コクヨから発売されている「しゅくだいやる気ペン」を購入し、実際に使ってみましたのでレビュー紹介します!
「しゅくだいやる気ペン」は子どものやる気を引き出すためのギミックを搭載した"えんぴつアタッチメント"(勝手にそのように呼んでいます)。ペンを使って勉強をすると、時間や頑張りに応じて「やる気パワー」が貯まり、アプリと連携させて「やる気パワー」を注ぐと、がんばった分だけ「すごろく」が進むというモノ。子どもが机に向かう習慣をつけるためのキッカケになるツールです!
もちろん「やる気」が出せるかどうかは子ども次第。
「しゅくだいやる気ペン」と相性のよい子どももいるでしょうし、すぐに飽きてしまう子どももいるでしょう。
アプリではさまざま工夫が施されており、親と子のコミュニケーションのきっかけにもなる仕掛けも用意されています。
(子)ペンが楽しそう。「すごろく」を進めたい
↓
(子)ペンを使って宿題をやる
↓
(子)「すごろく」が進み、楽しい
(アプリに勉強時間が記録される)
↓
(親)アプリで勉強状況をチェック
(ここで事実を把握した上でのコミュニケーション)
↓
(子)ゲットできるアイテムが増える
↓
(子)さらに「すごろく」を進めたくなる
という流れができるはずです。
グラフでの勉強状況確認も可能です。
これまではなんとなく「やっているかな?」という肌感触で判断していた勉強状況を数値化して確認することができるようになります。
しっかりやっている事が数値化されれば「頑張ったね!」と根拠をもって褒めることができます。
親に褒められたり、ご褒美がもらえたり、テストの結果が付いてくれば、毎日の宿題を片付けることの習慣化・自習の習慣化につながるきっかけになるハズです。
この「しゅくだいやる気ペン」を試さない手はないです。
「しゅくだいやる気ペン」の価格は 6,780円前後です。
光るだけの子ども向けガジェットとして考えると少し高いかな?と思いますが、アプリの作り込みも秀逸です。
子どもが「一日のなかで時間を確保してやるべきことをやる」ようになる。
そのようなきっかけづくりとして試してみる価値のある投資だと考えます。
▼ 今回紹介する商品はこちら!
コクヨ「しゅくだいやる気ペン」
2022/12/15時点のAmazon価格で¥7,051 141pt (2%)です。(実質 6,910円)
目次
「しゅくだいやる気ペン」の実機を紹介!
「しゅくだいやる気ペン」について紹介していきます!
▼ 「しゅくだいやる気ペン」のパッケージは非常にかわいいです。
▼ 開封するとこのような感じです。
▼ 「しゅくだいやる気ペン」のセット内容はこちらの通り。
セット内容は 本体、USBケーブル、取扱説明書、スタートアップガイド。
充電に使うUSBケーブルは Micro USB = USB-A のタイプです。充電器はスマホなどのモノを流用すればOKです。
充電器を専用に用意するなら、価格の安いUSBチャージャーを購入すればよいでしょう。
▼ 2個セットです。
▼ 本体は 19gでした。鉛筆に取り付けるため、多少は重さを感じるとは思いますが大きな問題にはならないと考えます。
「しゅくだいやる気ペン」を装着できる鉛筆は"国内で一般に販売されている六角形の鉛筆(軸径:面対面7~8mm)"です。
普通の鉛筆を用意しておきましょう!
スタートアップガイドを見ながらセットアップすればOK
「しゅくだいやる気ペン」はスマホとの接続が必要です。
▼ 付属の「親子ではじめるスタートアップガイド」をみながらセットアップすればOKです。
初回スイッチ、どうする?問題
アマゾンのレビューなどを見ても不評なのが、初回スイッチを右側にスライドさせる作業です。
「細い棒」が必要なのです。鉛筆や針はNGなので選択肢は狭まります。
これは参考情報として書きますが、私はゼムクリップを曲げて対応しました。(スマホのSIMカードトレーを取り出す際にもコレを使っています)
小さな子どもの前で、この作業は見せたくはないです。
留守している間に子どもが親のマネをして、ゼムクリップを曲げたりしたら事故につながる可能性があります!
穴の形状から、リセット穴やSIMカードトレーのように棒をある程度差し込む必要があると勝手に考えてゼムクリップを使いましたが、
よくよく考えて試してみるとスイッチをスライドさせるだけなので ボールペンのペン先でスイッチの操作が可能 でした!
少し汚れますがボールペンの方がゼムクリップよりも危険は少ないでしょう。
(もちろんお子さまがマネして何かのトラブルが発生しても責任はとれません。自己責任でお願いします)
具体的な対応方法についてコクヨが提示しない理由としてはいくつかありそうです。
- 子どもが手にする可能性があり商品に細かなモノを同梱できなかった
- 具体的なコレを使ってくださいといった場合にその後のトラブルのクレームに対して責任が取れない
などという事情があるのかもしれません。(推測です)
少なくとも"細い棒"の例について記載しないのはちょっと無責任のような…
例が書けないなら、別のスイッチを考えるべきなのかもしれませんね。
ペアリングはスムーズに完了!
iPhoneにアプリを入れてペアリングしました。トラブルなく、スムーズに進みました!
ペアリングができたら「親子ではじめるスタートアップガイド」を裏返してみましょう!
▼ 裏が「おためし用紙」になっていて、図形を書いたり、文字を書いたりして「しゅくだいやる気ペン」を早速試すことができるようになっています。(この流れ・配慮も素晴らしい!)
勉強すると「しゅくだいやる気ペン」にパワーが貯まる!
子どもに興味を持ってもらうためのギミックとしては、ペン後端のLEDの色が変わるところです。勉強を進めるとLEDの色が変わっていくのです!
▼ やる気パワーの色変化については、付属のカードにカラーで掲載されています。数字が大きいほどパワー量が多いです。
やる気パワーを貯めて、スマホにそのパワーを注ぐとリンゴがもらえます。そのリンゴの個数分「すごろく」が進みます。
公式ページの情報によると、やる気パワーによってもらえるリンゴの個数は以下の関係になっているそうです。次の色まで頑張っても「すごろく」の進み具合が変わらない場合もあるわけです。(例:紫でもピンクでもリンゴの数は同じ)
この関係性については子どもには内緒にしておいた方がよさそうです。
やる気ランプの色 | リンゴの個数 |
みずいろ | 5個 |
あお | 4個 |
むらさき ピンク | 3個 |
あか オレンジ | 2個 |
さくらいろ きいろ | 1個 |
みどり うすみどり しろ | 0個 |
「すごろく」の種類は多く、かなり楽しめそうです。
また、「もっとやる気の庭」から有料で別の「すごろく」を購入することもできます。
「すごろく」を進めるとアイテムが出てきます。
このアイテムがかわいく、また、次に何が出てくるのかがわからないため「ペンを使って進めたい!」というモチベーションにつながります!
▼ 入学前のお子さまなら「がっこうの庭」を進めると入学後に使うアイテムの名前や役割を覚えることができます。
勉強時間については、カレンダーおよびグラフにて可視化(見える化)されます。
子どもにとっても、親にとっても、どれだけ勉強したのかが見えるようになることは、モチベーションの維持につながります。
おじさんが「しゅくだいやる気ペン」を試した結果
大人の私も、例えば「漢字を勉強したい」と思っていても、もなかなか継続的に勉強に向かうことが難しいです。(スマホのゲームなら続くのに!)
このペンを使ったところ、できない日もありましたが勉強が約2週間続きました。
(勉強にはタブレットを使っているため、タッチペンにペンを装着できるようにしました)
- カレンダーが埋まっていないと気持ち悪い、という思い。
- りんごが何個もらえるか、「すごろく」で何が出るのかが楽しみ。
これが、継続のモチベーションにつながりました。
夜に「あ、今日やっていない!」と思い出したら勉強するようにしていますが、本当は毎日のスケジュールに組み込み、リマインダーの通知などの忘れないための仕組みを使えば、確実に毎日こなせる可能性はあります。(このあたりはビシビシやるか、ゆる~くやるかのスタンスによるかと。私はゆるい派です)
バッテリーは結構持った
バッテリーは 1日40分の利用で1週間程度持つそうです。私の場合、勉強時間が短い事と勉強後に即アプリと連携されることも影響するのでしょうか、約2週間持ちました。
アプリに上の図のアラートが出てしばらくしたら使えなくなりました。この表示を見たらすぐに充電した方がよいです。(20%残っているとは言っておらず、何%かはわからず、結構すぐに尽きるようです)
手書き以外の勉強も管理したくなる。メモを活用か?
どうしてもペンを使い、手を動かす勉強しか対象ではないため、子どもの立場で考えると、読書や朗読などの宿題などはカウントしにくいという事実はあります。このあたりは、子どもが「読書も30分やりました」などの実績を入力すればよいのかな。
「しゅくだいやる気ペン」は、全ての宿題をカバーできるわけではありませんが、宿題の基本は鉛筆で書くことですのでほぼほぼ対応できると考えます。
なかなか良いツール!
子どもではないため光の色などで興奮することはありませんが、単純に「庭」でゲットできるアイテムが楽しみだったり、やった実績が見える化される点がすばらしい!
自分で実際に使ってみて「しゅくだいやる気ペン」は、なかなか良いツールだなぁと思いました。
子どもだったら「このペン楽しいから、勉強しよう!」って張り切っちゃいますよね!
さらに親に「ちゃんとやったね」と認めてもらえたらうれしいですよね!
「しゅくだいやる気ペン」の購入を考えている方へ
かなりオススメのアイテムである「しゅくだいやる気ペン」。
子どもの勉強状況を把握したい、コミュニケーションをとる機会を増やしたい、というご家庭におすすめです。
特に、お子さまがなかなか机に向かわないという状況であれば、購入をおすすめします。
さらに検討したいなら
子育て世代をされている方は、いろいろな事にお金がかかる事もあり、購入を躊躇してしまう価格かもしれません。
検討のためにおすすめしたいアクションの一つは、コクヨからガイドブック(冊子)を送付してもらうこと。
送料無料で自宅まで届けてもらえます。
PDFでも閲覧可能です。ただし、内容は同じでも電子の画面で見るのと、印刷物を手元で見るのとでは気持ちへの浸透具合がかなり違いました。(印刷物の存在意義を痛感)
コクヨとしても魔法のペンではなく、やる気を引き出すアイテムとしています。体験談などの多く、使っている学年などの情報も整理されています。ご一読されることをおすすめします!
また、ガイドブックの最後には
ゴールは「しゅくだいやる気ペン」を卒業してもらうこと。
と記載されています。確かにこのペンを何年も使うことは無いのかもしれません。
このような思想や実態を知る上でも、ガイドブックなど公式の情報をチェックするのがオススメです。
「直接触って検討したい」という場合にはコクヨさんが開催している体験会に参加するのも良いでしょう。(場所や日時が合うかどうかなど、なかなか難しいかもしれません)
購入を決心したら
購入店舗については、価格もほぼ変わらないため購入しなれたショップで購入すればOKでしょう。
(家電量販店などでもポイトンは1%しかつかない商品です)
タイミングを逸する事なく欲しい時に届くことが大切かと考えます。
「しゅくだいやる気ペン」を機会にして やる気の習慣化 になると良いなぁと思います!
▼ 今回紹介した商品はこちら!
コクヨ「しゅくだいやる気ペン」
2022/12/15時点のAmazon価格で¥7,051 141pt (2%)です。(実質 6,910円)
【おまけ】「しゅくだいやる気ペン」少し改善して欲しい点
「しゅくだいやる気ペン」はパッケージ、使い方、アプリケーション、セールスまでトータルですばらしいプロダクトになっていると感じました。かなり熟慮され、時間をかけて商品開発をされたのだと思います。
ウチの子どもが幼い時に試したかったなぁ…
商品として完成されていますが、ここからは、個人的に「今後改善されたなぁ」と思った点を書いておきます。
- 初回スイッチについて役割を明確にして欲しい。
当初は、リセットスイッチ(初期化スイッチ)のようにとらえていましたが、FAQなどを確認したところ、初回スイッチは電源断するスイッチのように読み取れました。(使わない時にオフにする) 個人的には名称をもう少し工夫するなどして欲しい。(もちろん社内で議論した上の決定だとは思います。スリープ解除のボタンは「電源ボタン」という名前にしちゃったし、そもそもそんな頻繁に使うスイッチじゃないし「初回スイッチでどう?」という流れはわかるのですが) - 初回スイッチの操作性について改善して欲しい。または、何で操作すればよいのかを具体的にスタートアップガイドでサジェストして欲しい。
(操作性の改善が難しければ、せめてもう少し導入時に悩まないようにして欲しい) - 使っていると簡単に開くUSBカバーをなんとかして欲しい。
USBカバーのハマりがゆるゆるいため、ちょっとしたことでカバーがプラプラしてしまいます。大人がタッチペンで使っていること・握り方の問題もあるとは思いますが、もう少ししっかりとハマって欲しい。(強く引っ張って壊すよりも簡単に開く方が良いという思想なのかもしれませんが、少しストレスを感じます) - 電源スイッチの操作性を改善して欲しい。爪で操作していますが、もう少し指の腹で操作できるくらいにして欲しいと思います。(子どもの指ならやりやすい、というのであればOKです)
- USBのコネクターを Type-C にして欲しい。Micro USBの場合、差し間違えてコネクターを破損する可能性もあるため Type-C の方が望ましいと考えます。
- 「しゅくだいやる気ペン」で使えるタッチペンを販売して欲しい。
タブレットでの学習もあると思います。簡単に取り付けられるタッチペンがあればなぁと思いました。
(シャーペンもあると良いですね。同じコクヨの「鉛筆シャープ」なら!と思ったのですがハマらず・・)
このあたりもスコープを鉛筆に限定しているのだと推測はしますが
▼ 私は無理やりタッチペンを取り付けています。
【ご参考】コクヨの株主優待も YouTube で紹介しています!(素人な動画で恥ずかしいですが)
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