- 表面仕様:グレア
- 解像度:2,880×1,620ドット (120Hz)
色味としても非常に素直で、映像作品も実に気持ち良く見えます。
これはいいなぁ~。
ただし、グレアのため反射が気にはなります。(写真では反射を抑えて撮影しています)
静止画:Photoshop RAW現像時間
ニコン Z 6(ミラーレスカメラ) の圧縮RAWファイル(.NEF) 50枚を Photoshop でRAW現像する処理時間を測定しました。合計のファイルサイズは約 1Gバイトです。
機種 | RAW現像時間(50枚) |
---|---|
ASUS Vivobook S 15 S5507QA | 1分4秒(電源モード 最も高いパフォーマンス、ファンスピード フルスピードモード、電源を接続) |
ASUS TUF Gaming A15 FA507UV | 1分36秒(GPUモード Ultimate、電源 Turboモード) |
自作デスクトップPC(2023年版) | 58秒 |
ASUS Vivobook S 15 OLED BAPE® Edition K5504VA-MA265W(i5、512GB) | 1分33秒 |
ROG ALLY 2023(RC71L-Z1E512) | 1分29秒(Turboモード 電源接続時) |
ASUS Zenbook S 13 OLED(UX5304VA-NQI7WS) | 2分28秒 |
Mouse DAIV A7 (2020年購入デスクトップ) | 1分33秒 |
Lenovo Yoga Slim 750i Carbon 82EV003FJP(2021年購入ノートPC i5 8GB) | 3分12秒 |
ここでのRAW現像時間とは、RAWファイルを Camera RAW で開いたあとに Photoshopに受け渡し、Photoshop上での表示が完了するまでの時間です。(厳密なRAW現像時間とは異なる可能性が高いのですが、暫定的にこの処理をRAW現像時間と呼ばせていただきます)
Photoshop は ARM64 アーキテクチャです。
RAW現像のスピードは、これまで測定してきた中で2番目に早い結果でした!
動画:Premiere Pro H.264、H.265 動画エンコード時間
「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」にて Adobe 「Premiere Pro(2023)」 で動画ファイルを出力(エンコード)してみました。
編集に使うAdobe 「Premiere Pro(2023)」も、エンコードを任せる Adobe Media Encoder は x64アーキテクチャです。
GoPro Hero 11 で撮影した 4K(3840×2680) 59.94fps 4分26秒の動画ファイル(1.86GB)を読み込み、無編集で出力しました。(コーデック以外の設定は変更せずデフォルト状態)
コーデック | エンコード時間 ASUS Vivobook S 15 S5507QA | 参考エンコード時間 ASUS TUF Gaming A15 FA507UV |
---|---|---|
H.264で出力(ターゲット 48.2Mbps) | 10分39秒(1.5GB) | 2分33秒 |
H.265で出力(ターゲット 35.0Mbps) | 10分04秒(1.09GB) | 2分35秒 |
エンコード時のレンダラーとしてはGPUが選択できず、[ソフトウェア処理]でした。
モバイル版 RTX 4060を搭載した「ASUS TUF Gaming A15 FA507UV」の場合と比較するとかなり時間差が出た結果になります。
エンコード時間も考えると、Premiere Pro での動画編集作業には難あり、という印象。
ARM版の Premiere も準備中とのこともあり、今後の動向に注目したいところです。
DaVinci Resolve Studio 19 Public Beta での動画エンコード時間
DaVinci Resolve Studio 19 Public Beta では、ARM版がダウンロード可能であるため、動画ファイルのエンコード時間を測定しました。(無償版ではないStudio版です)
「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」の資料には「Davinci Resolve Magic Mask effectのTrackingスピードの比較」が掲載されておりNPUによる処理については通常のCPUによる処理よりも高速だということです。(ここではMagic Mask の評価はしません)
Magic Mask で人物トラッキングを行っている際には、NPUが動作していました。(タスクマネージャー>パフォーマンスで確認)
4K(3840×2680) 59.94fps 4分26秒の動画ファイル(1.86GB)を読み込み、無編集で出力した結果は以下の通り。
コーデック | エンコード時間 ASUS Vivobook S 15 S5507QA |
---|---|
H.264で出力(Quality Automatic Best) | 7分25秒(14.5GBファイル) |
H.265で出力(Quality Automatic Best) | 5分40秒(9.3GBファイル) |
Snapdragon X Elite の Adreno GPU は Video decode が100%使われ、Encodeは0%でハードが使われていませんでした。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク結果
「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」の FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの結果は以下の通りです。
設定 | スコア | 評価 |
1280×720 標準品質 フルスクリーン | 4727 | やや快適 |
1920×1080 軽量品質 フルスクリーン | 3125 | 普通 |
1920×1080 標準品質 フルスクリーン | 2508 | やや重い |
HDサイズ(1280×720)であれば、快適にプレイはできそうです。
なお、 FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク は x64アーキテクチャです。
ASUSならではの良さ。My ASUS が便利
「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」には、おなじみのユーティリティ「My AS}US」が搭載されています。
「My ASUS」の中では、状態のチェック、各種設定、そしてアップデートなどを行うことができます。
さらに システム診断、ドライバーやユーティリティの更新、パフォーマンスの最適化、ASUSのサポートへの問い合わせなどが可能です。
他社も同様なユーティリティはあるのでしょうが、ASUS製品に慣れてしまうと、ホント便利です。
Copilot+PC として使ってみる
「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」は Copilot+ PC。AI関連の機能を使ってみよう。
把握している、Windows として用意された機能は以下の内容です。
- ペイント に画像生成AI 「Cocreator(コクリエーター)」
- Windows Studio 効果
- Recall(回顧、リコール)機能
- 画像生成AIと写真を組み合わせて加工できる「Restyle Image」
- ライブキャプションのリアルタイム翻訳
ただし、Recall機能については、試用時の段階ではリリースされておらず試すことができませんでした。
また、Restyle Image についてもうまく見つけることができませんでした。ライブキャプションのリアルタイム翻訳も 6/17時点では設定を見つけられませんでした。(ライブキャプション自体はあった)
Cocreator(コクリエーター)
Cocreator(コクリエーター)を使用するには、[Copilot+ PC が必要]であるとMicrosoftのサイトに記載がありました。
どおりで自分が保有している PCでいくらアップデートしてもペイントに Cocreator が現れないわけです…
Cocreatorについては、入力したテキストと描いたスケッチに基づいて、サイド ウィンドウにAI によるアートワークが生成されるという機能。
なるほどAIだけで画像生成するのではないため「Cocreator(共同制作者)」なのでしょう。
この機能では、 ニューラル処理ユニット (NPU) を使用して、コンピューター上でローカルにイメージを生成します。 生成できるイメージの数に制限はありません。 ただし、Cocreator を使用するには、 Microsoft アカウント でサインインし、インターネットに接続して、AI を安全に使用するクラウド サービスにアクセスする必要があります。
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/%E3%83%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E3%81%A7%E3%82%B3%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%92%E4%BD%BF%E7%94%A8%E3%81%99%E3%82%8B-53857513-e36c-472d-8d4a-adbcd14b2e54
フルに自動生成される画像よりも、おもしろさがあるのかもしれませんね。
Windows Studio エフェクト
Windows Studio エフェクトは、カメラ映像に対して、以下の処理をおこなう機能です。
- 背景効果 - 背景のぼかしなどの効果
- 目の接触 — カメラの代わりに画面を見ている目を補正する効果
- 自動フレーミング — 移動中に画像を自動的にズームしてトリミングする効果
- 音声フォーカス - バックグラウンド ノイズをミュートして、音声が鮮明でクリアなサウンドに役立つ効果
私の保有しているPCには登場しないのですが、「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」のWindows標準の[カメラ]アプリには、これらの機能が表示されます!
Windows Update や 各アプリのアップデートを待っても、NPUを搭載しないPCにはWindows Studio エフェクト機能は降ってこないようです。
Windows Studio エフェクトは、最高の光の中で自分自身を提示するように設計された機能のコレクションです。 Windows Studio の効果は機械学習アルゴリズムによって有効になり、NPU (ニューラル処理ユニット) が必要になります。 その内容の説明を次に示します。
https://support.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-studio-%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%81%AE%E4%BD%BF%E7%94%A8%E6%96%B9%E6%B3%95-c784e4e1-046e-4a95-a131-a886cd125eab
Windows 11のシステムトレイに追加するという話もあるようです。
ASUS AIアプリ「StoryCube」
ASUS独自のAIアプリとして「StoryCube」もインストールされていた。画像や映像などをクラウドも含めて管理することができるアプリのようです。
今回の試用ではコンテンツなどをあまり入れられず、十分な評価はできなかったが、意欲的なアプリだと感じました。
ASUS Vivobook S 15 S5507QA レビューまとめ
ASUS初となる 次世代AI機能搭載のCPU「Qualcomm® Snapdragon® X Eliteプロセッサー」を搭載したASUS Copilot+PC である「ASUS Vivobook S 15 S5507QA」についてチェックしてきました。
印象的だったのは、Vivobook としてのデザインの方向性が変わったこと。少し尖った印象のデザインから、柔らかく美しいデザインに変わってきたという印象で、個人的にはより選びやすい方向になったなぁ、と感じました。
Vivobook の特徴としては、下の引用のように ASUSは 表現していますが、今回の ASUS Vivobook S 15 S5507QA は少し違うように感じています。
(他のVivobook製品が今回レビューしたASUS Vivobook S 15 S5507QA 系列のデザインになるのかは不明です)
ASUS Vivobookシリーズは、ジブンらしさ表現するユニークなカラーやデザインが特徴です。
今回の Copilot+ PC において Vivobook自体が 新次元のデザインに突入したのではないかと推測しています。
単純なバックライトではない、シングルゾーン RGB バックライトのキーボードは素直に良いなぁと思いました。
ただし、シルバー塗装(?)のキートップは個人的には微妙。少し表面がざらつく印象で、気にはなりました。
ASUSが得意とする、有機ELディスプレイの美しさはやはり魅力的です。
画面サイズも大きく、解像度も高いため作業もしやすいディスプレイです。
Prime Videoなどでの映像視聴では、クリアで切れのある映像と、広がりのあるスピーカーサウンドにより臨場感のある映像体験が可能です。
また、Windows Hello 対応など便利機能にも対応しており、ポイントの高いPCです。
RAW現像の評価では良い成績が出ました。
Adobe Premiere Pro が ARM対応をしていない、また本PCがRTXシリーズなどのGPUを採用していないこともあり、エンコード時間については時間がかかる傾向にありました。
今回のCopilot+PCでのSnapdragon採用により、今後、各アプリケーションのARM対応が進むと考えられ、よりパフォーマンスが改善していくと推測します。
最近のプロセッサーではNPUの搭載をアピールしていますが、このNPUによる効果が現状では、なかなか体感・実感できない状況だと感じています。
今回のレビューでは、Copilot+PC の目玉機能でもある Recall(回顧)機能 についてはリリースされておらず試すことができませんでした。
推測にはなりますが自分にとってはかなり魅力的な機能ですし、特に仕事の上でかなり役に立つと考えます。
ペイント アプリに入った画像生成AI 「Cocreator(コクリエーター)」や、Windows Studio エフェクトについては NPU搭載PCでしか提供されず、これらが体験できたのはよい経験でした。(NPUが無くても実現はできるのでは?と思う気持ちもありますが…)
Copilot+PCの登場により、時代が一つ変わったような印象を受けており(とくにCPUの選択の幅が広がった点は大きい)、今後の展開にも期待しています!